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第39話:故国の惨状
皇城がアシュレイとリリアーナの噂で沸き立つ中、帝国にはバークレイ王国からの公式な情報がもたらされつつあった。それは商人たちが運んでくる断片的な噂話とは違い、帝国の諜報網が掴んだ、より深刻で信憑性の高い情報だった。
宰相とレオナルドは、それらの情報をまとめ、アシュレイの執務室で報告を行っていた。アシュレイは椅子に深く腰掛け、腕を組みながら、二人の報告を静かに聞いていた。その表情はいつもの氷の仮面に戻っていたが、時折光る青い瞳の鋭さは、以前にも増して冷徹な輝きを放っていた。
「……バークレイ王国内の疫病は、王都の貧民街から近隣の農村部へと拡大。死者も出始めております」
宰相が、重い口調で切り出した。
「公式には『原因不明の熱病』と発表されていますが、我々の情報員が持ち帰った土壌サンプルを分析したところ、極めて高濃度の魔瘴が検出されました。これは単なる疫病ではございません。国土そのものが、魔瘴によって汚染され始めている証拠かと」
レオナルドが、地図を広げながら報告を引き継いだ。
「魔物の活性化も、深刻です。これまで確認されていなかった強力な亜種が、森や山間部で多数目撃されています。街道は寸断され、物流は麻痺。民衆の不安は日に日に高まり、国王への不満の声も上がり始めているとのこと」
地図の上には、魔物の目撃情報や疫病の発生地域を示す赤い印が、まるで悪性の腫瘍のように広がっていた。
アシュレイは、その惨状を示す地図を一瞥しただけで、興味を失ったかのように視線を外した。
「セドリック王子と、その癒やし手は何をしている」
「それが……」
宰相は、困惑したように眉を寄せた。
「イザベラ嬢の癒やしの力は、瘴気に汚染された病には全く効果がないようです。それどころか、彼女が治療を試みた兵士が、逆に容態を悪化させるという事例も報告されております。彼女の力は、清浄な気の流れを僅かに助けるだけのもの。魔瘴のような邪悪なエネルギーの前では、無力どころか、むしろ害になるのかもしれません」
レオナルドが、吐き捨てるように言った。
「セドリック王子は、その事実を認めようとせず、イザベラ嬢を庇い続けているとか。そして、事態を好転させられないのは神殿の祈りが足りないせいだと、神官たちを叱責している始末。もはや、現実が見えていないとしか……」
愚か者め。
アシュレイは内心で、かつてのリリアーナの婚約者を断罪した。偽りの聖女にうつつを抜かし、真の救いを自ら手放した王子の末路。それは必然であり、同情の価値もない。
「民衆の間では、リリアーナ様を追放した王家への非難の声が高まっているようです」
レオナルドが、意を決したように、最も重要な情報に触れた。
「かつてグレイフィールド領が、国内で最も豊かで、疫病や魔物の被害が少なかったことを、皆が思い出し始めているのです。『灰色の令嬢』がいた頃は、平和だった、と。彼女こそが、本物の聖女だったのではないか、と」
その言葉を聞いたアシュレイの口元に、氷のような、しかし微かな笑みが浮かんだ。
ようやく気づいたか。だが、もう遅い。
彼女は、もうお前たちの手には届かない。
「……リリアーナには、この件は伝わっているか」
アシュレイが、低い声で尋ねた。
「いえ。殿下のご命令通り、彼女の耳には一切入らぬよう、厳重に情報統制を」
「それでいい」
アシュレイは、短く頷いた。
「バークレイ王国がどうなろうと、帝国には関係ない。我々は静観する。だが、万が一、彼らがリリアーナに接触しようと試みた場合は……」
彼はそこで言葉を切り、レオナルドの目を射抜いた。
「その時は、容赦するな。国境を越えようとする者は、たとえ使者であっても、一人残らず排除しろ」
それは、宣戦布告にも等しい、冷酷な命令だった。
レオナルドは、主君の瞳に宿る、リリアーナを守るためならば他国を滅ぼすことさえ厭わないという、凄まじいまでの意志を読み取り、背筋に冷たいものが走るのを感じた。
「……御意」
彼は深く頭を下げ、主君の絶対的な命令を受諾した。
執務室から下がった後、レオナルドは城の廊下を歩きながら、深い溜息をついた。
殿下は、完全に変わられた。
かつての彼は、常に帝国の利益を第一に考える冷徹な為政者だった。しかし、今は違う。彼の世界の中心には、リリアーナという一人の少女がいる。彼女の安寧こそが、帝国の安寧よりも優先される最重要事項なのだ。
それは、為政者として危うい変化かもしれない。
しかし、レオナルドは、一人の騎士として、そんな主君の人間らしい変化を、どこか誇らしくも感じていた。
その頃、リリアーナは何も知らずに、マーサに教わりながら刺繍をしていた。不器用な手つきで、布に勿忘草の花を縫い付けていく。
彼女が時折見せる穏やかな微笑み。
アシュレイは、ただそれを守るためだけに、世界を敵に回す覚悟を決めていた。
故国を蝕む不吉な魔瘴は、まだリリアーナには届かない。しかし、その根源にある愚か者たちが、彼女の平穏を乱しに来る日は、そう遠くないことを、アシュレイだけは予感していた。
宰相とレオナルドは、それらの情報をまとめ、アシュレイの執務室で報告を行っていた。アシュレイは椅子に深く腰掛け、腕を組みながら、二人の報告を静かに聞いていた。その表情はいつもの氷の仮面に戻っていたが、時折光る青い瞳の鋭さは、以前にも増して冷徹な輝きを放っていた。
「……バークレイ王国内の疫病は、王都の貧民街から近隣の農村部へと拡大。死者も出始めております」
宰相が、重い口調で切り出した。
「公式には『原因不明の熱病』と発表されていますが、我々の情報員が持ち帰った土壌サンプルを分析したところ、極めて高濃度の魔瘴が検出されました。これは単なる疫病ではございません。国土そのものが、魔瘴によって汚染され始めている証拠かと」
レオナルドが、地図を広げながら報告を引き継いだ。
「魔物の活性化も、深刻です。これまで確認されていなかった強力な亜種が、森や山間部で多数目撃されています。街道は寸断され、物流は麻痺。民衆の不安は日に日に高まり、国王への不満の声も上がり始めているとのこと」
地図の上には、魔物の目撃情報や疫病の発生地域を示す赤い印が、まるで悪性の腫瘍のように広がっていた。
アシュレイは、その惨状を示す地図を一瞥しただけで、興味を失ったかのように視線を外した。
「セドリック王子と、その癒やし手は何をしている」
「それが……」
宰相は、困惑したように眉を寄せた。
「イザベラ嬢の癒やしの力は、瘴気に汚染された病には全く効果がないようです。それどころか、彼女が治療を試みた兵士が、逆に容態を悪化させるという事例も報告されております。彼女の力は、清浄な気の流れを僅かに助けるだけのもの。魔瘴のような邪悪なエネルギーの前では、無力どころか、むしろ害になるのかもしれません」
レオナルドが、吐き捨てるように言った。
「セドリック王子は、その事実を認めようとせず、イザベラ嬢を庇い続けているとか。そして、事態を好転させられないのは神殿の祈りが足りないせいだと、神官たちを叱責している始末。もはや、現実が見えていないとしか……」
愚か者め。
アシュレイは内心で、かつてのリリアーナの婚約者を断罪した。偽りの聖女にうつつを抜かし、真の救いを自ら手放した王子の末路。それは必然であり、同情の価値もない。
「民衆の間では、リリアーナ様を追放した王家への非難の声が高まっているようです」
レオナルドが、意を決したように、最も重要な情報に触れた。
「かつてグレイフィールド領が、国内で最も豊かで、疫病や魔物の被害が少なかったことを、皆が思い出し始めているのです。『灰色の令嬢』がいた頃は、平和だった、と。彼女こそが、本物の聖女だったのではないか、と」
その言葉を聞いたアシュレイの口元に、氷のような、しかし微かな笑みが浮かんだ。
ようやく気づいたか。だが、もう遅い。
彼女は、もうお前たちの手には届かない。
「……リリアーナには、この件は伝わっているか」
アシュレイが、低い声で尋ねた。
「いえ。殿下のご命令通り、彼女の耳には一切入らぬよう、厳重に情報統制を」
「それでいい」
アシュレイは、短く頷いた。
「バークレイ王国がどうなろうと、帝国には関係ない。我々は静観する。だが、万が一、彼らがリリアーナに接触しようと試みた場合は……」
彼はそこで言葉を切り、レオナルドの目を射抜いた。
「その時は、容赦するな。国境を越えようとする者は、たとえ使者であっても、一人残らず排除しろ」
それは、宣戦布告にも等しい、冷酷な命令だった。
レオナルドは、主君の瞳に宿る、リリアーナを守るためならば他国を滅ぼすことさえ厭わないという、凄まじいまでの意志を読み取り、背筋に冷たいものが走るのを感じた。
「……御意」
彼は深く頭を下げ、主君の絶対的な命令を受諾した。
執務室から下がった後、レオナルドは城の廊下を歩きながら、深い溜息をついた。
殿下は、完全に変わられた。
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しかし、レオナルドは、一人の騎士として、そんな主君の人間らしい変化を、どこか誇らしくも感じていた。
その頃、リリアーナは何も知らずに、マーサに教わりながら刺繍をしていた。不器用な手つきで、布に勿忘草の花を縫い付けていく。
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