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091. エドガーとマリアの断罪(ざまぁ)
辺境騎士団は、リリアーナという絶対的な支援を受け、破竹の勢いで王都アステルの中枢へと進軍していた。アレクシスの的確な指揮と、騎士たちの向上した能力、そしてフェンとシーの活躍により、行く手を阻む魔物の群れは次々と薙ぎ払われ、瘴気に満ちた通りは、リリアーナの力が通った後には、わずかながらも清浄な空気を取り戻していった。
彼らが目指すは、全ての元凶が待つであろう、王城。かつては壮麗さを誇ったであろうその城も、今は見る影もなく、城壁は崩れ、庭園は荒れ果て、瘴気がまるで黒い霧のようにまとわりついている。城門は破壊され、内部からは時折、魔物のものか、あるいは…人間のものか判別しがたい、うめき声のようなものが聞こえてくる。
「……酷い有様だ」
アレクシスは、馬上で城を見上げ、苦々しく呟いた。内部の状況は、想像以上に悪いのかもしれない。
「全軍、警戒を怠るな! 城内には、何が潜んでいるか分からんぞ!」
彼は騎士たちに指示を飛ばし、自ら先頭に立って、破壊された城門から城内へと足を踏み入れた。
城内は、まさに地獄絵図だった。豪華だったはずの調度品は破壊され、散乱し、壁や床にはおぞましい魔物の粘液や、乾いた血痕がこびりついている。瘴気の濃度は外よりもさらに高く、息をするだけで肺が焼けるようだ。騎士たちは、リリアーナから渡された瘴気除けのハーブを口に含み、軟膏を塗りながら、慎重に進んでいく。
時折、物陰から奇襲を仕掛けてくる小型の魔物や、瘴気に侵され正気を失った元衛兵などが現れたが、それらはフェンとシー、そして護衛の騎士たちによって、迅速に排除された。特にシーは、その小さな体からは想像もつかないほどの俊敏さと正確さで、敵の急所を的確に攻撃し、アレクシスでさえ舌を巻くほどの活躍を見せていた。
彼らは、荒れ果てた廊下や広間を進み、ついに玉座の間へとたどり着いた。巨大な扉は半ば破壊され、隙間から漏れ聞こえてくるのは、すすり泣くような声と、時折響く、甲高い、狂ったような笑い声だった。
アレクシスは、騎士たちに周囲の警戒を命じると、リリアーナを伴い、静かに扉を押し開けた。
玉座の間は、かつての壮麗さの欠片もなかった。シャンデリアは床に落ちて砕け散り、壁にかけられていたはずのタペストリーは引き裂かれ、玉座そのものも、傷つき、埃をかぶっている。そして、その玉座に、まるで亡霊のように座っている男がいた。
エドガー・フォン・アステル。
かつての輝かしい王太子は、見る影もなかった。金髪は乱れ、目は虚ろで焦点が合わず、頬は痩け、着ている衣服も汚れ、破れている。彼は、膝を抱えるようにして玉座にうずくまり、時折、意味不明な言葉をぶつぶつと呟いていた。完全に、精神の均衡を失っているようだった。
そして、その玉座の足元には、異様な姿の女がいた。
マリア・フォン・ベルンシュタイン。
彼女は、かつての可憐な容姿を完全に失っていた。髪は白髪のように色褪せ、肌は皺だらけになり、まるで老婆のような姿に変貌していたのだ。しかし、その瞳だけは、ギラギラとした狂気の光を放ち、時折、甲高い笑い声を上げていた。おそらく、力の暴走による代償が、彼女の肉体を急速に蝕んだのだろう。あるいは、彼女が呼び出してしまった「何か」に、その若さと美しさを吸い取られてしまったのかもしれない。
「……エドガー殿下。マリア嬢」
アレクシスは、静かに、しかし威厳を込めて呼びかけた。
その声に、二人はびくりと反応した。エドガーは、虚ろな目でアレクシスとリリアーナを見上げ、一瞬、誰だか認識できないという顔をしたが、やがてその顔が恐怖と憎悪に歪んだ。
「……アレクシス……! き、貴様……! なぜここに……!」
彼は、玉座から転がり落ちるようにして後ずさった。
一方、マリアは、リリアーナの姿を認めると、甲高い叫び声を上げた。
「リリアーナ!? なぜあなたがここにいるの!? 死んだはずじゃ……!? いいえ、あなたが魔女だから……! あなたがこの国を滅ぼしたのよ!」
