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第50話:救出へ
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祝宴の熱気は、すでに遠い過去のものだった。俺たちは鉱山都市グランツの温かい灯りを背に、凍てつく夜の雪原を疾走していた。目指すは、黒狼団のアジトである古い砦。傭兵から聞き出した、ただ一つの情報を頼りに。
俺は先頭を駆けていた。シルフィリアも、ヴォルフも、俺の異様なまでの速度に必死でついてきている。だが、彼らは一言も文句を言わなかった。俺の背中から放たれる、静かで、しかし底なしの怒りの気配を、二人とも感じ取っていたからだろう。
(エリナ……!)
心の中で、何度も彼女の名を呼ぶ。
俺を探して、一人で旅をしていたというのか。パーティを抜けてまで。俺が追放されたあの日、彼女が流した涙を思い出す。俺は、彼女にどれほどのものを背負わせてしまったのだろう。
後悔と、自責の念。そして、そんな彼女を危険に晒した盗賊どもへの、殺意にも似た激しい怒り。それらが俺の中で渦を巻き、冷たい炎となって燃え盛っていた。
もはや、俺の頭に『やりなおし』によるステータスアップなどという計算はない。ただ、持てる力の全てで、エリナを傷つけたクズどもを叩き潰す。目的は、それだけだった。
数時間、走り続いただろうか。月が中天に差し掛かった頃、ヴォルフが鋭く鼻をひくつかせ、前方を指さした。
「……大将。あれだ。血と、鉄と、汚物の匂いがする」
彼の視線の先、雪深い山間に、月明かりを浴びて黒いシルエットを浮かび上がらせる古い砦があった。壁には松明がいくつか灯され、見張りの人影が動いているのが微かに見える。間違いない。あれが黒狼団のアジトだ。
俺たちは身を隠せる岩陰まで近づき、息を潜めて砦の様子を窺った。
砦は石造りで、思ったよりも堅牢そうだ。見張りは城壁の上に四人、そして正面ゲートの前に二人。内部にも、相当数の手練れがいると考えるべきだろう。
「どうする、カイル。夜陰に紛れて、私が魔法で眠らせてから潜入する?」
シルフィリアが、声を潜めて作戦を提案する。それが、最も確実で、安全な方法だろう。
「大将の身体能力なら、壁を乗り越えるのも容易いだろうな。俺が正面で陽動して、その隙に……」
ヴォルフもまた、冷静に侵入経路を考えていた。
だが、俺の答えは、二人の予想を裏切るものだった。
「いや」
俺は短く言うと、ミスリルの剣を、静かに鞘から抜き放った。青白い刀身が、月光を反射して妖しく輝く。
「俺が、正面から行く」
「なっ……!?」
シルフィリアが、驚愕の声を上げる。
「正気なの!? 敵の数は分からないのよ! いくらあなたでも、無策で正面から突っ込むなんて……!」
「ああ。正気だ」
俺の瞳は、静かに砦のゲートだけを見据えていた。
「俺は、あいつらを許さない。こそこそと隠れて奇襲するような、生ぬるい真似をするつもりはない。正面から、堂々と、絶望を与えてやる」
俺の言葉には、一片の迷いもなかった。
それは、作戦などという生易しいものではない。ただの、蹂躙宣言だった。
シルフィリアは、俺のその狂気にも似た覚悟を悟り、言葉を失った。
「へっ……」
隣で、ヴォルフが小さく笑った。その顔には、呆れと、そして最高の戦いを前にした武人のような、獰猛な喜びが浮かんでいた。
「……そういうことか。最高にイカしてるぜ、大将」
彼は、俺のやり方を理解したのだ。
俺は、二人の仲間へと向き直った。
「お前たちは、ここで待っていろ」
「馬鹿なことを言うな!」「ふざけないで!」
二人の声が、綺麗に重なった。
「仲間を見捨てて、自分だけ安全な場所にいるなんて真似ができるかよ」
「あなた一人が死地に赴くのを、黙って見ているだけの女だとでも思ったの?」
彼らの瞳には、俺への揺るぎない信頼と、共に戦うという強い意志が宿っていた。
俺は、そんな二人を見て、フッと、口元にわずかな笑みを浮かべた。
「……待っていろとは言ったが、援護するなとは言っていない」
その言葉に、シルフィリアとヴォルフは、ニヤリと笑った。
「そういうことなら、話は別だ」
「最初から、そう言いなさいよ」
作戦会議は、終わった。
俺は再び砦へと向き直る。
「まずは、俺が道を切り開く。派手にやるから、あとは好きに暴れてくれ」
「おう!」「了解よ!」
頼もしい返事が、背後から聞こえる。
俺は、岩陰から姿を現し、ゆっくりと、しかし確かな足取りで、砦の正面ゲートへと歩みを進めた。
城壁の見張りが、俺の存在に気づき、警告の声を上げる。
ゲートの前の二人の盗賊が、慌てて剣を抜き、俺の前に立ちはだかった。
「何者だ、貴様!」
「ここを通りたければ、命を置いていけ!」
下卑た笑みを浮かべる盗賊たち。彼らはまだ、自分たちが誰を相手にしているのか、理解していなかった。
俺は何も答えない。
ただ、ミスリルの剣を正眼に構え、静かに歩みを進めるだけ。
俺の全身から放たれる殺気が、夜の冷たい空気を震わせる。
エリナを、待たせているわけにはいかない。
ここからは、一秒たりとも無駄にはできない。
俺の静かな怒りが、爆発するまで、あと数秒。
俺は先頭を駆けていた。シルフィリアも、ヴォルフも、俺の異様なまでの速度に必死でついてきている。だが、彼らは一言も文句を言わなかった。俺の背中から放たれる、静かで、しかし底なしの怒りの気配を、二人とも感じ取っていたからだろう。
(エリナ……!)
