73 / 100
第七十三話 兄たちとの連携
しおりを挟む
夜明けが近づいていた。ヴァルハイトの本邸の空気は、もはや張り詰めた弦のようにいつ切れてもおかしくないほどの極限状態に達していた。完全武装した兵士たちが無言でそれぞれの持ち場へと散っていく。その足音だけが冷たく響き渡っていた。
俺は自室で最後の準備を整えていた。黒い戦闘服の上から、ヴァルハイト家の紋章が刺繍された深紫色のマントを羽織る。それは俺がヴァルハイトの一員として、この偽りのクーデターに参加することを示す一つの記号だった。
腰には一本の長剣。懐にはセラが用意した無数の暗器と、声色を変えるための魔道具。そして俺の本当の武器である「影」は、俺の足元でその出番を今か今かと待っているかのように静かに蠢いていた。
父との間で作戦の最終確認は終わった。俺の役目は王宮の地下、「始祖の祭壇」への単独潜入。そこで「黄昏の蛇」を待ち伏せ、その正体を暴くこと。
だが、父の計画には一つ、大きな穴があった。
それは兄たちの存在だ。
ゲオルグ・フォン・ヴァルハイト。ヴァルハイト家の長男にして次期当主。帝国最強と謳われる剣の天才。
ベルトルト・フォン・ヴァルハイト。次男にして冷徹な知略家。
彼らは父の命令に絶対の忠誠を誓っている。そして彼らが知らされている作戦計画は、あくまで「表向き」のもの。つまり本気で王宮を攻め落とし、皇帝を退位させるという正真正銘のクーデター計画だ。
父は彼らにさえ真実を明かしていなかった。おそらく彼らの演技にリアリティを持たせるためだろう。あるいは、この血塗られた計画にこれ以上息子たちを深く関わらせたくないという不器用な親心だったのかもしれない。
だが、それでは駄目だ。
もし戦いの最中に彼らが本気で近衛騎士団と殺し合いを始めればどうなる? 無用な血が流れ、取り返しのつかない事態に発展するかもしれない。そうなれば父の描く「浄化」の筋書きは、ただの醜い殺戮劇へと成り下がる。
俺は彼らに真実の一部を明かす必要があった。父の命令に背いてでも。
俺は部屋を出て、兄たちが待機しているであろう屋敷の大広間へと向かった。
大広間ではゲオルグとベルトルトがそれぞれの部隊の指揮官たちと最後の打ち合わせを行っていた。広げられた地図を前に、彼らの表情は鋼のように硬い。
俺がその場に姿を現すと、ベルトルトがいつものように嘲るような視線を向けてきた。
「なんだアレン。お前は後方で留守番のはずではなかったのか。戦場の空気に当てられて、怖気づいたか?」
周囲の指揮官たちから、くすくすと失笑が漏れる。
俺はそんな彼らを無視し、ゲオルグの前に立った。
「兄上。少しだけ二人きりでお話がしたいのですが」
俺のこれまでに見せたことのない真剣な眼差しに、ゲオルグはわずかに眉を動かした。彼はベルトルトと指揮官たちに手で下がるよう合図する。
ベルトルトは不満げな顔をしたが、長兄の命令には逆らえず舌打ちをしながら部屋の隅へと下がっていった。
大広間の中央に、俺とゲオルグ、二人だけが残された。
「……何だ」
ゲオルグの無骨で短い問い。
俺は単刀直入に切り出した。
「兄上は、この戦い本気で勝つつもりですか」
「当たり前だ」とゲオルグは即答した。「父上のご命令だ。ヴァルハイトの誇りに懸けて、勝利を掴むまで」
その瞳には一点の曇りもない。彼は心からそう信じている。
「では、もしこの戦いが父上が描いた壮大な『芝居』だとしたら?」
俺の言葉にゲオルグの表情が初めて険しいものへと変わった。
「……どういう意味だ」
「言葉通りの意味です。このクーデターは偽りだ。本当の目的は帝国の腐敗の根源……『黄昏の蛇』と名乗る者たちを炙り出すための罠なのです」
俺は父から聞いた真実の、その一部を簡潔に、しかし力強く語った。父が帝国を憂いていること。自らが悪役となることで国を浄化しようとしていること。
ゲオルグは黙って俺の話を聞いていた。その顔には信じられないという困惑と、そして弟が語る突拍子もない話へのかすかな怒りが浮かんでいた。
「……戯言を」
彼がそう吐き捨てた、その時だった。
「――兄上、アレンの言うことはおそらく真実です」
部屋の隅で聞き耳を立てていたベルトルトが、静かに口を挟んだ。彼はいつの間にか俺たちの側に来ていた。
その顔からはいつもの嘲笑は消え失せ、冷徹な知略家としての鋭い光が宿っていた。
「ゲオルグ兄上。あなたも薄々気づいていたはずです。父上の最近の御様子がただ権力欲に駆られた暴君のそれではないことに。あまりにも冷静で、あまりにも悲壮すぎる」
ベルトルトの言葉に、ゲオルグはぐっと言葉を詰まらせた。
ベルトルトは俺に向き直った。
「アレン。お前はどこまで知っている? 父上の計画の、本当の核心を」
俺は彼ら二人を見据えた。ゲオルグの武、ベルトルトの知。この二つの力が父の計画を成功させるためには絶対に必要だ。
俺は覚悟を決めた。
「全てを話します。父上が守ろうとしている帝国の秘密、『始祖の遺産』のことも。そして俺に与えられた、本当の役目のことも」
俺は父から聞いた全てを兄たちに語り聞かせた。ヴァルハイト家の真の宿命、鍵の存在、そして俺が王宮の地下で蛇を待ち伏せるという極秘任務。
俺の話を終える頃には、大広間の外は夜明け前の薄紫色に染まり始めていた。
ゲオルグとベルトルトは呆然と立ち尽くしていた。自分たちが信じていたものが根底から覆された衝撃。そして父と、これまで出来損ないだと侮ってきた末の弟が、自分たちの知らないところで、あまりにも巨大なものを背負っていたという事実。
「……父上は……」
ゲオルグが絞り出すように言った。
「我々を信用していなかった、ということか……」
その声には深い絶望と、息子としての悲しみが滲んでいた。
「違います、兄上」
俺は静かに、しかし力強くその言葉を否定した。
「父上はあなた方を守ろうとしたのです。この血塗られた役目から。悪名という名の泥を、自分一人で被ることで」
その言葉は兄たちの心を強く打った。
ベルトルトは深く、深くため息をついた。そしてやがて顔を上げると、その目にはいつもの冷徹さが戻っていた。
「……なるほどな。全て理解した。父上の覚悟も、そしてお前の覚悟もな、アレン」
彼は俺の肩に手を置いた。それは初めて彼が俺を対等な存在として認めた瞬間だった。
「ゲオルグ兄上。我々のやるべきことは変わりません。父上の脚本通り、完璧な反逆者を演じきることです。ただし目的は違う。無用な血を避け、父上の真の計画を影から支援するのです」
ゲオルグはしばらくの間、黙って俺とベルトルトの顔を見比べていた。
やがて彼はその手にしていた長剣を鞘に収めた。そして力強く頷いた。
「……分かった。俺も、お前たちの策に乗ろう」
彼の瞳にはもはや迷いはなかった。ヴァルハイト家の長男として、父と弟たちの覚悟を共に背負うことを決意したのだ。
「全軍、出陣!」
夜明けの光が大地を照らし始めた、その時。
ゲオルグの、大地を揺るがすほどの号令が響き渡った。
ヴァルハイト家の軍勢が、一斉に進軍を開始する。その先頭にはゲオルグとベルトルトの姿があった。
俺は屋敷の塔の上からその光景を見下ろしていた。
父と、兄たちと、そして俺。
バラバラだった三本の矢は今、一つの強固な結束となって帝国の闇へと突き進んでいく。
歴史に名を残す、偽りのクーデター。
その本当の幕が、今、静かに上がった。
俺は自室で最後の準備を整えていた。黒い戦闘服の上から、ヴァルハイト家の紋章が刺繍された深紫色のマントを羽織る。それは俺がヴァルハイトの一員として、この偽りのクーデターに参加することを示す一つの記号だった。
腰には一本の長剣。懐にはセラが用意した無数の暗器と、声色を変えるための魔道具。そして俺の本当の武器である「影」は、俺の足元でその出番を今か今かと待っているかのように静かに蠢いていた。
父との間で作戦の最終確認は終わった。俺の役目は王宮の地下、「始祖の祭壇」への単独潜入。そこで「黄昏の蛇」を待ち伏せ、その正体を暴くこと。
だが、父の計画には一つ、大きな穴があった。
それは兄たちの存在だ。
ゲオルグ・フォン・ヴァルハイト。ヴァルハイト家の長男にして次期当主。帝国最強と謳われる剣の天才。
ベルトルト・フォン・ヴァルハイト。次男にして冷徹な知略家。
彼らは父の命令に絶対の忠誠を誓っている。そして彼らが知らされている作戦計画は、あくまで「表向き」のもの。つまり本気で王宮を攻め落とし、皇帝を退位させるという正真正銘のクーデター計画だ。
父は彼らにさえ真実を明かしていなかった。おそらく彼らの演技にリアリティを持たせるためだろう。あるいは、この血塗られた計画にこれ以上息子たちを深く関わらせたくないという不器用な親心だったのかもしれない。
だが、それでは駄目だ。
もし戦いの最中に彼らが本気で近衛騎士団と殺し合いを始めればどうなる? 無用な血が流れ、取り返しのつかない事態に発展するかもしれない。そうなれば父の描く「浄化」の筋書きは、ただの醜い殺戮劇へと成り下がる。
俺は彼らに真実の一部を明かす必要があった。父の命令に背いてでも。
俺は部屋を出て、兄たちが待機しているであろう屋敷の大広間へと向かった。
大広間ではゲオルグとベルトルトがそれぞれの部隊の指揮官たちと最後の打ち合わせを行っていた。広げられた地図を前に、彼らの表情は鋼のように硬い。
俺がその場に姿を現すと、ベルトルトがいつものように嘲るような視線を向けてきた。
「なんだアレン。お前は後方で留守番のはずではなかったのか。戦場の空気に当てられて、怖気づいたか?」
周囲の指揮官たちから、くすくすと失笑が漏れる。
俺はそんな彼らを無視し、ゲオルグの前に立った。
「兄上。少しだけ二人きりでお話がしたいのですが」
俺のこれまでに見せたことのない真剣な眼差しに、ゲオルグはわずかに眉を動かした。彼はベルトルトと指揮官たちに手で下がるよう合図する。
ベルトルトは不満げな顔をしたが、長兄の命令には逆らえず舌打ちをしながら部屋の隅へと下がっていった。
大広間の中央に、俺とゲオルグ、二人だけが残された。
「……何だ」
ゲオルグの無骨で短い問い。
俺は単刀直入に切り出した。
「兄上は、この戦い本気で勝つつもりですか」
「当たり前だ」とゲオルグは即答した。「父上のご命令だ。ヴァルハイトの誇りに懸けて、勝利を掴むまで」
その瞳には一点の曇りもない。彼は心からそう信じている。
「では、もしこの戦いが父上が描いた壮大な『芝居』だとしたら?」
俺の言葉にゲオルグの表情が初めて険しいものへと変わった。
「……どういう意味だ」
「言葉通りの意味です。このクーデターは偽りだ。本当の目的は帝国の腐敗の根源……『黄昏の蛇』と名乗る者たちを炙り出すための罠なのです」
俺は父から聞いた真実の、その一部を簡潔に、しかし力強く語った。父が帝国を憂いていること。自らが悪役となることで国を浄化しようとしていること。
ゲオルグは黙って俺の話を聞いていた。その顔には信じられないという困惑と、そして弟が語る突拍子もない話へのかすかな怒りが浮かんでいた。
「……戯言を」
彼がそう吐き捨てた、その時だった。
「――兄上、アレンの言うことはおそらく真実です」
部屋の隅で聞き耳を立てていたベルトルトが、静かに口を挟んだ。彼はいつの間にか俺たちの側に来ていた。
その顔からはいつもの嘲笑は消え失せ、冷徹な知略家としての鋭い光が宿っていた。
「ゲオルグ兄上。あなたも薄々気づいていたはずです。父上の最近の御様子がただ権力欲に駆られた暴君のそれではないことに。あまりにも冷静で、あまりにも悲壮すぎる」
ベルトルトの言葉に、ゲオルグはぐっと言葉を詰まらせた。
ベルトルトは俺に向き直った。
「アレン。お前はどこまで知っている? 父上の計画の、本当の核心を」
俺は彼ら二人を見据えた。ゲオルグの武、ベルトルトの知。この二つの力が父の計画を成功させるためには絶対に必要だ。
俺は覚悟を決めた。
「全てを話します。父上が守ろうとしている帝国の秘密、『始祖の遺産』のことも。そして俺に与えられた、本当の役目のことも」
俺は父から聞いた全てを兄たちに語り聞かせた。ヴァルハイト家の真の宿命、鍵の存在、そして俺が王宮の地下で蛇を待ち伏せるという極秘任務。
俺の話を終える頃には、大広間の外は夜明け前の薄紫色に染まり始めていた。
ゲオルグとベルトルトは呆然と立ち尽くしていた。自分たちが信じていたものが根底から覆された衝撃。そして父と、これまで出来損ないだと侮ってきた末の弟が、自分たちの知らないところで、あまりにも巨大なものを背負っていたという事実。
「……父上は……」
ゲオルグが絞り出すように言った。
「我々を信用していなかった、ということか……」
その声には深い絶望と、息子としての悲しみが滲んでいた。
「違います、兄上」
俺は静かに、しかし力強くその言葉を否定した。
「父上はあなた方を守ろうとしたのです。この血塗られた役目から。悪名という名の泥を、自分一人で被ることで」
その言葉は兄たちの心を強く打った。
ベルトルトは深く、深くため息をついた。そしてやがて顔を上げると、その目にはいつもの冷徹さが戻っていた。
「……なるほどな。全て理解した。父上の覚悟も、そしてお前の覚悟もな、アレン」
彼は俺の肩に手を置いた。それは初めて彼が俺を対等な存在として認めた瞬間だった。
「ゲオルグ兄上。我々のやるべきことは変わりません。父上の脚本通り、完璧な反逆者を演じきることです。ただし目的は違う。無用な血を避け、父上の真の計画を影から支援するのです」
ゲオルグはしばらくの間、黙って俺とベルトルトの顔を見比べていた。
やがて彼はその手にしていた長剣を鞘に収めた。そして力強く頷いた。
「……分かった。俺も、お前たちの策に乗ろう」
彼の瞳にはもはや迷いはなかった。ヴァルハイト家の長男として、父と弟たちの覚悟を共に背負うことを決意したのだ。
「全軍、出陣!」
夜明けの光が大地を照らし始めた、その時。
ゲオルグの、大地を揺るがすほどの号令が響き渡った。
ヴァルハイト家の軍勢が、一斉に進軍を開始する。その先頭にはゲオルグとベルトルトの姿があった。
俺は屋敷の塔の上からその光景を見下ろしていた。
父と、兄たちと、そして俺。
バラバラだった三本の矢は今、一つの強固な結束となって帝国の闇へと突き進んでいく。
歴史に名を残す、偽りのクーデター。
その本当の幕が、今、静かに上がった。
3
あなたにおすすめの小説
ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!
学生学園長の悪役貴族に転生したので破滅フラグ回避がてらに好き勝手に学校を魔改造にしまくったら生徒たちから好かれまくった
竜頭蛇
ファンタジー
俺はある日、何の予兆もなくゲームの悪役貴族──マウント・ボンボンに転生した。
やがて主人公に成敗されて死ぬ破滅エンドになることを思い出した俺は破滅を避けるために自分の学園長兼学生という立場をフル活用することを決意する。
それからやりたい放題しつつ、主人公のヘイトを避けているといつ間にかヒロインと学生たちからの好感度が上がり、グレートティーチャーと化していた。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。
悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~
蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。
情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。
アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。
物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。
それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。
その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。
そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。
それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。
これが、悪役転生ってことか。
特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。
あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。
これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは?
そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。
偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。
一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。
そう思っていたんだけど、俺、弱くない?
希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。
剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。
おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!?
俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。
※カクヨム、なろうでも掲載しています。
【薬師向けスキルで世界最強!】追放された闘神の息子は、戦闘能力マイナスのゴミスキル《植物王》を究極進化させて史上最強の英雄に成り上がる!
こはるんるん
ファンタジー
「アッシュ、お前には完全に失望した。もう俺の跡目を継ぐ資格は無い。追放だ!」
主人公アッシュは、世界最強の冒険者ギルド【神喰らう蛇】のギルドマスターの息子として活躍していた。しかし、筋力のステータスが80%も低下する外れスキル【植物王(ドルイドキング)】に覚醒したことから、理不尽にも父親から追放を宣言される。
しかし、アッシュは襲われていたエルフの王女を助けたことから、史上最強の武器【世界樹の剣】を手に入れる。この剣は天界にある世界樹から作られた武器であり、『植物を支配する神スキル』【植物王】を持つアッシュにしか使いこなすことができなかった。
「エルフの王女コレットは、掟により、こ、これよりアッシュ様のつ、つつつ、妻として、お仕えさせていただきます。どうかエルフ王となり、王家にアッシュ様の血を取り入れる栄誉をお与えください!」
さらにエルフの王女から結婚して欲しい、エルフ王になって欲しいと追いかけまわされ、エルフ王国の内乱を治めることになる。さらには神獣フェンリルから忠誠を誓われる。
そんな彼の前には、父親やかつての仲間が敵として立ちはだかる。(だが【神喰らう蛇】はやがてアッシュに敗れて、あえなく没落する)
かくして、後に闘神と呼ばれることになる少年の戦いが幕を開けた……!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる