40 / 100
第40話 記憶の奔流
しおりを挟む
意識を失ったソフィアをベッドに寝かせ、俺たちは静かに部屋を出た。談話室の空気は、先ほどまでの穏やかさとは打って変わって重く張り詰めていた。
「リアム様、ソフィアさんを……彼女を、助けてあげてください」
セレスティアが祈るような目で俺に訴えかけた。彼女はソフィアの境遇に、かつての自分を重ね合わせているのだろう。その瞳は涙で潤んでいた。
「……リアム」
ルナリエルも、いつになく真剣な表情で俺を見つめている。
「彼女の呪いは、わたしの魔剣の呪いとも、セレスティアの呪いとも質が違うわ。精神と記憶に直接干渉する、極めて高次元の呪詛よ。下手に手を出せば、あなたの精神がどうなるか……」
彼女は俺の身を案じていた。その言葉には、仲間を思う真摯な気持ちが込められている。
「分かってる」
俺は静かに頷いた。
「だが、やるしかないだろう。目の前で苦しんでいる奴がいるのに、見捨てるなんて選択肢は俺の中にはない」
それは俺の偽らざる本心だった。追放され全てを失った俺を救ってくれたのは、人の優しさだった。だから俺も誰かのためにこの力を使いたい。ただ、それだけだ。
俺の揺るぎない決意を見て、セレスティアとルナリエルは顔を見合わせ、そして静かに頷いた。
俺は再びソフィアが眠る部屋へと戻った。彼女はまだ悪夢にうなされているのか、苦しげな寝息を立てている。その額には冷たい汗が浮かんでいた。
俺はベッドの脇に椅子を引き寄せ、静かに腰を下ろした。そして彼女の冷たい手を、そっと両手で包み込んだ。
「……ソフィア」
俺は彼女が思い出したばかりの名前を、優しく呼びかけた。
「君の苦しみ、俺にくれ」
そして俺は意識を集中させ、【代償転嫁】のスキルを最大出力で発動させた。
その瞬間、俺の頭をまるで巨大な金槌で殴られたかのような、凄まじい衝撃が襲った。
視界が真っ白になり、脳が内側から沸騰するかのような激痛。だがそれは物理的な痛みではなかった。俺の意識が、ソフィアの精神世界へと無理やり引きずり込まれていく感覚だった。
気づけば、俺は無限に広がる巨大な図書館のような場所に立っていた。
天井は見えず床も見えない。ただ、上下左右どこを見ても、膨大な数の本が収められた本棚が果てしなく続いている。その一つ一つの本が凄まじい魔力を放ち、俺に知識の圧力をかけてくる。
ここがソフィアの精神。彼女の失われた記憶と、膨大な知識が眠る場所。
俺は、その圧倒的な光景に一瞬だけ気圧された。だがすぐに気を取り直し、この空間を蝕んでいる『呪い』の本体を探し始めた。
それはすぐに見つかった。
図書館の中心部で、黒い霧のような不定形の何かが蠢いていた。それはまるで知識を喰らう蟲のように、次々と本棚から本を引きずり出し、そのページを黒く染め上げていく。黒く染まった本は、やがて塵となって消えていった。
あれが彼女の記憶を奪い続けている呪いの正体か。
俺は、その黒い霧に向かって一歩踏み出した。
俺の存在に気づいたのか、黒い霧は動きを止め、その中心に一つの巨大な、憎悪に満ちた赤い眼を浮かび上がらせた。
『キサマ……ナニモ……ノ……』
呪いは直接俺の脳に語りかけてくる。
『ココハ……ワガハイノ……リョウブン……。コノ……チシキハ……ワガハイノモノダ……』
俺は、そのおぞましい存在を前に臆することなく言い放った。
「悪いが、ここはあんたの居場所じゃない。彼女の記憶から、とっとと失せろ」
俺がそう宣言した瞬間、図書館全体が激しく揺れた。本棚から無数の本が飛び出し、紙の嵐となって俺へと襲いかかってくる。一つ一つのページに刻まれた古代文字が、鋭い刃となって俺の精神を切り刻もうとしてきた。
だが、それは無意味だった。
「――喰らえ、【代償転嫁】」
