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第38話:無敗のチャンピオン、ヴォルフ
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ヴォルフガングの試合が終わった後も、地下闘技場では次々と残虐な試合が組まれ、観客たちは飽きることなく熱狂していた。だが、俺の心はもはや、そこにいる他の剣闘士たちには向いていなかった。
あの狼獣人、ヴォルフ。
彼の圧倒的な強さと、その瞳に宿る深い虚無。そのアンバランスな魅力が、俺の心を強く捉えて離さなかった。
「……ひどい場所ね。もう帰りましょう」
シルフィリアは、この血生臭い雰囲気に耐えられないといった様子で、俺の袖を引いた。確かに、彼女のような清らかな存在が長居するべき場所ではない。
「ああ。だが、少しだけ情報を集めていく」
俺はシルフィリアを連れて、観客席の隅にある酒場カウンターへと向かった。賭けに勝った者、負けた者たちが入り乱れ、安酒を呷っている。俺はバーテンダーに銀貨を数枚握らせ、ヴォルフガングについて尋ねてみた。
バーテンダーは、最初は警戒していたが、金の力には逆らえなかったらしい。彼は声を潜め、重々しく口を開いた。
「チャンピオンのことかい。あんた、物好きだな。あの人に関わって、ろくなことになった奴はいねえよ」
彼の話によれば、ヴォルフガングがこの地下闘技場に現れたのは、半年前のことらしい。元々は名の知れた凄腕の傭兵だったが、とある仕事で失敗し、莫大な借金を背負わされた。その借金のカタとして、この闘技場のオーナーに身柄を押さえられ、奴隷剣闘士として戦うことを強いられているのだという。
「奴隷になってから、あの人は一度も負けちゃいねえ。どんなに不利な条件の試合でも、相手が何人いようとも、だ。おかげでオーナーは大儲けさ。今や、この闘技場の看板であり、金のなる木ってわけだ」
だが、とバーテンダーは続けた。
「あの人は、決して自分から相手にとどめを刺そうとはしねえ。いつも、相手が戦闘不能になった時点で攻撃をやめる。非情になりきれねえのさ。だが、オーナーはそれを許さねえ。『観客が望むのは血だ』と言って、勝った後に無理やりとどめを刺させるんだ。あの人も、それに逆らえずに……」
バーテンダーは、そこまで言うと、辛そうに顔を歪めた。
なるほど。だから、彼の瞳はあれほどまでに虚ろだったのか。彼は、望まぬ殺戮を強いられ、そのたびに心を殺しているのだ。
「……彼の奴隷契約書は、オーナーが持っているのか」
「ああ。オーナーの金庫に、厳重に保管されてるはずだ。あれがある限り、チャンピオンは永遠にあの人の所有物だ。逃げ出すことも、死ぬことさえも許されねえ」
情報を聞き出した俺は、シルフィリアと共に地下闘技場を後にした。外の空気は、中の淀んだ空気と比べて驚くほど新鮮に感じられた。
宿屋に戻る道すがら、俺は黙り込んでいた。頭の中では、ヴォルフガングのことばかりを考えていた。
シルフィリアは、そんな俺の様子を心配そうに見ていた。
「……カイル。あの獣人のこと、気になっているの?」
「……ああ」
「助けたい、とでも思っているんじゃないでしょうね。無謀よ。この街の裏社会を牛耳る連中を敵に回すことになるわ」
彼女の言う通りだ。これは、俺の依頼でもなければ、義理もない。ただの赤の他人を救うために、あまりにも大きなリスクを冒すことになる。
だが、俺の心はすでに決まっていた。
「無謀かどうかは、俺が決める」
宿屋の部屋に戻ると、俺は一人、静かに思考を巡らせた。
ヴォルフを救う方法。力ずくでオーナーを脅し、契約書を奪うのは簡単だ。だが、それでは根本的な解決にはならない。彼は、ただ解放されただけでは、また同じように利用されるか、あるいは自暴自棄になって破滅の道を歩むかもしれない。
彼に必要なのは、ただの自由ではない。
生きる意味と、誇りを取り戻すきっかけだ。
そして、そのきっかけを与えられるのは、おそらく、彼と同じ「戦士」だけだろう。
翌日、俺はシルフィリアに「少し一人で調べたいことがある」とだけ告げ、再びあの地下闘技場へと向かった。昼間の闘技場は、夜とは打って変わって静まり返っていた。俺は建物の裏手へと回り込み、選手たちの控え室や、オーナーの事務所の場所を探った。
やがて、建物の最上階に、ひときわ厳重に警備された一室があるのを見つけた。おそらく、あそこがオーナーのオフィスだろう。
俺は夜になるのを待ち、再び行動を開始した。
シルフィリアには、宿で待っているように言ってある。これは、俺一人の戦いだ。
夜の闇に紛れ、俺は建物の壁を、まるで蜘蛛のように駆け上った。幾多の死で培われた身体能力は、垂直な壁を登ることさえ容易にしていた。
