68 / 100
第68話 月明かりの下で
しおりを挟む
消灯後の甘くてスリリングな密会。
あの出来事は、俺たちの修学旅行に忘れられない特別なスパイスを加えてくれた。
布団に戻った後も、俺の心臓はしばらくの間幸せな音を立てて鳴り響いていた。手のひらに残る彼女の温もりと、「また、明日」という優しい響き。その全てが宝物だった。
翌朝、食堂で顔を合わせた時、俺と雫は少しだけ気まずく、そして猛烈に照れくさかった。
目が合うたびに昨夜の出来事がフラッシュバックし、二人して顔を真っ赤にして俯いてしまう。
「おっ、二人とも朝から仲がよろしいこって。昨日の夜、何かいいことでもあったのか?」
健太が全てを見透かしたようなニヤニヤ顔で茶々を入れてくるが、俺たちは「な、何もないよ!」としどろもどろに否定することしかできなかった。
修学旅行二日目。
午前中は雫の希望だった伏見稲荷大社へ。
朱色の鳥居がどこまでも続く幻想的なトンネル。その美しさに、俺たちは息をのんだ。
木漏れ日が鳥居の隙間からキラキラと差し込み、俺たちの顔をまだらに照らす。
俺たちは班のメンバーから少しだけ遅れて、二人きりでその神秘的な空間を歩いた。
時々、周りに人がいないことを確認してこっそりと手を繋ぐ。その誰にも言えない秘密の行為が、俺たちの心をさらに高揚させた。
午後は、嵐山で渡月橋を渡り、竹林の小径を散策した。
天高く伸びる青々とした竹林。風が吹くたびに、笹の葉がさらさらと心地よい音を立てる。
その凛とした静寂の中で、俺たちは自然とお互いの存在を強く意識していた。
言葉はいらない。
ただ隣にいるだけでいい。
そう思える穏やかで満ち足りた時間だった。
そして、あっという間に過ぎていった二日目の夜。
俺たちは昨日と同じように、それぞれの部屋で恋バナに花を咲かせ(俺は一方的にからかわれ)、そして消灯時間を迎えた。
布団に入り、健太たちの寝息が聞こえ始める。
俺の心はもう決まっていた。
スマホを取り出し、布団を被る。
『……今夜も、会える?』
メッセージを送ると、昨日よりもずっと早く返信が来た。
『待ってた』
そのあまりにも可愛すぎる二文字に、俺の心臓は完全に撃ち抜かれた。
俺は喜びで爆発しそうな心を必死で抑えつけ、昨夜と同じように音を立てずに部屋を抜け出した。
待ち合わせ場所も昨日と同じ、廊下の隅の自販機スペース。
俺が壁に背を預けて待っていると、すぐに彼女の小さな人影が現れた。
昨夜よりもずっと大胆な足取りで。
俺の目の前に立った雫は、少しだけ頬を染めながらも、いたずらっぽくにこりと微笑んだ。
その表情が、たまらなく愛おしい。
俺は吸い寄せられるように、彼女の小さな手をそっと取った。
彼女も待ってましたとばかりに、俺の指に自分の指を絡ませてくる。
恋人繋ぎ。
もうこれが俺たちの間の当たり前の挨拶になっていた。
「……昨日は、ごめんな」
俺が囁くような声で言った。
「急に、呼び出したりして」
すると彼女は、ふるふると首を横に振った。そして、繋いでいない方の手でゆっくりと言葉を紡いでくれる。
『ううん』
『すごく、嬉しかった』
その真っ直ぐで温かい言葉。
俺の心は、じわりと温かいもので満されていく。
俺たちは、ただそれだけだった。
特別なことは、何もしない。
話す言葉もほとんどない。
ただ、薄暗い廊下の隅で誰にも見つからないように、こっそりと手を繋いで見つめ合っている。
その時だった。
俺たちのいるスペースのすぐ上にある小さな窓から、ふわりと柔らかな光が差し込んできた。
見上げると、雲の切れ間からまんまるの美しい月が顔を出していた。
月明かりがまるでスポットライトのように、俺たち二人だけを優しく照らし出している。
そのあまりにも幻想的な光景に、俺たちは息をのんだ。
月明かりに照らされた雫の横顔は、この世のものとは思えないほど美しかった。
白い肌が青白い光を浴びて、透き通るように輝いている。
その潤んだ瞳に、静かな月の光がきらりと反射していた。
俺はもう、衝動を抑えることができなかった。
ファーストキスのあの甘い感触が、鮮やかに蘇ってくる。
俺は、繋いでいない方の手で彼女の白い頬にそっと触れた。
びくりと彼女の肩が震える。
でも、彼女は逃げなかった。
俺の次の行動を、静かに待っている。
その瞳は潤んでとろりとしていて、俺を誘っているかのようだった。
俺はゆっくりと顔を近づけていく。
月明かりの下で、俺たちの影が一つに重なろうとしていた。
唇が触れ合う、寸前。
「……誰だ、そこにいるのは!」
不意に、廊下の向こうから低い男性の声が響いた。
見回りの先生だ。
俺たちはハッとして、弾かれたように体を離した。
心臓が凍りつく。
まずい。見つかった。
俺は咄嗟に雫の手を掴んだ。
そして、彼女の耳元で囁く。
「走れ!」
俺たちは文字通り脱兎のごとくその場から駆け出した。
後ろから「こらー! 待てー!」という先生の怒声が追いかけてくる。
繋いだ手を、決して離さないように。
俺たちは薄暗い旅館の廊下を必死で走った。
心臓が破裂しそうなくらい激しく鳴っている。
でも、それは恐怖だけじゃなかった。
このスリリングな状況。
二人で一緒に困難から逃げているという、背徳的な高揚感。
隣を走る雫の顔を見ると、彼女も不安そうな顔をしながらも、その口元には隠しきれない楽しそうな笑みが浮かんでいた。
俺たちはなんとか先生を振り切り、それぞれの部屋へと滑り込んだ。
布団に潜り込み、荒い息を整える。
心臓がまだバクバクと暴れている。
でも、不思議と後悔はなかった。
むしろ、最高の思い出がまた一つ増えたという満足感でいっぱいだった。
スマホを取り出すと、雫からメッセージが届いていた。
『心臓、止まるかと思った!』
そのメッセージには、顔面蒼白で魂が口から抜け出ている猫のスタンプが添えられていた。
俺は思わず声を出して笑ってしまった。
『でも』
彼女から次のメッセージが届く。
『すごく、ドキドキした。ありがとう』
『また、明日ね』
俺も、『俺もだ。おやすみ』と返信する。
月明かりの下での、甘くてスリリングな二度目のキス未遂事件。
それは俺たちの修学旅行の夜を、忘れられない最高に刺激的な思い出として心に刻みつけてくれた。
明日でこの特別な旅行も終わりを迎える。
その寂しさを感じながらも、俺はまた一つ深まった彼女との絆を温かい気持ちで噛み締めていた。
あの出来事は、俺たちの修学旅行に忘れられない特別なスパイスを加えてくれた。
布団に戻った後も、俺の心臓はしばらくの間幸せな音を立てて鳴り響いていた。手のひらに残る彼女の温もりと、「また、明日」という優しい響き。その全てが宝物だった。
翌朝、食堂で顔を合わせた時、俺と雫は少しだけ気まずく、そして猛烈に照れくさかった。
目が合うたびに昨夜の出来事がフラッシュバックし、二人して顔を真っ赤にして俯いてしまう。
「おっ、二人とも朝から仲がよろしいこって。昨日の夜、何かいいことでもあったのか?」
健太が全てを見透かしたようなニヤニヤ顔で茶々を入れてくるが、俺たちは「な、何もないよ!」としどろもどろに否定することしかできなかった。
修学旅行二日目。
午前中は雫の希望だった伏見稲荷大社へ。
朱色の鳥居がどこまでも続く幻想的なトンネル。その美しさに、俺たちは息をのんだ。
木漏れ日が鳥居の隙間からキラキラと差し込み、俺たちの顔をまだらに照らす。
俺たちは班のメンバーから少しだけ遅れて、二人きりでその神秘的な空間を歩いた。
時々、周りに人がいないことを確認してこっそりと手を繋ぐ。その誰にも言えない秘密の行為が、俺たちの心をさらに高揚させた。
午後は、嵐山で渡月橋を渡り、竹林の小径を散策した。
天高く伸びる青々とした竹林。風が吹くたびに、笹の葉がさらさらと心地よい音を立てる。
その凛とした静寂の中で、俺たちは自然とお互いの存在を強く意識していた。
言葉はいらない。
ただ隣にいるだけでいい。
そう思える穏やかで満ち足りた時間だった。
そして、あっという間に過ぎていった二日目の夜。
俺たちは昨日と同じように、それぞれの部屋で恋バナに花を咲かせ(俺は一方的にからかわれ)、そして消灯時間を迎えた。
布団に入り、健太たちの寝息が聞こえ始める。
俺の心はもう決まっていた。
スマホを取り出し、布団を被る。
『……今夜も、会える?』
メッセージを送ると、昨日よりもずっと早く返信が来た。
『待ってた』
そのあまりにも可愛すぎる二文字に、俺の心臓は完全に撃ち抜かれた。
俺は喜びで爆発しそうな心を必死で抑えつけ、昨夜と同じように音を立てずに部屋を抜け出した。
待ち合わせ場所も昨日と同じ、廊下の隅の自販機スペース。
俺が壁に背を預けて待っていると、すぐに彼女の小さな人影が現れた。
昨夜よりもずっと大胆な足取りで。
俺の目の前に立った雫は、少しだけ頬を染めながらも、いたずらっぽくにこりと微笑んだ。
その表情が、たまらなく愛おしい。
俺は吸い寄せられるように、彼女の小さな手をそっと取った。
彼女も待ってましたとばかりに、俺の指に自分の指を絡ませてくる。
恋人繋ぎ。
もうこれが俺たちの間の当たり前の挨拶になっていた。
「……昨日は、ごめんな」
俺が囁くような声で言った。
「急に、呼び出したりして」
すると彼女は、ふるふると首を横に振った。そして、繋いでいない方の手でゆっくりと言葉を紡いでくれる。
『ううん』
『すごく、嬉しかった』
その真っ直ぐで温かい言葉。
俺の心は、じわりと温かいもので満されていく。
俺たちは、ただそれだけだった。
特別なことは、何もしない。
話す言葉もほとんどない。
ただ、薄暗い廊下の隅で誰にも見つからないように、こっそりと手を繋いで見つめ合っている。
その時だった。
俺たちのいるスペースのすぐ上にある小さな窓から、ふわりと柔らかな光が差し込んできた。
見上げると、雲の切れ間からまんまるの美しい月が顔を出していた。
月明かりがまるでスポットライトのように、俺たち二人だけを優しく照らし出している。
そのあまりにも幻想的な光景に、俺たちは息をのんだ。
月明かりに照らされた雫の横顔は、この世のものとは思えないほど美しかった。
白い肌が青白い光を浴びて、透き通るように輝いている。
その潤んだ瞳に、静かな月の光がきらりと反射していた。
俺はもう、衝動を抑えることができなかった。
ファーストキスのあの甘い感触が、鮮やかに蘇ってくる。
俺は、繋いでいない方の手で彼女の白い頬にそっと触れた。
びくりと彼女の肩が震える。
でも、彼女は逃げなかった。
俺の次の行動を、静かに待っている。
その瞳は潤んでとろりとしていて、俺を誘っているかのようだった。
俺はゆっくりと顔を近づけていく。
月明かりの下で、俺たちの影が一つに重なろうとしていた。
唇が触れ合う、寸前。
「……誰だ、そこにいるのは!」
不意に、廊下の向こうから低い男性の声が響いた。
見回りの先生だ。
俺たちはハッとして、弾かれたように体を離した。
心臓が凍りつく。
まずい。見つかった。
俺は咄嗟に雫の手を掴んだ。
そして、彼女の耳元で囁く。
「走れ!」
俺たちは文字通り脱兎のごとくその場から駆け出した。
後ろから「こらー! 待てー!」という先生の怒声が追いかけてくる。
繋いだ手を、決して離さないように。
俺たちは薄暗い旅館の廊下を必死で走った。
心臓が破裂しそうなくらい激しく鳴っている。
でも、それは恐怖だけじゃなかった。
このスリリングな状況。
二人で一緒に困難から逃げているという、背徳的な高揚感。
隣を走る雫の顔を見ると、彼女も不安そうな顔をしながらも、その口元には隠しきれない楽しそうな笑みが浮かんでいた。
俺たちはなんとか先生を振り切り、それぞれの部屋へと滑り込んだ。
布団に潜り込み、荒い息を整える。
心臓がまだバクバクと暴れている。
でも、不思議と後悔はなかった。
むしろ、最高の思い出がまた一つ増えたという満足感でいっぱいだった。
スマホを取り出すと、雫からメッセージが届いていた。
『心臓、止まるかと思った!』
そのメッセージには、顔面蒼白で魂が口から抜け出ている猫のスタンプが添えられていた。
俺は思わず声を出して笑ってしまった。
『でも』
彼女から次のメッセージが届く。
『すごく、ドキドキした。ありがとう』
『また、明日ね』
俺も、『俺もだ。おやすみ』と返信する。
月明かりの下での、甘くてスリリングな二度目のキス未遂事件。
それは俺たちの修学旅行の夜を、忘れられない最高に刺激的な思い出として心に刻みつけてくれた。
明日でこの特別な旅行も終わりを迎える。
その寂しさを感じながらも、俺はまた一つ深まった彼女との絆を温かい気持ちで噛み締めていた。
11
あなたにおすすめの小説
昔好きだったお姉さんが不倫されたので落としに行ったら後輩からも好かれていた
九戸政景
恋愛
高校三年生の柴代大和は、小学校一年生の頃からの付き合いである秋田泰希の姉である夕希に恋心を抱いていたが、夕希の結婚をきっかけに恋心を諦めていた。
そして小学生の頃の夢を見た日、泰希から大和は夕希の離婚を伝えられ、それと同時にある頼みをされる。
バイト先の先輩ギャルが実はクラスメイトで、しかも推しが一緒だった件
沢田美
恋愛
「きょ、今日からお世話になります。有馬蓮です……!」
高校二年の有馬蓮は、人生初のアルバイトで緊張しっぱなし。
そんな彼の前に現れたのは、銀髪ピアスのギャル系先輩――白瀬紗良だった。
見た目は派手だけど、話してみるとアニメもゲームも好きな“同類”。
意外な共通点から意気投合する二人。
だけどその日の帰り際、店長から知らされたのは――
> 「白瀬さん、今日で最後のシフトなんだよね」
一期一会の出会い。もう会えないと思っていた。
……翌日、学校で再会するまでは。
実は同じクラスの“白瀬さん”だった――!?
オタクな少年とギャルな少女の、距離ゼロから始まる青春ラブコメ。
10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染との青春ラブコメ
桜庭かなめ
恋愛
高校生の麻丘涼我には同い年の幼馴染の女の子が2人いる。1人は小学1年の5月末から涼我の隣の家に住み始め、約10年間ずっと一緒にいる穏やかで可愛らしい香川愛実。もう1人は幼稚園の年長組の1年間一緒にいて、卒園直後に引っ越してしまった明るく活発な桐山あおい。涼我は愛実ともあおいとも楽しい思い出をたくさん作ってきた。
あおいとの別れから10年。高校1年の春休みに、あおいが涼我の家の隣に引っ越してくる。涼我はあおいと10年ぶりの再会を果たす。あおいは昔の中性的な雰囲気から、清楚な美少女へと変わっていた。
3人で一緒に遊んだり、学校生活を送ったり、愛実とあおいが涼我のバイト先に来たり。春休みや新年度の日々を通じて、一度離れてしまったあおいとはもちろんのこと、ずっと一緒にいる愛実との距離も縮まっていく。
出会った早さか。それとも、一緒にいる長さか。両隣の家に住む幼馴染2人との温かくて甘いダブルヒロイン学園青春ラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2026.1.21)
※小説家になろう(N9714HQ)とカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
迷子を助けたら生徒会長の婚約者兼女の子のパパになったけど別れたはずの彼女もなぜか近づいてくる
九戸政景
恋愛
新年に初詣に来た父川冬矢は、迷子になっていた頼母木茉莉を助け、従姉妹の田母神真夏と知り合う。その後、真夏と再会した冬矢は真夏の婚約者兼茉莉の父親になってほしいと頼まれる。
※こちらは、カクヨムやエブリスタでも公開している作品です。
不器用な姉弟は傷を舐め合う、舐め合う舌はちょっとざらつく
桜乃マヒロ
恋愛
姉の柊和(ひより)は美人で聡明な完璧万能超人、弟の護(まもる)は優しく献身的な天然男子。高校生ながら二人暮らしの柊和と護は、お互いを支え合って日々を生きてきた。
ある日、友人である生徒会長から呼び出された柊和は、自分を次の生徒会の会長に推薦したいと打診を受ける。
「私はただ、私の後なら柊和ちゃんがいいなって、そんな風に思っただけだからね」
二人だけの閉鎖的だった日常は、生徒会をきっかけに急激な変化を迎える。新しい出会いと日常の中で、今まで眠っていた二人の過去と、片や必死に封じ込み、片や無自覚だった特別な想いに、光が射し込むことになり──?
「あくっ……護には負けない!」
「なんの話か知らないけど、宣言されたら負かせたくなるね?」
顔と心に傷として刻まれた過去に囚われ、自分よりお互いを大切にしすぎてすれ違い続ける不器用な姉弟。そんな二人の両片思いのお話。
—————————————————————————————————
面白いと思っていただけた時は、お気に入りにしていただけると、凄く励みになります!
一日一話を目標に更新中!(現在火曜・木曜・土曜お休み中)
「小説家になろう」 「カクヨム」様でも同時に投稿しています。
S級ハッカーの俺がSNSで炎上する完璧ヒロインを助けたら、俺にだけめちゃくちゃ甘えてくる秘密の関係になったんだが…
senko
恋愛
「一緒に、しよ?」完璧ヒロインが俺にだけベタ甘えしてくる。
地味高校生の俺は裏ではS級ハッカー。炎上するクラスの完璧ヒロインを救ったら、秘密のイチャラブ共闘関係が始まってしまった!リアルではただのモブなのに…。
クラスの隅でPCを触るだけが生きがいの陰キャプログラマー、黒瀬和人。
彼にとってクラスの中心で太陽のように笑う完璧ヒロイン・天野光は決して交わることのない別世界の住人だった。
しかしある日、和人は光を襲う匿名の「裏アカウント」を発見してしまう。
悪意に満ちた誹謗中傷で完璧な彼女がひとり涙を流していることを知り彼は決意する。
――正体を隠したまま彼女を救い出す、と。
謎の天才ハッカー『null』として光に接触した和人。
ネットでは唯一頼れる相棒として彼女に甘えられる一方、現実では目も合わせられないただのクラスメイト。
この秘密の二重生活はもどかしくて、だけど最高に甘い。
陰キャ男子と完璧ヒロインの秘密の二重生活ラブコメ、ここに開幕!
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
この男子校の生徒が自分以外全員男装女子だということを俺だけが知っている
夏見ナイ
恋愛
平凡な俺、相葉祐樹が手にしたのは、ありえないはずの超名門男子校『獅子王院学園』からの合格通知。期待を胸に入学した先は、王子様みたいなイケメンだらけの夢の空間だった!
……はずが、ある夜、同室のクールな完璧王子・橘玲が女の子であるという、学園最大の秘密を知ってしまう。
なんとこの学園、俺以外、全員が“訳アリ”の男装女子だったのだ!
秘密の「共犯者」となった俺は、慣れない男装に悩む彼女たちの唯一の相談相手に。
「祐樹の前でだけは、女の子でいられる……」
クールなイケメンたちの、俺だけに見せる甘々な素顔と猛アプローチにドキドキが止まらない!
秘密だらけで糖度120%の学園ラブコメ、開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる