36 / 100
第36話:闘技都市ザラームへ
しおりを挟む
Bランク冒険者として新たなスタートを切った俺たちは、ひとまず木賃宿に戻っていた。といっても、シルフィリアはこの薄暗い屋根裏部屋がひどく気に入らないらしく、腕を組んで不満そうな顔をしている。
「ねえ、いつまでこんな薄汚い場所にいるつもり? 私の美貌と知性が、このカビ臭い空気で穢れてしまうわ」
「文句を言うな。お前が勝手についてきたんだろう」
「そ、それはそうだけど……! 目的もなく、ただ滞在するのは時間の無駄よ。さっさと次の目的地を決めましょう」
彼女の言う通りだった。森の異変は解決し、俺自身も過去を乗り越えた。次なる目標が必要だった。より強い敵、まだ見ぬ世界。俺の『やりなおし』をさらに高めるための、新たな舞台が。
俺はバルガンからもらった書類の中から、大陸の地図を広げた。
「どこか、行きたい場所でもあるのか」
「そうね……。どうせなら、もっと華やかで、活気のある場所がいいわ。美味しいものも食べたいし、綺麗な服も欲しいし。王宮にいた頃は、そんな自由もなかったんだから」
シルフィアは、まるで子供のように目を輝かせながら地図を覗き込んだ。百年以上生きてきたエルフが、まるで初めての世界に触れる少女のようだ。故郷を飛び出してきた彼女にとって、この世界は未知と発見に満ちているのだろう。
彼女の指が、地図の一点をとんとんと叩いた。
そこは、俺たちがいる迷宮都市オラトリアから南西へ数百キロ離れた、大陸有数の大都市。
「闘技都市ザラーム。武具と娯楽の都、ね。名前からして、面白そうだわ」
「ザラーム……」
その名前は、俺も聞いたことがあった。
大陸中の腕自慢が集い、日夜その技を競い合う街。最新の武具が取引され、莫大な金と情報が動く場所。そして、その華やかさの裏では、血生臭い欲望が渦巻いているとも聞く。
闘技都市。その響きは、俺の心を強く惹きつけた。
強い奴らが、そこにはいる。俺を殺してくれるほどの、未知の強者たちが。
「……いいだろう。次の目的地は、ザラームだ」
俺の決断に、シルフィリアは満足げに微笑んだ。
「決まりね! じゃあ、あなたのその便利な魔石で、一っ飛びよ!」
「いや、待て」
俺は彼女を制した。
「一度も行ったことのない場所には転移できない。それに、たまには自分の足で旅をするのも悪くないだろう」
「えー……面倒くさい」
口ではそう言いながらも、彼女の表情はどこか楽しそうだった。
俺たちはすぐに準備を整え、宿を後にした。『転移の魔石』を使い、ザラームへと続く街道の、オラトリアから最も離れた中継地点まで一気に飛ぶ。そこからは、数日間の徒歩の旅だ。
街道を歩き始めると、シルフィリアは見るもの全てが珍しいらしく、道端の花に感動したり、空を飛ぶ鳥の種類を俺に解説したりと、実に騒がしかった。
「ねえカイル、あれは何ていう蝶? あんなに美しい翅、森でも見たことがないわ」
「知らん。ただの蝶だろ」
「もう、情緒がないんだから。エルフの美的センスを少しは見習いなさい」
そんな他愛のない会話を交わしながら歩く。追放されてから、忘れていた感覚だった。一人で歩く道は、ただの孤独な道のりだ。だが、二人で歩けば、それは「旅」になる。
日が暮れ、俺たちは街道から少し外れた森で野営の準備を始めた。俺が手際よく薪を集め、火を起こしていると、シルフィリアは興味深そうに、しかし少し離れた場所からその様子を眺めている。
「……何をしている?」
「見ての通り、火起こしよ。あなた、もしかしてやったことないの?」
「なっ……! ば、馬鹿にしないで! エルフは火なんて使わなくても、魔法でどうとでもなるんだから! ほら、ファイア……」
彼女が魔法を使おうとするのを、俺は手で制した。
「やめろ。魔物の注意を引くだけだ。こういう時は、静かにやるもんだ」
「む……。分かったわよ」
彼女は不満そうに口を尖らせながらも、素直に従った。
やがてパチパチと音を立てて燃え始めた焚き火の暖かさに、彼女は心地よさそうに目を細めている。
俺が保存食の干し肉を炙り始めると、彼女は「私も手伝うわ」と言って、近くで摘んできたらしいキノコを火に放り込んだ。
「おい、馬鹿! それは……!」
俺の制止も間に合わず、キノコは火に炙られて紫色の煙を上げた。その煙を吸い込んだシルフィリアは、数秒後、へにゃへにゃとその場に崩れ落ちた。
「ふにゃあ……カイルが、三人にみえるぅ……」
「……それはワライダケだ。幻覚作用がある毒キノコだぞ」
俺はため息をつきながら、解毒の薬草を口移しで彼女に飲ませた。彼女はしばらくの間、呂律の回らない口で意味不明なことを呟いていたが、やがてすうすうと寝息を立て始めた。
「……世間知らずにも、程がある」
俺は彼女の寝顔を見ながら、苦笑した。百歳を超えるエルフの天才魔術師。だが、その実態は、危なっかしくて目が離せない、ただの少女のようでもあった。俺は自分の外套を彼女にかけると、静かに火の番を続けた。
翌日、何事もなかったかのように目を覚ましたシルフィリアは、昨夜の記憶が曖昧らしく、首を傾げていた。俺も、あえてそのことには触れなかった。
旅は続いた。
道中、オーガの二人組に遭遇したことがあった。Cランク冒険者でも苦戦する相手だ。
「カイル、私が魔法で……!」
「いや、ここは俺に任せろ。お前は俺の背後から動くな」
俺はそう言うと、ミスリルの剣を抜き放ち、二体のオーガへと向かっていった。
一体が棍棒を振り下ろす。俺はそれを紙一重でかわし、すれ違いざまにその膝を切り裂いた。巨体がバランスを崩す。もう一体が、仲間を助けようと雄叫びを上げて突進してくる。
俺は、崩れ落ちる一体目のオーガを盾にするようにして、二体目の突進を受け止めた。凄まじい衝撃。だが、俺の体はびくともしない。そして、オーガ同士がぶつかり合って動きが止まった一瞬の隙を見逃さず、二体の首を同時に刎ね飛ばした。
戦闘は、わずか数十秒で終わった。
背後で見ていたシルフィリアは、呆気にとられたような顔をしていた。
「……すごい」
ぽつりと、そんな言葉が漏れる。
「あんたの剣、無駄な動きが一切ないのね。まるで、何度も何度も同じ敵と戦って、完璧な手順を導き出したみたい」
彼女の指摘は、的を射ていた。俺は、オークジェネラルとの死闘で、対大型モンスターの動きを体に叩き込んでいたのだ。死に戻りで得た経験は、俺の剣を人間離れした領域へと引き上げている。
「これも、あんたのスキルの成果か」
「まあな」
俺たちは、旅を通じて互いの強さを再認識し、信頼を深めていった。俺が絶対的な前衛として敵の攻撃を全て引き受け、シルフィリアが後衛から状況に応じて最適な魔法で援護する。この連携は、すでにBランクパーティのそれを遥かに凌駕していた。
そして、旅を始めて五日目の昼下がり。
丘を一つ越えた先、俺たちの眼下に、ついにその街の全景が姿を現した。
白い城壁に囲まれた、巨大な都市。中央には、天を突くようにそびえ立つ巨大な円形闘技場《コロッセオ》。そこから発せられる熱気と喧騒は、何キロも離れたこの場所まで届いてくるようだった。
「……あれが、ザラーム……」
シルフィリアが、感嘆の息を漏らす。
俺もまた、その壮大な光景に目を奪われていた。
武具と娯楽の都。
そして、無数の強者たちが集う場所。
俺たちの新たな物語が、あの街で始まろうとしていた。
俺は、これから待ち受けるであろう新たな死闘と、それに伴う成長を予感し、口の端に不敵な笑みを浮かべた。
「ねえ、いつまでこんな薄汚い場所にいるつもり? 私の美貌と知性が、このカビ臭い空気で穢れてしまうわ」
「文句を言うな。お前が勝手についてきたんだろう」
「そ、それはそうだけど……! 目的もなく、ただ滞在するのは時間の無駄よ。さっさと次の目的地を決めましょう」
彼女の言う通りだった。森の異変は解決し、俺自身も過去を乗り越えた。次なる目標が必要だった。より強い敵、まだ見ぬ世界。俺の『やりなおし』をさらに高めるための、新たな舞台が。
俺はバルガンからもらった書類の中から、大陸の地図を広げた。
「どこか、行きたい場所でもあるのか」
「そうね……。どうせなら、もっと華やかで、活気のある場所がいいわ。美味しいものも食べたいし、綺麗な服も欲しいし。王宮にいた頃は、そんな自由もなかったんだから」