完全に錯乱し、現実と妄想の区別がついていないようだった。
アレクシスは、そんな哀れな二人を、冷たい、しかしどこか憐憫を含んだような目で見下ろした。
「……エドガー殿下。貴殿の愚かな判断と、その女の暴走が、この国を滅ぼしたのだ。その罪は、万死に値する」
彼の声は、淡々としていたが、有無を言わせぬ断罪の響きを持っていた。
「ち、違う! 私じゃない! 全て、リリアーナと、貴様が仕組んだことだ! 私から王位を奪うために……!」
エドガーは、見苦しく自己正当化を図ろうとした。しかし、その言葉は空虚で、説得力のかけらもない。
リリアーナは、そんなエドガーの姿を、静かに、しかし悲しい目で見つめていた。かつての婚約者。彼がここまで落ちぶれてしまったことに、怒りよりも深い、虚しさと哀れみを感じていた。彼女は、アレクシスの隣に進み出て、エドガーに向かって、静かに言った。
「……エドガー様。もう、およしになってください。現実から目を背けても、何も変わりませんわ」
彼女の声は、穏やかだったが、そこにはかつての弱い令嬢ではない、凛とした強さがあった。「あなたは、大きな過ちを犯しました。わたくしに対してだけではなく、この国と、民に対して。その罪から、逃れることはできません」
その言葉は、エドガーの最後の脆いプライドを打ち砕いた。彼は、リリアーナのその毅然とした姿と、自分の惨めな姿を比べ、ついに現実を突きつけられたのだ。
「あ……ああ……ああああああっ!」
彼は、子供のように泣き叫びながら、床に突っ伏してしまった。もはや、王太子としての威厳も、一人の人間としての尊厳も、そこにはなかった。
「ヒヒヒ……! そうよ、罪……? 罰……? そんなもの、聖女である私には関係ないわ!」
マリアは、狂ったように笑いながら叫んだ。「私は、もっと大きな力を手に入れるのよ! この世界を、私の思い通りに……!」
彼女は、何か最後の呪文を唱えようとしたのか、両手を掲げた。
しかし、その瞬間、彼女の体から、残っていた僅かな魔力と生命力が、急速に失われていくのが分かった。まるで、砂の城が崩れるように、彼女の体は急速に萎び、皺だらけの、真の老婆の姿へと変わっていく。そして、その狂気の光を宿していた瞳からも、力が失われ、虚ろになっていった。
「……あ……れ……? ちから、が……?」
彼女は、自分の手を見つめ、信じられないという表情を浮かべたまま、力なくその場に崩れ落ちた。完全に、廃人同様になってしまったのかもしれない。力の代償は、あまりにも大きかったのだ。
玉座の間には、エドガーの嗚咽と、マリアのかすかな呻き声だけが響いていた。アレクシスは、その光景を冷徹に見届けた。
「……自業自得だ」
彼は、静かに呟いた。
そして、彼は玉座の間に集まっていた、わずかに残っていた王家の近衛兵たち(彼らもまた、戦意を喪失し、ただ震えているだけだった)に向かって、厳かに宣言した。
「エドガー・フォン・アステル、及びマリア・フォン・ベルンシュタインの身柄は、辺境伯である私が預かる。彼らの罪は、今後、王国の法と秩序が回復した後に、正当な手続きによって裁かれることになるだろう。それまで、彼らの処遇は私に一任してもらう」
それは、事実上の、王権の一時的な掌握宣言でもあった。しかし、今の王都には、それに異を唱える力も、意思も残されていなかった。近衛兵たちは、ただ黙って頭を下げるしかなかった。
エドガーとマリアの断罪。それは、復讐による処刑という形ではなく、彼らが自ら招いた破滅という、ある意味で最も惨めな形で訪れた。彼らの愚かさと傲慢さが、自らを滅ぼしたのだ。その光景は、辺境騎士団の者たちにも、そしてリリアーナにとっても、一つの時代の終わりと、彼らが犯した罪の重さを、痛烈に感じさせるものだった。
「さあ、行くぞ、リリアーナ」
アレクシスは、もはや何の価値も持たない玉座に背を向け、リリアーナに手を差し伸べた。「我々には、まだやるべきことがある」
リリアーナは、彼の差し出す手を、しっかりと握り返した。目の前の惨状に心を痛めながらも、彼女は前を向かなければならない。この崩壊した王都を再生させ、苦しむ人々を救うために。
