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第八話 魔導工学の国
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ガルダ公国への道は、想像以上に過酷だった。
商人からもらった地図がなければ、方向すら見失っていただろう。昼は灼熱の太陽が大地を焼き、夜は氷のように冷たい風が吹き荒れる。街道と呼べるような道はなく、ただ荒野と岩場が延々と続いていた。
カケルは、淡々と歩を進めた。
空腹は、道中で狩った魔物で凌いだ。初日は、硬い鱗を持つ巨大なトカゲ「ロックリザード」に遭遇した。その突進は岩をも砕く威力だったが、カケルのバイブロ・ブレードの前には赤子の手をひねるようなものだった。硬い鱗は、抵抗なく切り裂かれ、その肉は貴重なタンパク源となった。回収した鱗は、鉄クズの義肢の装甲を補強するのにちょうどいい素材になりそうだ。
夜は焚き火を起こし、炙った肉を食らう。金属の手足は寒さを感じないが、腹や背中は別だ。生身の人間である部分が、この世界の厳しさを彼に教えてくれる。その度に、彼は自分がまだ人間であることを実感した。
孤独な旅だった。しかし、不思議と心は満たされていた。
目的がある。目指すべき場所がある。その事実が、彼に確かな活力を与えていた。ソレイユ魔法王国で受けた屈辱は、もはや過去のものだ。今はただ、前へ進むことだけを考えていた。
旅を始めて五日目の朝。
荒野の向こうに、人工的な建造物が見えてきた。木材で組まれた、簡素ながらも頑丈そうな砦だ。掲げられた旗には、太陽ではなく、歯車と槌を組み合わせた紋章が描かれている。
「あれが……ガルダの国境砦か」
地図と照らし合わせ、カケルは呟いた。
砦に近づくにつれて、彼はソレイユのそれとの違いに気づき始めた。砦の壁の上には、巨大な弩(バリスタ)がいくつも設置されている。それも、ただの弩ではない。巻き上げ機に、複雑な歯車機構が組み込まれているのが見て取れた。おそらく、人力だけでなく何らかの動力で、素早く矢を装填できる仕組みなのだろう。
カケルが砦の門に近づくと、見張りの兵士が二人、槍を構えて前に進み出た。その鎧も、ソレイ-ユの騎士たちが着ていた華美なものとは違う。実用性を重視した、無骨で機能的なデザインだ。
「待て、旅人。ここはガルダ公国だ。身分を証明するものはあるか?」
兵士の一人が、警戒しつつも冷静な声で尋ねてきた。ソレイユの衛兵のような、一方的な威圧感はない。
「身分証はない。ソレイユから来た、ただの技師だ」
カケルがそう答えると、兵士たちの視線が、彼の金属の手足に注がれた。カケルは身構える。また「鉄クズの化け物」と罵られるのか。
だが、兵士の口から出たのは、予想とは全く違う言葉だった。
「……ほう。その腕と脚、見事な造形だな」
もう一人の若い兵士が、感嘆の声を漏らしたのだ。その目には、嫌悪や恐怖ではなく、純粋な技術的好奇心が浮かんでいる。
「関節の動きが、驚くほど滑らかだ。どこの工房の作なんだ? ソレイユに、こんなものを作れる技師がいたとはな」
「……」
カケルは、戸惑いを隠せなかった。
自分の体をジロジロと見られるのは慣れている。だが、それが「製品」として、純粋な技術的評価の対象として見られるのは、初めての経験だった。悪い気はしない。むしろ、少しだけ誇らしい気分にすらなった。
「これは、俺が作った」
カケルがぶっきらぼうに答えると、兵士たちはさらに驚いた顔をした。
「なんだと!? あんた自身が技師で、これを……?」
「信じられん。自己修復機能でもついているのか?」
質問攻めにされそうになったところで、年長の兵士が咳払いをしてそれを制した。
「こら、仕事中だぞ。……旅人、すまないな。こいつは機械を見ると見境がなくなるんだ」
彼はカケルに向き直り、言った。
「身分証がないとなると、簡単には通せん。だが、技師であるというのなら話は別だ。首都のアストリアには、技師組合がある。そこで登録を済ませれば、正式な身分証が発行されるだろう。それまでは、この仮通行証を持っていくといい」
兵士は懐から一枚の木札を取り出し、カケルに手渡した。そこには、彼の風貌と「技師」という肩書が簡単なインクで記されている。
「手間を取らせたな」
「いや、構わん。腕のいい技師は、この国では大歓迎だ。道中、気をつけて行け」
あっけないほど簡単に、カケルは国境を越えることができた。ソレイユでの仕打ちが嘘のようだ。
彼は、手渡された木札を眺めた。たったこれだけのやり取りで、ガルダ公国という国が、ソレイユとは根本的に違う価値観で動いていることを、彼は肌で感じ取っていた。
首都アストリアへの道は、国境を越える前とはまるで違っていた。
道は整備され、街道沿いには豊かな田園風景が広がっている。そして、その風景の中に、カケルを興奮させるものがいくつもあった。
畑では、牛や馬の代わりに、煙を吐く奇妙な機械が土地を耕している。蒸気機関を使った、原始的なトラクターのようだ。
川岸には巨大な水車がいくつも並び、その回転力を使って、水を汲み上げるポンプや、穀物を挽く石臼を動かしている。
「……合理的だ」
カケルの口から、思わず感嘆が漏れる。
「だが、まだ改良の余地がある。あのトラクター、ボイラーの効率が悪すぎる。もっと高圧の蒸気を使えば、出力は倍になるぞ。水車の動力伝達も、歯車の噛み合わせが甘い。ギア比を最適化すれば、もっと少ない水量で動かせるはずだ……」
彼の技師としての血が騒ぎ出す。目に映る全ての機械が、彼に「俺を改良しろ」と語りかけてくるようだった。
道行く人々も、彼の姿を遠巻きに見ることはあっても、ソレイユで感じたような刺々しい視線はなかった。むしろ、子供たちが興味深そうに指をさし、大人たちは「あれが噂の魔導工学の義肢か」と囁き合っている。ここでは、機械は畏怖や嫌悪の対象ではなく、興味と尊敬の対象らしかった。
三日後。
カケルは、ついにガルダ公国の首都、アストリアの威容を目の当たりにした。
巨大な城壁はソレイユのそれと変わらない。だが、その上には蒸気機関と思しき装置がいくつも設置され、そこから伸びたパイプが城壁全体に張り巡らされている。おそらく、防衛システムか何かの動力なのだろう。城門の巨大な鉄扉も、人力ではなく、巨大な歯車とチェーンによって開閉されていた。
魔法ではなく、機械が、この都市を守っている。
その光景は、カケルの胸を熱くさせた。
「……ここなら」
ここなら、俺は生きていける。俺の技術が、通用する。
彼は、期待に胸を膨らませながら、城門へと続く人の流れに混じった。
その時、城門の前で何やら騒ぎが起きているのが見えた。数人の役人らしき男たちと、派手な装飾の馬車を囲む護衛たちが、何事か言い争っている。
「ですから、これ以上は譲れません! 我が公国とソレイユ王国は、対等な立場で条約を結んだはずです!」
若い役人の、凛とした声が響く。
その声に、カケルは視線を向けた。
役人たちの中心に立つ、一人の女性。歳は二十代前半だろうか。亜麻色の髪をきつく結い上げ、華美なドレスではなく、動きやすい実用的な服装に身を包んでいる。しかし、その立ち姿には、周囲の誰をも圧するほどの気品と、揺るぎない意志の強さが感じられた。
「若き公爵リゼット様自らが出向かれているというのに、ソレイユの使者は何たる無礼!」
近くにいた人々が、ひそひそと噂している。
「公爵……?」
カケルは、その女性の姿に釘付けになった。彼女が、この国を治める君主。
リゼットと呼ばれた女性は、ソレイユの使者らしき男の前に立ち、毅然と言い放った。
「我が民を不当に苦しめる関税は、断じて認めません。ガルダはもはや、ソレイユの属国ではないのです。お引き取りください」
その言葉には、民を想う強い心が込められていた。
カケルは、その姿から目が離せなかった。
彼女の周りだけ、空気が違う。自分の技術を、存在を、丸ごと受け入れてくれるかもしれない。そんな、根拠のない予感が、彼の胸を駆け巡った。
運命、という言葉を彼は信じない。だが、この出会いが、自分の人生を大きく変えることになるだろうという確信だけは、なぜか強く感じていた。
鋼鉄の技師と、若き女公爵。
二つの運命が、今、魔導工学の都アストリアで、交差しようとしていた。
商人からもらった地図がなければ、方向すら見失っていただろう。昼は灼熱の太陽が大地を焼き、夜は氷のように冷たい風が吹き荒れる。街道と呼べるような道はなく、ただ荒野と岩場が延々と続いていた。
カケルは、淡々と歩を進めた。
空腹は、道中で狩った魔物で凌いだ。初日は、硬い鱗を持つ巨大なトカゲ「ロックリザード」に遭遇した。その突進は岩をも砕く威力だったが、カケルのバイブロ・ブレードの前には赤子の手をひねるようなものだった。硬い鱗は、抵抗なく切り裂かれ、その肉は貴重なタンパク源となった。回収した鱗は、鉄クズの義肢の装甲を補強するのにちょうどいい素材になりそうだ。
夜は焚き火を起こし、炙った肉を食らう。金属の手足は寒さを感じないが、腹や背中は別だ。生身の人間である部分が、この世界の厳しさを彼に教えてくれる。その度に、彼は自分がまだ人間であることを実感した。
孤独な旅だった。しかし、不思議と心は満たされていた。
目的がある。目指すべき場所がある。その事実が、彼に確かな活力を与えていた。ソレイユ魔法王国で受けた屈辱は、もはや過去のものだ。今はただ、前へ進むことだけを考えていた。
旅を始めて五日目の朝。
荒野の向こうに、人工的な建造物が見えてきた。木材で組まれた、簡素ながらも頑丈そうな砦だ。掲げられた旗には、太陽ではなく、歯車と槌を組み合わせた紋章が描かれている。
「あれが……ガルダの国境砦か」
地図と照らし合わせ、カケルは呟いた。
砦に近づくにつれて、彼はソレイユのそれとの違いに気づき始めた。砦の壁の上には、巨大な弩(バリスタ)がいくつも設置されている。それも、ただの弩ではない。巻き上げ機に、複雑な歯車機構が組み込まれているのが見て取れた。おそらく、人力だけでなく何らかの動力で、素早く矢を装填できる仕組みなのだろう。
カケルが砦の門に近づくと、見張りの兵士が二人、槍を構えて前に進み出た。その鎧も、ソレイ-ユの騎士たちが着ていた華美なものとは違う。実用性を重視した、無骨で機能的なデザインだ。
「待て、旅人。ここはガルダ公国だ。身分を証明するものはあるか?」
兵士の一人が、警戒しつつも冷静な声で尋ねてきた。ソレイユの衛兵のような、一方的な威圧感はない。
「身分証はない。ソレイユから来た、ただの技師だ」
カケルがそう答えると、兵士たちの視線が、彼の金属の手足に注がれた。カケルは身構える。また「鉄クズの化け物」と罵られるのか。
だが、兵士の口から出たのは、予想とは全く違う言葉だった。
「……ほう。その腕と脚、見事な造形だな」
もう一人の若い兵士が、感嘆の声を漏らしたのだ。その目には、嫌悪や恐怖ではなく、純粋な技術的好奇心が浮かんでいる。
「関節の動きが、驚くほど滑らかだ。どこの工房の作なんだ? ソレイユに、こんなものを作れる技師がいたとはな」
「……」
カケルは、戸惑いを隠せなかった。
自分の体をジロジロと見られるのは慣れている。だが、それが「製品」として、純粋な技術的評価の対象として見られるのは、初めての経験だった。悪い気はしない。むしろ、少しだけ誇らしい気分にすらなった。
「これは、俺が作った」
カケルがぶっきらぼうに答えると、兵士たちはさらに驚いた顔をした。
「なんだと!? あんた自身が技師で、これを……?」
「信じられん。自己修復機能でもついているのか?」
質問攻めにされそうになったところで、年長の兵士が咳払いをしてそれを制した。
「こら、仕事中だぞ。……旅人、すまないな。こいつは機械を見ると見境がなくなるんだ」
彼はカケルに向き直り、言った。
「身分証がないとなると、簡単には通せん。だが、技師であるというのなら話は別だ。首都のアストリアには、技師組合がある。そこで登録を済ませれば、正式な身分証が発行されるだろう。それまでは、この仮通行証を持っていくといい」
兵士は懐から一枚の木札を取り出し、カケルに手渡した。そこには、彼の風貌と「技師」という肩書が簡単なインクで記されている。
「手間を取らせたな」
「いや、構わん。腕のいい技師は、この国では大歓迎だ。道中、気をつけて行け」
あっけないほど簡単に、カケルは国境を越えることができた。ソレイユでの仕打ちが嘘のようだ。
彼は、手渡された木札を眺めた。たったこれだけのやり取りで、ガルダ公国という国が、ソレイユとは根本的に違う価値観で動いていることを、彼は肌で感じ取っていた。
首都アストリアへの道は、国境を越える前とはまるで違っていた。
道は整備され、街道沿いには豊かな田園風景が広がっている。そして、その風景の中に、カケルを興奮させるものがいくつもあった。
畑では、牛や馬の代わりに、煙を吐く奇妙な機械が土地を耕している。蒸気機関を使った、原始的なトラクターのようだ。
川岸には巨大な水車がいくつも並び、その回転力を使って、水を汲み上げるポンプや、穀物を挽く石臼を動かしている。
「……合理的だ」
カケルの口から、思わず感嘆が漏れる。
「だが、まだ改良の余地がある。あのトラクター、ボイラーの効率が悪すぎる。もっと高圧の蒸気を使えば、出力は倍になるぞ。水車の動力伝達も、歯車の噛み合わせが甘い。ギア比を最適化すれば、もっと少ない水量で動かせるはずだ……」
彼の技師としての血が騒ぎ出す。目に映る全ての機械が、彼に「俺を改良しろ」と語りかけてくるようだった。
道行く人々も、彼の姿を遠巻きに見ることはあっても、ソレイユで感じたような刺々しい視線はなかった。むしろ、子供たちが興味深そうに指をさし、大人たちは「あれが噂の魔導工学の義肢か」と囁き合っている。ここでは、機械は畏怖や嫌悪の対象ではなく、興味と尊敬の対象らしかった。
三日後。
カケルは、ついにガルダ公国の首都、アストリアの威容を目の当たりにした。
巨大な城壁はソレイユのそれと変わらない。だが、その上には蒸気機関と思しき装置がいくつも設置され、そこから伸びたパイプが城壁全体に張り巡らされている。おそらく、防衛システムか何かの動力なのだろう。城門の巨大な鉄扉も、人力ではなく、巨大な歯車とチェーンによって開閉されていた。
魔法ではなく、機械が、この都市を守っている。
その光景は、カケルの胸を熱くさせた。
「……ここなら」
ここなら、俺は生きていける。俺の技術が、通用する。
彼は、期待に胸を膨らませながら、城門へと続く人の流れに混じった。
その時、城門の前で何やら騒ぎが起きているのが見えた。数人の役人らしき男たちと、派手な装飾の馬車を囲む護衛たちが、何事か言い争っている。
「ですから、これ以上は譲れません! 我が公国とソレイユ王国は、対等な立場で条約を結んだはずです!」
若い役人の、凛とした声が響く。
その声に、カケルは視線を向けた。
役人たちの中心に立つ、一人の女性。歳は二十代前半だろうか。亜麻色の髪をきつく結い上げ、華美なドレスではなく、動きやすい実用的な服装に身を包んでいる。しかし、その立ち姿には、周囲の誰をも圧するほどの気品と、揺るぎない意志の強さが感じられた。
「若き公爵リゼット様自らが出向かれているというのに、ソレイユの使者は何たる無礼!」
近くにいた人々が、ひそひそと噂している。
「公爵……?」
カケルは、その女性の姿に釘付けになった。彼女が、この国を治める君主。
リゼットと呼ばれた女性は、ソレイユの使者らしき男の前に立ち、毅然と言い放った。
「我が民を不当に苦しめる関税は、断じて認めません。ガルダはもはや、ソレイユの属国ではないのです。お引き取りください」
その言葉には、民を想う強い心が込められていた。
カケルは、その姿から目が離せなかった。
彼女の周りだけ、空気が違う。自分の技術を、存在を、丸ごと受け入れてくれるかもしれない。そんな、根拠のない予感が、彼の胸を駆け巡った。
運命、という言葉を彼は信じない。だが、この出会いが、自分の人生を大きく変えることになるだろうという確信だけは、なぜか強く感じていた。
鋼鉄の技師と、若き女公爵。
二つの運命が、今、魔導工学の都アストリアで、交差しようとしていた。
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