8 / 97
第8話:運命との遭遇
しおりを挟む
「若き賢者」という、身に余る二つ名が定着して一年が過ぎた。
俺が十三歳になった今、その呼び名は領地内に留まらず、王都の社交界でも囁かれるようになっていた。その結果、俺の元には貴族からの見合い話や、学者からの討論の申し込みが山のように舞い込むようになった。
当然、全て断っている。
これ以上目立ちたくない。俺はただ、来るべき学園入学までの数年間を、静かに、ひたすら自己鍛錬に費やしたいのだ。
そんなわけで、俺は最近、日課の訓練場所を屋敷の訓練場から、領地の外れにある広大な森に移していた。
人目を避けるにはうってつけの場所だ。それに、実戦形式の訓練には森の方が都合が良い。木々の間を駆け抜け、魔物の気配を探り、仮想の敵を想定して剣を振るう。
この三年間、一日たりとも休むことなく続けてきた訓練のおかげで、俺の身体能力と魔力制御技術は、同年代の子供とは比較にならないレベルにまで達していた。
「……ふっ!」
鋭い呼気と共に、木剣を振るう。風を切り裂く音は、本物の刃と遜色ない。俺の振り抜いた剣先から放たれた真空の刃が、十数メートル先の樫の木に深々と突き刺さった。
もし原作のアレンが見たら、腰を抜かすに違いない。だが、俺はまだ満足していなかった。
破滅の運命に抗うには、これくらいでは足りない。俺が目指すのは、物語の強制力そのものを捻じ伏せるほどの、圧倒的な力だ。
その日も、俺はいつも通り森の奥深くで一人、訓練に励んでいた。
集中力を高め、周囲の気配を探る。風の音。木の葉の擦れる音。遠くで鳴く鳥の声。その全てに意識を溶け込ませていく。
その時だった。
微かな音を、俺の耳が拾った。
金属がぶつかり合う音。低い唸り声。そして、か細い悲鳴。
間違いなく、誰かが魔物と交戦している。
「……面倒事はごめんだが」
俺は舌打ち一つし、音のする方へと駆け出した。
見捨てるという選択肢はない。もしここで誰かが死ねば、公爵家の管理責任が問われる。それは巡り巡って、俺の破滅フラグになりかねない。
木々の間をすり抜け、茂みを飛び越える。常人なら目にも留まらない速さで、俺は現場へと急いだ。
やがて視界が開け、小さな広場に出る。
そこに広がっていた光景を見て、俺は息を呑んだ。
そして、全身の血が凍りつくのを感じた。
十数匹のゴブリン。緑色の醜悪な小鬼たちが、下卑た笑い声を上げながら、じりじりと包囲網を狭めている。
その中心で、二人の騎士らしき男が必死に応戦していたが、多勢に無勢。すでに深手を負い、その動きは見るからに鈍い。
そして、彼らが守るように背後にかばっているのは、一台の簡素な馬車。その傍らには、一人の少女が恐怖に震えながら、地面に座り込んでいた。
亜麻色の長い髪。まだ幼いながらも、聖性すら感じさせる整った顔立ち。恐怖に見開かれたエメラルドグリーンの瞳から、大粒の涙が零れ落ちている。
その姿を見た瞬間、俺の脳裏に、前世の記憶が雷のように突き刺さった。
ゲームのイベントスチル。ゴブリンに囲まれ、絶望する少女のCG。
間違いない。
彼女こそ、乙女ゲーム『エターナル・ファンタジア』のメインヒロインの一人。
平民の身でありながら、その身に聖なる力を宿し、後に「聖女」として覚醒する少女。
そして、断罪イベントにおいて、涙ながらに俺の罪を告発する張本人。
リリアーナ・フォン・シルフィード。
「……なんてこった」
最悪だ。
なぜ、今、ここで。
原作の知識が蘇る。これは、アレンが初めてリリアーナと遭遇するイベントだ。
ゲームの中では、いくつかの分岐が存在した。アレンが彼女を見捨てて立ち去るルート。あるいは、助けはするものの「平民の分際で俺に助けられるとは、有り難く思え」と暴言を吐き、彼女に深い心の傷と、アレンへの強い不信感を植え付けるルート。
どちらを選んでも、結局は破滅への布石にしかならない、クソイベントだ。
ゴブリンの一匹が、ついに騎士の防御をかいくぐり、リリアーナへと飛びかかった。
「きゃあああっ!」
少女の悲鳴が、森に木霊する。
もう一人の騎士が、身を挺して彼女を庇い、その背中をゴブリンの汚れた棍棒に強打された。鈍い音と共に、騎士が地面に崩れ落ちる。
もう、考える時間はなかった。
ここで彼女を見捨てれば、確実にバッドエンドだ。助けるしかない。
だが、どう助ける?恩着せがましくすれば、原作と同じ轍を踏む。かといって、何も言わずに去れば、それはそれで不審だ。
どうすれば、俺の破滅フラグを立てずに、この場を切り抜けられる?
思考がぐるぐると渦を巻く。
だが、リリアーナの絶望に満ちた瞳と目が合った瞬間、そんな計算は全て吹き飛んだ。
助けなければ。
理屈じゃない。ただ、目の前で怯える少女を、死なせるわけにはいかない。
それは、俺の平穏な老後のため。そして、心のどこかにまだ残っている、山田健一としての、けして大きくはない善意のためだった。
俺は木剣を強く握りしめ、茂みから飛び出した。
「そこまでだ、下衆ども」
静かに、しかし森の隅々まで響き渡るような声で告げる。
全てのゴブリンと、そして絶望の淵にいたリリアーナの視線が、一斉に俺へと注がれた。
逆光を背に立つ、銀髪の少年。
彼らの目に、俺の姿はどう映っただろうか。
そんなことを考える余裕もなく、俺はただ、目の前の脅威を排除することに意識を集中させた。
俺が十三歳になった今、その呼び名は領地内に留まらず、王都の社交界でも囁かれるようになっていた。その結果、俺の元には貴族からの見合い話や、学者からの討論の申し込みが山のように舞い込むようになった。
当然、全て断っている。
これ以上目立ちたくない。俺はただ、来るべき学園入学までの数年間を、静かに、ひたすら自己鍛錬に費やしたいのだ。
そんなわけで、俺は最近、日課の訓練場所を屋敷の訓練場から、領地の外れにある広大な森に移していた。
人目を避けるにはうってつけの場所だ。それに、実戦形式の訓練には森の方が都合が良い。木々の間を駆け抜け、魔物の気配を探り、仮想の敵を想定して剣を振るう。
この三年間、一日たりとも休むことなく続けてきた訓練のおかげで、俺の身体能力と魔力制御技術は、同年代の子供とは比較にならないレベルにまで達していた。
「……ふっ!」
鋭い呼気と共に、木剣を振るう。風を切り裂く音は、本物の刃と遜色ない。俺の振り抜いた剣先から放たれた真空の刃が、十数メートル先の樫の木に深々と突き刺さった。
もし原作のアレンが見たら、腰を抜かすに違いない。だが、俺はまだ満足していなかった。
破滅の運命に抗うには、これくらいでは足りない。俺が目指すのは、物語の強制力そのものを捻じ伏せるほどの、圧倒的な力だ。
その日も、俺はいつも通り森の奥深くで一人、訓練に励んでいた。
集中力を高め、周囲の気配を探る。風の音。木の葉の擦れる音。遠くで鳴く鳥の声。その全てに意識を溶け込ませていく。
その時だった。
微かな音を、俺の耳が拾った。
金属がぶつかり合う音。低い唸り声。そして、か細い悲鳴。
間違いなく、誰かが魔物と交戦している。
「……面倒事はごめんだが」
俺は舌打ち一つし、音のする方へと駆け出した。
見捨てるという選択肢はない。もしここで誰かが死ねば、公爵家の管理責任が問われる。それは巡り巡って、俺の破滅フラグになりかねない。
木々の間をすり抜け、茂みを飛び越える。常人なら目にも留まらない速さで、俺は現場へと急いだ。
やがて視界が開け、小さな広場に出る。
そこに広がっていた光景を見て、俺は息を呑んだ。
そして、全身の血が凍りつくのを感じた。
十数匹のゴブリン。緑色の醜悪な小鬼たちが、下卑た笑い声を上げながら、じりじりと包囲網を狭めている。
その中心で、二人の騎士らしき男が必死に応戦していたが、多勢に無勢。すでに深手を負い、その動きは見るからに鈍い。
そして、彼らが守るように背後にかばっているのは、一台の簡素な馬車。その傍らには、一人の少女が恐怖に震えながら、地面に座り込んでいた。
亜麻色の長い髪。まだ幼いながらも、聖性すら感じさせる整った顔立ち。恐怖に見開かれたエメラルドグリーンの瞳から、大粒の涙が零れ落ちている。
その姿を見た瞬間、俺の脳裏に、前世の記憶が雷のように突き刺さった。
ゲームのイベントスチル。ゴブリンに囲まれ、絶望する少女のCG。
間違いない。
彼女こそ、乙女ゲーム『エターナル・ファンタジア』のメインヒロインの一人。
平民の身でありながら、その身に聖なる力を宿し、後に「聖女」として覚醒する少女。
そして、断罪イベントにおいて、涙ながらに俺の罪を告発する張本人。
リリアーナ・フォン・シルフィード。
「……なんてこった」
最悪だ。
なぜ、今、ここで。
原作の知識が蘇る。これは、アレンが初めてリリアーナと遭遇するイベントだ。
ゲームの中では、いくつかの分岐が存在した。アレンが彼女を見捨てて立ち去るルート。あるいは、助けはするものの「平民の分際で俺に助けられるとは、有り難く思え」と暴言を吐き、彼女に深い心の傷と、アレンへの強い不信感を植え付けるルート。
どちらを選んでも、結局は破滅への布石にしかならない、クソイベントだ。
ゴブリンの一匹が、ついに騎士の防御をかいくぐり、リリアーナへと飛びかかった。
「きゃあああっ!」
少女の悲鳴が、森に木霊する。
もう一人の騎士が、身を挺して彼女を庇い、その背中をゴブリンの汚れた棍棒に強打された。鈍い音と共に、騎士が地面に崩れ落ちる。
もう、考える時間はなかった。
ここで彼女を見捨てれば、確実にバッドエンドだ。助けるしかない。
だが、どう助ける?恩着せがましくすれば、原作と同じ轍を踏む。かといって、何も言わずに去れば、それはそれで不審だ。
どうすれば、俺の破滅フラグを立てずに、この場を切り抜けられる?
思考がぐるぐると渦を巻く。
だが、リリアーナの絶望に満ちた瞳と目が合った瞬間、そんな計算は全て吹き飛んだ。
助けなければ。
理屈じゃない。ただ、目の前で怯える少女を、死なせるわけにはいかない。
それは、俺の平穏な老後のため。そして、心のどこかにまだ残っている、山田健一としての、けして大きくはない善意のためだった。
俺は木剣を強く握りしめ、茂みから飛び出した。
「そこまでだ、下衆ども」
静かに、しかし森の隅々まで響き渡るような声で告げる。
全てのゴブリンと、そして絶望の淵にいたリリアーナの視線が、一斉に俺へと注がれた。
逆光を背に立つ、銀髪の少年。
彼らの目に、俺の姿はどう映っただろうか。
そんなことを考える余裕もなく、俺はただ、目の前の脅威を排除することに意識を集中させた。
123
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
主人公に殺されるゲームの中ボスに転生した僕は主人公とは関わらず、自身の闇落ちフラグは叩き折って平穏に勝ち組貴族ライフを満喫したいと思います
リヒト
ファンタジー
不幸な事故の結果、死んでしまった少年、秋谷和人が転生したのは闇落ちし、ゲームの中ボスとして主人公の前に立ちふさがる貴族の子であるアレス・フォーエンス!?
「いや、本来あるべき未来のために死ぬとかごめんだから」
ゲームの中ボスであり、最終的には主人公によって殺されてしまうキャラに生まれ変わった彼であるが、ゲームのストーリーにおける闇落ちの運命を受け入れず、たとえ本来あるべき未来を捻じ曲げてても自身の未来を変えることを決意する。
何の対策もしなければ闇落ちし、主人公に殺されるという未来が待ち受けているようなキャラではあるが、それさえなければ生まれながらの勝ち組たる権力者にして金持ちたる貴族の子である。
生まれながらにして自分の人生が苦労なく楽しく暮らせることが確定している転生先である。なんとしてでも自身の闇落ちをフラグを折るしかないだろう。
果たしてアレスは自身の闇落ちフラグを折り、自身の未来を変えることが出来るのか!?
「欲張らず、謙虚に……だが、平穏で楽しい最高の暮らしを!」
そして、アレスは自身の望む平穏ライフを手にすることが出来るのか!?
自身の未来を変えようと奮起する少年の異世界転生譚が今始まる!
付きまとう聖女様は、貧乏貴族の僕にだけ甘すぎる〜人生相談がきっかけで日常がカオスに。でも、モテたい願望が強すぎて、つい……〜
咲月ねむと
ファンタジー
この乙女ゲーの世界に転生してからというもの毎日教会に通い詰めている。アランという貧乏貴族の三男に生まれた俺は、何を目指し、何を糧にして生きていけばいいのか分からない。
そんな人生のアドバイスをもらうため教会に通っているのだが……。
「アランくん。今日も来てくれたのね」
そう優しく語り掛けてくれるのは、頼れる聖女リリシア様だ。人々の悩みを静かに聞き入れ、的確なアドバイスをくれる美人聖女様だと人気だ。
そんな彼女だが、なぜか俺が相談するといつも様子が変になる。アドバイスはくれるのだがそのアドバイス自体が問題でどうも自己主張が強すぎるのだ。
「お母様のプレゼントは何を買えばいい?」
と相談すれば、
「ネックレスをプレゼントするのはどう? でもね私は結婚指輪が欲しいの」などという発言が飛び出すのだ。意味が分からない。
そして俺もようやく一人暮らしを始める歳になった。王都にある学園に通い始めたのだが、教会本部にそれはもう美人な聖女が赴任してきたとか。
興味本位で俺は教会本部に人生相談をお願いした。担当になった人物というのが、またもやリリシアさんで…………。
ようやく俺は気づいたんだ。
リリシアさんに付きまとわれていること、この頻繁に相談する関係が実は異常だったということに。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
異世界帰還者の気苦労無双録~チートスキルまで手に入れたのに幼馴染のお世話でダンジョン攻略が捗らない~
虎柄トラ
ファンタジー
下校帰りに不慮の事故に遭い命を落とした桜川凪は、女神から開口一番に異世界転生しないかと勧誘を受ける。
意味が分からず凪が聞き返すと、女神は涙ながらに異世界の現状について語り出す。
女神が管理する世界ではいま魔族と人類とで戦争をしているが、このままだと人類が負けて世界は滅亡してしまう。
敗色濃厚なその理由は、魔族側には魔王がいるのに対して、人類側には勇者がいないからだという。
剣と魔法が存在するファンタジー世界は大好物だが、そんな物騒な世界で勇者になんてなりたくない凪は断るが、女神は聞き入れようとしない。
一歩も引かない女神に対して凪は、「魔王を倒せたら、俺を元の身体で元いた世界に帰還転生させろ」と交換条件を提示する。
快諾した女神と契約を交わし転生した凪は、見事に魔王を打ち倒して元の世界に帰還するが――。
学生学園長の悪役貴族に転生したので破滅フラグ回避がてらに好き勝手に学校を魔改造にしまくったら生徒たちから好かれまくった
竜頭蛇
ファンタジー
俺はある日、何の予兆もなくゲームの悪役貴族──マウント・ボンボンに転生した。
やがて主人公に成敗されて死ぬ破滅エンドになることを思い出した俺は破滅を避けるために自分の学園長兼学生という立場をフル活用することを決意する。
それからやりたい放題しつつ、主人公のヘイトを避けているといつ間にかヒロインと学生たちからの好感度が上がり、グレートティーチャーと化していた。
元・異世界一般人(Lv.1)、現代にて全ステータスカンストで転生したので、好き放題やらせていただきます
夏見ナイ
ファンタジー
剣と魔法の異世界で、何の才能もなくモンスターに殺された青年エルヴィン。死の間際に抱いたのは、無力感と後悔。「もし違う人生だったら――」その願いが通じたのか、彼は現代日本の大富豪の息子・神崎蓮(16)として転生を果たす。しかも、前世の記憶と共に授かったのは、容姿端麗、頭脳明晰、運動万能……ありとあらゆる才能がカンストした【全ステータスMAX】のチート能力だった!
超名門・帝聖学園に入学した蓮は、学業、スポーツ、果ては株や起業まで、その完璧すぎる才能で周囲を圧倒し、美少女たちの注目も一身に集めていく。
前世でLv.1だった男が、現代社会を舞台に繰り広げる、痛快無双サクセスストーリー! 今度こそ、最高に「好き放題」な人生を掴み取る!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる