72 / 97
第74話:最後の敵からの挑戦状
しおりを挟む
俺が村長の家に駆けつけた時、その場の空気は凍りついていた。
エリアーナ王女が伝令の騎士から受け取った一枚の羊皮紙を、震える手で握りしめている。その顔からは血の気が失せ、普段の冷静沈着な姿は見る影もなかった。
ガレス、リリア、セレスティア、そして侍女のリナ。その場にいた誰もが、これから告げられるであろう凶報を前に息を殺していた。
「…何があった」
俺の低い声に、エリアーナははっと我に返り、顔を上げた。その青い瞳は恐怖と怒りに揺れていた。
「アラン殿…」
彼女は言葉を続ける代わりに、手にした羊皮紙を俺に差し出した。
俺は黙ってそれを受け取った。
羊皮紙は上質なもので、そこには流麗な、しかしどこか狂気を孕んだ筆跡で短い文章が綴られていた。
それは、黄昏の蛇の真の首領、ゼノンと名乗る男からの大陸全土に向けた声明文だった。
『親愛なる、大陸の愚かなる民よ』
その書き出しからして、常軌を逸していた。
『我ら「黄昏の蛇」は、ここに世界の再生を宣言する。腐敗した王国も、偽善に満ちた教皇国も、欲望に塗れた帝国も、全ては一度無に帰すべきなのだ。我らはそのための「浄化の炎」となる』
羊皮紙には恐るべきテロ計画が詳細に記されていた。
三日後の満月の夜。
王都アステリア、帝都ゲルマニア、そして聖都エルサレム。大陸の三大都市の、それぞれの中枢部。そこに古代の禁術によって生み出された大規模破壊兵器「黙示録の涙」を、同時に起動させる、と。
その威力は、一つの都市をそこに住む全ての民と共に、一瞬で地図から消し去るほどのものだという。
「…馬鹿な」
俺の口から思わず声が漏れた。
これはもはやテロではない。世界そのものに対する宣戦告布だ。
こんなことをすれば黄昏の蛇もただでは済まない。これはもはや狂気の沙汰としか思えなかった。
だが、声明文はまだ終わっていなかった。
その最後の一文に、俺は目を見開いた。
『この茶番を止めたくば、ただ一つの方法がある。我が宿敵、“神の影”アランよ。貴様がただ一人で我らが祭壇「忘却の砦」へ来るがいい。そこで、貴様と我らの十年にわたる因縁に決着をつけようではないか』
『もし貴様が来ぬのなら、あるいは誰ぞを連れてきたのなら、その瞬間に「黙示録の涙」は世界を浄化するだろう。大陸数百万の民の命、その全てが貴様の選択にかかっているのだぞ』
名指しだった。
俺個人に対する明確な挑戦状。
そして、大陸全土の人間を人質にした史上最悪の脅迫。
「…ゼノン」
俺の隣で、セレスティアが憎しみを込めてその名を呟いた。
「…知っているのか?」
「はい。奴はかつて私や先輩と同じ組織にいた男です。ですが、その思想はあまりに過激で危険すぎた。力を世界の破壊と再生のために使うべきだと信じていた狂信者です。組織を追放された後、黄昏の蛇を乗っ取り姿を消したと聞いていましたが…まさか、これほどの計画を…」
元同僚。
その事実に、俺は驚きを禁じ得なかった。
どうりで、俺のやり方を熟知しているわけだ。俺が仲間や無関係な人間を巻き込むことを極端に嫌うということを。
「忘却の砦とは、どこだ?」
「大陸の東の果て、禁断の地と呼ばれる古代遺跡です。そこを、奴らの本拠地に…」
全てのピースが繋がった。
俺が壊滅させた鉱山のアジトは、やはり前線基地に過ぎなかった。
ゼノンは最初からこの壮大な狂気の計画を進めるために、俺を誘い出す餌としてボルガたちを使っていたのだ。
そして、俺がその餌に食いついたことで、彼の計画は最終段階へと移行した。
重い沈黙が部屋を支配した。
誰もが、その絶望的な状況に言葉を失っていた。
三日。
残された時間はあまりにも短い。
そして俺に与えられた選択肢は、事実上、一つしかなかった。
俺は手にした羊皮紙を、ゆっくりと握り潰した。
怒り。
いや、それはもはや怒りという生易しい感情ではなかった。
俺の心の奥底で、静かに、しかし激しく燃え盛る冷たい炎。
ゼノン。
奴は俺から全てを奪おうとしている。
俺がようやく手に入れた、このささやかな平穏を。
俺が愛する、この村の人々の笑顔を。
そして、この大陸に生きる全ての罪なき人々の明日を。
その全てを、奴自身の歪んだ思想のために人質に取ったのだ。
これほどの侮辱は、ない。
これほどの冒涜は、許されない。
俺の心は決まった。
揺れていた天秤は、もはや微動だにしなかった。
俺はエリアーナ王女に向き直った。
その顔にはもはや、迷いの色は一切なかった。
「王女殿下」
俺の静かな声が部屋に響いた。
「先程の取引、受けましょう」
その一言に、その場にいた全員がはっと息を呑んだ。
「俺がゼノンを討つ。そして、この狂った茶番を終わらせる」
俺の目には農夫アランの穏やかさはもうなかった。
そこにあるのは大陸最強の暗殺者“神の影”の、絶対的な覚悟と揺るぎない殺意だけだった。
「その見返りとして、あんたは約束を果たしてもらう。俺の、そしてこの村の永遠の平穏を。国家の総力を挙げて保証しろ」
エリアーナは俺のその気迫に一瞬だけ気圧されたように目を見開いた。
だが、すぐに彼女もまた一国の王女としての強い意志をその瞳に宿らせた。
「…約束します。アラン殿。あなたがこの国を、この世界を救ってくださるのなら、わたくしはあなたに最高の平穏を約束しましょう」
俺と王女の間で固い、そして重い契約が交わされた。
それは一人の男の人生と、世界の運命を賭けた最後の取引だった。
「…これが、最後の仕事だ」
俺は誰に言うでもなく、そう呟いた。
十年前に一度捨てたはずの、血塗られた道。
その道を俺は再び、自らの意志で歩き始める。
だが、今度は一人ではない。
守るべきもののために。
そして、必ず帰るべき場所があるから。
俺の最後の戦いが、今、始まろうとしていた。
エリアーナ王女が伝令の騎士から受け取った一枚の羊皮紙を、震える手で握りしめている。その顔からは血の気が失せ、普段の冷静沈着な姿は見る影もなかった。
ガレス、リリア、セレスティア、そして侍女のリナ。その場にいた誰もが、これから告げられるであろう凶報を前に息を殺していた。
「…何があった」
俺の低い声に、エリアーナははっと我に返り、顔を上げた。その青い瞳は恐怖と怒りに揺れていた。
「アラン殿…」
彼女は言葉を続ける代わりに、手にした羊皮紙を俺に差し出した。
俺は黙ってそれを受け取った。
羊皮紙は上質なもので、そこには流麗な、しかしどこか狂気を孕んだ筆跡で短い文章が綴られていた。
それは、黄昏の蛇の真の首領、ゼノンと名乗る男からの大陸全土に向けた声明文だった。
『親愛なる、大陸の愚かなる民よ』
その書き出しからして、常軌を逸していた。
『我ら「黄昏の蛇」は、ここに世界の再生を宣言する。腐敗した王国も、偽善に満ちた教皇国も、欲望に塗れた帝国も、全ては一度無に帰すべきなのだ。我らはそのための「浄化の炎」となる』
羊皮紙には恐るべきテロ計画が詳細に記されていた。
三日後の満月の夜。
王都アステリア、帝都ゲルマニア、そして聖都エルサレム。大陸の三大都市の、それぞれの中枢部。そこに古代の禁術によって生み出された大規模破壊兵器「黙示録の涙」を、同時に起動させる、と。
その威力は、一つの都市をそこに住む全ての民と共に、一瞬で地図から消し去るほどのものだという。
「…馬鹿な」
俺の口から思わず声が漏れた。
これはもはやテロではない。世界そのものに対する宣戦告布だ。
こんなことをすれば黄昏の蛇もただでは済まない。これはもはや狂気の沙汰としか思えなかった。
だが、声明文はまだ終わっていなかった。
その最後の一文に、俺は目を見開いた。
『この茶番を止めたくば、ただ一つの方法がある。我が宿敵、“神の影”アランよ。貴様がただ一人で我らが祭壇「忘却の砦」へ来るがいい。そこで、貴様と我らの十年にわたる因縁に決着をつけようではないか』
『もし貴様が来ぬのなら、あるいは誰ぞを連れてきたのなら、その瞬間に「黙示録の涙」は世界を浄化するだろう。大陸数百万の民の命、その全てが貴様の選択にかかっているのだぞ』
名指しだった。
俺個人に対する明確な挑戦状。
そして、大陸全土の人間を人質にした史上最悪の脅迫。
「…ゼノン」
俺の隣で、セレスティアが憎しみを込めてその名を呟いた。
「…知っているのか?」
「はい。奴はかつて私や先輩と同じ組織にいた男です。ですが、その思想はあまりに過激で危険すぎた。力を世界の破壊と再生のために使うべきだと信じていた狂信者です。組織を追放された後、黄昏の蛇を乗っ取り姿を消したと聞いていましたが…まさか、これほどの計画を…」
元同僚。
その事実に、俺は驚きを禁じ得なかった。
どうりで、俺のやり方を熟知しているわけだ。俺が仲間や無関係な人間を巻き込むことを極端に嫌うということを。
「忘却の砦とは、どこだ?」
「大陸の東の果て、禁断の地と呼ばれる古代遺跡です。そこを、奴らの本拠地に…」
全てのピースが繋がった。
俺が壊滅させた鉱山のアジトは、やはり前線基地に過ぎなかった。
ゼノンは最初からこの壮大な狂気の計画を進めるために、俺を誘い出す餌としてボルガたちを使っていたのだ。
そして、俺がその餌に食いついたことで、彼の計画は最終段階へと移行した。
重い沈黙が部屋を支配した。
誰もが、その絶望的な状況に言葉を失っていた。
三日。
残された時間はあまりにも短い。
そして俺に与えられた選択肢は、事実上、一つしかなかった。
俺は手にした羊皮紙を、ゆっくりと握り潰した。
怒り。
いや、それはもはや怒りという生易しい感情ではなかった。
俺の心の奥底で、静かに、しかし激しく燃え盛る冷たい炎。
ゼノン。
奴は俺から全てを奪おうとしている。
俺がようやく手に入れた、このささやかな平穏を。
俺が愛する、この村の人々の笑顔を。
そして、この大陸に生きる全ての罪なき人々の明日を。
その全てを、奴自身の歪んだ思想のために人質に取ったのだ。
これほどの侮辱は、ない。
これほどの冒涜は、許されない。
俺の心は決まった。
揺れていた天秤は、もはや微動だにしなかった。
俺はエリアーナ王女に向き直った。
その顔にはもはや、迷いの色は一切なかった。
「王女殿下」
俺の静かな声が部屋に響いた。
「先程の取引、受けましょう」
その一言に、その場にいた全員がはっと息を呑んだ。
「俺がゼノンを討つ。そして、この狂った茶番を終わらせる」
俺の目には農夫アランの穏やかさはもうなかった。
そこにあるのは大陸最強の暗殺者“神の影”の、絶対的な覚悟と揺るぎない殺意だけだった。
「その見返りとして、あんたは約束を果たしてもらう。俺の、そしてこの村の永遠の平穏を。国家の総力を挙げて保証しろ」
エリアーナは俺のその気迫に一瞬だけ気圧されたように目を見開いた。
だが、すぐに彼女もまた一国の王女としての強い意志をその瞳に宿らせた。
「…約束します。アラン殿。あなたがこの国を、この世界を救ってくださるのなら、わたくしはあなたに最高の平穏を約束しましょう」
俺と王女の間で固い、そして重い契約が交わされた。
それは一人の男の人生と、世界の運命を賭けた最後の取引だった。
「…これが、最後の仕事だ」
俺は誰に言うでもなく、そう呟いた。
十年前に一度捨てたはずの、血塗られた道。
その道を俺は再び、自らの意志で歩き始める。
だが、今度は一人ではない。
守るべきもののために。
そして、必ず帰るべき場所があるから。
俺の最後の戦いが、今、始まろうとしていた。
66
あなたにおすすめの小説
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした
むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
お気に入り・感想、宜しくお願いします。
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる