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第65話:皇帝の宣言
レオンハルトの返書は、リンドブルム王国に宣戦布告にも等しい衝撃を与えた。
『未来の皇后』。
その一文は、リンドブルム国王の僅かな希望的観測を木っ端微塵に打ち砕いた。ガルディナ帝国はアリアを返還する気など毛頭ない。それどころか、彼女を完全に自国のものとし、その力を独占するつもりなのだ。
「あの若造めが……! 我が国の宝を横取りする気か!」
玉座の間で、国王は獣のように吼えた。彼の顔は怒りと屈辱で赤黒く染まっている。
「お父様、落ち着いてくださいまし!」
イザベラが取り繕うように声をかけるが、彼女自身の顔もまた嫉妬の炎で歪んでいた。未来の皇后。その座は本来自分のような優れた王女にこそふさわしいはずだった。それなのに、なぜあの出来損ないの妹が。
国王の怒りは収まらなかった。彼は愚かにも、最悪の選択をする。
「こうなれば力づくだ! 諸国にガルディナの非道を訴えよ! か弱き聖女を不当に拘束し、その力を独占しようとしている、と! 国際社会の圧力を以って、あの氷の皇帝の鼻を明かしてくれるわ!」
それは、あまりにも短絡的で、そして致命的な判断ミスだった。
その頃、ガルディナ帝国では。レオンハルトの宣言は全く別の形で国中に波紋を広げていた。
皇帝陛下が自ら『未来の皇后』と宣言した聖女アリア。
そのニュースは瞬く間に帝都アスガルドを駆け巡った。民衆は最初こそ驚いたものの、すぐに熱狂的な歓迎ムードに包まれた。
「おお! あの『食の聖女』様が、我らが皇妃陛下に!?」
「なんと素晴らしい! 陛下は最高の伴侶をお選びになられた!」
「聖女様が国母となられるなら、この国の未来は安泰だ!」
私の存在は、もはや帝国の希望の象徴となっていた。私が時折、城下の孤児院や施療院に差し入れのスープやパンを届けていることも、民衆の私への敬愛をさらに深めていた。
貴族たちの間でも、反対の声はほとんど上がらなかった。皇太后ヴィクトリア様が私の絶対的な後ろ盾となっていること。そして何より、あの建国記念パーティーで私のデザートが外交を動かした事実が、彼らの功利的な計算を満足させていたからだ。
リンドブルムの血を引く人質? そんなことはもはや些細な問題だった。彼女は国に利益をもたらす『至宝』なのだ。
こうして、私とレオン様の婚約は帝国内において、驚くほどスムーズに既成事実として受け入れられていった。
当の私はと言えば。
その目まぐるしい状況の変化に、ただただ戸惑うばかりだった。
「未来の、皇后……」
厨房で一人、その言葉を呟いては顔から火が出るほど熱くなる。
レオン様のあの宣言。それは外交的な駆け引きだけではない。彼の私に対する本気の想いが込められていることを、私は痛いほどに感じていた。
嬉しい。胸が張り裂けそうなくらい嬉しい。
でも、同時に怖い。
私にそんな大役が本当に務まるのだろうか。皇帝陛下の隣に立つ資格が、私にあるのだろうか。
そんな不安に駆られるたび、私の心は揺れた。
その日の朝も、私はどこか上の空でレオン様のための朝食を作っていた。
「……アリア」
いつの間にか厨房に来ていた彼の声に、私ははっと我に返った。危うくスープの塩加減を間違えるところだった。
「どうした。まだ悩んでいるのか」
彼は私の不安を全て見透かしているようだった。
「……私には、自信がありません」
私は正直な気持ちを、ぽつりぽつりと打ち明けた。
「私は無能だとずっと言われて育ちました。聖女だなんて、皇后だなんて、そんな……そんな大それたものにはなれません」
私の言葉に、彼は何も言わなかった。
ただ、私が作ったばかりのシンプルな野菜スープを静かに一口、口に運んだ。
「……美味い」
彼はいつもと同じようにそう言った。
「君はいつもこうして俺のために温かいスープを作ってくれる。それだけでいい」
「え……?」
「俺は君に完璧な皇后になれなどと望んではいない。政治のことも外交のことも分からなくていい。ただ、今のままのアリアのままで俺の隣にいてくれれば、それでいいんだ」
彼はスープ皿を置くと、私の前に立った。そして私の頬をそっと両手で包み込んだ。
「君が不安なのはよく分かる。だから無理にとは言わん。だが俺は諦めるつもりもない。君が心から俺の隣に立ちたいと、そう思える日までいつまでも待つつもりだ。……それだけは信じてほしい」
彼のあまりにも真っ直ぐで、優しい瞳。
その瞳に見つめられていると、私の心の中の小さな不安のさざ波がすうっと凪いでいくのが分かった。
この人は、私が『聖女』だからとか、『未来の皇后』だからとか、そんな肩書きで見ているのではない。
ただ、ありのままの『アリア』を見てくれている。
その事実が何よりも私の心を強くしてくれた。
「……ありがとうございます、レオン様」
私は涙ぐみながら、最高の笑顔でそう言った。
私とレオン様の関係が確かな絆で結ばれていく一方で。
帝国とリンドブルム王国の関係は急速に、そして決定的に冷え込んでいった。
リンドブルム国王の目論見は完全に裏目に出た。諸外国はガルディナの非道を訴える彼の言葉に耳を貸さなかった。それどころか、自分たちで厄介払いした王女の価値を知るや、手のひらを返して返還を要求するその浅ましさを、冷ややかに嘲笑うだけだった。
美食大国ソレイユの公爵に至っては、「あの聖女様のデザートを食べたこともないような未開の国の王に、彼女の価値が分かるはずもない」と公の場で酷評したという。
リンドブルム王国は国際社会で完全に孤立した。
そして、彼らはさらなる愚行へと突き進んでいく。
その不吉な報せがエリオット様によって私の元にもたらされたのは、それから数日後のことだった。
「アリア殿。残念なお知らせがあります」
彼の厳しい表情に、私は息を呑んだ。
「リンドブルム王国が、我が帝国との国境に軍を集結させ始めたとの報告が入りました」
「……軍、ですって!?」
「おそらくは威嚇でしょう。本気でこの帝国と事を構えるほどの力は、今のあの国にはない。しかし……」
エリオット様は言葉を続けた。
「彼らの要求はただ一つ。――聖女アリアの身柄の引き渡し。その一点です」
私の存在が、二つの国の間に再び戦争の火種を生み出してしまった。
その事実に、私の血の気はさっと引いていくのを感じた。
私のせいで……。
穏やかだったはずの日々は今、確かに終わりを告げようとしていた。
『未来の皇后』。
その一文は、リンドブルム国王の僅かな希望的観測を木っ端微塵に打ち砕いた。ガルディナ帝国はアリアを返還する気など毛頭ない。それどころか、彼女を完全に自国のものとし、その力を独占するつもりなのだ。
「あの若造めが……! 我が国の宝を横取りする気か!」
玉座の間で、国王は獣のように吼えた。彼の顔は怒りと屈辱で赤黒く染まっている。
「お父様、落ち着いてくださいまし!」
イザベラが取り繕うように声をかけるが、彼女自身の顔もまた嫉妬の炎で歪んでいた。未来の皇后。その座は本来自分のような優れた王女にこそふさわしいはずだった。それなのに、なぜあの出来損ないの妹が。
国王の怒りは収まらなかった。彼は愚かにも、最悪の選択をする。
「こうなれば力づくだ! 諸国にガルディナの非道を訴えよ! か弱き聖女を不当に拘束し、その力を独占しようとしている、と! 国際社会の圧力を以って、あの氷の皇帝の鼻を明かしてくれるわ!」
それは、あまりにも短絡的で、そして致命的な判断ミスだった。
その頃、ガルディナ帝国では。レオンハルトの宣言は全く別の形で国中に波紋を広げていた。
皇帝陛下が自ら『未来の皇后』と宣言した聖女アリア。
そのニュースは瞬く間に帝都アスガルドを駆け巡った。民衆は最初こそ驚いたものの、すぐに熱狂的な歓迎ムードに包まれた。
「おお! あの『食の聖女』様が、我らが皇妃陛下に!?」
「なんと素晴らしい! 陛下は最高の伴侶をお選びになられた!」
「聖女様が国母となられるなら、この国の未来は安泰だ!」
私の存在は、もはや帝国の希望の象徴となっていた。私が時折、城下の孤児院や施療院に差し入れのスープやパンを届けていることも、民衆の私への敬愛をさらに深めていた。
貴族たちの間でも、反対の声はほとんど上がらなかった。皇太后ヴィクトリア様が私の絶対的な後ろ盾となっていること。そして何より、あの建国記念パーティーで私のデザートが外交を動かした事実が、彼らの功利的な計算を満足させていたからだ。
リンドブルムの血を引く人質? そんなことはもはや些細な問題だった。彼女は国に利益をもたらす『至宝』なのだ。
こうして、私とレオン様の婚約は帝国内において、驚くほどスムーズに既成事実として受け入れられていった。
当の私はと言えば。
その目まぐるしい状況の変化に、ただただ戸惑うばかりだった。
「未来の、皇后……」
厨房で一人、その言葉を呟いては顔から火が出るほど熱くなる。
レオン様のあの宣言。それは外交的な駆け引きだけではない。彼の私に対する本気の想いが込められていることを、私は痛いほどに感じていた。
嬉しい。胸が張り裂けそうなくらい嬉しい。
でも、同時に怖い。
私にそんな大役が本当に務まるのだろうか。皇帝陛下の隣に立つ資格が、私にあるのだろうか。
そんな不安に駆られるたび、私の心は揺れた。
その日の朝も、私はどこか上の空でレオン様のための朝食を作っていた。
「……アリア」
いつの間にか厨房に来ていた彼の声に、私ははっと我に返った。危うくスープの塩加減を間違えるところだった。
「どうした。まだ悩んでいるのか」
彼は私の不安を全て見透かしているようだった。
「……私には、自信がありません」
私は正直な気持ちを、ぽつりぽつりと打ち明けた。
「私は無能だとずっと言われて育ちました。聖女だなんて、皇后だなんて、そんな……そんな大それたものにはなれません」
私の言葉に、彼は何も言わなかった。
ただ、私が作ったばかりのシンプルな野菜スープを静かに一口、口に運んだ。
「……美味い」
彼はいつもと同じようにそう言った。
「君はいつもこうして俺のために温かいスープを作ってくれる。それだけでいい」
「え……?」
「俺は君に完璧な皇后になれなどと望んではいない。政治のことも外交のことも分からなくていい。ただ、今のままのアリアのままで俺の隣にいてくれれば、それでいいんだ」
彼はスープ皿を置くと、私の前に立った。そして私の頬をそっと両手で包み込んだ。
「君が不安なのはよく分かる。だから無理にとは言わん。だが俺は諦めるつもりもない。君が心から俺の隣に立ちたいと、そう思える日までいつまでも待つつもりだ。……それだけは信じてほしい」
彼のあまりにも真っ直ぐで、優しい瞳。
その瞳に見つめられていると、私の心の中の小さな不安のさざ波がすうっと凪いでいくのが分かった。
この人は、私が『聖女』だからとか、『未来の皇后』だからとか、そんな肩書きで見ているのではない。
ただ、ありのままの『アリア』を見てくれている。
その事実が何よりも私の心を強くしてくれた。
「……ありがとうございます、レオン様」
私は涙ぐみながら、最高の笑顔でそう言った。
私とレオン様の関係が確かな絆で結ばれていく一方で。
帝国とリンドブルム王国の関係は急速に、そして決定的に冷え込んでいった。
リンドブルム国王の目論見は完全に裏目に出た。諸外国はガルディナの非道を訴える彼の言葉に耳を貸さなかった。それどころか、自分たちで厄介払いした王女の価値を知るや、手のひらを返して返還を要求するその浅ましさを、冷ややかに嘲笑うだけだった。
美食大国ソレイユの公爵に至っては、「あの聖女様のデザートを食べたこともないような未開の国の王に、彼女の価値が分かるはずもない」と公の場で酷評したという。
リンドブルム王国は国際社会で完全に孤立した。
そして、彼らはさらなる愚行へと突き進んでいく。
その不吉な報せがエリオット様によって私の元にもたらされたのは、それから数日後のことだった。
「アリア殿。残念なお知らせがあります」
彼の厳しい表情に、私は息を呑んだ。
「リンドブルム王国が、我が帝国との国境に軍を集結させ始めたとの報告が入りました」
「……軍、ですって!?」
「おそらくは威嚇でしょう。本気でこの帝国と事を構えるほどの力は、今のあの国にはない。しかし……」
エリオット様は言葉を続けた。
「彼らの要求はただ一つ。――聖女アリアの身柄の引き渡し。その一点です」
私の存在が、二つの国の間に再び戦争の火種を生み出してしまった。
その事実に、私の血の気はさっと引いていくのを感じた。
私のせいで……。
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