32 / 95
第32話:王都からの調査騎士団
しおりを挟む
戦いが終わった俺たちの農園には、奇妙な静寂が満ちていた。
武器を捨てた百数十人の兵士たちは、もはや敵ではなかった。彼らはただ、呆然と、あるいは恐々と、巨大なクレーターと土の腕に捕らえられた代官バルトークの姿を眺めている。
「……お前たちに、罪はない」
俺は壁の上から、彼らに向かって語りかけた。魔力を込めた声は、戦場となった平原の隅々まで響き渡る。
「腐敗した領主の命令に、逆らえなかっただけだろう。武器はここに置いていけ。食料と水を少し分け与える。それぞれの村へ帰れ」
俺の言葉に、兵士たちの間にどよめきが広がった。
処刑されるか、奴隷にされるか。彼らはそのどちらかを覚悟していたに違いない。だが、俺が下した処遇は、予想外の寛大なものだった。
やがて、一人の年配の兵士がおそるおそる前に進み出て、地面に膝をついた。
「あ、ありがとうございます……! このご恩は、決して忘れませぬ!」
それを皮切りに、次々と兵士たちが膝をつき、頭を下げ始めた。
彼らの多くは、テルマ周辺の村から無理やり徴兵された農民たちだった。代官の圧政と重税に苦しめられてきた彼らにとって、バルトークは恐怖の対象でしかなかったのだ。
その代官を、たった一人で打ち破った俺の姿は、彼らの目には救世主のように映ったのかもしれない。
俺はゴンスケたちに命じ、解放した兵士たちに黒パンと水、そしてシルフィが作った簡単な傷薬を配らせた。
彼らは何度も頭を下げながら、三々五々、自分たちの村へと帰っていく。その背中には、敗残兵の惨めさはなく、むしろ圧政からの解放を喜ぶかのような、軽い足取りさえ感じられた。
「お頭、いいのかい? あいつらをこのまま帰しちまって」
リズベットが、少し心配そうに尋ねてきた。
「ああ。彼らはもう、俺たちの敵じゃない。それに……」
俺は、土の腕に捕らえられたまま気を失っているバルトークに目をやった。「こいつさえいなければ、彼らが俺たちに刃を向けることは二度とないだろう」
問題は、この捕らえた代官の処遇と、彼が言っていた王都の騎士団だった。
俺たちは、バルトークを農園の makeshift の牢屋へと放り込んだ。意識を取り戻した彼は、予想通り、少しも反省することなく喚き散らした。
「この反逆者どもめ! よくも私をこんな目に遭わせたな!」
牢の格子を掴み、顔を真っ赤にして叫ぶ。
「もうすぐ、王都の騎士団がここへやって来る! そうなれば、貴様らなど一捻りだ! この農園は焼き払われ、貴様らは逆賊として広場で首を晒すことになる! それが楽しみで仕方ないわ!」
彼は、自分の勝利を信じて疑っていなかった。王家の権威という絶対的な虎の威を借りて。
彼の言葉で、騎士団の派遣が単なる脅しではないことが確定した。
「どうしますか、アルフォンス。騎士団と戦うとなれば、国そのものを敵に回すことになります」
シルフィが、憂いを帯びた表情で言う。
「戦うつもりはない」
俺は首を横に振った。「俺たちに、国に逆らう意思はない。悪いのは、私利私欲のために権力を乱用した、こいつ一人だ。騎士団がまともな連中なら、話せば分かるはずだ」
だが、そのためには証拠が必要だった。
代官が、どれほど非道な統治を行ってきたか。今回の攻撃が、いかに不当なものであったか。それを、客観的に証明する物証が。
幸い、俺たちには協力者がいた。
解放した兵士たちだ。彼らの何人かは、帰る前に、代官の悪行を涙ながらに訴えていった。法外な税率、村の娘を無理やり差し出させたこと、逆らう者を容赦なく処刑したこと。
俺は、彼らの証言を羊皮紙にまとめ、署名をもらっておいた。さらに、農園に残ることを希望した十数人の元兵士たちからも、同様の証言を得ることができた。
「これだけあれば、ただの一方的な反乱ではないと、主張できるはずだ」
俺は、集まった証拠の山を前に、静かに呟いた。
あとは、騎士団がいつ来るか。そして、彼らが俺たちの言葉に耳を傾けてくれる、理性的な相手であるかに賭けるしかない。
その時は、俺たちの予想よりも、ずっと早く訪れた。
バルトークを捕らえてから、わずか二日後の早朝。
再び、フェンリルの鋭い遠吠えが、農園に響き渡った。
俺たちが壁の上に駆け上がると、地平線の彼方に、新たな軍勢の姿が見えた。
それは、バルトークの私兵とは、明らかに練度も装備も、そして気配も違っていた。
整然と、一糸乱れぬ隊列。陽光を反射して輝く、磨き上げられた白銀の甲冑。そして、風にはためく旗には、この国の王家を示す『黄金の獅子』の紋章が誇らしげに刺繍されている。
その数、およそ百。数は代官の軍より少ないが、一人一人が放つ圧力は、比較にさえならない。
王家直属、王国騎士団。
この国最強の武力集団が、ついにその姿を現したのだ。
「……来たか」
俺の隣で、リズベットがゴクリと喉を鳴らす。シルフィも、緊張した面持ちで弓を握りしめていた。
俺は、深呼吸を一つすると、仲間たちに告げた。
「門を開ける。俺が、一人で会う」
「危険です!」
シルフィが反対する。
「いや、大丈夫だ」俺は彼女の肩に手を置いた。「こっちは、国に喧嘩を売るつもりはない。その意思を、まず示さなければならない。それに……」
俺は、自分の畑を見下ろした。「この農園(ばしょ)にいる限り、俺は負けない」
俺は壁を降りると、一人で門の外へと歩み出た。
騎士団は、俺たちの農園を囲む巨大な壁と、その前の戦闘でできた巨大なクレーターを見て、明らかに警戒を強めていた。彼らは壁から距離を取って陣形を組むと、一人の騎士が馬を進めて前に出てきた。
その騎士は、一際立派な白銀の鎧に身を包み、威厳に満ちた顔立ちをしていた。年の頃は四十代だろうか。厳しいが、公正さを感じさせる瞳が、真っ直ぐに俺を射抜いている。おそらく、この部隊の長、騎士団長その人だろう。
彼は、馬上から俺を見下ろすと、地の底から響くような、重い声で言った。
「……貴様が、この地の反乱軍を率いる首魁、アルフォンスか」
その声には、問答無用で断罪するような響きはなかった。ただ、事実を確認しようとする、冷静な響きがあった。
俺は、この男なら話が通じるかもしれないと、直感した。
「俺はアルフォンス。反乱軍の首魁ではない。この農園の、ただの主だ」
俺は、臆することなく、真っ直ぐに騎士団長を見返して答えた。
「あなた方に、お話したいことがある」
騎士団長は、俺の言葉に何も答えず、ただじっと、俺の目を見つめている。
俺たちの農園の運命を左右する、静かで、しかし張り詰めた対峙が、今、始まろうとしていた。
武器を捨てた百数十人の兵士たちは、もはや敵ではなかった。彼らはただ、呆然と、あるいは恐々と、巨大なクレーターと土の腕に捕らえられた代官バルトークの姿を眺めている。
「……お前たちに、罪はない」
俺は壁の上から、彼らに向かって語りかけた。魔力を込めた声は、戦場となった平原の隅々まで響き渡る。
「腐敗した領主の命令に、逆らえなかっただけだろう。武器はここに置いていけ。食料と水を少し分け与える。それぞれの村へ帰れ」
俺の言葉に、兵士たちの間にどよめきが広がった。
処刑されるか、奴隷にされるか。彼らはそのどちらかを覚悟していたに違いない。だが、俺が下した処遇は、予想外の寛大なものだった。
やがて、一人の年配の兵士がおそるおそる前に進み出て、地面に膝をついた。
「あ、ありがとうございます……! このご恩は、決して忘れませぬ!」
それを皮切りに、次々と兵士たちが膝をつき、頭を下げ始めた。
彼らの多くは、テルマ周辺の村から無理やり徴兵された農民たちだった。代官の圧政と重税に苦しめられてきた彼らにとって、バルトークは恐怖の対象でしかなかったのだ。
その代官を、たった一人で打ち破った俺の姿は、彼らの目には救世主のように映ったのかもしれない。
俺はゴンスケたちに命じ、解放した兵士たちに黒パンと水、そしてシルフィが作った簡単な傷薬を配らせた。
彼らは何度も頭を下げながら、三々五々、自分たちの村へと帰っていく。その背中には、敗残兵の惨めさはなく、むしろ圧政からの解放を喜ぶかのような、軽い足取りさえ感じられた。
「お頭、いいのかい? あいつらをこのまま帰しちまって」
リズベットが、少し心配そうに尋ねてきた。
「ああ。彼らはもう、俺たちの敵じゃない。それに……」
俺は、土の腕に捕らえられたまま気を失っているバルトークに目をやった。「こいつさえいなければ、彼らが俺たちに刃を向けることは二度とないだろう」
問題は、この捕らえた代官の処遇と、彼が言っていた王都の騎士団だった。
俺たちは、バルトークを農園の makeshift の牢屋へと放り込んだ。意識を取り戻した彼は、予想通り、少しも反省することなく喚き散らした。
「この反逆者どもめ! よくも私をこんな目に遭わせたな!」
牢の格子を掴み、顔を真っ赤にして叫ぶ。
「もうすぐ、王都の騎士団がここへやって来る! そうなれば、貴様らなど一捻りだ! この農園は焼き払われ、貴様らは逆賊として広場で首を晒すことになる! それが楽しみで仕方ないわ!」
彼は、自分の勝利を信じて疑っていなかった。王家の権威という絶対的な虎の威を借りて。
彼の言葉で、騎士団の派遣が単なる脅しではないことが確定した。
「どうしますか、アルフォンス。騎士団と戦うとなれば、国そのものを敵に回すことになります」
シルフィが、憂いを帯びた表情で言う。
「戦うつもりはない」
俺は首を横に振った。「俺たちに、国に逆らう意思はない。悪いのは、私利私欲のために権力を乱用した、こいつ一人だ。騎士団がまともな連中なら、話せば分かるはずだ」
だが、そのためには証拠が必要だった。
代官が、どれほど非道な統治を行ってきたか。今回の攻撃が、いかに不当なものであったか。それを、客観的に証明する物証が。
幸い、俺たちには協力者がいた。
解放した兵士たちだ。彼らの何人かは、帰る前に、代官の悪行を涙ながらに訴えていった。法外な税率、村の娘を無理やり差し出させたこと、逆らう者を容赦なく処刑したこと。
俺は、彼らの証言を羊皮紙にまとめ、署名をもらっておいた。さらに、農園に残ることを希望した十数人の元兵士たちからも、同様の証言を得ることができた。
「これだけあれば、ただの一方的な反乱ではないと、主張できるはずだ」
俺は、集まった証拠の山を前に、静かに呟いた。
あとは、騎士団がいつ来るか。そして、彼らが俺たちの言葉に耳を傾けてくれる、理性的な相手であるかに賭けるしかない。
その時は、俺たちの予想よりも、ずっと早く訪れた。
バルトークを捕らえてから、わずか二日後の早朝。
再び、フェンリルの鋭い遠吠えが、農園に響き渡った。
俺たちが壁の上に駆け上がると、地平線の彼方に、新たな軍勢の姿が見えた。
それは、バルトークの私兵とは、明らかに練度も装備も、そして気配も違っていた。
整然と、一糸乱れぬ隊列。陽光を反射して輝く、磨き上げられた白銀の甲冑。そして、風にはためく旗には、この国の王家を示す『黄金の獅子』の紋章が誇らしげに刺繍されている。
その数、およそ百。数は代官の軍より少ないが、一人一人が放つ圧力は、比較にさえならない。
王家直属、王国騎士団。
この国最強の武力集団が、ついにその姿を現したのだ。
「……来たか」
俺の隣で、リズベットがゴクリと喉を鳴らす。シルフィも、緊張した面持ちで弓を握りしめていた。
俺は、深呼吸を一つすると、仲間たちに告げた。
「門を開ける。俺が、一人で会う」
「危険です!」
シルフィが反対する。
「いや、大丈夫だ」俺は彼女の肩に手を置いた。「こっちは、国に喧嘩を売るつもりはない。その意思を、まず示さなければならない。それに……」
俺は、自分の畑を見下ろした。「この農園(ばしょ)にいる限り、俺は負けない」
俺は壁を降りると、一人で門の外へと歩み出た。
騎士団は、俺たちの農園を囲む巨大な壁と、その前の戦闘でできた巨大なクレーターを見て、明らかに警戒を強めていた。彼らは壁から距離を取って陣形を組むと、一人の騎士が馬を進めて前に出てきた。
その騎士は、一際立派な白銀の鎧に身を包み、威厳に満ちた顔立ちをしていた。年の頃は四十代だろうか。厳しいが、公正さを感じさせる瞳が、真っ直ぐに俺を射抜いている。おそらく、この部隊の長、騎士団長その人だろう。
彼は、馬上から俺を見下ろすと、地の底から響くような、重い声で言った。
「……貴様が、この地の反乱軍を率いる首魁、アルフォンスか」
その声には、問答無用で断罪するような響きはなかった。ただ、事実を確認しようとする、冷静な響きがあった。
俺は、この男なら話が通じるかもしれないと、直感した。
「俺はアルフォンス。反乱軍の首魁ではない。この農園の、ただの主だ」
俺は、臆することなく、真っ直ぐに騎士団長を見返して答えた。
「あなた方に、お話したいことがある」
騎士団長は、俺の言葉に何も答えず、ただじっと、俺の目を見つめている。
俺たちの農園の運命を左右する、静かで、しかし張り詰めた対峙が、今、始まろうとしていた。
43
あなたにおすすめの小説
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。
無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。
やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
『ゴミ掃除』が役立たずと追放されたが、実は『存在抹消』級のチートだった。勇者一行がゴミで溺れているが、俺は辺境で美少女と温泉宿を経営中なので
eringi
ファンタジー
「悪いが、お前のスキル『ゴミ掃除』は魔王討伐の役には立たない。クビだ」
勇者パーティの雑用係だったアレクは、戦闘の役に立たないという理由で、ダンジョンの最深部手前で追放されてしまう。
しかし、勇者たちは気づいていなかった。
彼らの装備が常に新品同様だったのも、野営地が快適だったのも、襲い来る高レベルモンスターの死体が跡形もなく消えていたのも、すべてアレクが『掃除』していたからだということに。
アレクのスキルは単なる掃除ではない。対象を空間ごと削り取る『存在抹消』レベルの規格外チートだったのだ。
一人になったアレクは、気ままに生こうと辺境の廃村にたどり着く。
そこでボロボロになっていた伝説のフェンリル(美少女化)を『洗浄』して懐かれたり、呪われたエルフの姫君を『シミ抜き』して救ったりしているうちに、いつの間にかそこは世界最高峰の温泉宿になっていて……?
一方、アレクを失った勇者パーティは、武器は錆びつき、悪臭にまみれ、雑魚モンスターの処理すら追いつかず破滅の一途をたどっていた。
「今さら戻ってきてくれと言われても、俺はお客さん(美少女)の背中を流すのに忙しいんで」
これは、掃除屋の少年が無自覚に最強の座に君臨し、幸せなスローライフを送る物語。
借金まみれの錬金術師、趣味で作ったポーションがダンジョンで飛ぶように売れる~探索者の間で【伝説のエリクサー】として話題に~
わんた
ファンタジー
「今日中に出ていけ! 半年も家賃を滞納してるんだぞ!」
現代日本にダンジョンとスキルが存在する世界。
渋谷で錬金術師として働いていた裕真は、研究に没頭しすぎて店舗の家賃を払えず、ついに追い出されるハメになった。
私物と素材だけが残された彼に残された選択肢は――“現地販売”の行商スタイル!
「マスター、売ればいいんですよ。死にかけの探索者に、定価よりちょっと高めで」
提案したのは、裕真が自作した人工精霊・ユミだ。
家事万能、事務仕事完璧、なのにちょっとだけ辛辣だが、裕真にとっては何物にも代えがたい家族でありパートナーでもある。
裕真はギルドの後ろ盾、そして常識すらないけれど、素材とスキルとユミがいればきっと大丈夫。
錬金術のスキルだけで社会の荒波を乗り切る。
主人公無双×のんびり錬金スローライフ!
72時間ワンオペ死した元球児、女神の『ボッタクリ』通販と『絶対破壊不能』のノートPCで異世界最強のコンビニ・スローライフを始める
月神世一
ファンタジー
「剣? 魔法? いいえ、俺の武器は『鈍器になるノートPC』と『時速160kmの剛速球』です」
あらすじ
ブラックコンビニで72時間連続勤務の末、過労死した元甲子園優勝投手・赤木大地。
目覚めた彼を待っていたのは、コタツでソシャゲ三昧のダメ女神・ルチアナだった。
「手違いで死なせちゃった☆ 詫び石代わりにこれあげる」
渡されたのは、地球のAmazonもGoogleも使える『絶対破壊不能』のノートPC。
ただし、購入レートは定価の10倍という超ボッタクリ仕様!?
「ふざけんな! 俺は静かに暮らしたいんだよ!」
ブラック労働はもうこりごり。大地は異世界の緩衝地帯「ポポロ村」で、地球の物資とコンビニ知識、そして「うなる右腕(ジャイロボール)」を武器に、悠々自適なスローライフを目指す!
……はずが、可愛い月兎族の村長を助けたり、腹ペコのエルフ王女を餌付けしたり、気づけば村の英雄に!?
元球児が投げる「紅蓮の魔球」が唸り、女神の「ボッタクリ通販」が世界を変える!
異世界コンビニ・コメディ、開店ガラガラ!
『追放された底辺付与術師、実は【全自動化】のチートスキル持ちでした〜ブラックギルドを追い出されたので、辺境で商会を立ち上げたら勝手に世界規
NagiKurou
ファンタジー
「お前のような、一日中デスクに座って何もしない無能はクビだ!」
国内最大のギルド『栄光の剣』で、底辺の付与術師として働いていたアルスは、ある日突然、強欲なギルドマスターから追放を言い渡される。
しかし、彼らは知らなかった。ギルドの武器の自動修復、物流の最適化、資金管理に至るまで、すべてアルスの固有スキル【全自動化(ワークフロー構築)】によって完璧にシステム化され、回っていたことを。
「俺がいなくなったら、あの自動化システム、全部止まるけど……まあいいか」
管理権限を解除し、辺境へと旅立ったアルス。彼は自身のスキルを使って、圧倒的な耐久力を誇る銀色の四輪型重装ゴーレムを作り出し、気ままな行商を始める。
一度構築すれば無限に富を生み出す「全自動」のチートスキルで、アルスの商会は瞬く間に世界規模へとスケールしていく!
一方、すべてを失ったギルドは、生産ラインが崩壊し、絶望のどん底へと突き落とされていくのだった……。
「雑草係」と追放された俺、スキル『草むしり』でドラゴンも魔王も引っこ抜く~極めた園芸スキルは、世界樹すら苗木扱いする神の力でした~
eringi
ファンタジー
「たかが雑草を抜くだけのスキルなんて、勇者パーティには不要だ!」
王立アカデミーを首席で卒業したものの、発現したスキルが『草むしり』だった少年・ノエル。
彼は幼馴染の勇者に見下され、パーティから追放されてしまう。
失意のノエルは、人里離れた「魔の森」で静かに暮らすことを決意する。
しかし彼は知らなかった。彼のスキル『草むしり』は、対象を「不要な雑草」と認識すれば、たとえドラゴンであろうと古代兵器であろうと、根こそぎ引っこ抜いて消滅させる即死チートだったのだ。
「あれ? この森の雑草、ずいぶん頑丈だな(ドラゴンを引っこ抜きながら)」
ノエルが庭の手入れをするだけで、Sランク魔物が次々と「除草」され、やがて森は伝説の聖域へと生まれ変わっていく。
その実力に惹かれ、森の精霊(美女)や、亡国の女騎士、魔王の娘までもが彼の「庭」に集まり、いつしかハーレム状態に。
一方、ノエルを追放した勇者たちは、ダンジョンの茨や毒草の処理ができずに進行不能となり、さらにはノエルが密かに「除草」していた強力な魔物たちに囲まれ、絶望の淵に立たされていた。
「ノエル! 戻ってきてくれ!」
「いや、いま家庭菜園が忙しいんで」
これは、ただ庭いじりをしているだけの少年が、無自覚に世界最強に至る物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる