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第45話 玉座にて、魔王の告白
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巨大な黒水晶の扉が、俺たちの背後で、静かに、しかし完全に閉ざされた。もはや、後戻りはできない。
俺たちの目の前に広がっていたのは、空間と呼ぶには、あまりにも広大すぎる場所だった。
床も壁も存在しない。足元には、磨き上げられた黒曜石の回廊が、一本だけ、遥か先へと続いている。そして、その上下左右には、無限の星空が広がっていた。まるで、宇宙空間に、一本の道が架けられているかのようだ。
そして、その道の、遥か先。
無数の光の粒子が、天の川のように渦を巻く、その中心に。
巨大な、黒水晶で削り出されたかのような、禍々しくも美しい玉座が、静かに鎮座していた。
そこに、一人の男が座っている。
魔王。
この世界の全ての悪意と、恐怖の象徴とされる存在。
その姿は、俺が想像していたような、異形の怪物ではなかった。
漆黒の、豪奢な王の装束を纏い、玉座に深く、そして気怠げに、身を預けている。長く伸びた白銀の髪が、星々の光を浴びて、幽玄に輝いていた。その顔立ちは、まるで神が創りたもうた最高傑索のように、完璧に整っている。だが、その肌は、生者のそれとは思えないほど、青白かった。
そして、その瞳。固く閉じられていて、その表情をうかがい知ることはできない。
ただ、彼の全身から放たれるプレッシャーは、これまで対峙してきたどんな存在とも、比較にならなかった。それは、憎悪や殺意といった、分かりやすいものではない。もっと根源的で、純粋な、圧倒的な『力』そのもの。そして、その力の奥底に、底知れない、深い、深い『哀しみ』が、澱のように沈殿しているのを、俺は感じ取っていた。
「……あれが、魔王……」
フレアが、ごくり、と喉を鳴らした。その手は、既に剣の柄を、強く握りしめている。
「……なんて、悲しい魔力……。まるで、世界中の嘆きを、その一身に、集めたかのようです……」
ルナもまた、その存在感に、息を呑んでいた。
俺は、意を決して、一歩、前に踏み出した。
コツン、と。俺の靴音が、無限の静寂の中に、やけに大きく響き渡る。
その音に、反応したかのように。
玉座の王が、ゆっくりと、その瞼(まぶた)を、持ち上げた。
現れたのは、星空の光を、全て吸い込んだかのような、深い、深い、漆黒の瞳だった。
その瞳が、俺たち三人の姿を、正確に捉えた。
瞬間、空気が、凍った。
肌を刺すような、絶望的なまでの、プレッシャー。それは、憎悪ではない。拒絶だ。自分以外の全てを、この聖域から排除しようとする、絶対的な拒絶の意志。
「…………」
魔王は、何も言わない。
ただ、その漆黒の瞳で、俺たちを見つめている。その瞳の奥で、何かが、激しく揺らいでいるのが見えた。理性と、狂気。希望と、絶望。それらが、彼の魂の中で、終わりのない闘争を繰り広げているかのようだった。
「俺たちは、戦いに来たんじゃない」
俺は、静かに、しかし、はっきりと通る声で、語りかけた。
「魔王。あんたに、話があって来た」
その言葉が、引き金だった。
魔王の瞳に、初めて、明確な感情の色が宿った。
それは、燃えるような『怒り』だった。
「……話、だと?」
その声は、地獄の底から響いてくるかのように、低く、そして重い。
「神の犬が……。また、新たな玩具(ゆうしゃ)を送り込んできたか。そして、今度は、対話などという、白々しい茶番を演じるか。飽きもせぬものよな」
彼の認識は、カオス・シェイドが言っていた通り、俺たちを「神々の刺客」だと、完全に誤認していた。長年の汚染が、彼の心を、猜疑心と憎しみで、塗り固めてしまっているのだ。
「違う、俺たちは――」
俺が、言いかけた、その時。
魔王が、玉座から、ゆっくりと、立ち上がった。
彼が立ち上がった、ただ、それだけで。
この、広大な空間そのものが、ギシリ、と、悲鳴を上げた。
「問答は、無用」
彼の周囲の空間が、黒く、捻じ曲がり始める。それは、カオス・シェイドが使っていた空間歪曲とは、次元の違う、世界の理そのものを、力ずくで書き換えるような、おぞましい現象だった。
「我が領域を侵す者、我が安寧を妨げる者、そして……神に連なる、全ての存在に、等しく、死を」
魔王が、すっと、指先を俺たちに向けた。
次の瞬間、俺たちが立っていた黒曜石の回廊が、何の前触れもなく、完全に『消滅』した。
「うわっ!?」
「きゃあ!」
俺たちは、なすすべもなく、無限の星空の中へと、投げ出される。
「フレア、ルナ、俺から離れるな!」
俺は、咄嗟に二人の腕を掴んだ。
「海斗さん!」
ルナが、即座に、風の魔法で、俺たちの身体を宙に浮かせようとする。
だが、その魔法が、発動する前に、霧散して消えた。
「なっ!? 魔法が……!?」
「無駄だ」
魔王の声が、響く。
「この『虚無の庭』では、全ての法則は、我が支配下にある。我が許さぬ奇跡など、何一つ、起こることはない」
絶望的な言葉。
ここは、彼の固有結界(テリトリー)。この空間にいる限り、俺たちは、彼の掌の上で踊る、人形に過ぎない。
「まずは、その目障りな剣士からだ」
魔王の視線が、フレアに向けられた。
直後、フレアの周囲の空間に、無数の、黒い亀裂が走った。それは、空間そのものを断ち切る、不可視の刃。
「フレア、避けろ!」
俺が叫ぶが、遅い。
「ぐ……っ、ああああっ!」
フレアの身体のあちこちから、血飛沫が舞った。彼女の頑丈な鎧が、まるで紙切れのように、切り裂かれている。
「フレア!」
「……くそっ……! 見えねえ……! 攻撃が、どこから来るか、全く……!」
フレアは、必死に剣を振るうが、その刃は、空を切るばかりだ。
これが、魔王の力。次元が、違いすぎる。
俺は、必死に【ワールド・エディタ】で、彼の攻撃のロジックを解析しようとした。
だが、そのコードは、あまりにも巨大で、複雑で、そして、何重ものプロテクトと、バグのノイズによって、守られていた。
『解析、失敗』
『管理者権限が、足りません』
無機質なシステムメッセージが、俺の脳内に表示される。
「次は、お前だ、エルフの女」
魔王の視線が、ルナに移る。
「その聖なる力、忌々しい。我が庭に、不純な光は、必要ない」
魔王が指を鳴らすと、ルナの身体を、黒い茨のようなものが、幾重にも、縛り付けた。
「きゃあっ……! こ、これは……! 魔力が、吸い取られて……!」
「ルナ!」
俺は、なすすべもなく、仲間たちが、一方的に、蹂躙されていくのを見るしかなかった。
これが、魔王。
これが、世界のバグを、その一身に、引き受け続けた者の、成れの果て。
強大で、孤独で、そして、どこまでも、哀しい王。
「そして、最後に、貴様だ」
魔王の、漆黒の瞳が、俺を、捉えた。
「その、忌ましい『神の眼』。貴様のその力が、この世界に、どれほどの歪みをもたらしてきたか、知っているか? 貴様のような、イレギュラーな存在こそが、この世界を、狂わせるのだ」
彼の言葉は、俺の、核心を突いていた。
俺の力は、確かに、世界の理を書き換える。それは、バグを修正すると同時に、新たな歪みを生み出す、危険な、諸刃の剣だ。
「故に、貴様には、最も深い、絶望を与える」
魔王の手に、漆黒の、闇そのものでできたかのような、長大な槍が、現れた。
「――その、大切な仲間たちが、目の前で、塵となって消えゆく様を、永遠に、見続けるがいい」
その槍が、ゆっくりと、フレアとルナに、向けられた。
やめろ。
やめてくれ。
俺の心の叫びは、声にならない。
絶望が、俺の心を、支配しようとしていた。
だが、その、最後の、一瞬。
俺は、見た。
魔王の、その漆黒の瞳の奥で、一人の、白銀の髪の少年が、涙を流しているのを。
彼の魂が、『やめてくれ』と、悲鳴を上げているのを。
彼の、本来の心が、その狂気の支配に、必死に、抗っているのを。
「……………」
俺は、腹の底から、笑いがこみ上げてくるのを感じた。
「は……。ははは……」
「……何がおかしい」
魔王が、訝しげに、俺を見る。
「……おかしいさ。最高に、滑稽だぜ、魔王様」
俺は、恐怖を、絶望を、全て、闘志へと変えて、彼を、真っ直ぐに、睨みつけた。
「あんた、本当は、戦いたくなんかないんだろう? 誰かを傷つけるたびに、あんたの魂が、悲鳴を上げてるのが、俺には聞こえるぜ」
「――黙れ」
「あんたは、悪なんかじゃない。ただの、誰よりも優しくて、誰よりもお人好しで、そして、誰よりも不器用な、ただの、一人の男だ。違うか?」
「――黙れと言っているッ!」
魔王が、激昂した。
漆黒の槍が、俺に向かって、凄まじい速度で、放たれた。
世界の終わりを、告げるかのような、一撃。
だが、俺は、もう、恐れてはいなかった。
俺は、その、絶望の槍を、迎え撃つように、両手を広げた。
そして、叫んだ。
「お前のその力、その苦しみ、その歪んだ魂ごと――!」
「この俺が、デバッグしてやる!!」
俺たちの目の前に広がっていたのは、空間と呼ぶには、あまりにも広大すぎる場所だった。
床も壁も存在しない。足元には、磨き上げられた黒曜石の回廊が、一本だけ、遥か先へと続いている。そして、その上下左右には、無限の星空が広がっていた。まるで、宇宙空間に、一本の道が架けられているかのようだ。
そして、その道の、遥か先。
無数の光の粒子が、天の川のように渦を巻く、その中心に。
巨大な、黒水晶で削り出されたかのような、禍々しくも美しい玉座が、静かに鎮座していた。
そこに、一人の男が座っている。
魔王。
この世界の全ての悪意と、恐怖の象徴とされる存在。
その姿は、俺が想像していたような、異形の怪物ではなかった。
漆黒の、豪奢な王の装束を纏い、玉座に深く、そして気怠げに、身を預けている。長く伸びた白銀の髪が、星々の光を浴びて、幽玄に輝いていた。その顔立ちは、まるで神が創りたもうた最高傑索のように、完璧に整っている。だが、その肌は、生者のそれとは思えないほど、青白かった。
そして、その瞳。固く閉じられていて、その表情をうかがい知ることはできない。
ただ、彼の全身から放たれるプレッシャーは、これまで対峙してきたどんな存在とも、比較にならなかった。それは、憎悪や殺意といった、分かりやすいものではない。もっと根源的で、純粋な、圧倒的な『力』そのもの。そして、その力の奥底に、底知れない、深い、深い『哀しみ』が、澱のように沈殿しているのを、俺は感じ取っていた。
「……あれが、魔王……」
フレアが、ごくり、と喉を鳴らした。その手は、既に剣の柄を、強く握りしめている。
「……なんて、悲しい魔力……。まるで、世界中の嘆きを、その一身に、集めたかのようです……」
ルナもまた、その存在感に、息を呑んでいた。
俺は、意を決して、一歩、前に踏み出した。
コツン、と。俺の靴音が、無限の静寂の中に、やけに大きく響き渡る。
その音に、反応したかのように。
玉座の王が、ゆっくりと、その瞼(まぶた)を、持ち上げた。
現れたのは、星空の光を、全て吸い込んだかのような、深い、深い、漆黒の瞳だった。
その瞳が、俺たち三人の姿を、正確に捉えた。
瞬間、空気が、凍った。
肌を刺すような、絶望的なまでの、プレッシャー。それは、憎悪ではない。拒絶だ。自分以外の全てを、この聖域から排除しようとする、絶対的な拒絶の意志。
「…………」
魔王は、何も言わない。
ただ、その漆黒の瞳で、俺たちを見つめている。その瞳の奥で、何かが、激しく揺らいでいるのが見えた。理性と、狂気。希望と、絶望。それらが、彼の魂の中で、終わりのない闘争を繰り広げているかのようだった。
「俺たちは、戦いに来たんじゃない」
俺は、静かに、しかし、はっきりと通る声で、語りかけた。
「魔王。あんたに、話があって来た」
その言葉が、引き金だった。
魔王の瞳に、初めて、明確な感情の色が宿った。
それは、燃えるような『怒り』だった。
「……話、だと?」
その声は、地獄の底から響いてくるかのように、低く、そして重い。
「神の犬が……。また、新たな玩具(ゆうしゃ)を送り込んできたか。そして、今度は、対話などという、白々しい茶番を演じるか。飽きもせぬものよな」
彼の認識は、カオス・シェイドが言っていた通り、俺たちを「神々の刺客」だと、完全に誤認していた。長年の汚染が、彼の心を、猜疑心と憎しみで、塗り固めてしまっているのだ。
「違う、俺たちは――」
俺が、言いかけた、その時。
魔王が、玉座から、ゆっくりと、立ち上がった。
彼が立ち上がった、ただ、それだけで。
この、広大な空間そのものが、ギシリ、と、悲鳴を上げた。
「問答は、無用」
彼の周囲の空間が、黒く、捻じ曲がり始める。それは、カオス・シェイドが使っていた空間歪曲とは、次元の違う、世界の理そのものを、力ずくで書き換えるような、おぞましい現象だった。
「我が領域を侵す者、我が安寧を妨げる者、そして……神に連なる、全ての存在に、等しく、死を」
魔王が、すっと、指先を俺たちに向けた。
次の瞬間、俺たちが立っていた黒曜石の回廊が、何の前触れもなく、完全に『消滅』した。
「うわっ!?」
「きゃあ!」
俺たちは、なすすべもなく、無限の星空の中へと、投げ出される。
「フレア、ルナ、俺から離れるな!」
俺は、咄嗟に二人の腕を掴んだ。
「海斗さん!」
ルナが、即座に、風の魔法で、俺たちの身体を宙に浮かせようとする。
だが、その魔法が、発動する前に、霧散して消えた。
「なっ!? 魔法が……!?」
「無駄だ」
魔王の声が、響く。
「この『虚無の庭』では、全ての法則は、我が支配下にある。我が許さぬ奇跡など、何一つ、起こることはない」
絶望的な言葉。
ここは、彼の固有結界(テリトリー)。この空間にいる限り、俺たちは、彼の掌の上で踊る、人形に過ぎない。
「まずは、その目障りな剣士からだ」
魔王の視線が、フレアに向けられた。
直後、フレアの周囲の空間に、無数の、黒い亀裂が走った。それは、空間そのものを断ち切る、不可視の刃。
「フレア、避けろ!」
俺が叫ぶが、遅い。
「ぐ……っ、ああああっ!」
フレアの身体のあちこちから、血飛沫が舞った。彼女の頑丈な鎧が、まるで紙切れのように、切り裂かれている。
「フレア!」
「……くそっ……! 見えねえ……! 攻撃が、どこから来るか、全く……!」
フレアは、必死に剣を振るうが、その刃は、空を切るばかりだ。
これが、魔王の力。次元が、違いすぎる。
俺は、必死に【ワールド・エディタ】で、彼の攻撃のロジックを解析しようとした。
だが、そのコードは、あまりにも巨大で、複雑で、そして、何重ものプロテクトと、バグのノイズによって、守られていた。
『解析、失敗』
『管理者権限が、足りません』
無機質なシステムメッセージが、俺の脳内に表示される。
「次は、お前だ、エルフの女」
魔王の視線が、ルナに移る。
「その聖なる力、忌々しい。我が庭に、不純な光は、必要ない」
魔王が指を鳴らすと、ルナの身体を、黒い茨のようなものが、幾重にも、縛り付けた。
「きゃあっ……! こ、これは……! 魔力が、吸い取られて……!」
「ルナ!」
俺は、なすすべもなく、仲間たちが、一方的に、蹂躙されていくのを見るしかなかった。
これが、魔王。
これが、世界のバグを、その一身に、引き受け続けた者の、成れの果て。
強大で、孤独で、そして、どこまでも、哀しい王。
「そして、最後に、貴様だ」
魔王の、漆黒の瞳が、俺を、捉えた。
「その、忌ましい『神の眼』。貴様のその力が、この世界に、どれほどの歪みをもたらしてきたか、知っているか? 貴様のような、イレギュラーな存在こそが、この世界を、狂わせるのだ」
彼の言葉は、俺の、核心を突いていた。
俺の力は、確かに、世界の理を書き換える。それは、バグを修正すると同時に、新たな歪みを生み出す、危険な、諸刃の剣だ。
「故に、貴様には、最も深い、絶望を与える」
魔王の手に、漆黒の、闇そのものでできたかのような、長大な槍が、現れた。
「――その、大切な仲間たちが、目の前で、塵となって消えゆく様を、永遠に、見続けるがいい」
その槍が、ゆっくりと、フレアとルナに、向けられた。
やめろ。
やめてくれ。
俺の心の叫びは、声にならない。
絶望が、俺の心を、支配しようとしていた。
だが、その、最後の、一瞬。
俺は、見た。
魔王の、その漆黒の瞳の奥で、一人の、白銀の髪の少年が、涙を流しているのを。
彼の魂が、『やめてくれ』と、悲鳴を上げているのを。
彼の、本来の心が、その狂気の支配に、必死に、抗っているのを。
「……………」
俺は、腹の底から、笑いがこみ上げてくるのを感じた。
「は……。ははは……」
「……何がおかしい」
魔王が、訝しげに、俺を見る。
「……おかしいさ。最高に、滑稽だぜ、魔王様」
俺は、恐怖を、絶望を、全て、闘志へと変えて、彼を、真っ直ぐに、睨みつけた。
「あんた、本当は、戦いたくなんかないんだろう? 誰かを傷つけるたびに、あんたの魂が、悲鳴を上げてるのが、俺には聞こえるぜ」
「――黙れ」
「あんたは、悪なんかじゃない。ただの、誰よりも優しくて、誰よりもお人好しで、そして、誰よりも不器用な、ただの、一人の男だ。違うか?」
「――黙れと言っているッ!」
魔王が、激昂した。
漆黒の槍が、俺に向かって、凄まじい速度で、放たれた。
世界の終わりを、告げるかのような、一撃。
だが、俺は、もう、恐れてはいなかった。
俺は、その、絶望の槍を、迎え撃つように、両手を広げた。
そして、叫んだ。
「お前のその力、その苦しみ、その歪んだ魂ごと――!」
「この俺が、デバッグしてやる!!」
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