31 / 96
第31話 干ばつの報せ
玉座の間に響いた俺の力強い宣言は、重く沈んでいた空気を一変させた。
国王陛下はその威厳に満ちた顔に驚きと、そしてかすかな期待の色を浮かべて俺を見つめている。居並ぶ重臣たちもざわめきながら、俺という若き技術者の力量を改めて値踏みしていた。
「……そなたに、策があるというのか」
国王陛下が低い声で問うた。
「はい。まだ構想の段階ではありますが」
俺は臆することなく、真っ直ぐに玉座を見据えて答えた。
「天から雨が降らぬのであれば、大地から水を汲み上げればよいのです。この国の土の下には我々がまだ知り得ぬ、膨大な水の恵みが眠っているはず。それを魔道具の力で引き出し、乾いた土地へと届ける。それが俺の考える策です」
大地の下の恵み。その曖昧だがしかし自信に満ちた言葉に、重臣たちは眉をひそめた。
「地下水脈のことか? そんなものはどこにどれだけの量があるか分からん。当てずっぽうで井戸を掘れと申すのか」
「広大な穀倉地帯全体を潤すなど、それこそ何千、何万の井戸が必要になる。非現実的だ」
否定的な声が上がる中、リリアーナ様が俺の隣で静かに口を開いた。
「皆様、お忘れですか。彼の『目』は我々の常識を遥かに超えたものを見るのです。私たちが不可能だと諦めている場所にこそ、彼は道を見出すでしょう」
彼女の揺るぎない信頼が、俺の背中を力強く押してくれた。
国王陛下はしばらくの間、腕を組んで黙考していた。
やがて彼は一つの決断を下した。
「……よかろう。アレンとやら。そなたの力にこの国の未来を賭けてみる価値はある」
彼は玉座から立ち上がると、威厳に満ちた声で宣言した。
「これは国王としての勅命である! 王立魔道具工房は総力を挙げて、この国を干ばつから救うための魔道具開発にあたれ! 必要な予算、資材、人員は全て国が保証する!」
その言葉は、俺たちに国家の命運が託されたことを意味していた。
俺とリリアーナ様は深く頭を下げ、その重責を拝命した。
工房に戻ると、俺たちはすぐに全技師を招集し、緊急開発会議を開いた。
リリアーナ様から干ばつの深刻な状況と国王陛下の勅命が伝えられると、工房内はかつてないほどの緊張感に包まれた。
「南部の穀倉地帯を……救う?」
「我々が、か? 我々の専門はあくまで生活に密着した小型の魔道具だぞ」
「農業や土木など全くの専門外だ。何から手をつければいいのか……」
ランタンや浄水装置、コンロの開発で自信をつけていた技師たちも、今回の課題のあまりのスケールの大きさに戸惑いを隠せないでいた。彼らの気持ちは俺にもよく分かる。これまで俺たちが作ってきたのは、あくまで都市の中、家の中という閉じた空間で機能するものだった。だが今度の舞台は、地平線の先まで広がる広大な大地そのものだ。
バルトーク工房長が、工房の壁にシルバニア王国南部の巨大な地図を広げた。
「問題は水源の確保と、水の輸送方法だ。地図を見る限り、穀倉地帯の中を流れる大きな川は一つしかない。ここから水を引くとなれば、何十キロにも及ぶ巨大な用水路を建設する必要がある。完成までに何年かかるか分からん」
「巨大な魔力ポンプで川の水を汲み上げて、空中から散布するのはどうだ?」
若い技師の一人が提案するが、すぐに別の技師から反論が飛んだ。
「そのポンプを動かす魔力はどうするんだ! あの広さをカバーするとなれば、それこそ王都の魔力炉を丸ごと移設するくらいのエネルギーが必要になるぞ!」
議論は堂々巡りを繰り返した。
既存の技術、常識の範囲内で考えれば考えるほど、今回の課題がどれほど無謀であるかという結論にしか行き着かない。
技師たちの顔から次第に活気が失われていく。工房には重い沈黙が垂れ込めていた。
俺はその議論を黙って聞いていた。
そして誰もが考えあぐねて俯いたタイミングで、静かに立ち上がった。
俺は壁に貼られた巨大な地図の前に立つと、その乾いた羊皮紙の上にそっと手のひらを置いた。
そして目を閉じる。
意識を集中させ、『魔力視』をこれまで試したことのないレベルまで、広範囲に展開させていく。
俺の意識は工房の壁を抜け、王都の喧騒を飛び越え、遥か南の大地へと飛んだ。
視界が変わる。
地上にある乾ききった村や、ひび割れた農地、枯れかけた木々の姿が消え、その下にある大地の内部構造が青い光のネットワークとして浮かび上がってきた。
視える。
まるで人体の血管網のように。あるいは、巨大な樹木の根のように。
大地の下、深さ数十メートルの地点を、無数の水の通り道が網の目のように走っているのが。
それらは小さな支流が集まって大きな流れとなり、やがては海へと注ぐ、巨大な地下の大河を形成していた。
俺たちがこれまで見ていたのは地上の限られた水だけだった。だがこの星の本当の恵みは、人々の目の届かぬこの深き闇の中にこそ、脈々と流れていたのだ。
「……見つけた」
俺が呟くと、技師たちがハッとして顔を上げた。
俺は目を開け、地図の上で指を滑らせた。その指の軌跡は俺の『魔力視』だけが捉えた、巨大な地下水脈の走行ルートを正確になぞっていた。
「水源は川ではありません。この地図には描かれていない、もう一つの大河がこの穀倉地帯の真下を流れています」
俺の断言に工房内がどよめいた。
「地下水脈だと!?」
「そんなものは古文書に記されているだけの、伝説上の存在ではなかったのか!」
「伝説ではありません。現実にここにあります」
俺は地図上の一点を強く指さした。
「特にこの盆地。ここはいくつもの支流が合流する、巨大な地下の湖とも言える場所です。ここを掘れば、無限とも思えるほどの水が噴き出してくるでしょう」
俺の言葉には一片の迷いもなかった。
なぜなら、俺の目にはその光景がはっきりと視えているのだから。
技師たちは信じられないといった表情で顔を見合わせていたが、もはや俺の言葉を頭ごなしに否定する者は一人もいなかった。彼らは俺が再び、常識を超えた『何か』を見ていることを肌で感じ取っていた。
俺は黒板の前に立つと、新たな魔道具の構想を語り始めた。
「俺たちが作るべきは用水路でも巨大なポンプでもありません。大地に直接働きかけ、その恵みを引き出すシステムです」
俺は黒板に一本の杭のようなものを描いた。
「まず、この『地脈探知杭』を水脈の真上に打ち込みます。この杭は大地を流れる微弱な魔力を感知し、水脈の正確な深度と水量を測定する」
次にその杭の横に、井戸のような縦穴と、そこから放射状に広がるパイプの絵を描く。
「測定データに基づき、自動で水脈まで穴を掘削する『魔導削岩機』で水源を確保。そして汲み上げた水をこの地下パイプ網を通して、農地の隅々まで供給します」
最後に農地の絵の上に、小さな装置を描き加えた。
「各農区画にはこの『自動散水機』を設置します。これは土壌の乾燥具合を魔力センサーで感知し、必要な時に必要なだけの水を自動で散布する。これにより、水の無駄遣いを徹底的に防ぎます」
地脈の探知、自動掘削、地下供給網、そして全自動散水。
それら全てが連動して機能する、大規模でインテリジェントな農業支援システム。
「俺はこのシステムを、『ガイアズ・ヴェイン(大地の静脈)』と名付けたい」
俺が構想の全てを語り終えた時、工房は再び、水を打ったように静まり返っていた。
技師たちはもはや驚きを通り越し、呆然と立ち尽くしている。
それは一つの魔道具の開発というレベルを遥かに超えた、国家のインフラそのものを創り変える壮大すぎる計画だった。
沈黙を破ったのは、リリアーナ様の震える声だった。
「……アレン。あなたは本当に……」
彼女は言葉を続けられなかった。その紫色の瞳は俺という存在への、最大級の畏敬と興奮に満ちていた。
「不可能だ」と誰もが思った。
だが同時に、こうも思っていた。
「この男なら、本当にやってのけるかもしれない」と。
絶望的な課題を前に停滞していた工房の空気が、再び熱を帯び始めた。
それはこれまでとは比較にならないほどの、巨大な熱量だった。
国の未来をその両肩に背負って。
俺たちの新たな挑戦が、今、幕を開けた。
国王陛下はその威厳に満ちた顔に驚きと、そしてかすかな期待の色を浮かべて俺を見つめている。居並ぶ重臣たちもざわめきながら、俺という若き技術者の力量を改めて値踏みしていた。
「……そなたに、策があるというのか」
国王陛下が低い声で問うた。
「はい。まだ構想の段階ではありますが」
俺は臆することなく、真っ直ぐに玉座を見据えて答えた。
「天から雨が降らぬのであれば、大地から水を汲み上げればよいのです。この国の土の下には我々がまだ知り得ぬ、膨大な水の恵みが眠っているはず。それを魔道具の力で引き出し、乾いた土地へと届ける。それが俺の考える策です」
大地の下の恵み。その曖昧だがしかし自信に満ちた言葉に、重臣たちは眉をひそめた。
「地下水脈のことか? そんなものはどこにどれだけの量があるか分からん。当てずっぽうで井戸を掘れと申すのか」
「広大な穀倉地帯全体を潤すなど、それこそ何千、何万の井戸が必要になる。非現実的だ」
否定的な声が上がる中、リリアーナ様が俺の隣で静かに口を開いた。
「皆様、お忘れですか。彼の『目』は我々の常識を遥かに超えたものを見るのです。私たちが不可能だと諦めている場所にこそ、彼は道を見出すでしょう」
彼女の揺るぎない信頼が、俺の背中を力強く押してくれた。
国王陛下はしばらくの間、腕を組んで黙考していた。
やがて彼は一つの決断を下した。
「……よかろう。アレンとやら。そなたの力にこの国の未来を賭けてみる価値はある」
彼は玉座から立ち上がると、威厳に満ちた声で宣言した。
「これは国王としての勅命である! 王立魔道具工房は総力を挙げて、この国を干ばつから救うための魔道具開発にあたれ! 必要な予算、資材、人員は全て国が保証する!」
その言葉は、俺たちに国家の命運が託されたことを意味していた。
俺とリリアーナ様は深く頭を下げ、その重責を拝命した。
工房に戻ると、俺たちはすぐに全技師を招集し、緊急開発会議を開いた。
リリアーナ様から干ばつの深刻な状況と国王陛下の勅命が伝えられると、工房内はかつてないほどの緊張感に包まれた。
「南部の穀倉地帯を……救う?」
「我々が、か? 我々の専門はあくまで生活に密着した小型の魔道具だぞ」
「農業や土木など全くの専門外だ。何から手をつければいいのか……」
ランタンや浄水装置、コンロの開発で自信をつけていた技師たちも、今回の課題のあまりのスケールの大きさに戸惑いを隠せないでいた。彼らの気持ちは俺にもよく分かる。これまで俺たちが作ってきたのは、あくまで都市の中、家の中という閉じた空間で機能するものだった。だが今度の舞台は、地平線の先まで広がる広大な大地そのものだ。
バルトーク工房長が、工房の壁にシルバニア王国南部の巨大な地図を広げた。
「問題は水源の確保と、水の輸送方法だ。地図を見る限り、穀倉地帯の中を流れる大きな川は一つしかない。ここから水を引くとなれば、何十キロにも及ぶ巨大な用水路を建設する必要がある。完成までに何年かかるか分からん」
「巨大な魔力ポンプで川の水を汲み上げて、空中から散布するのはどうだ?」
若い技師の一人が提案するが、すぐに別の技師から反論が飛んだ。
「そのポンプを動かす魔力はどうするんだ! あの広さをカバーするとなれば、それこそ王都の魔力炉を丸ごと移設するくらいのエネルギーが必要になるぞ!」
議論は堂々巡りを繰り返した。
既存の技術、常識の範囲内で考えれば考えるほど、今回の課題がどれほど無謀であるかという結論にしか行き着かない。
技師たちの顔から次第に活気が失われていく。工房には重い沈黙が垂れ込めていた。
俺はその議論を黙って聞いていた。
そして誰もが考えあぐねて俯いたタイミングで、静かに立ち上がった。
俺は壁に貼られた巨大な地図の前に立つと、その乾いた羊皮紙の上にそっと手のひらを置いた。
そして目を閉じる。
意識を集中させ、『魔力視』をこれまで試したことのないレベルまで、広範囲に展開させていく。
俺の意識は工房の壁を抜け、王都の喧騒を飛び越え、遥か南の大地へと飛んだ。
視界が変わる。
地上にある乾ききった村や、ひび割れた農地、枯れかけた木々の姿が消え、その下にある大地の内部構造が青い光のネットワークとして浮かび上がってきた。
視える。
まるで人体の血管網のように。あるいは、巨大な樹木の根のように。
大地の下、深さ数十メートルの地点を、無数の水の通り道が網の目のように走っているのが。
それらは小さな支流が集まって大きな流れとなり、やがては海へと注ぐ、巨大な地下の大河を形成していた。
俺たちがこれまで見ていたのは地上の限られた水だけだった。だがこの星の本当の恵みは、人々の目の届かぬこの深き闇の中にこそ、脈々と流れていたのだ。
「……見つけた」
俺が呟くと、技師たちがハッとして顔を上げた。
俺は目を開け、地図の上で指を滑らせた。その指の軌跡は俺の『魔力視』だけが捉えた、巨大な地下水脈の走行ルートを正確になぞっていた。
「水源は川ではありません。この地図には描かれていない、もう一つの大河がこの穀倉地帯の真下を流れています」
俺の断言に工房内がどよめいた。
「地下水脈だと!?」
「そんなものは古文書に記されているだけの、伝説上の存在ではなかったのか!」
「伝説ではありません。現実にここにあります」
俺は地図上の一点を強く指さした。
「特にこの盆地。ここはいくつもの支流が合流する、巨大な地下の湖とも言える場所です。ここを掘れば、無限とも思えるほどの水が噴き出してくるでしょう」
俺の言葉には一片の迷いもなかった。
なぜなら、俺の目にはその光景がはっきりと視えているのだから。
技師たちは信じられないといった表情で顔を見合わせていたが、もはや俺の言葉を頭ごなしに否定する者は一人もいなかった。彼らは俺が再び、常識を超えた『何か』を見ていることを肌で感じ取っていた。
俺は黒板の前に立つと、新たな魔道具の構想を語り始めた。
「俺たちが作るべきは用水路でも巨大なポンプでもありません。大地に直接働きかけ、その恵みを引き出すシステムです」
俺は黒板に一本の杭のようなものを描いた。
「まず、この『地脈探知杭』を水脈の真上に打ち込みます。この杭は大地を流れる微弱な魔力を感知し、水脈の正確な深度と水量を測定する」
次にその杭の横に、井戸のような縦穴と、そこから放射状に広がるパイプの絵を描く。
「測定データに基づき、自動で水脈まで穴を掘削する『魔導削岩機』で水源を確保。そして汲み上げた水をこの地下パイプ網を通して、農地の隅々まで供給します」
最後に農地の絵の上に、小さな装置を描き加えた。
「各農区画にはこの『自動散水機』を設置します。これは土壌の乾燥具合を魔力センサーで感知し、必要な時に必要なだけの水を自動で散布する。これにより、水の無駄遣いを徹底的に防ぎます」
地脈の探知、自動掘削、地下供給網、そして全自動散水。
それら全てが連動して機能する、大規模でインテリジェントな農業支援システム。
「俺はこのシステムを、『ガイアズ・ヴェイン(大地の静脈)』と名付けたい」
俺が構想の全てを語り終えた時、工房は再び、水を打ったように静まり返っていた。
技師たちはもはや驚きを通り越し、呆然と立ち尽くしている。
それは一つの魔道具の開発というレベルを遥かに超えた、国家のインフラそのものを創り変える壮大すぎる計画だった。
沈黙を破ったのは、リリアーナ様の震える声だった。
「……アレン。あなたは本当に……」
彼女は言葉を続けられなかった。その紫色の瞳は俺という存在への、最大級の畏敬と興奮に満ちていた。
「不可能だ」と誰もが思った。
だが同時に、こうも思っていた。
「この男なら、本当にやってのけるかもしれない」と。
絶望的な課題を前に停滞していた工房の空気が、再び熱を帯び始めた。
それはこれまでとは比較にならないほどの、巨大な熱量だった。
国の未来をその両肩に背負って。
俺たちの新たな挑戦が、今、幕を開けた。
あなたにおすすめの小説
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
「お前は無能だ」と追放した勇者パーティ、俺が抜けた3秒後に全滅したらしい
夏見ナイ
ファンタジー
【荷物持ち】のアッシュは、勇者パーティで「無能」と罵られ、ダンジョン攻略の直前に追放されてしまう。だが彼がいなくなった3秒後、勇者パーティは罠と奇襲で一瞬にして全滅した。
彼らは知らなかったのだ。アッシュのスキル【運命肩代わり】が、パーティに降りかかる全ての不運や即死攻撃を、彼の些細なドジに変換して無効化していたことを。
そんなこととは露知らず、念願の自由を手にしたアッシュは辺境の村で穏やかなスローライフを開始。心優しいエルフやドワーフの仲間にも恵まれ、幸せな日々を送る。
しかし、勇者を失った王国に魔族と内通する宰相の陰謀が迫る。大切な居場所を守るため、無能と蔑まれた男は、その規格外の“幸運”で理不尽な運命に立ち向かう!
【鑑定不能】と捨てられた俺、実は《概念創造》スキルで万物創成!辺境で最強領主に成り上がる。
夏見ナイ
ファンタジー
伯爵家の三男リアムは【鑑定不能】スキル故に「無能」と追放され、辺境に捨てられた。だが、彼が覚醒させたのは神すら解析不能なユニークスキル《概念創造》! 認識した「概念」を現実に創造できる規格外の力で、リアムは快適な拠点、豊かな食料、忠実なゴーレムを生み出す。傷ついたエルフの少女ルナを救い、彼女と共に未開の地を開拓。やがて獣人ミリア、元貴族令嬢セレスなど訳ありの仲間が集い、小さな村は驚異的に発展していく。一方、リアムを捨てた王国や実家は衰退し、彼の力を奪おうと画策するが…? 無能と蔑まれた少年が最強スキルで理想郷を築き、自分を陥れた者たちに鉄槌を下す、爽快成り上がりファンタジー!
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。