エドガーとマリアの時代は、終わった。これから始まるのは、辺境の地で育まれた、新たな希望と力による、再生の時代だ。その中心には、確かな絆で結ばれた、アレクシスとリリアーナがいる。彼らの前には、まだ多くの困難が待ち受けているだろう。しかし、彼らはもう、迷わない。真実を照らし出し、未来を切り開くために、力強く歩みを進めるだけだった。
彼らが目指すは、全ての元凶が待つであろう、王城。かつては壮麗さを誇ったであろうその城も、今は見る影もなく、城壁は崩れ、庭園は荒れ果て、瘴気がまるで黒い霧のようにまとわりついている。城門は破壊され、内部からは時折、魔物のものか、あるいは…人間のものか判別しがたい、うめき声のようなものが聞こえてくる。
「……酷い有様だ」
アレクシスは、馬上で城を見上げ、苦々しく呟いた。内部の状況は、想像以上に悪いのかもしれない。
「全軍、警戒を怠るな! 城内には、何が潜んでいるか分からんぞ!」
彼は騎士たちに指示を飛ばし、自ら先頭に立って、破壊された城門から城内へと足を踏み入れた。
城内は、まさに地獄絵図だった。豪華だったはずの調度品は破壊され、散乱し、壁や床にはおぞましい魔物の粘液や、乾いた血痕がこびりついている。瘴気の濃度は外よりもさらに高く、息をするだけで肺が焼けるようだ。騎士たちは、リリアーナから渡された瘴気除けのハーブを口に含み、軟膏を塗りながら、慎重に進んでいく。
時折、物陰から奇襲を仕掛けてくる小型の魔物や、瘴気に侵され正気を失った元衛兵などが現れたが、それらはフェンとシー、そして護衛の騎士たちによって、迅速に排除された。特にシーは、その小さな体からは想像もつかないほどの俊敏さと正確さで、敵の急所を的確に攻撃し、アレクシスでさえ舌を巻くほどの活躍を見せていた。
彼らは、荒れ果てた廊下や広間を進み、ついに玉座の間へとたどり着いた。巨大な扉は半ば破壊され、隙間から漏れ聞こえてくるのは、すすり泣くような声と、時折響く、甲高い、狂ったような笑い声だった。
アレクシスは、騎士たちに周囲の警戒を命じると、リリアーナを伴い、静かに扉を押し開けた。
玉座の間は、かつての壮麗さの欠片もなかった。シャンデリアは床に落ちて砕け散り、壁にかけられていたはずのタペストリーは引き裂かれ、玉座そのものも、傷つき、埃をかぶっている。そして、その玉座に、まるで亡霊のように座っている男がいた。
エドガー・フォン・アステル。
かつての輝かしい王太子は、見る影もなかった。金髪は乱れ、目は虚ろで焦点が合わず、頬は痩け、着ている衣服も汚れ、破れている。彼は、膝を抱えるようにして玉座にうずくまり、時折、意味不明な言葉をぶつぶつと呟いていた。完全に、精神の均衡を失っているようだった。
そして、その玉座の足元には、異様な姿の女がいた。
マリア・フォン・ベルンシュタイン。
彼女は、かつての可憐な容姿を完全に失っていた。髪は白髪のように色褪せ、肌は皺だらけになり、まるで老婆のような姿に変貌していたのだ。しかし、その瞳だけは、ギラギラとした狂気の光を放ち、時折、甲高い笑い声を上げていた。おそらく、力の暴走による代償が、彼女の肉体を急速に蝕んだのだろう。あるいは、彼女が呼び出してしまった「何か」に、その若さと美しさを吸い取られてしまったのかもしれない。
「……エドガー殿下。マリア嬢」
アレクシスは、静かに、しかし威厳を込めて呼びかけた。
その声に、二人はびくりと反応した。エドガーは、虚ろな目でアレクシスとリリアーナを見上げ、一瞬、誰だか認識できないという顔をしたが、やがてその顔が恐怖と憎悪に歪んだ。
「……アレクシス……! き、貴様……! なぜここに……!」
彼は、玉座から転がり落ちるようにして後ずさった。
一方、マリアは、リリアーナの姿を認めると、甲高い叫び声を上げた。
「リリアーナ!? なぜあなたがここにいるの!? 死んだはずじゃ……!? いいえ、あなたが魔女だから……! あなたがこの国を滅ぼしたのよ!」
完全に錯乱し、現実と妄想の区別がついていないようだった。
アレクシスは、そんな哀れな二人を、冷たい、しかしどこか憐憫を含んだような目で見下ろした。
「……エドガー殿下。貴殿の愚かな判断と、その女の暴走が、この国を滅ぼしたのだ。その罪は、万死に値する」
彼の声は、淡々としていたが、有無を言わせぬ断罪の響きを持っていた。
「ち、違う! 私じゃない! 全て、リリアーナと、貴様が仕組んだことだ! 私から王位を奪うために……!」
エドガーは、見苦しく自己正当化を図ろうとした。しかし、その言葉は空虚で、説得力のかけらもない。
リリアーナは、そんなエドガーの姿を、静かに、しかし悲しい目で見つめていた。かつての婚約者。彼がここまで落ちぶれてしまったことに、怒りよりも深い、虚しさと哀れみを感じていた。彼女は、アレクシスの隣に進み出て、エドガーに向かって、静かに言った。
「……エドガー様。もう、およしになってください。現実から目を背けても、何も変わりませんわ」
彼女の声は、穏やかだったが、そこにはかつての弱い令嬢ではない、凛とした強さがあった。「あなたは、大きな過ちを犯しました。わたくしに対してだけではなく、この国と、民に対して。その罪から、逃れることはできません」
その言葉は、エドガーの最後の脆いプライドを打ち砕いた。彼は、リリアーナのその毅然とした姿と、自分の惨めな姿を比べ、ついに現実を突きつけられたのだ。
「あ……ああ……ああああああっ!」
彼は、子供のように泣き叫びながら、床に突っ伏してしまった。もはや、王太子としての威厳も、一人の人間としての尊厳も、そこにはなかった。
「ヒヒヒ……! そうよ、罪……? 罰……? そんなもの、聖女である私には関係ないわ!」
マリアは、狂ったように笑いながら叫んだ。「私は、もっと大きな力を手に入れるのよ! この世界を、私の思い通りに……!」
彼女は、何か最後の呪文を唱えようとしたのか、両手を掲げた。
しかし、その瞬間、彼女の体から、残っていた僅かな魔力と生命力が、急速に失われていくのが分かった。まるで、砂の城が崩れるように、彼女の体は急速に萎び、皺だらけの、真の老婆の姿へと変わっていく。そして、その狂気の光を宿していた瞳からも、力が失われ、虚ろになっていった。
「……あ……れ……? ちから、が……?」
彼女は、自分の手を見つめ、信じられないという表情を浮かべたまま、力なくその場に崩れ落ちた。完全に、廃人同様になってしまったのかもしれない。力の代償は、あまりにも大きかったのだ。
玉座の間には、エドガーの嗚咽と、マリアのかすかな呻き声だけが響いていた。アレクシスは、その光景を冷徹に見届けた。
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そして、彼は玉座の間に集まっていた、わずかに残っていた王家の近衛兵たち(彼らもまた、戦意を喪失し、ただ震えているだけだった)に向かって、厳かに宣言した。
「エドガー・フォン・アステル、及びマリア・フォン・ベルンシュタインの身柄は、辺境伯である私が預かる。彼らの罪は、今後、王国の法と秩序が回復した後に、正当な手続きによって裁かれることになるだろう。それまで、彼らの処遇は私に一任してもらう」
それは、事実上の、王権の一時的な掌握宣言でもあった。しかし、今の王都には、それに異を唱える力も、意思も残されていなかった。近衛兵たちは、ただ黙って頭を下げるしかなかった。
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エドガーとマリアの時代は、終わった。これから始まるのは、辺境の地で育まれた、新たな希望と力による、再生の時代だ。その中心には、確かな絆で結ばれた、アレクシスとリリアーナがいる。彼らの前には、まだ多くの困難が待ち受けているだろう。しかし、彼らはもう、迷わない。真実を照らし出し、未来を切り開くために、力強く歩みを進めるだけだった。
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