25 / 100
第二十五話 最初の訪問者
しおりを挟む
甘く穏やかな時間は、唐突に終わりを告げた。
カイザーと心が通い合った(と私が勝手に思っている)翌日のこと。私は、いつものように地下の訓練場で、光の矢を放つ練習に打ち込んでいた。
集中力は、かつてないほど高まっていた。私の心に迷いがなくなったからだろうか。放たれる光の矢は、以前にも増して鋭く、そして正確に的を射抜いていく。
この力で、カイザーを守る。
その決意が、私の力そのものを、さらに高みへと引き上げていた。
最後の的を撃ち抜き、ふう、と息を吐いた、その瞬間だった。
ゴオオオオオン……!
城全体が、今までとは比べ物にならないほど、激しく、そして長く揺れた。
それは、単なる物理的な振動ではなかった。空間そのものが軋むような、不快な衝撃。まるで、巨大な鐘を内側から力任せに打ち鳴らしたかのようだった。
「……っ!」
私は、思わずその場に膝をついた。耳の奥がキーンと痛み、平衡感覚が狂う。
「アリア!」
すぐさま、カイザーが駆け寄り、私の体を支えてくれた。彼の表情は、今まで見たこともないほど険しい。
「カイザー様、今のは……!?」
「結界が、大規模な攻撃を受けた」
彼は、吐き捨てるように言った。その黒曜石の瞳は、遥か上空、城の外へと向けられている。
「先日の偵察とは比べ物にならん。王国の本隊だ。……ようやく、腹を決めたらしいな」
彼の言葉に、私の血の気が引いていく。
ついに、来てしまったのだ。
水鏡で見た、あの光景。アルフォンス王子が率いる、王国の騎士団。
「大丈夫です。まだ、結界は破られてはいません」
カイザーは、私を安心させるように、落ち着いた声で言った。けれど、その声には、隠しきれない怒りの響きが混じっている。
「行くぞ。いつまでも、好きにさせるわけにはいかん」
彼は私の手を引くと、地下訓練場を後にして、地上へと向かう。彼の足取りは、少しも乱れていない。だが、その背中から放たれる威圧感は、嵐そのものだった。
テラスに出ると、外の光景は一変していた。
いつもは穏やかな雲海が、荒れ狂う海のように激しく波立ち、渦を巻いている。空は、鉛色の雲に厚く覆われ、不吉な雰囲気を漂わせていた。
そして、その雲の切れ間から、おびただしい数の影が見えた。
ワイバーン。
竜族の末裔とされる、獰猛な飛竜。その背には、銀色に輝く鎧を纏った騎士たちが跨っている。その数、ざっと見て、数百はいるだろうか。
彼らは、天空城を遠巻きに取り囲むように陣形を組み、城の結界に向かって、一斉に魔法を放っていた。色とりどりの魔法の光が、見えない壁にぶつかっては、激しい火花を散らしている。先ほどの衝撃は、この一斉攻撃によるものだったのだ。
「愚かな……」
カイザーが、心の底から軽蔑を込めて、呟いた。
「数で押せば、この結界が破れるとでも思っているのか」
その時、ワイバーン部隊の中から、一際大きな、白銀のワイバーンが前に進み出た。その背に乗っているのは、金の装飾が施された鎧を纏った、見覚えのある人物。
アルフォンス王子だった。
彼は、拡声の魔道具を手に、朗々とした声で叫んだ。
「聞こえるか、終焉の黒竜! そして、囚われの聖女アリアよ!」
その声は、魔法によって増幅され、城の中まで響き渡る。
「我々は、リンドバーグ王国が誇る、聖女奪還騎士団である! 魔に魅入られし聖女を救い、邪悪なる竜を討伐するために、正義の名の下に、ここへ来た!」
正義。
その言葉を、彼は何のてらいもなく口にする。
「アリア! 今、助けに行くぞ! その穢れた竜が、お前に何をしたのかは分かっている! だが、案ずることはない! この私が、お前を必ずや、その汚辱から救い出してみせる!」
汚辱。
その、あまりにも一方的で、侮辱に満ちた言葉。
私の隣で、カイザーの纏う空気が、絶対零度まで下がるのを感じた。
私は、彼の袖を、ぎゅっと握りしめた。
震えていた。けれど、それは恐怖からではなかった。
怒り。
カイザーを、そして、彼と共にいることを選んだ私自身の決意を、土足で踏みにじるような彼らの言動に対する、どうしようもないほどの、激しい怒りからだった。
「……カイザー様」
私は、彼を見上げた。
「私に、話をさせてください」
「……何?」
「彼らは、私が洗脳されていると思い込んでいます。私が、自分の意思でここにいることを、伝えなければ……」
「無駄だ」
カイザーは、冷たく言い放った。
「聞く耳など、持たんよ。奴らは、自分たちの信じたい『物語』を信じているだけだ。悲劇の聖女を、邪悪な竜から救い出す、勇敢な王子と騎士たち。その物語の前では、真実など、何の価値もない」
「それでも……!」
私は、食い下がった。
「それでも、私は、私の言葉で伝えたい。戦う前に、できることは、全て」
私の、真剣な瞳。
それを見て、カイザーは、しばらく黙っていた。やがて、彼は、ふっと、諦めたように息を吐いた。
「……分かった。好きにしろ」
彼はそう言うと、私の体を、魔法の光でふわりと包み込んだ。
「だが、約束しろ。お前の声が届かぬと分かった時は、すぐに俺の後ろに下がれ。いいな?」
その瞳は、有無を言わせぬほど、真剣だった。
私は、彼の優しさと、覚悟を、同時に受け止めて、力強く頷いた。
「はい」
光が、私の声を、遥か彼方まで届けるための、翼となる。
最初の訪問者。
そして、最初の、対話の試み。
それが、徒労に終わることを、この時の私は、まだ知らなかった。
ただ、自分の信じる正しさを、彼らに伝えようと、それだけを、考えていた。
カイザーと心が通い合った(と私が勝手に思っている)翌日のこと。私は、いつものように地下の訓練場で、光の矢を放つ練習に打ち込んでいた。
集中力は、かつてないほど高まっていた。私の心に迷いがなくなったからだろうか。放たれる光の矢は、以前にも増して鋭く、そして正確に的を射抜いていく。
この力で、カイザーを守る。
その決意が、私の力そのものを、さらに高みへと引き上げていた。
最後の的を撃ち抜き、ふう、と息を吐いた、その瞬間だった。
ゴオオオオオン……!
城全体が、今までとは比べ物にならないほど、激しく、そして長く揺れた。
それは、単なる物理的な振動ではなかった。空間そのものが軋むような、不快な衝撃。まるで、巨大な鐘を内側から力任せに打ち鳴らしたかのようだった。
「……っ!」
私は、思わずその場に膝をついた。耳の奥がキーンと痛み、平衡感覚が狂う。
「アリア!」
すぐさま、カイザーが駆け寄り、私の体を支えてくれた。彼の表情は、今まで見たこともないほど険しい。
「カイザー様、今のは……!?」
「結界が、大規模な攻撃を受けた」
彼は、吐き捨てるように言った。その黒曜石の瞳は、遥か上空、城の外へと向けられている。
「先日の偵察とは比べ物にならん。王国の本隊だ。……ようやく、腹を決めたらしいな」
彼の言葉に、私の血の気が引いていく。
ついに、来てしまったのだ。
水鏡で見た、あの光景。アルフォンス王子が率いる、王国の騎士団。
「大丈夫です。まだ、結界は破られてはいません」
カイザーは、私を安心させるように、落ち着いた声で言った。けれど、その声には、隠しきれない怒りの響きが混じっている。
「行くぞ。いつまでも、好きにさせるわけにはいかん」
彼は私の手を引くと、地下訓練場を後にして、地上へと向かう。彼の足取りは、少しも乱れていない。だが、その背中から放たれる威圧感は、嵐そのものだった。
テラスに出ると、外の光景は一変していた。
いつもは穏やかな雲海が、荒れ狂う海のように激しく波立ち、渦を巻いている。空は、鉛色の雲に厚く覆われ、不吉な雰囲気を漂わせていた。
そして、その雲の切れ間から、おびただしい数の影が見えた。
ワイバーン。
竜族の末裔とされる、獰猛な飛竜。その背には、銀色に輝く鎧を纏った騎士たちが跨っている。その数、ざっと見て、数百はいるだろうか。
彼らは、天空城を遠巻きに取り囲むように陣形を組み、城の結界に向かって、一斉に魔法を放っていた。色とりどりの魔法の光が、見えない壁にぶつかっては、激しい火花を散らしている。先ほどの衝撃は、この一斉攻撃によるものだったのだ。