俺は自分の精神そのものをスキルと化し、襲いかかってくる知識の刃を片っ端から喰らい始めた。古代魔法の理論式、失われた王国の歴史、錬金術の秘儀。その全てが俺のスキルによって無害なエネルギーへと変換されていく。
『ナ……ニ……!? ワガハイノ……ジュソガ……キエテ……』
呪いは信じられないといった様子で狼狽えている。俺は、その隙を見逃さなかった。
俺は、呪いの本体である黒い霧そのものに向かって真っ直ぐに突進した。そしてその中心に、迷うことなく自分の精神の腕を突き立てる。
「お前が喰ってきたもの、全部……返してもらうぞ!」
俺のスキルが、呪いの核に直接喰らいついた。
その瞬間、俺の脳内に凄まじい勢いで『情報』が流れ込んできた。
それは、ソフィアがこれまで失ってきた全ての記憶の奔流だった。
――優しい両親の笑顔。
――大賢者の塔で過ごした、幼い日々の思い出。
――初めて魔法が使えた時の、弾けるような喜び。
――友と笑い合い、共に学んだ、かけがえのない時間。
その一つ一つが温かく、愛おしく、そして何よりも『ソフィア』という一人の人間を形作っていた、大切な宝物だった。
その記憶の奔流は、俺の精神を通り抜け、そして本来の持ち主であるソフィアの元へと還っていく。
俺の隣で眠っていたソフィアの身体が、びくん、と大きく痙攣した。その閉ざされた瞼が小刻みに震えている。彼女の精神の中で、失われたピースが一つ、また一つと元の場所にはまっていくのが分かった。
『グ……オオオオオオオ……! ヤメロ……ヤメテクレ……!』
記憶を奪われ逆に喰われていく呪いは、断末魔の悲鳴を上げた。だが、もう遅い。
やがて黒い霧は完全にその形を失い、一粒の光も残さずに俺のスキルの中に吸収されて消滅した。
静寂が戻る。
果てしなく続いていた図書館は、その輝きを取り戻していた。黒く染まっていた本は、全て元の美しい姿に戻っている。
俺の意識が、ゆっくりと現実世界へと引き戻されていった。
目を開けると、俺はまだソフィアの手を握りしめていた。部屋の外では、セレスティアとルナリエルが心配そうにこちらを窺っている。
俺は疲労困憊だったが、確かな手応えを感じていた。
その時だった。
ベッドの上で眠っていたソフィアの瞼が、ゆっくりと持ち上がった。
そしてその美しい紫色の瞳は、もう虚ろではなかった。そこには確かな理性の光と深い叡智、そして長い悪夢からようやく目覚めた者の、穏やかな安らぎが宿っていた。
彼女は俺の顔をじっと見つめると、記憶を失う前の本来の彼女が持っていたであろう、優雅で知的な笑みをふわりと浮かべた。
「……おはようございます。私の名前は、ソフィア・フォン・アークライト」
その声は鈴が鳴るように澄み渡っていた。
「そして、あなたは……私の全てを救ってくださった、運命の人、ですね?」
彼女はそう言うと、俺が握っていた彼女の手に自分の手をそっと重ねた。
大賢者の末裔、ソフィア。彼女は失われた全ての知識と記憶を取り戻し、古代魔法の使い手として今、完全に覚醒したのだった。
「リアム様、ソフィアさんを……彼女を、助けてあげてください」
セレスティアが祈るような目で俺に訴えかけた。彼女はソフィアの境遇に、かつての自分を重ね合わせているのだろう。その瞳は涙で潤んでいた。
「……リアム」
ルナリエルも、いつになく真剣な表情で俺を見つめている。
「彼女の呪いは、わたしの魔剣の呪いとも、セレスティアの呪いとも質が違うわ。精神と記憶に直接干渉する、極めて高次元の呪詛よ。下手に手を出せば、あなたの精神がどうなるか……」
彼女は俺の身を案じていた。その言葉には、仲間を思う真摯な気持ちが込められている。
「分かってる」
俺は静かに頷いた。
「だが、やるしかないだろう。目の前で苦しんでいる奴がいるのに、見捨てるなんて選択肢は俺の中にはない」
それは俺の偽らざる本心だった。追放され全てを失った俺を救ってくれたのは、人の優しさだった。だから俺も誰かのためにこの力を使いたい。ただ、それだけだ。
俺の揺るぎない決意を見て、セレスティアとルナリエルは顔を見合わせ、そして静かに頷いた。
俺は再びソフィアが眠る部屋へと戻った。彼女はまだ悪夢にうなされているのか、苦しげな寝息を立てている。その額には冷たい汗が浮かんでいた。
俺はベッドの脇に椅子を引き寄せ、静かに腰を下ろした。そして彼女の冷たい手を、そっと両手で包み込んだ。
「……ソフィア」
俺は彼女が思い出したばかりの名前を、優しく呼びかけた。
「君の苦しみ、俺にくれ」
そして俺は意識を集中させ、【代償転嫁】のスキルを最大出力で発動させた。
その瞬間、俺の頭をまるで巨大な金槌で殴られたかのような、凄まじい衝撃が襲った。
視界が真っ白になり、脳が内側から沸騰するかのような激痛。だがそれは物理的な痛みではなかった。俺の意識が、ソフィアの精神世界へと無理やり引きずり込まれていく感覚だった。
気づけば、俺は無限に広がる巨大な図書館のような場所に立っていた。
天井は見えず床も見えない。ただ、上下左右どこを見ても、膨大な数の本が収められた本棚が果てしなく続いている。その一つ一つの本が凄まじい魔力を放ち、俺に知識の圧力をかけてくる。
ここがソフィアの精神。彼女の失われた記憶と、膨大な知識が眠る場所。
俺は、その圧倒的な光景に一瞬だけ気圧された。だがすぐに気を取り直し、この空間を蝕んでいる『呪い』の本体を探し始めた。
それはすぐに見つかった。
図書館の中心部で、黒い霧のような不定形の何かが蠢いていた。それはまるで知識を喰らう蟲のように、次々と本棚から本を引きずり出し、そのページを黒く染め上げていく。黒く染まった本は、やがて塵となって消えていった。
あれが彼女の記憶を奪い続けている呪いの正体か。
俺は、その黒い霧に向かって一歩踏み出した。
俺の存在に気づいたのか、黒い霧は動きを止め、その中心に一つの巨大な、憎悪に満ちた赤い眼を浮かび上がらせた。
『キサマ……ナニモ……ノ……』
呪いは直接俺の脳に語りかけてくる。
『ココハ……ワガハイノ……リョウブン……。コノ……チシキハ……ワガハイノモノダ……』
俺は、そのおぞましい存在を前に臆することなく言い放った。
「悪いが、ここはあんたの居場所じゃない。彼女の記憶から、とっとと失せろ」
俺がそう宣言した瞬間、図書館全体が激しく揺れた。本棚から無数の本が飛び出し、紙の嵐となって俺へと襲いかかってくる。一つ一つのページに刻まれた古代文字が、鋭い刃となって俺の精神を切り刻もうとしてきた。
だが、それは無意味だった。
「――喰らえ、【代償転嫁】」
俺は自分の精神そのものをスキルと化し、襲いかかってくる知識の刃を片っ端から喰らい始めた。古代魔法の理論式、失われた王国の歴史、錬金術の秘儀。その全てが俺のスキルによって無害なエネルギーへと変換されていく。
『ナ……ニ……!? ワガハイノ……ジュソガ……キエテ……』
呪いは信じられないといった様子で狼狽えている。俺は、その隙を見逃さなかった。
俺は、呪いの本体である黒い霧そのものに向かって真っ直ぐに突進した。そしてその中心に、迷うことなく自分の精神の腕を突き立てる。
「お前が喰ってきたもの、全部……返してもらうぞ!」
俺のスキルが、呪いの核に直接喰らいついた。
その瞬間、俺の脳内に凄まじい勢いで『情報』が流れ込んできた。
それは、ソフィアがこれまで失ってきた全ての記憶の奔流だった。
――優しい両親の笑顔。
――大賢者の塔で過ごした、幼い日々の思い出。
――初めて魔法が使えた時の、弾けるような喜び。
――友と笑い合い、共に学んだ、かけがえのない時間。
その一つ一つが温かく、愛おしく、そして何よりも『ソフィア』という一人の人間を形作っていた、大切な宝物だった。
その記憶の奔流は、俺の精神を通り抜け、そして本来の持ち主であるソフィアの元へと還っていく。
俺の隣で眠っていたソフィアの身体が、びくん、と大きく痙攣した。その閉ざされた瞼が小刻みに震えている。彼女の精神の中で、失われたピースが一つ、また一つと元の場所にはまっていくのが分かった。
『グ……オオオオオオオ……! ヤメロ……ヤメテクレ……!』
記憶を奪われ逆に喰われていく呪いは、断末魔の悲鳴を上げた。だが、もう遅い。
やがて黒い霧は完全にその形を失い、一粒の光も残さずに俺のスキルの中に吸収されて消滅した。
静寂が戻る。
果てしなく続いていた図書館は、その輝きを取り戻していた。黒く染まっていた本は、全て元の美しい姿に戻っている。
俺の意識が、ゆっくりと現実世界へと引き戻されていった。
目を開けると、俺はまだソフィアの手を握りしめていた。部屋の外では、セレスティアとルナリエルが心配そうにこちらを窺っている。
俺は疲労困憊だったが、確かな手応えを感じていた。
その時だった。
ベッドの上で眠っていたソフィアの瞼が、ゆっくりと持ち上がった。
そしてその美しい紫色の瞳は、もう虚ろではなかった。そこには確かな理性の光と深い叡智、そして長い悪夢からようやく目覚めた者の、穏やかな安らぎが宿っていた。
彼女は俺の顔をじっと見つめると、記憶を失う前の本来の彼女が持っていたであろう、優雅で知的な笑みをふわりと浮かべた。
「……おはようございます。私の名前は、ソフィア・フォン・アークライト」
その声は鈴が鳴るように澄み渡っていた。
「そして、あなたは……私の全てを救ってくださった、運命の人、ですね?」
彼女はそう言うと、俺が握っていた彼女の手に自分の手をそっと重ねた。
大賢者の末裔、ソフィア。彼女は失われた全ての知識と記憶を取り戻し、古代魔法の使い手として今、完全に覚醒したのだった。
63
あなたにおすすめの小説
貴族に無茶苦茶なことを言われたのでやけくそな行動をしたら、戦争賠償として引き抜かれました。
詰んだ
ファンタジー
エルクス王国の魔法剣士で重鎮のキースは、うんざりしていた。
王国とは名ばかりで、元老院の貴族が好き勝手なこと言っている。
そしてついに国力、戦力、人材全てにおいて圧倒的な戦力を持つヴォルクス皇国に、戦争を仕掛けるという暴挙に出た。
勝てるわけのない戦争に、「何とか勝て!」と言われたが、何もできるはずもなく、あっという間に劣勢になった。
日を追うごとに悪くなる戦況に、キースへのあたりがひどくなった。
むしゃくしゃしたキースは、一つの案を思いついた。
その案を実行したことによって、あんなことになるなんて、誰も想像しなかった。
追放された宮廷薬師、科学の力で不毛の地を救い、聡明な第二王子に溺愛される
希羽
ファンタジー
王国の土地が「灰色枯病」に蝕まれる中、若干25歳で宮廷薬師長に就任したばかりの天才リンは、その原因が「神の祟り」ではなく「土壌疲弊」であるという科学的真実を突き止める。しかし、錬金術による安易な「奇跡」にすがりたい国王と、彼女を妬む者たちの陰謀によって、リンは国を侮辱した反逆者の濡れ衣を着せられ、最も不毛な土地「灰の地」へ追放されてしまう。
すべてを奪われた彼女に残されたのは、膨大な科学知識だけだった。絶望の地で、リンは化学、物理学、植物学を駆使して生存基盤を確立し、やがて同じく見捨てられた者たちと共に、豊かな共同体「聖域」をゼロから築き上げていく。
その様子を影から見守り、心を痛めていたのは、第二王子アルジェント。宮廷で唯一リンの価値を理解しながらも、彼女の追放を止められなかった無力な王子だった。
微妙なバフなどもういらないと追放された補助魔法使い、バフ3000倍で敵の肉体を内部から破壊して無双する
こげ丸
ファンタジー
「微妙なバフなどもういらないんだよ!」
そう言われて冒険者パーティーを追放されたフォーレスト。
だが、仲間だと思っていたパーティーメンバーからの仕打ちは、それだけに留まらなかった。
「もうちょっと抵抗頑張んないと……妹を酷い目にあわせちゃうわよ?」
窮地に追い込まれたフォーレスト。
だが、バフの新たな可能性に気付いたその時、復讐はなされた。
こいつら……壊しちゃえば良いだけじゃないか。
これは、絶望の淵からバフの新たな可能性を見いだし、高みを目指すに至った補助魔法使いフォーレストが最強に至るまでの物語。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
聖水が「無味無臭」というだけで能無しと追放された聖女ですが、前世が化学研究者だったので、相棒のスライムと辺境でポーション醸造所を始めます
☆ほしい
ファンタジー
聖女エリアーナの生み出す聖水は、万物を浄化する力を持つものの「無味無臭」で効果が分かりにくいため、「能無し」の烙印を押され王都から追放されてしまう。
絶望の淵で彼女は思い出す。前世が、物質の配合を極めた化学研究者だったことを。
「この完璧な純水……これ以上の溶媒はないじゃない!」
辺境の地で助けたスライムを相棒に、エリアーナは前世の知識と「能無し」の聖水を組み合わせ、常識を覆す高品質なポーション作りを始める。やがて彼女の作るポーションは国を揺るがす大ヒット商品となり、彼女を追放した者たちが手のひらを返して戻ってくるよう懇願するが――もう遅い。
元公務員、辺境ギルドの受付になる 〜『受理』と『却下』スキルで無自覚に無双していたら、伝説の職員と勘違いされて俺の定時退勤が危うい件〜
☆ほしい
ファンタジー
市役所で働く安定志向の公務員、志摩恭平(しまきょうへい)は、ある日突然、勇者召喚に巻き込まれて異世界へ。
しかし、与えられたスキルは『受理』と『却下』という、戦闘には全く役立ちそうにない地味なものだった。
「使えない」と判断された恭平は、国から追放され、流れ着いた辺境の街で冒険者ギルドの受付職員という天職を見つける。
書類仕事と定時退勤。前世と変わらぬ平穏な日々が続くはずだった。
だが、彼のスキルはとんでもない隠れた効果を持っていた。
高難易度依頼の書類に『却下』の判を押せば依頼自体が消滅し、新米冒険者のパーティ登録を『受理』すれば一時的に能力が向上する。
本人は事務処理をしているだけのつもりが、いつしか「彼の受付を通った者は必ず成功する」「彼に睨まれたモンスターは消滅する」という噂が広まっていく。
その結果、静かだった辺境ギルドには腕利きの冒険者が集い始め、恭平の定時退勤は日々脅かされていくのだった。
姉の陰謀で国を追放された第二王女は、隣国を発展させる聖女となる【完結】
小平ニコ
ファンタジー
幼少期から魔法の才能に溢れ、百年に一度の天才と呼ばれたリーリエル。だが、その才能を妬んだ姉により、無実の罪を着せられ、隣国へと追放されてしまう。
しかしリーリエルはくじけなかった。持ち前の根性と、常識を遥かに超えた魔法能力で、まともな建物すら存在しなかった隣国を、たちまちのうちに強国へと成長させる。
そして、リーリエルは戻って来た。
政治の実権を握り、やりたい放題の振る舞いで国を乱す姉を打ち倒すために……
宮廷から追放された聖女の回復魔法は最強でした。後から戻って来いと言われても今更遅いです
ダイナイ
ファンタジー
「お前が聖女だな、お前はいらないからクビだ」
宮廷に派遣されていた聖女メアリーは、お金の無駄だお前の代わりはいくらでもいるから、と宮廷を追放されてしまった。
聖国から王国に派遣されていた聖女は、この先どうしようか迷ってしまう。とりあえず、冒険者が集まる都市に行って仕事をしようと考えた。
しかし聖女は自分の回復魔法が異常であることを知らなかった。
冒険者都市に行った聖女は、自分の回復魔法が周囲に知られて大変なことになってしまう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる