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第43話 日常と恋の予感①
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エデンでの日々は、まるで穏やかな陽だまりの中にいるようだった。
村は活気に満ち、人々は未来への希望を語り合う。俺の周りにはかけがえのない仲間たちがいて、賑やかで少しだけ騒がしい毎日が続いていた。
そんな日常の中で、俺が密かに楽しみにしている時間があった。それは食事の時間だ。
「リアム様、朝食の準備ができましたわ」
教会の談話室に、セレスティアの優しい声が響く。テーブルの上には湯気の立つ温かいスープと、こんがりと焼かれたパン、そして新鮮な野菜のサラダが並べられていた。どれも彼女が心を込めて作ってくれたものだ。
「いただきます」
俺たちが手を合わせると、アイリスが待ちきれないといった様子でパンを頬張った。
「んー! おいしいです! セレスティアさんの作るパンは世界一ですね!」
「ふふ、お口に合ってよかったですわ」
セレスティアは嬉しそうに微笑む。その笑顔はこの村の太陽そのものだった。
俺は木製のスプーンでスープを一口飲んだ。野菜の優しい甘みが口の中に広がる。じんわりと、身体の芯から温まっていくような、そんな味だった。
ふと、俺は気づいた。彼女の作る料理の味が、昔とは全く違うことに。
勇者パーティーにいた頃、料理当番は雑用係である俺の役目だった。だが時々セレスティアも手伝ってくれることがあった。だがその時の彼女の料理は、どこか味気なく、義務感で作っているような、そんな印象があった。
だが今の彼女の料理は違う。一口食べるだけで作り手の愛情が伝わってくるような、温かさに満ちている。
それはきっと彼女が呪いの枷から解放されたからだろう。誰かのために料理を作ることが、彼女にとって純粋な喜びになったのだ。そしてその喜びの対象が、他ならぬ俺であるという事実に、少しだけ胸が温かくなった。
「リアム? どうしたの、ぼーっとして。スープが冷めるわよ」
向かいに座ったルナリエルが、呆れたように言う。
「ああ、すまない。あまりに美味しくて、少し感動していたんだ」
俺が素直に感想を述べると、セレスティアは「まあ、リアム様ったら」と、頬を嬉しそうに赤らめた。その様子を、ルナリエルがじっとりとした目で見ていることには、俺はまだ気づいていなかった。
そんな平和な日常が続いていたある日の午後。俺は、少しだけ身体のだるさを感じていた。
「……ごほっ」
ベンチの設計図を引いていると、不意に咳が一つ漏れた。それほどひどいものではない。季節の変わり目だ、少し風邪気味なのかもしれない。
だが、その小さな咳を聖女の耳は聞き逃さなかった。
「リアム様!?」
今まで穏やかな表情でハーブを摘んでいたセレスティアが、血相を変えて俺の元へと駆け寄ってきた。彼女は俺の額にそっと手を当てる。その手は少しひんやりとしていて気持ちが良かった。
「少し、熱がありますわ……! 大変です! すぐにベッドでお休みにならないと!」
「い、いや、大丈夫だ。これくらい……」
「大丈夫ではありません!」
彼女は俺の言葉を強い口調で遮った。その青い瞳は本気で心配している色を浮かべている。彼女の剣幕に押され、俺はなすすべなく教会の中へと連れて行かれ、自分の部屋のベッドに押し込まれてしまった。
「安静にしていてください。わたくしがすぐに薬草を煎じてまいりますから」
彼女はそう言うと、ぱたぱたと部屋を出て行った。その姿はまるで嵐のようだった。
俺はベッドの上で呆然とするしかなかった。少し咳が出ただけでこの大騒ぎだ。彼女の過保護っぷりには、嬉しいやら申し訳ないやら、複雑な気持ちだった。
すぐにセレスティアが盆に乗せた薬湯を持って戻ってきた。湯気を立てるそれは、苦そうな匂いを放っている。
「さあ、リアム様。熱いうちにお飲みください。少し苦いですが、よく効きますから」
彼女はベッドの脇に腰掛けると、スプーンで薬湯をすくい、ふーふーと息を吹きかけて冷ましてくれる。そしてそのスプーンを、俺の口元へと差し出してきた。
「え、あ、いや、自分で飲める」
「いけません。病人は大人しくしているものですよ。さあ、あーん」
その光景は、まるで子供をあやす母親のようだった。俺は羞恥心で顔が熱くなるのを感じた。熱のせいだけではない。
俺が観念して口を開けると、彼女は優しく、そして丁寧に薬湯を飲ませてくれた。その距離の近さに、心臓が少しだけ速く脈打つのを感じた。
「あの、セレスティア。君の治癒魔法を使えば、こんなのすぐに治るんじゃないか?」
俺がそう言うと、彼女は少しだけ寂しそうな顔をした。
「……魔法は万能ではありませんわ。それに、こういう時は魔法に頼るよりも、人の手で看病する方が心が安らぐと思うのです。……わたくしがそうでしたから」
彼女は呪いに苦しんでいた頃を思い出しているのだろう。あの時彼女が求めていたのは、万能の力ではなく、ただ寄り添ってくれる誰かの温もりだったのだ。
その言葉を聞いて、俺は何も言えなくなった。彼女のやり方を黙って受け入れることにした。
それからセレスティアはつきっきりで俺の看病をしてくれた。
冷たい水で濡らしたタオルを、何度も俺の額で取り替えてくれた。彼女の白い指先が額に触れるたびに、ひんやりとした心地よさが伝わってくる。
食事の時間になると、彼女は厨房にこもり、消化の良い卵と野菜たっぷりのお粥を作ってきてくれた。その優しい味は、弱った身体にじんわりと染み渡った。
俺はそんな彼女の献身的な姿に、ただただ感心していた。彼女はただ奇跡を起こすだけの聖女ではない。人の痛みを理解し、その心に寄り添うことができる、本当に心優しい女性なのだと改めて感じた。
そして同時に、俺は彼女の中にこれまで気づかなかった『一人の女性』としての魅力を、強く意識し始めていた。
夕暮れ時。薬が効いてきたのか、俺の意識は心地よい眠りの中へと沈み始めていた。
セレスティアは俺が眠りについたと思ったのだろう。彼女は俺の額に垂れた髪を、そっと指で優しく払った。その仕草は愛おしいものに触れるかのように、どこまでも優しかった。
俺はうっすらと開けた瞼の隙間から、彼女の横顔を見つめていた。夕日に照らされたその頬は、ほんのりと赤く染まっている。
彼女は俺の寝顔を見つめながら、誰に聞かせるともなく、小さな声で呟いた。
「……リアム様がいらっしゃらなかったら、わたくしは今頃、どうなっていたのでしょう」
その声は震えていた。
「あなたがわたくしの手を取ってくれた。あなただけがわたくしを『呪われた聖女』ではなく、ただのセレスティアとして見てくれた。……もう、あなたがいない世界なんて考えられません。この命に代えてもあなたをお守りします。だから……だから、どうか、ずっと、わたくしのそばに……」
それは彼女の魂からの、切なる祈りであり、そして紛れもない愛の告白だった。
俺は眠っているふりを続けた。だがその胸の中で、心臓がこれまで経験したことのないほど大きく、そして速く鼓動しているのをはっきりと感じていた。
彼女の深い愛情に、真正面から触れてしまった。
ただの仲間だと思っていた。守るべき大切な妹のような存在だと。だが、違うのかもしれない。
俺の中でセレスティアという存在が、ゆっくりと、しかし確実にその意味を変えようとしていた。
部屋の扉の隙間から、ルナリエルとアイリスが少しだけ複雑な表情で中の様子を窺っていたことに、今の俺は気づく余裕もなかった。
村は活気に満ち、人々は未来への希望を語り合う。俺の周りにはかけがえのない仲間たちがいて、賑やかで少しだけ騒がしい毎日が続いていた。
そんな日常の中で、俺が密かに楽しみにしている時間があった。それは食事の時間だ。
「リアム様、朝食の準備ができましたわ」
教会の談話室に、セレスティアの優しい声が響く。テーブルの上には湯気の立つ温かいスープと、こんがりと焼かれたパン、そして新鮮な野菜のサラダが並べられていた。どれも彼女が心を込めて作ってくれたものだ。
「いただきます」
俺たちが手を合わせると、アイリスが待ちきれないといった様子でパンを頬張った。
「んー! おいしいです! セレスティアさんの作るパンは世界一ですね!」
「ふふ、お口に合ってよかったですわ」
セレスティアは嬉しそうに微笑む。その笑顔はこの村の太陽そのものだった。
俺は木製のスプーンでスープを一口飲んだ。野菜の優しい甘みが口の中に広がる。じんわりと、身体の芯から温まっていくような、そんな味だった。
ふと、俺は気づいた。彼女の作る料理の味が、昔とは全く違うことに。
勇者パーティーにいた頃、料理当番は雑用係である俺の役目だった。だが時々セレスティアも手伝ってくれることがあった。だがその時の彼女の料理は、どこか味気なく、義務感で作っているような、そんな印象があった。
だが今の彼女の料理は違う。一口食べるだけで作り手の愛情が伝わってくるような、温かさに満ちている。
それはきっと彼女が呪いの枷から解放されたからだろう。誰かのために料理を作ることが、彼女にとって純粋な喜びになったのだ。そしてその喜びの対象が、他ならぬ俺であるという事実に、少しだけ胸が温かくなった。
「リアム? どうしたの、ぼーっとして。スープが冷めるわよ」
向かいに座ったルナリエルが、呆れたように言う。
「ああ、すまない。あまりに美味しくて、少し感動していたんだ」
俺が素直に感想を述べると、セレスティアは「まあ、リアム様ったら」と、頬を嬉しそうに赤らめた。その様子を、ルナリエルがじっとりとした目で見ていることには、俺はまだ気づいていなかった。
そんな平和な日常が続いていたある日の午後。俺は、少しだけ身体のだるさを感じていた。
「……ごほっ」
ベンチの設計図を引いていると、不意に咳が一つ漏れた。それほどひどいものではない。季節の変わり目だ、少し風邪気味なのかもしれない。
だが、その小さな咳を聖女の耳は聞き逃さなかった。
「リアム様!?」
今まで穏やかな表情でハーブを摘んでいたセレスティアが、血相を変えて俺の元へと駆け寄ってきた。彼女は俺の額にそっと手を当てる。その手は少しひんやりとしていて気持ちが良かった。
「少し、熱がありますわ……! 大変です! すぐにベッドでお休みにならないと!」
「い、いや、大丈夫だ。これくらい……」
「大丈夫ではありません!」
彼女は俺の言葉を強い口調で遮った。その青い瞳は本気で心配している色を浮かべている。彼女の剣幕に押され、俺はなすすべなく教会の中へと連れて行かれ、自分の部屋のベッドに押し込まれてしまった。
「安静にしていてください。わたくしがすぐに薬草を煎じてまいりますから」
彼女はそう言うと、ぱたぱたと部屋を出て行った。その姿はまるで嵐のようだった。
俺はベッドの上で呆然とするしかなかった。少し咳が出ただけでこの大騒ぎだ。彼女の過保護っぷりには、嬉しいやら申し訳ないやら、複雑な気持ちだった。
すぐにセレスティアが盆に乗せた薬湯を持って戻ってきた。湯気を立てるそれは、苦そうな匂いを放っている。
「さあ、リアム様。熱いうちにお飲みください。少し苦いですが、よく効きますから」
彼女はベッドの脇に腰掛けると、スプーンで薬湯をすくい、ふーふーと息を吹きかけて冷ましてくれる。そしてそのスプーンを、俺の口元へと差し出してきた。
「え、あ、いや、自分で飲める」
「いけません。病人は大人しくしているものですよ。さあ、あーん」
その光景は、まるで子供をあやす母親のようだった。俺は羞恥心で顔が熱くなるのを感じた。熱のせいだけではない。
俺が観念して口を開けると、彼女は優しく、そして丁寧に薬湯を飲ませてくれた。その距離の近さに、心臓が少しだけ速く脈打つのを感じた。
「あの、セレスティア。君の治癒魔法を使えば、こんなのすぐに治るんじゃないか?」
俺がそう言うと、彼女は少しだけ寂しそうな顔をした。
「……魔法は万能ではありませんわ。それに、こういう時は魔法に頼るよりも、人の手で看病する方が心が安らぐと思うのです。……わたくしがそうでしたから」
彼女は呪いに苦しんでいた頃を思い出しているのだろう。あの時彼女が求めていたのは、万能の力ではなく、ただ寄り添ってくれる誰かの温もりだったのだ。
その言葉を聞いて、俺は何も言えなくなった。彼女のやり方を黙って受け入れることにした。
それからセレスティアはつきっきりで俺の看病をしてくれた。
冷たい水で濡らしたタオルを、何度も俺の額で取り替えてくれた。彼女の白い指先が額に触れるたびに、ひんやりとした心地よさが伝わってくる。
食事の時間になると、彼女は厨房にこもり、消化の良い卵と野菜たっぷりのお粥を作ってきてくれた。その優しい味は、弱った身体にじんわりと染み渡った。
俺はそんな彼女の献身的な姿に、ただただ感心していた。彼女はただ奇跡を起こすだけの聖女ではない。人の痛みを理解し、その心に寄り添うことができる、本当に心優しい女性なのだと改めて感じた。
そして同時に、俺は彼女の中にこれまで気づかなかった『一人の女性』としての魅力を、強く意識し始めていた。
夕暮れ時。薬が効いてきたのか、俺の意識は心地よい眠りの中へと沈み始めていた。
セレスティアは俺が眠りについたと思ったのだろう。彼女は俺の額に垂れた髪を、そっと指で優しく払った。その仕草は愛おしいものに触れるかのように、どこまでも優しかった。
俺はうっすらと開けた瞼の隙間から、彼女の横顔を見つめていた。夕日に照らされたその頬は、ほんのりと赤く染まっている。
彼女は俺の寝顔を見つめながら、誰に聞かせるともなく、小さな声で呟いた。
「……リアム様がいらっしゃらなかったら、わたくしは今頃、どうなっていたのでしょう」
その声は震えていた。
「あなたがわたくしの手を取ってくれた。あなただけがわたくしを『呪われた聖女』ではなく、ただのセレスティアとして見てくれた。……もう、あなたがいない世界なんて考えられません。この命に代えてもあなたをお守りします。だから……だから、どうか、ずっと、わたくしのそばに……」
それは彼女の魂からの、切なる祈りであり、そして紛れもない愛の告白だった。
俺は眠っているふりを続けた。だがその胸の中で、心臓がこれまで経験したことのないほど大きく、そして速く鼓動しているのをはっきりと感じていた。
彼女の深い愛情に、真正面から触れてしまった。
ただの仲間だと思っていた。守るべき大切な妹のような存在だと。だが、違うのかもしれない。
俺の中でセレスティアという存在が、ゆっくりと、しかし確実にその意味を変えようとしていた。
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