無能と追放された俺の【システム解析】スキル、実は神々すら知らない世界のバグを修正できる唯一のチートでした

夏見ナイ

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第5話 冒険者ギルド登録と成り上がりの始まり

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森を抜けてから、整備された街道をひたすら歩き続けた。日は既に中天に差し掛かり、乾いた喉と空腹が体力を容赦なく削っていく。それでも、俺は歩みを止めなかった。進む先に、人の営みがあるという確信だけが、俺を支えていた。

やがて、地平線の先に陽炎のように揺らめく壁が見えてきた。近づくにつれて、その輪郭ははっきりと、高く頑丈な木の柵で囲まれた街の姿へと変わっていく。街道を往来する荷馬車や旅人の数も増え、ようやく文明社会にたどり着いたのだと実感できた。

街の門には武装した衛兵が立っており、出入りする人々をチェックしている。俺の番が来ると、衛兵の一人が訝しげな視線を向けてきた。
「身分を証明するものはあるか?」
「いえ、何も……。旅の途中で、盗賊に全て奪われてしまいました」
咄嗟に嘘をついた。召喚された異世界人だなどと言えば、面倒なことになるのは目に見えている。みすぼらしい俺の姿が、その嘘に説得力を持たせたらしい。衛兵は「ふん」と鼻を鳴らしたが、それ以上追及はしてこなかった。
「この街はフロンティア。魔の森に近い辺境都市だ。よそ者が厄介事を起こすのはご法度だぞ。分かったら入れ」
「ありがとうございます」

頭を下げて門をくぐると、そこには活気に満ちた光景が広がっていた。石畳のメインストリートの両脇には、武具屋、道具屋、宿屋といった店が軒を連ね、様々な人種――屈強な戦士、ローブ姿の魔術師、身軽そうな格好の斥候、そして獣の耳や尻尾を持つ獣人――が行き交っている。彼らの腰や背中には、剣や斧、弓といった武器が当たり前のように装備されていた。ここは、力と冒険が日常に溶け込んだ街なのだ。

まずは、情報収集と当面の生活基盤を確保する必要がある。俺の視線は、ひときわ大きく、多くの人が出入りしている建物に吸い寄せられた。掲げられた看板には、交差した二本の剣の紋章が描かれている。
「冒険者ギルド……」
ファンタジー世界の定番。依頼をこなし、報酬を得て生計を立てる者たちの拠点。身分証を持たない俺にとって、実力さえ示せば登録できるであろうギルドは、まさに渡りに船だった。懐の革袋には、デバッグ済みの魔石と大量の銅貨が入っている。これを元手に、ここから成り上がってやる。

俺は意を決して、ギルドの重い木製の扉を押した。
途端に、酒と汗と熱気が混じり合った独特の匂いが鼻をつく。中では、いかつい顔の冒険者たちが酒を飲み交わし、大声で武勇伝を語り合っていた。壁一面に貼られた羊皮紙は、おそらく依頼書(クエストボード)だろう。場違いなほど静かな俺の登場に、幾人かの視線が突き刺さるが、すぐに興味を失ったように逸らされていった。無理もない。今の俺は、ただの薄汚れた服を着た、ひ弱そうな若者にしか見えないのだから。

俺はそんな視線を意に介さず、奥にある受付カウンターへと向かった。カウンターの内側では、栗色の髪をポニーテールにした、快活そうな女性職員が忙しそうに書類を捌いていた。
「あの、すみません。冒険者登録をしたいのですが」
俺が声をかけると、彼女は顔を上げてにこやかに応対してくれた。
「はい、冒ENTURE者ギルドへようこそ! 私、受付のサラと申します。新規登録ですね。こちらの用紙にご記入をお願いします」
渡された羊皮紙には、名前、年齢、出身地、主な使用武器、そしてスキルを記入する欄があった。俺は備え付けの羽根ペンを手に取り、スラスラと書き込んでいく。
名前:カイト
年齢:25
出身地:東の果ての村(当たり障りのない嘘)
使用武器:なし
そして、最も重要なスキルの欄。正直に【システム解析】と書くべきか悩んだが、下手に隠すよりも、当たり障りのない説明を添えておいた方が無難だろう。

スキル:解析(物の情報を少し詳しく知ることができる)

これなら、ただの鑑定スキルの亜種だと思われるはずだ。デバッグ能力については、俺だけの切り札として秘匿する。
書き終えた用紙をサラさんに渡すと、彼女は内容にさっと目を通し、俺の顔と用紙を交互に見比べて少し眉をひそめた。
「えーと、カイトさんですね。武器は、なし……ですか? スキルも、戦闘向きではないようですが……。冒険者というのは、常に危険と隣り合わせのお仕事ですよ?」
心配そうな彼女の言葉は、アレクサンダーたちの侮蔑とは違う、純粋な善意からくるものだと分かった。
「大丈夫です。戦い方は、自分なりに心得ています」
「そうですか……。でしたら、次は実技測定になります。あちらの訓練場で、ギルドマスター直々に実力を見させていただきますので、ついてきてください」

ギルドの裏手にある訓練場は、かなり広々としていた。中央には、一体の魔法人形(ゴーレム)が鎮座している。その前には、熊と見紛うばかりの巨漢が腕を組んで立っていた。身の丈は二メートルを優に超え、筋骨隆々の身体には無数の傷跡が刻まれている。この人が、ギルドマスターのバルガスさんらしい。

「サラ、こいつが新しい登録希望者か? やけにひょろっとしてるじゃねえか」
地響きのような声だった。バルガスさんは、俺を頭のてっぺんからつま先まで嘗め回すように見ると、面白くなさそうに言った。
「スキルは非戦闘系、武器もなしか。おい小僧、お前、冒険者をなめてるクチか? ここはガキの遊び場じゃねえぞ」
「なめてなんかいません。俺は、俺のやり方で戦います」
俺が臆さずに答えると、バルガスさんは意外そうな顔をし、やがてニヤリと口角を上げた。
「ほう、威勢だけはいいじゃねえか。気に入った。いいだろう、てめえの実力を見せてもらおうか。課題は簡単だ。あのマジック・ターゲットを、そこの台にある訓練用の石つぶてで、十発中三発当ててみろ。それで合格だ」

彼が指さした先には、訓練場の壁際に設置された円形の的があった。見た目はただの板だが、魔法で不規則に動き回る仕組みらしい。的までの距離は約二十メートル。素人が石を投げて当てるのは、かなり難しいだろう。
俺は石つぶてを十個手に取り、射線に立った。
サラさんが合図の声を上げる。
「では、始め!」

その声と共に、円形の的がカシャカシャと音を立てて動き出した。上下左右、緩急をつけて、全く予測不能な動きをする。
周囲で見ていた冒険者たちから、やじが飛ぶ。
「ありゃ無理だろ」
「三発どころか、一発も当たらねえんじゃねえか?」

だが、俺は冷静だった。
彼らにとっては予測不能な動きでも、俺の目には違うものが見えていたからだ。
「【システム解析】」
スキルを発動させると、マジック・ターゲットの情報がウィンドウに表示された。

【OBJECT_NAME: Magic_Target_Mk3】
【TYPE: Training_Tool】
【CONTROL_LOGIC_SCRIPT】
- `mode = random_movement;`
- `algorithm = pseudo_random_number_generator;`
- `seed_value = 16777216;`
- `// This PRNG algorithm has a known vulnerability.`
- `// The next 10 movement patterns can be predicted with 100% accuracy.`
【PREDICTED_TRAJECTORY (Next 10 moves)】
1.  Up -> Right (speed: 1.5m/s)
2.  Down (speed: 2.0m/s)
3.  Left -> Stop (duration: 0.5s)
...

(……脆弱性あり、だと?)

思わず笑みがこぼれそうになるのを必死でこらえた。
この的の動きは、擬似乱数生成アルゴリズムに基づいている。そして、そのアルゴリズムには既知の脆弱性があり、次の十回の動きが百パーセント予測可能だと、ご丁寧に注釈まで表示されている。
まるで、セキュリティホールだらけの古いシステムを見ているようだ。
俺の目には、これから的が動くであろう軌道が、青い光の線となってはっきりと見えていた。

俺は最初の石を手に取った。的が上に動き、右へスライドする。その到達点を狙って、腕をしならせた。
ヒュッ、と風を切って飛んだ石は、寸分の狂いもなく的の真ん中に命中した。
カァン! と、乾いた音が訓練場に響き渡る。

「……え?」

誰かの間の抜けた声が聞こえた。
やじを飛ばしていた冒険者たちが、一瞬で静まり返る。
俺は構わず、二個目の石を投げた。予測軌道の通り、下に急降下した的の、その落下点に。
カァン!
再び、クリーンヒット。
三投目。左に動いて、一瞬静止する。そのど真ん中を、石が正確に撃ち抜いた。
カァン!

バルガスさんの「三発当てろ」という課題は、これでクリアだ。
だが、俺は止まらない。
四投目、五投目、六投目……。
予測された軌道をなぞるように、俺が投げる石は全て、吸い込まれるように的の中心に命中していく。
カァン! カァン! カァン!
まるで機械のような正確さで的を撃ち抜く俺の姿に、訓練場は水を打ったように静まり返っていた。誰もが、信じられないものを見るような目で、俺と的を交互に見ている。
そして、最後の一投。
十個目の石が、これまでと同じように的のど真ん中に突き刺さった。

「…………」

沈黙。
それを破ったのは、ギルドマスターのバルガスさんだった。
「……てめえ、一体何者だ?」
その声には、先程までの侮りは微塵もなく、純粋な驚きと警戒が滲んでいた。
「言ったはずです。俺は、俺のやり方で戦う、と」
俺がそう言って微笑むと、バルガスさんはしばし呆然とした後、腹の底から豪快に笑い出した。
「がっはっはっは! 面白い! こいつはとんでもねえ奴が来たもんだ! いいだろう、合格だ! 文句なしの、特例合格だ!」

こうして、俺は冒険者ギルドに正式に登録された。渡されたのは、Fランクと刻まれた銅製のプレート。これが俺の新しい身分証になった。
登録を終えた俺は、サラさんに呼び止められた。
「あの、カイトさん! もしよろしければ、ギルドの換金所もご利用になりませんか? 魔物の素材などを買い取っていますよ」
「ええ、お願いします。ちょうど、買い取ってほしいものがあったので」

俺は彼女に案内され、ギルドの奥にある換金所へと向かった。そこには、鑑定用のルーペをかけた人の良さそうなお爺さんが座っていた。
「爺さん、この方が買い取り希望だって」
「ふむ、どれどれ」
俺は懐から、デバッグ済みの魔石を一つ取り出し、カウンターの上に置いた。
「ゴブリンの魔石ですが、買い取ってもらえますか?」
鑑定士の爺さんは、俺の言葉を聞いて少し面倒くさそうな顔をした。
「ゴブリンのか……。まあ、数があれば小銭にはなるがの……」
そう言いながら、彼はルーペを手に取り、俺が出した魔石を覗き込んだ。

次の瞬間、爺さんの動きが、ぴたりと固まった。

「な……」
彼は何度も瞬きをし、角度を変え、信じられないといった様子で魔石を凝視している。
「こ、この輝き……この透明度……。不純物が、全くない……だと……?」
その震える声に、サラさんも何事かとカウンターを覗き込む。
「どうしたんですか、爺さん?」
「サ、サラ、見てみろ! この魔石を! こんな完璧な代物は、ワシは鑑定士人生五十年にして一度も見たことがないぞ!?」
俺は黙って、革袋から残りの魔石を全て、カウンターの上にぶちまけた。
数十個の、完璧にデバッグされた高純度魔石が、ジャラジャラと音を立てて山になる。その一つ一つが、まるで高級な宝石のように、きらきらと光を放っていた。

鑑定士の爺さんは、その光景に白目を剥いて卒倒しそうになっていた。
「ひぃっ……! 全部、だと!? 全部がこの品質だと申すのか!?」
「はい。それで、おいくらになりますか?」
俺の問いに、爺さんはハッと我に返り、そろばんを凄まじい勢いで弾き始めた。その額は、最終的に金貨五十枚という、新人冒険者が一生かかっても稼げないような大金になった。

大金とギルドプレートを手に入れた俺は、ふらつく足でギルドを後にした。まずは、一番安い宿屋を見つけ、部屋を一つ取る。追放されて以来、初めてのまともなベッドだ。
ギシギシと音を立てるベッドに倒れ込むと、一日の出来事が走馬灯のように頭を駆け巡った。
絶望の淵から手に入れた力。それを証明し、莫大な富を得た今日という日。
これは、まだ始まりに過ぎない。
アレクサンダーたちが、王城で豪華な暮らしをしている間に、俺は俺のやり方で、彼らの誰も到達できない高みへと登っていく。

疲労困憊のはずなのに、不思議と心は晴れやかだった。
俺は、この世界で生きていける。
その確信を胸に、俺は深い眠りへと落ちていった。辺境都市フロンティアでの、波乱に満ちた成り上がり劇の幕が、今、静かに上がった。
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