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第65話:ヒロインたちとの日々
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ラトナの街が未曾有の好景気に沸き、俺が『賢王』などという大げさな二つ名で呼ばれるようになっても、ギルドハウスでの俺たちの日常は基本的に何も変わらなかった。
いや、むしろ以前よりもずっと騒がしく、そして温かいものになっていたかもしれない。
その日の朝も、俺はダイニングルームで女たちの静かな、しかし熾烈な戦いの中心にいた。
「先生、本日の朝食は私が昨夜から仕込んでおいた特製のビーフシチューですわ。先生の健康を考え、十七種類の薬草をブレンドしておりますのよ」
フィオナが、まるで高級レストランのギャルソンのように恭しく俺の前に皿を置く。その瞳は俺からの賞賛の言葉を待ちわびて、きらきらと輝いていた。
「アレン、こっちも食え。私が今朝、森で狩ってきたばかりの猪の丸焼きだ。新鮮な肉は力になる」
シルフィはぶっきらぼうにそう言うと、俺の皿に俺の顔よりも大きな肉の塊をどさりと乗せた。彼女なりの不器用な優しさ表現だった。
「アレン様! 私が食べさせてあげます! はい、あーん!」
そして、ルナはもはや説明不要。彼女は俺の隣にぴったりと寄り添い、小さなフォークで肉を刺すと俺の口元へと運んでくる。その黄金色のオーラは朝から全開だった。
俺は、三方向から飛んでくる愛情表現の矢を苦笑しながら受け止めるしかなかった。
「みんな、ありがとう。全部美味いよ」
俺がそう言うと、三人はそれぞれ満足げな、あるいは照れくさそうな表情を浮かべた。
こんな日常が、俺はたまらなく好きだった。
ギルドマスターとしての仕事は確かに多忙を極めている。だが、こうして仲間たちと食卓を囲む時間があるからこそ、俺は頑張れるのだ。
朝食の後、俺が執務室で書類仕事に追われていると、決まって誰かが様子を見に来る。
ある時はルナが「休憩しましょう!」と言って無理やり俺の手を引いて庭の散歩に連れ出してくれる。彼女は、俺が根を詰めすぎるのをいつも心配してくれていた。
またある時は、シルフィが黙って部屋に入ってきて、俺の向かいのソファに座り静かに本を読み始める。彼女は何も言わないが、その存在が俺に不思議な安らぎを与えてくれた。彼女がいるだけで、張り詰めていた空気がふっと和らぐのだ。
そしてフィオナは、もはや俺の専属秘書と化していた。
「先生、こちらの書類ですが三日後が提出期限ですわ」
「先生、午後三時からガルド商会の方との面会が入っております」
「先生、肩が凝っていらっしゃるのでは? 私がお揉みしますわ」
彼女のサポートは完璧すぎた。俺は彼女がいなければ、とっくに仕事の山に埋もれていただろう。だが、その甲斐甲斐しすぎる世話は時として俺を少しだけ気詰まりにさせることもあった。
その日の夜も、そうだった。
俺が工房で新しいポーションの開発に没頭していると、フィオナがお茶を運んできてくれた。
「先生、少し休憩なさってください。集中しすぎるのはお体に毒ですわ」
彼女はそう言って俺の隣に座ると、俺の手元をじっと見つめ始めた。その距離がやけに近い。
「……あの、フィオ-フィオナ?」
「はい、先生。何でしょうか?」
彼女はにこりと微笑む。その桜色のオーラが甘い香りと共に俺を包み込むようだった。俺は、その純粋すぎる好意にどう対応していいか分からず、少しだけ狼狽えてしまう。
その、絶妙なタイミングで。
「……アレン。少し、いいか」
工房の入り口にシルフィが立っていた。彼女は俺とフィオナの様子を一瞥すると、その眉をぴくりと動かした。
「……邪魔だったか?」
「い、いや、そんなことはない! どうしたんだ、シルフィ」
俺が慌てて立ち上がると、シルフィは工房の中へ入ってきた。そして、俺とフィオナの間にまるで割って入るかのように、ずいと身を乗り出す。
「新しい剣の鞘をお前に見てほしくてな。少し革が傷んできた」
彼女はそう言って、俺の目の前に自分の愛剣の鞘を突き出した。それは明らかに今すぐ見る必要のない些細な用事だった。
「あら、シルフィ様。先生は今、お疲れなのですわ。そのような急ぎでないご用件は後にしてはいかがかしら?」
フィオナがにこやかな笑顔のまま、しかしどこか棘のある口調で言った。
「なんだと? 剣士にとって鞘の手入れは重要なことだ。お前の茶飲み話よりは、よほど有意義だと思うが?」
シルフィも冷たい声で返す。
二人の間で目に見えない火花が散る。
そして、そのカオスにさらに拍車をかける存在が現れた。
「アレン様ー! 一緒にお風呂、入りましょう!」
ルナがタオルを片手に、元気いっぱいに工房へ飛び込んできたのだ。その言葉の破壊力は絶大だった。
「「なっ……!?」」
シルフィとフィオナが同時に絶句し、顔を真っ赤にして固まる。
「な、ななな、何を言っているんだ、この猫は! ふ、ふしだらだぞ!」
「そ、そうですわ! 先生はそのような破廉恥なことはお望みになりませんわ!」
「えー? でも、背中を流し合うのは仲間の印だって、食堂のおばちゃんが言ってましたよ?」
ルナはきょとんとした顔で、純粋な瞳を輝かせている。彼女には全く悪気がないのだ。それが余計に事態をややこしくしていた。
俺は三人の少女たちに完全に包囲され、もはやどうすることもできずにただ立ち尽くすだけだった。
(……誰か、助けてくれ)
俺は心の中で天に祈った。
ギルドマスターとしての威厳も、賢王などという大げさな二つ名も、このカオスな日常の前では全くの無力だった。
だが、不思議なことにその状況が俺は少しも嫌ではなかった。
むしろ、この騒がしくて温かくて、そして少しだけ甘酸っぱい日々が永遠に続けばいいのに、と。
そんなことを、心のどこかで確かに願っている自分がいた。
いや、むしろ以前よりもずっと騒がしく、そして温かいものになっていたかもしれない。
その日の朝も、俺はダイニングルームで女たちの静かな、しかし熾烈な戦いの中心にいた。
「先生、本日の朝食は私が昨夜から仕込んでおいた特製のビーフシチューですわ。先生の健康を考え、十七種類の薬草をブレンドしておりますのよ」
フィオナが、まるで高級レストランのギャルソンのように恭しく俺の前に皿を置く。その瞳は俺からの賞賛の言葉を待ちわびて、きらきらと輝いていた。
「アレン、こっちも食え。私が今朝、森で狩ってきたばかりの猪の丸焼きだ。新鮮な肉は力になる」
シルフィはぶっきらぼうにそう言うと、俺の皿に俺の顔よりも大きな肉の塊をどさりと乗せた。彼女なりの不器用な優しさ表現だった。
「アレン様! 私が食べさせてあげます! はい、あーん!」
そして、ルナはもはや説明不要。彼女は俺の隣にぴったりと寄り添い、小さなフォークで肉を刺すと俺の口元へと運んでくる。その黄金色のオーラは朝から全開だった。
俺は、三方向から飛んでくる愛情表現の矢を苦笑しながら受け止めるしかなかった。
「みんな、ありがとう。全部美味いよ」
俺がそう言うと、三人はそれぞれ満足げな、あるいは照れくさそうな表情を浮かべた。
こんな日常が、俺はたまらなく好きだった。
ギルドマスターとしての仕事は確かに多忙を極めている。だが、こうして仲間たちと食卓を囲む時間があるからこそ、俺は頑張れるのだ。
朝食の後、俺が執務室で書類仕事に追われていると、決まって誰かが様子を見に来る。
ある時はルナが「休憩しましょう!」と言って無理やり俺の手を引いて庭の散歩に連れ出してくれる。彼女は、俺が根を詰めすぎるのをいつも心配してくれていた。
またある時は、シルフィが黙って部屋に入ってきて、俺の向かいのソファに座り静かに本を読み始める。彼女は何も言わないが、その存在が俺に不思議な安らぎを与えてくれた。彼女がいるだけで、張り詰めていた空気がふっと和らぐのだ。
そしてフィオナは、もはや俺の専属秘書と化していた。
「先生、こちらの書類ですが三日後が提出期限ですわ」
「先生、午後三時からガルド商会の方との面会が入っております」
「先生、肩が凝っていらっしゃるのでは? 私がお揉みしますわ」
彼女のサポートは完璧すぎた。俺は彼女がいなければ、とっくに仕事の山に埋もれていただろう。だが、その甲斐甲斐しすぎる世話は時として俺を少しだけ気詰まりにさせることもあった。
その日の夜も、そうだった。
俺が工房で新しいポーションの開発に没頭していると、フィオナがお茶を運んできてくれた。
「先生、少し休憩なさってください。集中しすぎるのはお体に毒ですわ」
彼女はそう言って俺の隣に座ると、俺の手元をじっと見つめ始めた。その距離がやけに近い。
「……あの、フィオ-フィオナ?」
「はい、先生。何でしょうか?」
彼女はにこりと微笑む。その桜色のオーラが甘い香りと共に俺を包み込むようだった。俺は、その純粋すぎる好意にどう対応していいか分からず、少しだけ狼狽えてしまう。
その、絶妙なタイミングで。
「……アレン。少し、いいか」
工房の入り口にシルフィが立っていた。彼女は俺とフィオナの様子を一瞥すると、その眉をぴくりと動かした。
「……邪魔だったか?」
「い、いや、そんなことはない! どうしたんだ、シルフィ」
俺が慌てて立ち上がると、シルフィは工房の中へ入ってきた。そして、俺とフィオナの間にまるで割って入るかのように、ずいと身を乗り出す。
「新しい剣の鞘をお前に見てほしくてな。少し革が傷んできた」
彼女はそう言って、俺の目の前に自分の愛剣の鞘を突き出した。それは明らかに今すぐ見る必要のない些細な用事だった。
「あら、シルフィ様。先生は今、お疲れなのですわ。そのような急ぎでないご用件は後にしてはいかがかしら?」
フィオナがにこやかな笑顔のまま、しかしどこか棘のある口調で言った。
「なんだと? 剣士にとって鞘の手入れは重要なことだ。お前の茶飲み話よりは、よほど有意義だと思うが?」
シルフィも冷たい声で返す。
二人の間で目に見えない火花が散る。
そして、そのカオスにさらに拍車をかける存在が現れた。
「アレン様ー! 一緒にお風呂、入りましょう!」
ルナがタオルを片手に、元気いっぱいに工房へ飛び込んできたのだ。その言葉の破壊力は絶大だった。
「「なっ……!?」」
シルフィとフィオナが同時に絶句し、顔を真っ赤にして固まる。
「な、ななな、何を言っているんだ、この猫は! ふ、ふしだらだぞ!」
「そ、そうですわ! 先生はそのような破廉恥なことはお望みになりませんわ!」
「えー? でも、背中を流し合うのは仲間の印だって、食堂のおばちゃんが言ってましたよ?」
ルナはきょとんとした顔で、純粋な瞳を輝かせている。彼女には全く悪気がないのだ。それが余計に事態をややこしくしていた。
俺は三人の少女たちに完全に包囲され、もはやどうすることもできずにただ立ち尽くすだけだった。
(……誰か、助けてくれ)
俺は心の中で天に祈った。
ギルドマスターとしての威厳も、賢王などという大げさな二つ名も、このカオスな日常の前では全くの無力だった。
だが、不思議なことにその状況が俺は少しも嫌ではなかった。
むしろ、この騒がしくて温かくて、そして少しだけ甘酸っぱい日々が永遠に続けばいいのに、と。
そんなことを、心のどこかで確かに願っている自分がいた。
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