シルフィアは、まるで子供のように目を輝かせながら地図を覗き込んだ。百年以上生きてきたエルフが、まるで初めての世界に触れる少女のようだ。故郷を飛び出してきた彼女にとって、この世界は未知と発見に満ちているのだろう。
彼女の指が、地図の一点をとんとんと叩いた。
そこは、俺たちがいる迷宮都市オラトリアから南西へ数百キロ離れた、大陸有数の大都市。
「闘技都市ザラーム。武具と娯楽の都、ね。名前からして、面白そうだわ」
「ザラーム……」
その名前は、俺も聞いたことがあった。
大陸中の腕自慢が集い、日夜その技を競い合う街。最新の武具が取引され、莫大な金と情報が動く場所。そして、その華やかさの裏では、血生臭い欲望が渦巻いているとも聞く。
闘技都市。その響きは、俺の心を強く惹きつけた。
強い奴らが、そこにはいる。俺を殺してくれるほどの、未知の強者たちが。
「……いいだろう。次の目的地は、ザラームだ」
俺の決断に、シルフィリアは満足げに微笑んだ。
「決まりね! じゃあ、あなたのその便利な魔石で、一っ飛びよ!」
「いや、待て」
俺は彼女を制した。
「一度も行ったことのない場所には転移できない。それに、たまには自分の足で旅をするのも悪くないだろう」
「えー……面倒くさい」
口ではそう言いながらも、彼女の表情はどこか楽しそうだった。
俺たちはすぐに準備を整え、宿を後にした。『転移の魔石』を使い、ザラームへと続く街道の、オラトリアから最も離れた中継地点まで一気に飛ぶ。そこからは、数日間の徒歩の旅だ。
街道を歩き始めると、シルフィリアは見るもの全てが珍しいらしく、道端の花に感動したり、空を飛ぶ鳥の種類を俺に解説したりと、実に騒がしかった。
「ねえカイル、あれは何ていう蝶? あんなに美しい翅、森でも見たことがないわ」
「知らん。ただの蝶だろ」
「もう、情緒がないんだから。エルフの美的センスを少しは見習いなさい」
そんな他愛のない会話を交わしながら歩く。追放されてから、忘れていた感覚だった。一人で歩く道は、ただの孤独な道のりだ。だが、二人で歩けば、それは「旅」になる。
日が暮れ、俺たちは街道から少し外れた森で野営の準備を始めた。俺が手際よく薪を集め、火を起こしていると、シルフィリアは興味深そうに、しかし少し離れた場所からその様子を眺めている。
「……何をしている?」
「見ての通り、火起こしよ。あなた、もしかしてやったことないの?」
「なっ……! ば、馬鹿にしないで! エルフは火なんて使わなくても、魔法でどうとでもなるんだから! ほら、ファイア……」
彼女が魔法を使おうとするのを、俺は手で制した。
「やめろ。魔物の注意を引くだけだ。こういう時は、静かにやるもんだ」
「む……。分かったわよ」
彼女は不満そうに口を尖らせながらも、素直に従った。
やがてパチパチと音を立てて燃え始めた焚き火の暖かさに、彼女は心地よさそうに目を細めている。
俺が保存食の干し肉を炙り始めると、彼女は「私も手伝うわ」と言って、近くで摘んできたらしいキノコを火に放り込んだ。
「おい、馬鹿! それは……!」
俺の制止も間に合わず、キノコは火に炙られて紫色の煙を上げた。その煙を吸い込んだシルフィリアは、数秒後、へにゃへにゃとその場に崩れ落ちた。
「ふにゃあ……カイルが、三人にみえるぅ……」
「……それはワライダケだ。幻覚作用がある毒キノコだぞ」
俺はため息をつきながら、解毒の薬草を口移しで彼女に飲ませた。彼女はしばらくの間、呂律の回らない口で意味不明なことを呟いていたが、やがてすうすうと寝息を立て始めた。
「……世間知らずにも、程がある」
俺は彼女の寝顔を見ながら、苦笑した。百歳を超えるエルフの天才魔術師。だが、その実態は、危なっかしくて目が離せない、ただの少女のようでもあった。俺は自分の外套を彼女にかけると、静かに火の番を続けた。
翌日、何事もなかったかのように目を覚ましたシルフィリアは、昨夜の記憶が曖昧らしく、首を傾げていた。俺も、あえてそのことには触れなかった。
旅は続いた。
道中、オーガの二人組に遭遇したことがあった。Cランク冒険者でも苦戦する相手だ。
「カイル、私が魔法で……!」
「いや、ここは俺に任せろ。お前は俺の背後から動くな」
俺はそう言うと、ミスリルの剣を抜き放ち、二体のオーガへと向かっていった。
一体が棍棒を振り下ろす。俺はそれを紙一重でかわし、すれ違いざまにその膝を切り裂いた。巨体がバランスを崩す。もう一体が、仲間を助けようと雄叫びを上げて突進してくる。
俺は、崩れ落ちる一体目のオーガを盾にするようにして、二体目の突進を受け止めた。凄まじい衝撃。だが、俺の体はびくともしない。そして、オーガ同士がぶつかり合って動きが止まった一瞬の隙を見逃さず、二体の首を同時に刎ね飛ばした。
戦闘は、わずか数十秒で終わった。
背後で見ていたシルフィリアは、呆気にとられたような顔をしていた。
「……すごい」
ぽつりと、そんな言葉が漏れる。
「あんたの剣、無駄な動きが一切ないのね。まるで、何度も何度も同じ敵と戦って、完璧な手順を導き出したみたい」
彼女の指摘は、的を射ていた。俺は、オークジェネラルとの死闘で、対大型モンスターの動きを体に叩き込んでいたのだ。死に戻りで得た経験は、俺の剣を人間離れした領域へと引き上げている。
「これも、あんたのスキルの成果か」
「まあな」
俺たちは、旅を通じて互いの強さを再認識し、信頼を深めていった。俺が絶対的な前衛として敵の攻撃を全て引き受け、シルフィリアが後衛から状況に応じて最適な魔法で援護する。この連携は、すでにBランクパーティのそれを遥かに凌駕していた。
そして、旅を始めて五日目の昼下がり。
丘を一つ越えた先、俺たちの眼下に、ついにその街の全景が姿を現した。
白い城壁に囲まれた、巨大な都市。中央には、天を突くようにそびえ立つ巨大な円形闘技場《コロッセオ》。そこから発せられる熱気と喧騒は、何キロも離れたこの場所まで届いてくるようだった。
「……あれが、ザラーム……」
シルフィリアが、感嘆の息を漏らす。
俺もまた、その壮大な光景に目を奪われていた。
武具と娯楽の都。
そして、無数の強者たちが集う場所。
俺たちの新たな物語が、あの街で始まろうとしていた。
俺は、これから待ち受けるであろう新たな死闘と、それに伴う成長を予感し、口の端に不敵な笑みを浮かべた。
32
あなたにおすすめの小説
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!
よっしぃ
ファンタジー
この物語は、通常1つの職業を選定する所を、一つ目で遊び人を選定してしまい何とか別の職業を、と思い3つとも遊び人を選定してしまったデルクが、成長して無双する話。
10歳を過ぎると皆教会へ赴き、自身の職業を選定してもらうが、デルク・コーネインはここでまさかの遊び人になってしまう。最高3つの職業を選べるが、その分成長速度が遅くなるも、2つ目を選定。
ここでも前代未聞の遊び人。止められるも3度目の正直で挑むも結果は遊び人。
同年代の連中は皆良い職業を選定してもらい、どんどん成長していく。
皆に馬鹿にされ、蔑まれ、馬鹿にされ、それでも何とかレベル上げを行うデルク。
こんな中2年ほど経って、12歳になった頃、1歳年下の11歳の1人の少女セシル・ヴァウテルスと出会う。凄い職業を得たが、成長が遅すぎると見捨てられた彼女。そんな2人がダンジョンで出会い、脱出不可能といわれているダンジョン下層からの脱出を、2人で成長していく事で不可能を可能にしていく。
そんな中2人を馬鹿にし、死地に追い込んだ同年代の連中や年上の冒険者は、中層への攻略を急ぐあまり、成長速度の遅い上位職を得たデルクの幼馴染の2人をダンジョンの大穴に突き落とし排除してしまう。
しかし奇跡的にもデルクはこの2人の命を救う事ができ、セシルを含めた4人で辛うじてダンジョンを脱出。
その後自分達をこんな所に追い込んだ連中と対峙する事になるが、ダンジョン下層で成長した4人にかなう冒険者はおらず、自らの愚かな行為に自滅してしまう。
そして、成長した遊び人の職業、実は成長すればどんな職業へもジョブチェンジできる最高の職業でした!
更に未だかつて同じ職業を3つ引いた人物がいなかったために、その結果がどうなるかわかっていなかった事もあり、その結果がとんでもない事になる。
これはのちに伝説となる4人を中心とする成長物語。
ダンジョン脱出までは辛抱の連続ですが、その後はざまぁな展開が待っています。
『王都の神童』と呼ばれた俺、職業選定でまさかの【遊び人】三連発で追放される。……が、実は「全職業のスキル」を合算して重ねがけできる唯一のバグ
よっしぃ
ファンタジー
王都で「神童」の名をほしいままにしていた少年、ディラン・アークライト(17歳)。
剣を握れば騎士団長を唸らせ、魔法を学べば賢者を凌駕する。誰もが彼を「次代の勇者」と信じて疑わなかった。
しかし、運命の職業選定で彼が得たのは――【遊び人】。
それも、三つの職業スロットすべてが【遊び人】で埋まるという、前代未聞の怪現象だった。
「期待外れだ」
「国の恥晒しめ」
掌を返した周囲によって、ディランは着の身着のままで街を追放される。 だが、かつて神童と呼ばれた彼の「分析力」は死んでいなかった。
『……Lv1なのに、ステータスが異常に高い? それに経験値が分散せず、すべて加算されている……?』
彼だけが気づいた真実。
それは【遊び人】という名に偽装された、この世界の管理者権限(Free-Hander)であり、全職業のスキルを制限なく使用・強化できるバグ技(デバッグモード)への入り口だったのだ。
これは、理不尽に捨てられた元・神童が、その頭脳とバグ能力で世界を「攻略」し、同じく不遇な扱いを受けていた美少女騎士(中身は脳筋)と共に、誰よりも自由に成り上がる物語。
【著者プロフィール】アルファポリスより『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』を出版、オリコンライトノベル部門18位を記録。本作は2月に2巻刊行予定。
「役立たず」と追放されたが、俺のスキルは【経験値委託】だ。解除した瞬間、勇者パーティーはレベル1に戻り、俺だけレベル9999になった
たまごころ
ファンタジー
「悪いがクビだ、アレン。お前のような戦闘スキルのない寄生虫は、魔王討伐の旅には連れていけない」
幼馴染の勇者と、恋人だった聖女からそう告げられ、俺は極寒の雪山に捨てられた。
だが、彼らは勘違いしている。
俺のスキルは、単なる【魔力譲渡】じゃない。
パーティメンバーが得た経験値を管理・分配し、底上げする【経験値委託(キックバック)】という神スキルだったのだ。
俺をパーティから外すということは、契約解除を意味する。
つまり――今まで彼らが俺のおかげで得ていた「かさ増しステータス」が消え、俺が預けていた膨大な「累積経験値」が全て俺に返還されるということだ。
「スキル解除。……さて、長年の利子も含めて、たっぷり返してもらおうか」
その瞬間、俺のレベルは15から9999へ。
一方、勇者たちはレベル70から初期レベルの1へと転落した。
これは、最強の力を取り戻した俺が、雪山の守り神である銀狼(美少女)や、封印されし魔神(美少女)を従えて無双し、新たな国を作る物語。
そして、レベル1に戻ってゴブリンにも勝てなくなった元勇者たちが、絶望のどん底へ落ちていく「ざまぁ」の記録である。
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
『ゴミ掃除』が役立たずと追放されたが、実は『存在抹消』級のチートだった。勇者一行がゴミで溺れているが、俺は辺境で美少女と温泉宿を経営中なので
eringi
ファンタジー
「悪いが、お前のスキル『ゴミ掃除』は魔王討伐の役には立たない。クビだ」
勇者パーティの雑用係だったアレクは、戦闘の役に立たないという理由で、ダンジョンの最深部手前で追放されてしまう。
しかし、勇者たちは気づいていなかった。
彼らの装備が常に新品同様だったのも、野営地が快適だったのも、襲い来る高レベルモンスターの死体が跡形もなく消えていたのも、すべてアレクが『掃除』していたからだということに。
アレクのスキルは単なる掃除ではない。対象を空間ごと削り取る『存在抹消』レベルの規格外チートだったのだ。
一人になったアレクは、気ままに生こうと辺境の廃村にたどり着く。
そこでボロボロになっていた伝説のフェンリル(美少女化)を『洗浄』して懐かれたり、呪われたエルフの姫君を『シミ抜き』して救ったりしているうちに、いつの間にかそこは世界最高峰の温泉宿になっていて……?
一方、アレクを失った勇者パーティは、武器は錆びつき、悪臭にまみれ、雑魚モンスターの処理すら追いつかず破滅の一途をたどっていた。
「今さら戻ってきてくれと言われても、俺はお客さん(美少女)の背中を流すのに忙しいんで」
これは、掃除屋の少年が無自覚に最強の座に君臨し、幸せなスローライフを送る物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる