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第31話:セレスティアの迷い
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マーカス率いる調査隊が慌ただしく村を去ってから、数日が過ぎた。
村は再び元の静けさを取り戻したが、俺の周囲だけは相変わらず騒がしかった。リリアはマーカスに勝利したことで自信をつけたのか、以前にも増して修行に熱を入れている。彼女が振り回すクワの風切り音が、もはや俺の日常のBGMと化していた。
そして、もう一人。
影のように俺を監視し続ける、セレスティアの存在。
グレイとの一件、そしてマーカスとの模擬戦。彼女がそれらをどう分析したのかは分からない。だが、彼女の視線に以前のような冷たい探求心だけでなく、戸惑いや混乱の色が混じり始めたのを俺は感じ取っていた。
その日の午後。俺はイーニッドさんの家の屋根の修理を手伝っていた。
古い瓦を新しいものに葺き替える、地味で根気のいる作業だ。リリアは「師匠! 高所戦闘訓練ですね!」とはしゃぎながら、危なっかしい手つきで瓦を運んでいる。
俺が屋根の上で作業に集中していると、不意に背後から静かな声がかけられた。
「…手伝いましょうか」
セレスティアだった。彼女はいつの間にか音もなく梯子を登り、俺の隣に立っていた。その手にはどこから持ってきたのか、新品の瓦が数枚抱えられている。
「…好きにしろ」
俺がぶっきらぼうに答えると、彼女は黙って瓦を受け取り、俺が指示する場所に正確に置いていく。その動きは諜報員らしく無駄がなく、驚くほど手際が良かった。
しばらく無言のまま作業が続いた。
屋根の上には俺が瓦を打つ槌の音と、遠くで聞こえる村の穏やかな物音だけが響いていた。
沈黙を破ったのはセレスティアの方だった。
「…先輩は、本当にこの生活に満足しているのですか?」
その声には純粋な疑問が込められていた。
「ああ。満足している」
俺は手を止めずに答えた。
「自分で育てた作物を食い、壊れたものを自分の手で直し、隣人と助け合う。これ以上の生活があるとは思えん」
「ですが…あなたの力はこんな小さな村に収まるようなものではありません。あなたは世界を動かせる力を持っている。それをこんな風に埋もれさせてしまうのは、あまりにも…」
「もったいない、か?」
俺は手を止め、彼女の方を向いた。
「俺にとって、世界を動かす力など何の価値もない。そんなものより、イーニッドさんが焼いてくれるアップルパイの方がよほど価値がある」
俺の言葉に、セレスティアは戸惑ったように目を伏せた。
彼女の価値観では俺の言っていることが理解できないのだろう。
俺は屋根の上からカーム村の風景を見下ろした。
黄金色に輝く小麦畑。子供たちの笑い声が響く広場。家々の煙突から立ち上る、夕食の支度をする煙。
その全てが、俺にとっては守るべき宝物だった。
「俺はな、セレスティア。もううんざりなんだ」
俺は誰に言うでもなく呟いた。
「人の命を奪うことも、陰謀に手を貸すことも、誰かの駒として生きることも。全てに、だ。俺はただ、一人の人間として静かに死んでいきたい。それだけなんだ」
それは俺の偽らざる本心だった。
俺の言葉を聞きながら、セレスティアは黙って俺の横顔を見つめていた。その氷のような瞳が僅かに揺れている。
彼女の脳裏に、組織にいた頃のアランの姿が蘇っていた。
彼は常に完璧だった。どんな困難な任務も表情一つ変えずにこなしてみせた。彼は感情のない、任務を遂行するためだけの完璧な機械なのだと、セレスティアはずっと思っていた。
だが、今目の前にいる男は違う。
穏やかな目で村を眺め、老人の焼いたパイに価値を見出す。それは彼女の知らないアランの姿だった。
「…先輩の幸せを、私が邪魔しているというのですか」
セレスティアの声は微かに震えていた。
「俺はそんなことは言っていない。だが、お前のやり方は俺の望むものとは違う。それだけだ」
屋根の修理が終わり、俺たちは梯子を降りた。
イーニッドさんが礼だと言って焼きたてのアップルパイとハーブティーを差し入れてくれた。
縁側に腰を下ろし、三人でそれをいただく。
甘酸っぱいリンゴの香りが鼻腔をくすぐる。
リリアは「美味しいです!」と満面の笑みで頬張り、セレスティアは小さな口で、まるで毒味でもするかのように慎重にパイを口に運んでいた。
「…美味しい」
やがて、彼女の口からか細い呟きが漏れた。
その顔はまだ無表情だったが、その一言には偽りのない感情が込められているように聞こえた。
俺はその様子を横目で見ながら、黙ってハーブティーをすすった。
その日の夜。
セレスティアは宿屋の自室で一人、窓の外に広がる星空を眺めていた。
彼女の頭の中は混乱していた。
組織の命令は絶対だ。アランを連れ戻す。それが彼女に与えられた任務。
だが、今日の彼の言葉、そしてあの穏やかな表情が彼女の決意を鈍らせていた。
彼が本当に心からの平穏を望んでいるとしたら?
自分が彼を連れ戻すことは、彼の幸せを奪うことになるのではないか?
(何を甘いことを考えているの)
セレスティアは自嘲するように首を振った。
(感傷は任務の最大の敵だ。先輩自身がそう教えてくれたじゃないか)
だが、彼女の脳裏に昼間のアランの言葉が蘇る。
『俺はもう、うんざりなんだ』
その声に込められていた深い疲労と虚無。あれは演技ではなかった。彼の魂からの叫びだった。
組織か、先輩の幸せか。
その二つの選択肢が、彼女の心の中で天秤のように揺れ動く。
今まで彼女は組織の命令に一切の疑いを抱いたことはなかった。組織こそが彼女の全てであり、アランを連れ戻すことは組織のためであり、彼自身のためにもなると信じていた。
だが、今は違う。
この村で見たアランの姿は、彼女の信じていたものを根底から揺がしていた。
彼は本当に幸せそうだった。
血の匂いがしない場所で、温かい人々に囲まれ、不器用に笑う。
それは組織にいた頃の彼が決して手に入れられなかったものだ。
コンコン、と控えめなノックの音がした。
セレスティアが警戒しながらドアを開けると、そこには宿屋の女将が温かいミルクの入ったカップを持って立っていた。
「眠れないのかい? よかったら、これを」
「…なぜ、私が起きていると?」
「ふふ、なんとなくさね。あんたさん、この村に来てからずっと何か思いつめた顔をしているから」
女将はそう言うと、セレスティアの返事も待たずにカップを押し付け去って行った。
残されたセレスティアは手の中のカップを見つめた。
温かいミルクの甘い香りが鼻腔をくすぐる。
この村の人々は皆こうだ。過剰なまでに親切で、他人の懐にずかずかと入り込んでくる。組織にいた頃なら、最も警戒すべき人間たちだ。
だが、その温かさが今は嫌ではなかった。
凍てついていた彼女の心を少しずつ溶かしていくようだった。
セレスティアはゆっくりとミルクを一口飲んだ。
優しい甘さが口の中に広がる。
(…私は、どうしたいのだろう)
初めて、彼女は組織の命令ではなく、自分自身の意志について考えた。
彼女の脳裏にある情報が浮かび上がった。
それは彼女がこの村に来る直前に掴んだ、不穏な情報だった。
「黄昏の蛇」
かつて大陸を恐怖に陥れた非道な暗殺者ギルド。彼らは目的のためなら無関係な民間人を巻き込むことも厭わない。そのやり方はアランが最も忌み嫌うものだった。
十年前にアラン自身の手によって一度は壊滅したはずのその組織が、最近この地方で活動を再開したという噂があった。
(もし、奴らがこの村に現れたら…)
セレスティアの紫の瞳に鋭い光が宿った。
先輩が築き上げたこの穏やかな日常は、粉々に破壊されるだろう。
彼は再び戦うことを望んでいない。だが、この平穏が脅かされた時、彼は果たして黙っていられるだろうか。
迷いはまだ消えない。
だが、セレスティアの中で一つの新たな決意が芽生え始めていた。
(組織の命令は保留。今は、この村に留まり状況を監視する)
それは任務の放棄ではない。任務を遂行するための戦略的判断だ。
彼女はそう自分に言い聞かせた。
(先輩、あなたが本当にこの場所を愛しているのなら、その平穏は…私が守ってみせる)
それは彼女が初めて、組織のためではなく、一人の人間…アランのために下した決断だった。
まだ夜は明けない。
だが、セレスティアの心の中には今まで見えなかった一条の光が差し込み始めているようだった。
彼女は残りのミルクを飲み干すとベッドには入らず、窓辺の椅子に腰掛けたまま、静かに丘の上の小さな家を見守り続けた。
その視線はもはや単なる監視者のものではなかった。
大切なものを守ろうとする、守護者の視線だった。
村は再び元の静けさを取り戻したが、俺の周囲だけは相変わらず騒がしかった。リリアはマーカスに勝利したことで自信をつけたのか、以前にも増して修行に熱を入れている。彼女が振り回すクワの風切り音が、もはや俺の日常のBGMと化していた。
そして、もう一人。
影のように俺を監視し続ける、セレスティアの存在。
グレイとの一件、そしてマーカスとの模擬戦。彼女がそれらをどう分析したのかは分からない。だが、彼女の視線に以前のような冷たい探求心だけでなく、戸惑いや混乱の色が混じり始めたのを俺は感じ取っていた。
その日の午後。俺はイーニッドさんの家の屋根の修理を手伝っていた。
古い瓦を新しいものに葺き替える、地味で根気のいる作業だ。リリアは「師匠! 高所戦闘訓練ですね!」とはしゃぎながら、危なっかしい手つきで瓦を運んでいる。
俺が屋根の上で作業に集中していると、不意に背後から静かな声がかけられた。
「…手伝いましょうか」
セレスティアだった。彼女はいつの間にか音もなく梯子を登り、俺の隣に立っていた。その手にはどこから持ってきたのか、新品の瓦が数枚抱えられている。
「…好きにしろ」
俺がぶっきらぼうに答えると、彼女は黙って瓦を受け取り、俺が指示する場所に正確に置いていく。その動きは諜報員らしく無駄がなく、驚くほど手際が良かった。
しばらく無言のまま作業が続いた。
屋根の上には俺が瓦を打つ槌の音と、遠くで聞こえる村の穏やかな物音だけが響いていた。
沈黙を破ったのはセレスティアの方だった。
「…先輩は、本当にこの生活に満足しているのですか?」
その声には純粋な疑問が込められていた。
「ああ。満足している」
俺は手を止めずに答えた。
「自分で育てた作物を食い、壊れたものを自分の手で直し、隣人と助け合う。これ以上の生活があるとは思えん」
「ですが…あなたの力はこんな小さな村に収まるようなものではありません。あなたは世界を動かせる力を持っている。それをこんな風に埋もれさせてしまうのは、あまりにも…」
「もったいない、か?」
俺は手を止め、彼女の方を向いた。
「俺にとって、世界を動かす力など何の価値もない。そんなものより、イーニッドさんが焼いてくれるアップルパイの方がよほど価値がある」
俺の言葉に、セレスティアは戸惑ったように目を伏せた。
彼女の価値観では俺の言っていることが理解できないのだろう。
俺は屋根の上からカーム村の風景を見下ろした。
黄金色に輝く小麦畑。子供たちの笑い声が響く広場。家々の煙突から立ち上る、夕食の支度をする煙。
その全てが、俺にとっては守るべき宝物だった。
「俺はな、セレスティア。もううんざりなんだ」
俺は誰に言うでもなく呟いた。
「人の命を奪うことも、陰謀に手を貸すことも、誰かの駒として生きることも。全てに、だ。俺はただ、一人の人間として静かに死んでいきたい。それだけなんだ」
それは俺の偽らざる本心だった。
俺の言葉を聞きながら、セレスティアは黙って俺の横顔を見つめていた。その氷のような瞳が僅かに揺れている。
彼女の脳裏に、組織にいた頃のアランの姿が蘇っていた。
彼は常に完璧だった。どんな困難な任務も表情一つ変えずにこなしてみせた。彼は感情のない、任務を遂行するためだけの完璧な機械なのだと、セレスティアはずっと思っていた。
だが、今目の前にいる男は違う。
穏やかな目で村を眺め、老人の焼いたパイに価値を見出す。それは彼女の知らないアランの姿だった。
「…先輩の幸せを、私が邪魔しているというのですか」
セレスティアの声は微かに震えていた。
「俺はそんなことは言っていない。だが、お前のやり方は俺の望むものとは違う。それだけだ」
屋根の修理が終わり、俺たちは梯子を降りた。
イーニッドさんが礼だと言って焼きたてのアップルパイとハーブティーを差し入れてくれた。
縁側に腰を下ろし、三人でそれをいただく。
甘酸っぱいリンゴの香りが鼻腔をくすぐる。
リリアは「美味しいです!」と満面の笑みで頬張り、セレスティアは小さな口で、まるで毒味でもするかのように慎重にパイを口に運んでいた。
「…美味しい」
やがて、彼女の口からか細い呟きが漏れた。
その顔はまだ無表情だったが、その一言には偽りのない感情が込められているように聞こえた。
俺はその様子を横目で見ながら、黙ってハーブティーをすすった。
その日の夜。
セレスティアは宿屋の自室で一人、窓の外に広がる星空を眺めていた。
彼女の頭の中は混乱していた。
組織の命令は絶対だ。アランを連れ戻す。それが彼女に与えられた任務。
だが、今日の彼の言葉、そしてあの穏やかな表情が彼女の決意を鈍らせていた。
彼が本当に心からの平穏を望んでいるとしたら?
自分が彼を連れ戻すことは、彼の幸せを奪うことになるのではないか?
(何を甘いことを考えているの)
セレスティアは自嘲するように首を振った。
(感傷は任務の最大の敵だ。先輩自身がそう教えてくれたじゃないか)
だが、彼女の脳裏に昼間のアランの言葉が蘇る。
『俺はもう、うんざりなんだ』
その声に込められていた深い疲労と虚無。あれは演技ではなかった。彼の魂からの叫びだった。
組織か、先輩の幸せか。
その二つの選択肢が、彼女の心の中で天秤のように揺れ動く。
今まで彼女は組織の命令に一切の疑いを抱いたことはなかった。組織こそが彼女の全てであり、アランを連れ戻すことは組織のためであり、彼自身のためにもなると信じていた。
だが、今は違う。
この村で見たアランの姿は、彼女の信じていたものを根底から揺がしていた。
彼は本当に幸せそうだった。
血の匂いがしない場所で、温かい人々に囲まれ、不器用に笑う。
それは組織にいた頃の彼が決して手に入れられなかったものだ。
コンコン、と控えめなノックの音がした。
セレスティアが警戒しながらドアを開けると、そこには宿屋の女将が温かいミルクの入ったカップを持って立っていた。
「眠れないのかい? よかったら、これを」
「…なぜ、私が起きていると?」
「ふふ、なんとなくさね。あんたさん、この村に来てからずっと何か思いつめた顔をしているから」
女将はそう言うと、セレスティアの返事も待たずにカップを押し付け去って行った。
残されたセレスティアは手の中のカップを見つめた。
温かいミルクの甘い香りが鼻腔をくすぐる。
この村の人々は皆こうだ。過剰なまでに親切で、他人の懐にずかずかと入り込んでくる。組織にいた頃なら、最も警戒すべき人間たちだ。
だが、その温かさが今は嫌ではなかった。
凍てついていた彼女の心を少しずつ溶かしていくようだった。
セレスティアはゆっくりとミルクを一口飲んだ。
優しい甘さが口の中に広がる。
(…私は、どうしたいのだろう)
初めて、彼女は組織の命令ではなく、自分自身の意志について考えた。
彼女の脳裏にある情報が浮かび上がった。
それは彼女がこの村に来る直前に掴んだ、不穏な情報だった。
「黄昏の蛇」
かつて大陸を恐怖に陥れた非道な暗殺者ギルド。彼らは目的のためなら無関係な民間人を巻き込むことも厭わない。そのやり方はアランが最も忌み嫌うものだった。
十年前にアラン自身の手によって一度は壊滅したはずのその組織が、最近この地方で活動を再開したという噂があった。
(もし、奴らがこの村に現れたら…)
セレスティアの紫の瞳に鋭い光が宿った。
先輩が築き上げたこの穏やかな日常は、粉々に破壊されるだろう。
彼は再び戦うことを望んでいない。だが、この平穏が脅かされた時、彼は果たして黙っていられるだろうか。
迷いはまだ消えない。
だが、セレスティアの中で一つの新たな決意が芽生え始めていた。
(組織の命令は保留。今は、この村に留まり状況を監視する)
それは任務の放棄ではない。任務を遂行するための戦略的判断だ。
彼女はそう自分に言い聞かせた。
(先輩、あなたが本当にこの場所を愛しているのなら、その平穏は…私が守ってみせる)
それは彼女が初めて、組織のためではなく、一人の人間…アランのために下した決断だった。
まだ夜は明けない。
だが、セレスティアの心の中には今まで見えなかった一条の光が差し込み始めているようだった。
彼女は残りのミルクを飲み干すとベッドには入らず、窓辺の椅子に腰掛けたまま、静かに丘の上の小さな家を見守り続けた。
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