心の中で、何度も彼女の名を呼ぶ。
俺を探して、一人で旅をしていたというのか。パーティを抜けてまで。俺が追放されたあの日、彼女が流した涙を思い出す。俺は、彼女にどれほどのものを背負わせてしまったのだろう。
後悔と、自責の念。そして、そんな彼女を危険に晒した盗賊どもへの、殺意にも似た激しい怒り。それらが俺の中で渦を巻き、冷たい炎となって燃え盛っていた。
もはや、俺の頭に『やりなおし』によるステータスアップなどという計算はない。ただ、持てる力の全てで、エリナを傷つけたクズどもを叩き潰す。目的は、それだけだった。
数時間、走り続いただろうか。月が中天に差し掛かった頃、ヴォルフが鋭く鼻をひくつかせ、前方を指さした。
「……大将。あれだ。血と、鉄と、汚物の匂いがする」
彼の視線の先、雪深い山間に、月明かりを浴びて黒いシルエットを浮かび上がらせる古い砦があった。壁には松明がいくつか灯され、見張りの人影が動いているのが微かに見える。間違いない。あれが黒狼団のアジトだ。
俺たちは身を隠せる岩陰まで近づき、息を潜めて砦の様子を窺った。
砦は石造りで、思ったよりも堅牢そうだ。見張りは城壁の上に四人、そして正面ゲートの前に二人。内部にも、相当数の手練れがいると考えるべきだろう。
「どうする、カイル。夜陰に紛れて、私が魔法で眠らせてから潜入する?」
シルフィリアが、声を潜めて作戦を提案する。それが、最も確実で、安全な方法だろう。
「大将の身体能力なら、壁を乗り越えるのも容易いだろうな。俺が正面で陽動して、その隙に……」
ヴォルフもまた、冷静に侵入経路を考えていた。
だが、俺の答えは、二人の予想を裏切るものだった。
「いや」
俺は短く言うと、ミスリルの剣を、静かに鞘から抜き放った。青白い刀身が、月光を反射して妖しく輝く。
「俺が、正面から行く」
「なっ……!?」
シルフィリアが、驚愕の声を上げる。
「正気なの!? 敵の数は分からないのよ! いくらあなたでも、無策で正面から突っ込むなんて……!」
「ああ。正気だ」
俺の瞳は、静かに砦のゲートだけを見据えていた。
「俺は、あいつらを許さない。こそこそと隠れて奇襲するような、生ぬるい真似をするつもりはない。正面から、堂々と、絶望を与えてやる」
俺の言葉には、一片の迷いもなかった。
それは、作戦などという生易しいものではない。ただの、蹂躙宣言だった。
シルフィリアは、俺のその狂気にも似た覚悟を悟り、言葉を失った。
「へっ……」
隣で、ヴォルフが小さく笑った。その顔には、呆れと、そして最高の戦いを前にした武人のような、獰猛な喜びが浮かんでいた。
「……そういうことか。最高にイカしてるぜ、大将」
彼は、俺のやり方を理解したのだ。
俺は、二人の仲間へと向き直った。
「お前たちは、ここで待っていろ」
「馬鹿なことを言うな!」「ふざけないで!」
二人の声が、綺麗に重なった。
「仲間を見捨てて、自分だけ安全な場所にいるなんて真似ができるかよ」
「あなた一人が死地に赴くのを、黙って見ているだけの女だとでも思ったの?」
彼らの瞳には、俺への揺るぎない信頼と、共に戦うという強い意志が宿っていた。
俺は、そんな二人を見て、フッと、口元にわずかな笑みを浮かべた。
「……待っていろとは言ったが、援護するなとは言っていない」
その言葉に、シルフィリアとヴォルフは、ニヤリと笑った。
「そういうことなら、話は別だ」
「最初から、そう言いなさいよ」
作戦会議は、終わった。
俺は再び砦へと向き直る。
「まずは、俺が道を切り開く。派手にやるから、あとは好きに暴れてくれ」
「おう!」「了解よ!」
頼もしい返事が、背後から聞こえる。
俺は、岩陰から姿を現し、ゆっくりと、しかし確かな足取りで、砦の正面ゲートへと歩みを進めた。
城壁の見張りが、俺の存在に気づき、警告の声を上げる。
ゲートの前の二人の盗賊が、慌てて剣を抜き、俺の前に立ちはだかった。
「何者だ、貴様!」
「ここを通りたければ、命を置いていけ!」
下卑た笑みを浮かべる盗賊たち。彼らはまだ、自分たちが誰を相手にしているのか、理解していなかった。
俺は何も答えない。
ただ、ミスリルの剣を正眼に構え、静かに歩みを進めるだけ。
俺の全身から放たれる殺気が、夜の冷たい空気を震わせる。
エリナを、待たせているわけにはいかない。
ここからは、一秒たりとも無駄にはできない。
俺の静かな怒りが、爆発するまで、あと数秒。
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