オーナーのオフィスの窓は、固く閉ざされていた。だが、そのわずかな隙間に指をねじ込み、圧倒的な筋力で無理やりこじ開ける。音もなく、室内へと侵入した。
部屋は豪華な調度品で飾られ、机の上には金の延べ棒や宝石が無造作に置かれている。いかにも、悪党の部屋といった風情だ。俺の目的は、金ではない。壁際に置かれた、巨大な鉄製の金庫。
俺は金庫の前に立つと、その分厚い扉に耳を当てた。そして、ダイヤルをゆっくりと回していく。内部の機械が噛み合う、微かな音。常人には聞き取れないその音を、俺の研ぎ澄まされた聴覚は正確に捉えていた。
数分後、カチリ、という小さな音と共に、金庫の鍵が開いた。
中には、山のような金貨と、数冊の羊皮紙の巻物があった。その中の一つに、『ヴォルフガング』と書かれたものを見つける。これだ。奴隷契約書。
俺はそれを手にした。あとは、このまま立ち去ればいい。そうすれば、ヴォルフは自由の身だ。
だが、俺はそれをしなかった。
契約書を元の場所に戻すと、俺は金庫を閉め、再び窓から音もなく外へと出た。
そして、俺は建物の正面へと回り込み、堂々と、あの地下闘技場の鉄の扉を叩いた。
「おい! オーナーに会わせろ! 面白い話がある!」
見張りの男たちが、訝しげな顔で俺を見る。
だが、俺は構わず叫び続けた。
やがて、中から葉巻を咥えた、肥満体の男が現れた。彼が、この闘技場のオーナー、リベリオだろう。その目は、金と欲望で濁りきっていた。
「なんだ、騒がしい。何の用だ、小僧」
「あんたのチャンピオン、ヴォルフガング。俺が、あいつを倒してやる」
俺の言葉に、リベリオは一瞬きょとんとした顔をし、次の瞬間、腹を抱えて笑い出した。
「はっはっは! 聞いたか、お前ら! このチビが、あのヴォルフを倒すだとよ! 今世紀最大のジョークだ!」
周囲の見張りたちも、腹を抱えて笑っている。
「俺が勝ったら、ヴォルフガングの奴隷契約書を貰い受ける」
俺は、真剣な目でリベリオを睨みつけ、続けた。
「その代わり、俺が負けたら、俺の命と、俺が持つ全財産を、あんたにくれてやる。どうだ? 悪い話じゃないだろう?」
その言葉に、リベリオの笑いがぴたりと止まった。
彼の濁った目が、初めて俺を「獲物」として認識した。金と、命。彼が最も好む二つのものが、目の前の小僧から差し出されている。
「……面白い。その話、乗った」
リベリオの口元に、醜悪な笑みが浮かんだ。
「ただし、ただ戦うだけじゃつまらねえ。観客も、もっと派手なショーを望んでいる。お前が、あの無敗のチャンピオン、ヴォルフガングと、この俺の闘技場で、一対一で戦うんだ。賭けの対象としてな」
「望むところだ」
俺の即答に、リベリオは満足げに頷いた。
こうして、俺とヴォルフガングの試合が、正式に決定した。
俺は、ただ彼を解放するのではなく、彼が最も得意とする土俵で、真っ向から叩き潰すことを選んだ。
そして、その勝利の先にこそ、彼の魂が救われる道があると、俺は信じていた。
無敗のチャンピオンと、謎のレベル1。
二人の運命が、この血塗られたリングの上で、交差しようとしていた。
あの狼獣人、ヴォルフ。
彼の圧倒的な強さと、その瞳に宿る深い虚無。そのアンバランスな魅力が、俺の心を強く捉えて離さなかった。
「……ひどい場所ね。もう帰りましょう」
シルフィリアは、この血生臭い雰囲気に耐えられないといった様子で、俺の袖を引いた。確かに、彼女のような清らかな存在が長居するべき場所ではない。
「ああ。だが、少しだけ情報を集めていく」
俺はシルフィリアを連れて、観客席の隅にある酒場カウンターへと向かった。賭けに勝った者、負けた者たちが入り乱れ、安酒を呷っている。俺はバーテンダーに銀貨を数枚握らせ、ヴォルフガングについて尋ねてみた。
バーテンダーは、最初は警戒していたが、金の力には逆らえなかったらしい。彼は声を潜め、重々しく口を開いた。
「チャンピオンのことかい。あんた、物好きだな。あの人に関わって、ろくなことになった奴はいねえよ」
彼の話によれば、ヴォルフガングがこの地下闘技場に現れたのは、半年前のことらしい。元々は名の知れた凄腕の傭兵だったが、とある仕事で失敗し、莫大な借金を背負わされた。その借金のカタとして、この闘技場のオーナーに身柄を押さえられ、奴隷剣闘士として戦うことを強いられているのだという。
「奴隷になってから、あの人は一度も負けちゃいねえ。どんなに不利な条件の試合でも、相手が何人いようとも、だ。おかげでオーナーは大儲けさ。今や、この闘技場の看板であり、金のなる木ってわけだ」
だが、とバーテンダーは続けた。
「あの人は、決して自分から相手にとどめを刺そうとはしねえ。いつも、相手が戦闘不能になった時点で攻撃をやめる。非情になりきれねえのさ。だが、オーナーはそれを許さねえ。『観客が望むのは血だ』と言って、勝った後に無理やりとどめを刺させるんだ。あの人も、それに逆らえずに……」
バーテンダーは、そこまで言うと、辛そうに顔を歪めた。
なるほど。だから、彼の瞳はあれほどまでに虚ろだったのか。彼は、望まぬ殺戮を強いられ、そのたびに心を殺しているのだ。
「……彼の奴隷契約書は、オーナーが持っているのか」
「ああ。オーナーの金庫に、厳重に保管されてるはずだ。あれがある限り、チャンピオンは永遠にあの人の所有物だ。逃げ出すことも、死ぬことさえも許されねえ」
情報を聞き出した俺は、シルフィリアと共に地下闘技場を後にした。外の空気は、中の淀んだ空気と比べて驚くほど新鮮に感じられた。
宿屋に戻る道すがら、俺は黙り込んでいた。頭の中では、ヴォルフガングのことばかりを考えていた。
シルフィリアは、そんな俺の様子を心配そうに見ていた。
「……カイル。あの獣人のこと、気になっているの?」
「……ああ」
「助けたい、とでも思っているんじゃないでしょうね。無謀よ。この街の裏社会を牛耳る連中を敵に回すことになるわ」
彼女の言う通りだ。これは、俺の依頼でもなければ、義理もない。ただの赤の他人を救うために、あまりにも大きなリスクを冒すことになる。
だが、俺の心はすでに決まっていた。
「無謀かどうかは、俺が決める」
宿屋の部屋に戻ると、俺は一人、静かに思考を巡らせた。
ヴォルフを救う方法。力ずくでオーナーを脅し、契約書を奪うのは簡単だ。だが、それでは根本的な解決にはならない。彼は、ただ解放されただけでは、また同じように利用されるか、あるいは自暴自棄になって破滅の道を歩むかもしれない。
彼に必要なのは、ただの自由ではない。
生きる意味と、誇りを取り戻すきっかけだ。
そして、そのきっかけを与えられるのは、おそらく、彼と同じ「戦士」だけだろう。
翌日、俺はシルフィリアに「少し一人で調べたいことがある」とだけ告げ、再びあの地下闘技場へと向かった。昼間の闘技場は、夜とは打って変わって静まり返っていた。俺は建物の裏手へと回り込み、選手たちの控え室や、オーナーの事務所の場所を探った。
やがて、建物の最上階に、ひときわ厳重に警備された一室があるのを見つけた。おそらく、あそこがオーナーのオフィスだろう。
俺は夜になるのを待ち、再び行動を開始した。
シルフィリアには、宿で待っているように言ってある。これは、俺一人の戦いだ。
夜の闇に紛れ、俺は建物の壁を、まるで蜘蛛のように駆け上った。幾多の死で培われた身体能力は、垂直な壁を登ることさえ容易にしていた。
オーナーのオフィスの窓は、固く閉ざされていた。だが、そのわずかな隙間に指をねじ込み、圧倒的な筋力で無理やりこじ開ける。音もなく、室内へと侵入した。
部屋は豪華な調度品で飾られ、机の上には金の延べ棒や宝石が無造作に置かれている。いかにも、悪党の部屋といった風情だ。俺の目的は、金ではない。壁際に置かれた、巨大な鉄製の金庫。
俺は金庫の前に立つと、その分厚い扉に耳を当てた。そして、ダイヤルをゆっくりと回していく。内部の機械が噛み合う、微かな音。常人には聞き取れないその音を、俺の研ぎ澄まされた聴覚は正確に捉えていた。
数分後、カチリ、という小さな音と共に、金庫の鍵が開いた。
中には、山のような金貨と、数冊の羊皮紙の巻物があった。その中の一つに、『ヴォルフガング』と書かれたものを見つける。これだ。奴隷契約書。
俺はそれを手にした。あとは、このまま立ち去ればいい。そうすれば、ヴォルフは自由の身だ。
だが、俺はそれをしなかった。
契約書を元の場所に戻すと、俺は金庫を閉め、再び窓から音もなく外へと出た。
そして、俺は建物の正面へと回り込み、堂々と、あの地下闘技場の鉄の扉を叩いた。
「おい! オーナーに会わせろ! 面白い話がある!」
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俺は、真剣な目でリベリオを睨みつけ、続けた。
「その代わり、俺が負けたら、俺の命と、俺が持つ全財産を、あんたにくれてやる。どうだ? 悪い話じゃないだろう?」
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「望むところだ」
俺の即答に、リベリオは満足げに頷いた。
こうして、俺とヴォルフガングの試合が、正式に決定した。
俺は、ただ彼を解放するのではなく、彼が最も得意とする土俵で、真っ向から叩き潰すことを選んだ。
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