「愚かな……」
カイザーが、心の底から軽蔑を込めて、呟いた。
「数で押せば、この結界が破れるとでも思っているのか」
その時、ワイバーン部隊の中から、一際大きな、白銀のワイバーンが前に進み出た。その背に乗っているのは、金の装飾が施された鎧を纏った、見覚えのある人物。
アルフォンス王子だった。
彼は、拡声の魔道具を手に、朗々とした声で叫んだ。
「聞こえるか、終焉の黒竜! そして、囚われの聖女アリアよ!」
その声は、魔法によって増幅され、城の中まで響き渡る。
「我々は、リンドバーグ王国が誇る、聖女奪還騎士団である! 魔に魅入られし聖女を救い、邪悪なる竜を討伐するために、正義の名の下に、ここへ来た!」
正義。
その言葉を、彼は何のてらいもなく口にする。
「アリア! 今、助けに行くぞ! その穢れた竜が、お前に何をしたのかは分かっている! だが、案ずることはない! この私が、お前を必ずや、その汚辱から救い出してみせる!」
汚辱。
その、あまりにも一方的で、侮辱に満ちた言葉。
私の隣で、カイザーの纏う空気が、絶対零度まで下がるのを感じた。
私は、彼の袖を、ぎゅっと握りしめた。
震えていた。けれど、それは恐怖からではなかった。
怒り。
カイザーを、そして、彼と共にいることを選んだ私自身の決意を、土足で踏みにじるような彼らの言動に対する、どうしようもないほどの、激しい怒りからだった。
「……カイザー様」
私は、彼を見上げた。
「私に、話をさせてください」
「……何?」
「彼らは、私が洗脳されていると思い込んでいます。私が、自分の意思でここにいることを、伝えなければ……」
「無駄だ」
カイザーは、冷たく言い放った。
「聞く耳など、持たんよ。奴らは、自分たちの信じたい『物語』を信じているだけだ。悲劇の聖女を、邪悪な竜から救い出す、勇敢な王子と騎士たち。その物語の前では、真実など、何の価値もない」
「それでも……!」
私は、食い下がった。
「それでも、私は、私の言葉で伝えたい。戦う前に、できることは、全て」
私の、真剣な瞳。
それを見て、カイザーは、しばらく黙っていた。やがて、彼は、ふっと、諦めたように息を吐いた。
「……分かった。好きにしろ」
彼はそう言うと、私の体を、魔法の光でふわりと包み込んだ。
「だが、約束しろ。お前の声が届かぬと分かった時は、すぐに俺の後ろに下がれ。いいな?」
その瞳は、有無を言わせぬほど、真剣だった。
私は、彼の優しさと、覚悟を、同時に受け止めて、力強く頷いた。
「はい」
光が、私の声を、遥か彼方まで届けるための、翼となる。
最初の訪問者。
そして、最初の、対話の試み。
それが、徒労に終わることを、この時の私は、まだ知らなかった。
ただ、自分の信じる正しさを、彼らに伝えようと、それだけを、考えていた。
30
あなたにおすすめの小説
「君は有能すぎて可愛げがない」と婚約破棄されたので、一晩で全ての魔法結界を撤去して隣国へ行きます。あ、維持マニュアルは燃やしました。
しょくぱん
恋愛
「君の完璧主義には反吐が出る」――婚約者の第一王子にそう告げられ、国外追放を命じられた聖女エルゼ。彼女は微笑み、一晩で国中の魔法結界を撤去。さらに「素人でも直せる」と嘘を吐かれた維持マニュアルを全て焼却処分した。守護を失いパニックに陥る母国を背に、彼女は隣国の軍事帝国へ。そこでは、彼女の「可愛くない」技術を渇望する皇帝が待っていた。
聖女だけど、偽物にされたので隣国を栄えさせて見返します
陽炎氷柱
恋愛
同級生に生活をめちゃくちゃにされた聖川心白(ひじりかわこはく)は、よりによってその張本人と一緒に異世界召喚されてしまう。
「聖女はどちらだ」と尋ねてきた偉そうな人に、我先にと名乗り出した同級生は心白に偽物の烙印を押した。そればかりか同級生は異世界に身一つで心白を追放し、暗殺まで仕掛けてくる。
命からがら逃げた心白は宮廷魔導士と名乗る男に助けられるが、彼は心白こそが本物の聖女だと言う。へえ、じゃあ私は同級生のためにあんな目に遭わされたの?
そうして復讐を誓った心白は少しずつ力をつけていき…………なぜか隣国の王宮に居た。どうして。
お前のような地味な女は不要だと婚約破棄されたので、持て余していた聖女の力で隣国のクールな皇子様を救ったら、ベタ惚れされました
夏見ナイ
恋愛
伯爵令嬢リリアーナは、強大すぎる聖女の力を隠し「地味で無能」と虐げられてきた。婚約者の第二王子からも疎まれ、ついに夜会で「お前のような地味な女は不要だ!」と衆人の前で婚約破棄を突きつけられる。
全てを失い、あてもなく国を出た彼女が森で出会ったのは、邪悪な呪いに蝕まれ死にかけていた一人の美しい男性。彼こそが隣国エルミート帝国が誇る「氷の皇子」アシュレイだった。
持て余していた聖女の力で彼を救ったリリアーナは、「お前の力がいる」と帝国へ迎えられる。クールで無愛想なはずの皇子様が、なぜか私にだけは不器用な優しさを見せてきて、次第にその愛は甘く重い執着へと変わっていき……?
これは、不要とされた令嬢が、最高の愛を見つけて世界で一番幸せになる物語。
聖女の任期終了後、婚活を始めてみたら六歳の可愛い男児が立候補してきた!
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
23歳のメルリラは、聖女の任期を終えたばかり。結婚適齢期を少し過ぎた彼女は、幸せな結婚を夢見て婚活に励むが、なかなか相手が見つからない。原因は「元聖女」という肩書にあった。聖女を務めた女性は慣例として専属聖騎士と結婚することが多く、メルリラもまた、かつての専属聖騎士フェイビアンと結ばれるものと世間から思われているのだ。しかし、メルリラとフェイビアンは口げんかが絶えない関係で、恋愛感情など皆無。彼を結婚相手として考えたことなどなかった。それでも世間の誤解は解けず、婚活は難航する。そんなある日、聖女を辞めて半年が経った頃、メルリラの婚活を知った公爵子息ハリソン(6歳)がやって来て――。
偽りの呪いで追放された聖女です。辺境で薬屋を開いたら、国一番の不運な王子様に拾われ「幸運の女神」と溺愛されています
黒崎隼人
ファンタジー
「君に触れると、不幸が起きるんだ」――偽りの呪いをかけられ、聖女の座を追われた少女、ルナ。
彼女は正体を隠し、辺境のミモザ村で薬師として静かな暮らしを始める。
ようやく手に入れた穏やかな日々。
しかし、そんな彼女の前に現れたのは、「王国一の不運王子」リオネスだった。
彼が歩けば嵐が起き、彼が触れば物が壊れる。
そんな王子が、なぜか彼女の薬草店の前で派手に転倒し、大怪我を負ってしまう。
「私の呪いのせいです!」と青ざめるルナに、王子は笑った。
「いつものことだから、君のせいじゃないよ」
これは、自分を不幸だと思い込む元聖女と、天性の不運をものともしない王子の、勘違いから始まる癒やしと幸運の物語。
二人が出会う時、本当の奇跡が目を覚ます。
心温まるスローライフ・ラブファンタジー、ここに開幕。
聖女の力を妹に奪われ魔獣の森に捨てられたけど、何故か懐いてきた白狼(実は呪われた皇帝陛下)のブラッシング係に任命されました
AK
恋愛
「--リリアナ、貴様との婚約は破棄する! そして妹の功績を盗んだ罪で、この国からの追放を命じる!」
公爵令嬢リリアナは、腹違いの妹・ミナの嘘によって「偽聖女」の汚名を着せられ、婚約者の第二王子からも、実の父からも絶縁されてしまう。 身一つで放り出されたのは、凶暴な魔獣が跋扈する北の禁足地『帰らずの魔の森』。
死を覚悟したリリアナが出会ったのは、伝説の魔獣フェンリル——ではなく、呪いによって巨大な白狼の姿になった隣国の皇帝・アジュラ四世だった!
人間には効果が薄いが、動物に対しては絶大な癒やし効果を発揮するリリアナの「聖女の力」。 彼女が何気なく白狼をブラッシングすると、苦しんでいた皇帝の呪いが解け始め……?
「余の呪いを解くどころか、極上の手触りで撫でてくるとは……。貴様、責任を取って余の専属ブラッシング係になれ」
こうしてリリアナは、冷徹と恐れられる氷の皇帝(中身はツンデレもふもふ)に拾われ、帝国で溺愛されることに。 豪華な離宮で美味しい食事に、最高のもふもふタイム。虐げられていた日々が嘘のような幸せスローライフが始まる。
一方、本物の聖女を追放してしまった祖国では、妹のミナが聖女の力を発揮できず、大地が枯れ、疫病が蔓延し始めていた。 元婚約者や父が慌ててミレイユを連れ戻そうとするが、時すでに遅し。 「私の主人は、この可愛い狼様(皇帝陛下)だけですので」 これは、すべてを奪われた令嬢が、最強のパートナーを得て幸せになり、自分を捨てた者たちを見返す逆転の物語。
聖女解任ですか?畏まりました(はい、喜んでっ!)
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私はマリア、職業は大聖女。ダグラス王国の聖女のトップだ。そんな私にある日災難(婚約者)が災難(難癖を付け)を呼び、聖女を解任された。やった〜っ!悩み事が全て無くなったから、2度と聖女の職には戻らないわよっ!?
元聖女がやっと手に入れた自由を満喫するお話しです。
「女のくせに強すぎて可愛げがない」と言われ婚約破棄された追放聖女は薬師にジョブチェンジします
紅城えりす☆VTuber
恋愛
*毎日投稿・完結保証・ハッピーエンド
どこにでも居る普通の令嬢レージュ。
冷気を放つ魔法を使えば、部屋一帯がや雪山に。
風魔法を使えば、山が吹っ飛び。
水魔法を使えば大洪水。
レージュの正体は無尽蔵の魔力を持つ、チート令嬢であり、力の強さゆえに聖女となったのだ。
聖女として国のために魔力を捧げてきたレージュ。しかし、義妹イゼルマの策略により、国からは追放され、婚約者からは「お前みたいな可愛げがないやつと結婚するつもりはない」と婚約者破棄されてしまう。
一人で泥道を歩くレージュの前に一人の男が現れた。
「その命。要らないなら俺にくれないか?」
彼はダーレン。理不尽な理由で魔界から追放された皇子であった。
もうこれ以上、どんな苦難が訪れようとも私はめげない!
ダーレンの助けもあって、自信を取り戻したレージュは、聖女としての最強魔力を駆使しながら薬師としてのセカンドライフを始める。
レージュの噂は隣国までも伝わり、評判はうなぎ登り。
一方、レージュを追放した帝国は……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる