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第六話 魂の契約
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俺の手のひらから、なけなしの魔力が細い川のように流れ出ていく。そのすべてが、小さな銀色の獣の体に吸い込まれていった。
体内の魔力タンクが急速に空になっていく感覚。めまいと脱力感が全身を襲う。普通の魔術師なら、生命の危険を感じて即座に中断するだろう。だが俺は、歯を食いしばって魔力を送り続けた。
手のひらの下の小さな体は、最初は冷たかった。だが俺の魔力が注がれるにつれて、次第に温もりを取り戻していく。
その時、俺の脳内に直接、声ではない何かが響いた。
それは悲しみの感情だった。永すぎるほどの孤独。忘れ去られた絶望。そして、静かに消えていくことを受け入れた諦念。この小さな神獣が、何千年もの間抱え続けてきた想いの残滓だ。
――ああ、お前も、独りだったのか。
その感情に触れた瞬間、俺の中の何かが共鳴した。
追放された夜の絶望。誰にも理解されない悔しさ。世界にたった一人取り残されたような孤独感。俺が抱えていた黒い感情が、魔力と共にフェンリルへと流れ込んでいく。
これは、ただの魔力供給ではない。魂の対話だ。
俺の覚悟と、こいつの絶望が混ざり合い、一つの新しい絆を紡ぎ出そうとしている。
『……温かい』
今度は、はっきりとした意思が伝わってきた。それは幼い子供のような、純粋な声だった。
俺の魔力と感情を受け入れたフェンリルから、逆に穏やかで清らかな何かが流れ込んでくる。それは、俺のささくれだった心を優しく癒していくようだった。
次の瞬間、神殿全体が揺れた。
床に描かれた巨大な魔法陣が、眩いばかりの青白い光を放ち始める。光は奔流となって祭壇に集まり、フェンリルを縛りつけていた黒い鎖に叩きつけられた。
バキン、という甲高い音と共に、古代の呪詛が込められていた鎖がガラスのように砕け散る。
光が収まった時、祭壇の上の光景は一変していた。
ぐったりと横たわっていた小さな獣は、今はしっかりと四本の足で立ち上がっている。その銀色の毛並みは月の光を浴びた絹のように輝き、くすんでいた金色の瞳は星のように爛々と輝いていた。体の大きさは変わらないが、放つ存在感は先ほどとは比べ物にならない。生命力に満ち溢れていた。
そして俺の右手甲には、走る狼をかたどった銀色の紋様が、淡い光を放って浮かび上がっていた。これが、契約の証だ。
「……成功、したのか」
俺が呟いた途端、銀色の獣は祭壇から軽やかに飛び降り、一直線に俺の元へ駆け寄ってきた。そして、俺の足元にすり寄ると、尻尾をぶんぶんと振りながら顔を舐めてくる。その仕草は、神々しい神獣というよりは、人懐っこい子犬そのものだった。
「こら、くすぐったい」
俺は苦笑しながら、その柔らかな頭を撫でた。驚くほどのもふもふとした毛並みの感触が、手のひらに心地いい。
追放されてからずっと張り詰めていた心が、この温もりで解きほぐされていくのを感じた。
『主(あるじ)、ありがとう。我に、新たな命を与えてくれて』
「……喋れるのか?」
『声には出せませぬ。ですが、主の心には、我が想いを届けられます』
テレパシー。これも神獣の力か。
俺はしゃがみこみ、その金色の瞳と視線を合わせた。
「俺はカインだ。主じゃない。これからは、相棒だと思ってくれ」
『カイン……。はい、我が主、カイン』
「はは、まあいいか。お前の名前は? 鑑定では仮称と出ていたが」
『我に名はありません。かつての主は、我をただ神獣と呼びました』
「そうか。じゃあ、俺がつけてもいいか?」
俺がそう言うと、銀色の獣は嬉しそうに尻尾を振った。
神獣フェンリル。その名から取って……。
「よし、お前の名前は今日から『フェン』だ。どうだ?」
『フェン……。はい、気に入りました! 我は今日から、カインのフェンです!』
フェンは喜びのあまり、俺の周りをぐるぐると駆け回り始めた。その無邪気な姿に、俺は思わず笑ってしまった。
その時、俺の【神の眼】が新たな情報を表示した。それは、俺自身のステータスだった。
【名前】カイン
【種族】人族
【職業】鑑定士
【称号】神獣の主
【レベル】1
【スキル】
・神の眼(プロビデンス・アイ)
・鑑定士の心得 Lv.Max
・言語解読 Lv.Max
【契約スキル】(神獣フェンより共有)
・影渡り Lv.1
・氷結魔法 Lv.1
「レベル1? 契約スキル……?」
驚くべき変化だった。追放された時は、スキル欄には【鑑定】としか表示されていなかったはずだ。それが【神の眼】となり、さらにフェンとの契約によって新たなスキルまで手に入れている。
【影渡り】と【氷結魔法】。どちらも強力なスキルとして知られている。これが、神獣と契約したことによる恩恵か。
俺は続けて、フェンのステータスも鑑定した。
【名前】フェン
【種族】神獣(フェンリル)
【状態】良好(主との契約により安定)
【レベル】1
【スキル】
・影渡り Lv.1
・氷結魔法 Lv.1
・神速 Lv.1
(その他、多数のスキルが封印状態)
「お前もレベル1なんだな。これから一緒に、強くなっていこう」
『はい、カイン!』
フェンは元気よく返事をすると、俺の腕の中に飛び込んできた。俺はそのもふもふの体をしっかりと抱きかかえる。温かくて、思ったよりも軽い。
「さて、長居は無用だ。ここから出るとしよう」
ダンジョンから脱出する長い帰り道を思った、その時だった。
フェンが俺の心に話しかけてくる。
『カイン、我が力を使います』
「お前の力?」
『はい。【影渡り】です』
フェンがそう言った瞬間、俺たちの足元の影が、まるで生き物のように蠢き始めた。影は急速に広がり、俺とフェンの体をすっぽりと飲み込んでしまう。
視界が真っ暗になり、奇妙な浮遊感に包まれる。それはほんの一瞬のことだった。
次の瞬間、俺たちの体は影の中から吐き出されるようにして、固い地面の上に着地していた。
目の前には、見慣れた霧の森の光景が広がっている。背後には、あの古代遺跡の入り口があった。
「……一瞬で、ダンジョンの入り口まで?」
信じられない思いで、腕の中のフェンを見る。これが【影渡り】の力。影から影へと、瞬時に移動できるスキル。これがあれば、どんな場所へも容易に侵入し、そして脱出できる。
とんでもない相棒を得てしまった。俺は改めて実感した。
「すごいな、フェン」
『えへん』
フェンは得意げに胸を張る。その様子がまた可愛らしくて、俺は笑ってしまった。
俺はソウルイーターを背負い直し、フェンを腕に抱いたまま、霧の森を後にした。
追放され、絶望の淵に沈んでいた俺はもういない。
今の俺には、【神の眼】という究極の鑑定スキルと、フェンという最強の相棒がいる。
辺境の街フロンティアへ戻る足取りは、来た時とは比べ物にならないほど軽かった。
俺とフェンの、世界中をあっと言わせる成り上がりの冒険が、今、本当の意味で幕を開けたのだ。
体内の魔力タンクが急速に空になっていく感覚。めまいと脱力感が全身を襲う。普通の魔術師なら、生命の危険を感じて即座に中断するだろう。だが俺は、歯を食いしばって魔力を送り続けた。
手のひらの下の小さな体は、最初は冷たかった。だが俺の魔力が注がれるにつれて、次第に温もりを取り戻していく。
その時、俺の脳内に直接、声ではない何かが響いた。
それは悲しみの感情だった。永すぎるほどの孤独。忘れ去られた絶望。そして、静かに消えていくことを受け入れた諦念。この小さな神獣が、何千年もの間抱え続けてきた想いの残滓だ。
――ああ、お前も、独りだったのか。
その感情に触れた瞬間、俺の中の何かが共鳴した。
追放された夜の絶望。誰にも理解されない悔しさ。世界にたった一人取り残されたような孤独感。俺が抱えていた黒い感情が、魔力と共にフェンリルへと流れ込んでいく。
これは、ただの魔力供給ではない。魂の対話だ。
俺の覚悟と、こいつの絶望が混ざり合い、一つの新しい絆を紡ぎ出そうとしている。
『……温かい』
今度は、はっきりとした意思が伝わってきた。それは幼い子供のような、純粋な声だった。
俺の魔力と感情を受け入れたフェンリルから、逆に穏やかで清らかな何かが流れ込んでくる。それは、俺のささくれだった心を優しく癒していくようだった。
次の瞬間、神殿全体が揺れた。
床に描かれた巨大な魔法陣が、眩いばかりの青白い光を放ち始める。光は奔流となって祭壇に集まり、フェンリルを縛りつけていた黒い鎖に叩きつけられた。
バキン、という甲高い音と共に、古代の呪詛が込められていた鎖がガラスのように砕け散る。
光が収まった時、祭壇の上の光景は一変していた。
ぐったりと横たわっていた小さな獣は、今はしっかりと四本の足で立ち上がっている。その銀色の毛並みは月の光を浴びた絹のように輝き、くすんでいた金色の瞳は星のように爛々と輝いていた。体の大きさは変わらないが、放つ存在感は先ほどとは比べ物にならない。生命力に満ち溢れていた。
そして俺の右手甲には、走る狼をかたどった銀色の紋様が、淡い光を放って浮かび上がっていた。これが、契約の証だ。
「……成功、したのか」
俺が呟いた途端、銀色の獣は祭壇から軽やかに飛び降り、一直線に俺の元へ駆け寄ってきた。そして、俺の足元にすり寄ると、尻尾をぶんぶんと振りながら顔を舐めてくる。その仕草は、神々しい神獣というよりは、人懐っこい子犬そのものだった。
「こら、くすぐったい」
俺は苦笑しながら、その柔らかな頭を撫でた。驚くほどのもふもふとした毛並みの感触が、手のひらに心地いい。
追放されてからずっと張り詰めていた心が、この温もりで解きほぐされていくのを感じた。
『主(あるじ)、ありがとう。我に、新たな命を与えてくれて』
「……喋れるのか?」
『声には出せませぬ。ですが、主の心には、我が想いを届けられます』
テレパシー。これも神獣の力か。
俺はしゃがみこみ、その金色の瞳と視線を合わせた。
「俺はカインだ。主じゃない。これからは、相棒だと思ってくれ」
『カイン……。はい、我が主、カイン』
「はは、まあいいか。お前の名前は? 鑑定では仮称と出ていたが」
『我に名はありません。かつての主は、我をただ神獣と呼びました』
「そうか。じゃあ、俺がつけてもいいか?」
俺がそう言うと、銀色の獣は嬉しそうに尻尾を振った。
神獣フェンリル。その名から取って……。
「よし、お前の名前は今日から『フェン』だ。どうだ?」
『フェン……。はい、気に入りました! 我は今日から、カインのフェンです!』
フェンは喜びのあまり、俺の周りをぐるぐると駆け回り始めた。その無邪気な姿に、俺は思わず笑ってしまった。
その時、俺の【神の眼】が新たな情報を表示した。それは、俺自身のステータスだった。
【名前】カイン
【種族】人族
【職業】鑑定士
【称号】神獣の主
【レベル】1
【スキル】
・神の眼(プロビデンス・アイ)
・鑑定士の心得 Lv.Max
・言語解読 Lv.Max
【契約スキル】(神獣フェンより共有)
・影渡り Lv.1
・氷結魔法 Lv.1
「レベル1? 契約スキル……?」
驚くべき変化だった。追放された時は、スキル欄には【鑑定】としか表示されていなかったはずだ。それが【神の眼】となり、さらにフェンとの契約によって新たなスキルまで手に入れている。
【影渡り】と【氷結魔法】。どちらも強力なスキルとして知られている。これが、神獣と契約したことによる恩恵か。
俺は続けて、フェンのステータスも鑑定した。
【名前】フェン
【種族】神獣(フェンリル)
【状態】良好(主との契約により安定)
【レベル】1
【スキル】
・影渡り Lv.1
・氷結魔法 Lv.1
・神速 Lv.1
(その他、多数のスキルが封印状態)
「お前もレベル1なんだな。これから一緒に、強くなっていこう」
『はい、カイン!』
フェンは元気よく返事をすると、俺の腕の中に飛び込んできた。俺はそのもふもふの体をしっかりと抱きかかえる。温かくて、思ったよりも軽い。
「さて、長居は無用だ。ここから出るとしよう」
ダンジョンから脱出する長い帰り道を思った、その時だった。
フェンが俺の心に話しかけてくる。
『カイン、我が力を使います』
「お前の力?」
『はい。【影渡り】です』
フェンがそう言った瞬間、俺たちの足元の影が、まるで生き物のように蠢き始めた。影は急速に広がり、俺とフェンの体をすっぽりと飲み込んでしまう。
視界が真っ暗になり、奇妙な浮遊感に包まれる。それはほんの一瞬のことだった。
次の瞬間、俺たちの体は影の中から吐き出されるようにして、固い地面の上に着地していた。
目の前には、見慣れた霧の森の光景が広がっている。背後には、あの古代遺跡の入り口があった。
「……一瞬で、ダンジョンの入り口まで?」
信じられない思いで、腕の中のフェンを見る。これが【影渡り】の力。影から影へと、瞬時に移動できるスキル。これがあれば、どんな場所へも容易に侵入し、そして脱出できる。
とんでもない相棒を得てしまった。俺は改めて実感した。
「すごいな、フェン」
『えへん』
フェンは得意げに胸を張る。その様子がまた可愛らしくて、俺は笑ってしまった。
俺はソウルイーターを背負い直し、フェンを腕に抱いたまま、霧の森を後にした。
追放され、絶望の淵に沈んでいた俺はもういない。
今の俺には、【神の眼】という究極の鑑定スキルと、フェンという最強の相棒がいる。
辺境の街フロンティアへ戻る足取りは、来た時とは比べ物にならないほど軽かった。
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