3 / 95
第3話:畑からダンジョン
しおりを挟む
新しい朝が来た。
俺は小鳥のさえずりと共に目を覚ました。テントから這い出すと、ひんやりとした朝の空気が肌を刺す。思い切り伸びをすると、昨日の作業の疲れが嘘のように消えているのを感じた。むしろ、体が軽く、エネルギーに満ち溢れている。
「よし、やるか」
朝食もそこそこに、俺はすぐに作業に取り掛かった。昨日耕した畑の隣、まだ手つかずの荒野に向き合う。目標は、今日一日でこの土地の大半を開墾し終えることだ。
クワを握り、スキル【土いじり】を発動させる。土が俺の意志に応えるように柔らかくなり、石が浮き、雑草が枯れる。作業は昨日よりもさらにスムーズだった。まるでスキル自体が成長しているかのように、土との同調率が上がっている気がする。俺の手は止まることなく動き続け、黒々とした畑がみるみるうちに広がっていった。
太陽が中天に差し掛かる頃には、土地の半分以上が畑になっていた。
汗を拭い、一度手を止めて水分補給をする。小高い丘の上から見下ろすと、荒れ地だった場所が、整然とした畝(うね)が並ぶ農地に変わりつつあった。これだけの広さがあれば、自分一人が食べていくには十分すぎるほどの作物が採れるだろう。
「……ん?」
ふと、違和感を感じた。
今、開墾したばかりの畑の中央付近。そこに、何かが『ある』。
視覚的なものではない。【土いじり】を通して伝わってくる、土の感触の異変だ。そこだけ、土の質が違う。いや、土ではない何かが存在している。
俺は水筒を置き、違和感の元へと近づいていった。
場所は、この土地のちょうど中心。昨日、最初にクワを入れたあたりだ。
見た目は周囲と変わらない、きれいに耕された黒い土。だが、手をかざすと、微かな魔力の脈動が伝わってくる。
「これは……?」
俺は慎重に、その場所の土を手で払いのけた。
すると、土の下から現れたのは、石造りの『蓋』のようなものだった。直径一メートルほどの円形。表面には、見たこともない幾何学模様が刻まれている。植物の蔦のようにも、複雑な迷路のようにも見える意匠だ。
こんなもの、昨日ここを耕した時には絶対になかったはずだ。一晩で突然現れたとでもいうのか?
「古代の遺跡か……? いや、それにしては新しすぎる」
石の表面には苔も生えておらず、まるで作りたてのように滑らかだ。
俺は意を決して、蓋の端に手をかけ、力を込めて持ち上げてみた。
ズズズ……と重い音がして、蓋が動く。予想以上に重かったが、【土いじり】で石の周辺の土を操り、浮力を補助することで何とか脇にずらすことができた。
蓋の下には、真っ暗な闇が広がっていた。
そして、闇の中へと続く、下り階段が現れた。
冷たく湿った空気が、穴の奥から吹き上げてくる。それは、ただの地下室の空気ではない。もっと異質で、濃密な気配。
「……ダンジョン?」
冒険者として活動していれば、その気配は嫌というほど知っている。魔素が凝縮された空間特有の匂い。
まさか、こんな辺境の、しかも俺が開墾した畑のど真ん中にダンジョンが出現するなんて。
普通なら、すぐさまギルドに報告すべき事態だ。未確認のダンジョンは危険極まりない。どんな強力なモンスターが潜んでいるか分からないからだ。
だが、俺はすでにギルドを離れた身。それに、この土地は俺の私有地だ。報告すれば、ギルドの調査隊が乗り込んできて、せっかく手に入れた静かな生活が台無しになることは目に見えている。
「……見てみるか」
好奇心と、自分の土地で起きていることへの責任感が、恐怖を上回った。
俺は腰のショートソードを確認し、左手に松明代わりの魔光石(これも野営用に持っていたものだ)を持つと、恐る恐る階段へと足をかけた。
一段、また一段と降りていく。階段はきれいに切り出された石で作られており、埃一つない。壁も同じ素材でできていて、一定間隔でぼんやりと光る苔のようなものが生えている。おかげで魔光石がなくても足元は確認できた。
階段はそれほど長くはなかった。二十段ほど降りると、平坦な通路に出た。
そこは、もはやただの地下空間ではなかった。
「な、なんだここは……」
俺は息を呑んだ。
通路の先には、広大な空間が広がっていた。天井は遥か高く、見上げても闇に溶けて見えない。そして、何より驚くべきは、その光景だ。
そこには、青々とした草原が広がっていたのだ。
地下なのに、まるで地上のような明るさがある。光源は見当たらないが、空間全体が柔らかな光で満たされている。足元には柔らかそうな草が一面に生い茂り、ところどころに色とりどりの花が咲いている。さらさらと心地よい風さえ吹いている。
「まるで……楽園じゃないか」
ダンジョンといえば、薄暗く湿っぽく、危険な魔物が徘徊する場所というのが常識だ。「竜の牙」時代に潜ったダンジョンはすべてそうだった。だが、ここは違う。危険な気配は全く感じられない。むしろ、この場にいるだけで心が安らぎ、体力が回復していくような感覚すらある。
俺は草原に一歩踏み出した。
土の感触を確かめる。地上よりもさらに肥沃で、生命力に満ちた土壌だ。
ここでなら、どんな作物でも恐ろしいほどよく育つだろう。直感的にそう感じた。
と、その時。
足元に見慣れない植物が生えているのに気づいた。
エメラルドグリーンの葉を持ち、先端に小さな赤い実をつけている。見た目は薬草のようだが、今まで図鑑で見たどの種類とも一致しない。
俺は何気なく、その植物に手を触れた。
その瞬間、頭の中に不思議な情報が流れ込んできた。
【ポーション草(下級):鑑定結果】
【効果:葉をすり潰すと、傷や疲労を癒やす液体になる。即効性あり。】
【状態:収穫可能。良質。】
「……鑑定?」
俺は驚いた。俺のスキルは【土いじり】だ。鑑定スキルなど持っていないはずだ。
だが、この植物の情報が、まるで自分の知識のように頭に浮かび上がってきたのだ。
もう一度、別の草に触れてみる。
【雑草(ダンジョン産):鑑定結果】
【効果:特になし。家畜の餌にはなる。】
【状態:繁茂。】
やはり情報が表示される。どうやら、この空間内にある植物に限り、その性質を理解できる能力が発現しているようだ。これも【土いじり】の、あるいはこのダンジョンの特性なのだろうか。
俺は先ほどの『ポーション草』を数本引き抜いてみた。抵抗なくスポンと抜ける。
試しに葉を一枚ちぎり、手のひらですり潰してみる。すると、葉から鮮やかな緑色の液体が染み出してきた。爽やかな香りが鼻をくすぐる。
ちょうど指先に、昨日の開墾作業でできた小さな切り傷があった。そこに液体を塗ってみる。
「……!」
塗った瞬間、ピリッとした軽い痛みが走り、その直後に傷口が塞がっていった。痛みも消え、跡形もなくなっている。
「すごい……。市販のポーションより、ずっと効き目が早いぞ」
冒険者ギルドで売られている安物のポーションは、傷を塞ぐのに数分はかかるし、独特の苦味と臭みがある。だが、これは一瞬だ。しかも香りもいい。
「これが、このダンジョンの恵み……」
俺はポーション草を見つめた。
もし、これが大量に手に入るとしたら? これを育てることができたら?
俺の頭の中で、静かな生活の計画が、大きく書き換わろうとしていた。
ただの農業だけじゃない。この不思議なダンジョンを利用すれば、もっと何かすごいことができるかもしれない。
俺はポーション草を大事に腰の袋にしまい、さらに奥へと進んでいった。この『第一階層』の探索は、まだ始まったばかりだ。不安よりも、これから何が見つかるのかという期待の方が、遥かに大きくなっていた。
追放された俺の前に現れた、未知の可能性。
俺の農園生活は、予想もしない方向へと転がり始めていた。
俺は小鳥のさえずりと共に目を覚ました。テントから這い出すと、ひんやりとした朝の空気が肌を刺す。思い切り伸びをすると、昨日の作業の疲れが嘘のように消えているのを感じた。むしろ、体が軽く、エネルギーに満ち溢れている。
「よし、やるか」
朝食もそこそこに、俺はすぐに作業に取り掛かった。昨日耕した畑の隣、まだ手つかずの荒野に向き合う。目標は、今日一日でこの土地の大半を開墾し終えることだ。
クワを握り、スキル【土いじり】を発動させる。土が俺の意志に応えるように柔らかくなり、石が浮き、雑草が枯れる。作業は昨日よりもさらにスムーズだった。まるでスキル自体が成長しているかのように、土との同調率が上がっている気がする。俺の手は止まることなく動き続け、黒々とした畑がみるみるうちに広がっていった。
太陽が中天に差し掛かる頃には、土地の半分以上が畑になっていた。
汗を拭い、一度手を止めて水分補給をする。小高い丘の上から見下ろすと、荒れ地だった場所が、整然とした畝(うね)が並ぶ農地に変わりつつあった。これだけの広さがあれば、自分一人が食べていくには十分すぎるほどの作物が採れるだろう。
「……ん?」
ふと、違和感を感じた。
今、開墾したばかりの畑の中央付近。そこに、何かが『ある』。
視覚的なものではない。【土いじり】を通して伝わってくる、土の感触の異変だ。そこだけ、土の質が違う。いや、土ではない何かが存在している。
俺は水筒を置き、違和感の元へと近づいていった。
場所は、この土地のちょうど中心。昨日、最初にクワを入れたあたりだ。
見た目は周囲と変わらない、きれいに耕された黒い土。だが、手をかざすと、微かな魔力の脈動が伝わってくる。
「これは……?」
俺は慎重に、その場所の土を手で払いのけた。
すると、土の下から現れたのは、石造りの『蓋』のようなものだった。直径一メートルほどの円形。表面には、見たこともない幾何学模様が刻まれている。植物の蔦のようにも、複雑な迷路のようにも見える意匠だ。
こんなもの、昨日ここを耕した時には絶対になかったはずだ。一晩で突然現れたとでもいうのか?
「古代の遺跡か……? いや、それにしては新しすぎる」
石の表面には苔も生えておらず、まるで作りたてのように滑らかだ。
俺は意を決して、蓋の端に手をかけ、力を込めて持ち上げてみた。
ズズズ……と重い音がして、蓋が動く。予想以上に重かったが、【土いじり】で石の周辺の土を操り、浮力を補助することで何とか脇にずらすことができた。
蓋の下には、真っ暗な闇が広がっていた。
そして、闇の中へと続く、下り階段が現れた。
冷たく湿った空気が、穴の奥から吹き上げてくる。それは、ただの地下室の空気ではない。もっと異質で、濃密な気配。
「……ダンジョン?」
冒険者として活動していれば、その気配は嫌というほど知っている。魔素が凝縮された空間特有の匂い。
まさか、こんな辺境の、しかも俺が開墾した畑のど真ん中にダンジョンが出現するなんて。
普通なら、すぐさまギルドに報告すべき事態だ。未確認のダンジョンは危険極まりない。どんな強力なモンスターが潜んでいるか分からないからだ。
だが、俺はすでにギルドを離れた身。それに、この土地は俺の私有地だ。報告すれば、ギルドの調査隊が乗り込んできて、せっかく手に入れた静かな生活が台無しになることは目に見えている。
「……見てみるか」
好奇心と、自分の土地で起きていることへの責任感が、恐怖を上回った。
俺は腰のショートソードを確認し、左手に松明代わりの魔光石(これも野営用に持っていたものだ)を持つと、恐る恐る階段へと足をかけた。
一段、また一段と降りていく。階段はきれいに切り出された石で作られており、埃一つない。壁も同じ素材でできていて、一定間隔でぼんやりと光る苔のようなものが生えている。おかげで魔光石がなくても足元は確認できた。
階段はそれほど長くはなかった。二十段ほど降りると、平坦な通路に出た。
そこは、もはやただの地下空間ではなかった。
「な、なんだここは……」
俺は息を呑んだ。
通路の先には、広大な空間が広がっていた。天井は遥か高く、見上げても闇に溶けて見えない。そして、何より驚くべきは、その光景だ。
そこには、青々とした草原が広がっていたのだ。
地下なのに、まるで地上のような明るさがある。光源は見当たらないが、空間全体が柔らかな光で満たされている。足元には柔らかそうな草が一面に生い茂り、ところどころに色とりどりの花が咲いている。さらさらと心地よい風さえ吹いている。
「まるで……楽園じゃないか」
ダンジョンといえば、薄暗く湿っぽく、危険な魔物が徘徊する場所というのが常識だ。「竜の牙」時代に潜ったダンジョンはすべてそうだった。だが、ここは違う。危険な気配は全く感じられない。むしろ、この場にいるだけで心が安らぎ、体力が回復していくような感覚すらある。
俺は草原に一歩踏み出した。
土の感触を確かめる。地上よりもさらに肥沃で、生命力に満ちた土壌だ。
ここでなら、どんな作物でも恐ろしいほどよく育つだろう。直感的にそう感じた。
と、その時。
足元に見慣れない植物が生えているのに気づいた。
エメラルドグリーンの葉を持ち、先端に小さな赤い実をつけている。見た目は薬草のようだが、今まで図鑑で見たどの種類とも一致しない。
俺は何気なく、その植物に手を触れた。
その瞬間、頭の中に不思議な情報が流れ込んできた。
【ポーション草(下級):鑑定結果】
【効果:葉をすり潰すと、傷や疲労を癒やす液体になる。即効性あり。】
【状態:収穫可能。良質。】
「……鑑定?」
俺は驚いた。俺のスキルは【土いじり】だ。鑑定スキルなど持っていないはずだ。
だが、この植物の情報が、まるで自分の知識のように頭に浮かび上がってきたのだ。
もう一度、別の草に触れてみる。
【雑草(ダンジョン産):鑑定結果】
【効果:特になし。家畜の餌にはなる。】
【状態:繁茂。】
やはり情報が表示される。どうやら、この空間内にある植物に限り、その性質を理解できる能力が発現しているようだ。これも【土いじり】の、あるいはこのダンジョンの特性なのだろうか。
俺は先ほどの『ポーション草』を数本引き抜いてみた。抵抗なくスポンと抜ける。
試しに葉を一枚ちぎり、手のひらですり潰してみる。すると、葉から鮮やかな緑色の液体が染み出してきた。爽やかな香りが鼻をくすぐる。
ちょうど指先に、昨日の開墾作業でできた小さな切り傷があった。そこに液体を塗ってみる。
「……!」
塗った瞬間、ピリッとした軽い痛みが走り、その直後に傷口が塞がっていった。痛みも消え、跡形もなくなっている。
「すごい……。市販のポーションより、ずっと効き目が早いぞ」
冒険者ギルドで売られている安物のポーションは、傷を塞ぐのに数分はかかるし、独特の苦味と臭みがある。だが、これは一瞬だ。しかも香りもいい。
「これが、このダンジョンの恵み……」
俺はポーション草を見つめた。
もし、これが大量に手に入るとしたら? これを育てることができたら?
俺の頭の中で、静かな生活の計画が、大きく書き換わろうとしていた。
ただの農業だけじゃない。この不思議なダンジョンを利用すれば、もっと何かすごいことができるかもしれない。
俺はポーション草を大事に腰の袋にしまい、さらに奥へと進んでいった。この『第一階層』の探索は、まだ始まったばかりだ。不安よりも、これから何が見つかるのかという期待の方が、遥かに大きくなっていた。
追放された俺の前に現れた、未知の可能性。
俺の農園生活は、予想もしない方向へと転がり始めていた。
84
あなたにおすすめの小説
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。
無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。
やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
『ゴミ掃除』が役立たずと追放されたが、実は『存在抹消』級のチートだった。勇者一行がゴミで溺れているが、俺は辺境で美少女と温泉宿を経営中なので
eringi
ファンタジー
「悪いが、お前のスキル『ゴミ掃除』は魔王討伐の役には立たない。クビだ」
勇者パーティの雑用係だったアレクは、戦闘の役に立たないという理由で、ダンジョンの最深部手前で追放されてしまう。
しかし、勇者たちは気づいていなかった。
彼らの装備が常に新品同様だったのも、野営地が快適だったのも、襲い来る高レベルモンスターの死体が跡形もなく消えていたのも、すべてアレクが『掃除』していたからだということに。
アレクのスキルは単なる掃除ではない。対象を空間ごと削り取る『存在抹消』レベルの規格外チートだったのだ。
一人になったアレクは、気ままに生こうと辺境の廃村にたどり着く。
そこでボロボロになっていた伝説のフェンリル(美少女化)を『洗浄』して懐かれたり、呪われたエルフの姫君を『シミ抜き』して救ったりしているうちに、いつの間にかそこは世界最高峰の温泉宿になっていて……?
一方、アレクを失った勇者パーティは、武器は錆びつき、悪臭にまみれ、雑魚モンスターの処理すら追いつかず破滅の一途をたどっていた。
「今さら戻ってきてくれと言われても、俺はお客さん(美少女)の背中を流すのに忙しいんで」
これは、掃除屋の少年が無自覚に最強の座に君臨し、幸せなスローライフを送る物語。
借金まみれの錬金術師、趣味で作ったポーションがダンジョンで飛ぶように売れる~探索者の間で【伝説のエリクサー】として話題に~
わんた
ファンタジー
「今日中に出ていけ! 半年も家賃を滞納してるんだぞ!」
現代日本にダンジョンとスキルが存在する世界。
渋谷で錬金術師として働いていた裕真は、研究に没頭しすぎて店舗の家賃を払えず、ついに追い出されるハメになった。
私物と素材だけが残された彼に残された選択肢は――“現地販売”の行商スタイル!
「マスター、売ればいいんですよ。死にかけの探索者に、定価よりちょっと高めで」
提案したのは、裕真が自作した人工精霊・ユミだ。
家事万能、事務仕事完璧、なのにちょっとだけ辛辣だが、裕真にとっては何物にも代えがたい家族でありパートナーでもある。
裕真はギルドの後ろ盾、そして常識すらないけれど、素材とスキルとユミがいればきっと大丈夫。
錬金術のスキルだけで社会の荒波を乗り切る。
主人公無双×のんびり錬金スローライフ!
72時間ワンオペ死した元球児、女神の『ボッタクリ』通販と『絶対破壊不能』のノートPCで異世界最強のコンビニ・スローライフを始める
月神世一
ファンタジー
「剣? 魔法? いいえ、俺の武器は『鈍器になるノートPC』と『時速160kmの剛速球』です」
あらすじ
ブラックコンビニで72時間連続勤務の末、過労死した元甲子園優勝投手・赤木大地。
目覚めた彼を待っていたのは、コタツでソシャゲ三昧のダメ女神・ルチアナだった。
「手違いで死なせちゃった☆ 詫び石代わりにこれあげる」
渡されたのは、地球のAmazonもGoogleも使える『絶対破壊不能』のノートPC。
ただし、購入レートは定価の10倍という超ボッタクリ仕様!?
「ふざけんな! 俺は静かに暮らしたいんだよ!」
ブラック労働はもうこりごり。大地は異世界の緩衝地帯「ポポロ村」で、地球の物資とコンビニ知識、そして「うなる右腕(ジャイロボール)」を武器に、悠々自適なスローライフを目指す!
……はずが、可愛い月兎族の村長を助けたり、腹ペコのエルフ王女を餌付けしたり、気づけば村の英雄に!?
元球児が投げる「紅蓮の魔球」が唸り、女神の「ボッタクリ通販」が世界を変える!
異世界コンビニ・コメディ、開店ガラガラ!
『追放された底辺付与術師、実は【全自動化】のチートスキル持ちでした〜ブラックギルドを追い出されたので、辺境で商会を立ち上げたら勝手に世界規
NagiKurou
ファンタジー
「お前のような、一日中デスクに座って何もしない無能はクビだ!」
国内最大のギルド『栄光の剣』で、底辺の付与術師として働いていたアルスは、ある日突然、強欲なギルドマスターから追放を言い渡される。
しかし、彼らは知らなかった。ギルドの武器の自動修復、物流の最適化、資金管理に至るまで、すべてアルスの固有スキル【全自動化(ワークフロー構築)】によって完璧にシステム化され、回っていたことを。
「俺がいなくなったら、あの自動化システム、全部止まるけど……まあいいか」
管理権限を解除し、辺境へと旅立ったアルス。彼は自身のスキルを使って、圧倒的な耐久力を誇る銀色の四輪型重装ゴーレムを作り出し、気ままな行商を始める。
一度構築すれば無限に富を生み出す「全自動」のチートスキルで、アルスの商会は瞬く間に世界規模へとスケールしていく!
一方、すべてを失ったギルドは、生産ラインが崩壊し、絶望のどん底へと突き落とされていくのだった……。
「雑草係」と追放された俺、スキル『草むしり』でドラゴンも魔王も引っこ抜く~極めた園芸スキルは、世界樹すら苗木扱いする神の力でした~
eringi
ファンタジー
「たかが雑草を抜くだけのスキルなんて、勇者パーティには不要だ!」
王立アカデミーを首席で卒業したものの、発現したスキルが『草むしり』だった少年・ノエル。
彼は幼馴染の勇者に見下され、パーティから追放されてしまう。
失意のノエルは、人里離れた「魔の森」で静かに暮らすことを決意する。
しかし彼は知らなかった。彼のスキル『草むしり』は、対象を「不要な雑草」と認識すれば、たとえドラゴンであろうと古代兵器であろうと、根こそぎ引っこ抜いて消滅させる即死チートだったのだ。
「あれ? この森の雑草、ずいぶん頑丈だな(ドラゴンを引っこ抜きながら)」
ノエルが庭の手入れをするだけで、Sランク魔物が次々と「除草」され、やがて森は伝説の聖域へと生まれ変わっていく。
その実力に惹かれ、森の精霊(美女)や、亡国の女騎士、魔王の娘までもが彼の「庭」に集まり、いつしかハーレム状態に。
一方、ノエルを追放した勇者たちは、ダンジョンの茨や毒草の処理ができずに進行不能となり、さらにはノエルが密かに「除草」していた強力な魔物たちに囲まれ、絶望の淵に立たされていた。
「ノエル! 戻ってきてくれ!」
「いや、いま家庭菜園が忙しいんで」
これは、ただ庭いじりをしているだけの少年が、無自覚に世界最強に至る物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる