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第13話:器の大きい婚約者(仮)
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謁見の間からどうやって退出したのか、記憶が曖昧だった。
気づけば俺は、王城の中庭に続くテラスに一人、呆然と立ち尽くしていた。父は国王との会談とかで別室へ。俺は「婚約者同士、少し二人で話すがよい」という国王の余計な配慮によって、ここでセレスティーナ王女を待つことになったのだ。
婚約。
その言葉が、頭の中で何度も反響する。
相手は、セレスティーナ。原作ゲームでは、アレンがその傲慢さから彼女を蔑ろにし、他の女性にうつつを抜かした結果、そのプライドを深く傷つける。それが、断罪イベントにおける最大の罪状の一つとなるのだ。
つまり、この婚約は破滅への直通列車。回避不能の死亡フラグそのものだった。
どうにかしなければ。何としても、この婚約を破談に持ち込まなければならない。
だが、どうやって?
国王陛下の決定だ。俺から破棄を申し出るなど、クラインフェルト家ごと取り潰されかねない。
方法は一つしかない。
セレスティーナ王女本人に、この婚約を「嫌だ」と言わせるのだ。彼女の方から破談を切り出させれば、俺に責任は及ばない。
そのためには、彼女に嫌われる必要がある。だが、原作アレンのように傲慢な態度を取れば、それはそれで破滅フラグをなぞるだけ。
慎重に、かつ確実に。彼女のプライドを傷つけず、しかし「この男との婚約は無理だ」と思わせる。そんな綱渡りのような芸当が、今の俺にできるだろうか。
「待たせたわね、クラインフェルト卿」
背後から、凛とした声が聞こえた。
振り返ると、セレスティーナが腕を組んでそこに立っていた。相変わらず、人を射抜くような強い眼差しだ。
「滅相もございません、殿下。私の方こそ、お時間をいただき恐縮です」
俺は完璧な貴族の礼を返す。内心の動揺を、表情筋の裏に必死で隠しながら。
彼女はテラスの手すりにもたれかかり、眼下に広がる王都の景色を見下ろした。
「……単刀直入に聞くわ。貴方、この婚約をどう思っているの?」
来た。いきなり核心を突いてきた。
試されている。俺の返答一つで、全てが決まる。
俺は一瞬、息を止めた。そして、この状況を打開するための、唯一の言葉を紡ぎ出す。
「国王陛下の御命令です。臣下として、謹んでお受けする所存です」
まずは、建前。王家への忠誠を示す。
セレスティーナの眉が、不満げにピクリと動いた。彼女が聞きたいのは、そんな答えではない。
俺は、間を置かずに言葉を続けた。
「……ですが」
俺は彼女の青い瞳を、真っ直ぐに見つめた。
「私個人の考えを申し上げれば、最も重要なのは、セレスティーナ殿下ご自身のお気持ちです」
「……何ですって?」
彼女の瞳に、訝しげな色が浮かぶ。
俺は、この賭けに全てを懸けた。
「これは、殿下の人生を左右する重大な事柄。政略や家の都合だけで決められて良いはずがありません。もし、殿下がこの婚約を、心からお望みでないのであれば……」
俺はそこで、言葉を切った。
あとは、彼女が「望んでいない」と言ってくれるのを待つだけだ。俺は喜んで身を引く用意がある。その意思を、この沈黙に込めた。
頼む。察してくれ。この話はなかったことにしてくれ、と。
長い、沈黙が落ちた。
セレスティーナは何も言わず、ただじっと俺の顔を見つめている。その強い視線に、俺は胃が締め付けられるのを感じた。
やがて、彼女はふい、と顔をそむけた。
夕日に照らされた彼女の横顔が、ほんの少しだけ、赤く染まっているように見えたのは、気のせいだろうか。
「……馬鹿な男」
ぽつりと、彼女が呟いた。
その声には、先ほどまでの刺々しさが消えていた。
「今まで私の前に来た男たちは、誰もが王女という地位と、エルドラドの血筋だけを見ていたわ。私の気持ちなど、誰も気にしなかった」
「……」
「貴方も、同じだと思っていた。噂だけの、家柄に胡座をかいた傲慢な貴族だと。けれど……」
彼女は再び、俺の方へと向き直った。
その青い瞳に宿っていたのは、もはや敵意ではなかった。それは、驚きと、戸惑いと、そして明確な――好意の光だった。
「貴方は、違うのね」
セレスティーナは、小さく、しかしはっきりと言った。
「政略結婚の場で、相手の意思を尊重するなんて。そんなこと、考えたこともなかったわ。若き賢者、ね……その器の大きさ、噂以上なのかもしれない」
違う。違うんだ。俺はただ、あんたとの婚約から逃げたいだけなんだ。器が大きいんじゃない、俺の胃が小さいんだ!
心の叫びは、もちろん声には出せない。
「……気に入ったわ、アレン・フォン・クラインフェルト」
セレスティーナは、初めて俺の名前を呼んだ。そして、勝ち気な笑みを浮かべる。
「いいでしょう。その挑戦、受けて立つわ。貴方が私の夫に相応しい男かどうか、このセレスティーナが、じっくりと見極めてあげる」
……挑戦?受けて立つ?
何の話だ。俺は挑戦などしていないし、受けて立ってほしくもない。
俺の脳は、完全にフリーズした。
破談に持ち込むための一世一代の策が、最悪の形で裏目に出た。
彼女に嫌われるどころか、逆に興味を持たれ、好感度を上げてしまった。しかも、ツンデレキャラの攻略スイッチを、全力で押してしまったらしい。
「それでは、また会いましょう、私の婚約者(フィアンセ)殿」
セレスティーナは悪戯っぽく片目をつむると、優雅に踵を返し、城の中へと戻っていった。
その足取りは、来た時よりも明らかに軽やかだった。
一人、テラスに残された俺は、その場に崩れ落ちそうになるのを必死で堪えた。
「……どうして、こうなった……」
俺の呟きは、夕暮れの風に虚しくかき消される。
リリアーナに続き、セレスティーナまで。俺は破滅フラグを回避するどころか、次々と新しい恋愛フラグを建築している。それも、最も厄介なタイプのやつを。
もはや、胃痛は限界を超えていた。意識が、遠のきそうだった。
気づけば俺は、王城の中庭に続くテラスに一人、呆然と立ち尽くしていた。父は国王との会談とかで別室へ。俺は「婚約者同士、少し二人で話すがよい」という国王の余計な配慮によって、ここでセレスティーナ王女を待つことになったのだ。
婚約。
その言葉が、頭の中で何度も反響する。
相手は、セレスティーナ。原作ゲームでは、アレンがその傲慢さから彼女を蔑ろにし、他の女性にうつつを抜かした結果、そのプライドを深く傷つける。それが、断罪イベントにおける最大の罪状の一つとなるのだ。
つまり、この婚約は破滅への直通列車。回避不能の死亡フラグそのものだった。
どうにかしなければ。何としても、この婚約を破談に持ち込まなければならない。
だが、どうやって?
国王陛下の決定だ。俺から破棄を申し出るなど、クラインフェルト家ごと取り潰されかねない。
方法は一つしかない。
セレスティーナ王女本人に、この婚約を「嫌だ」と言わせるのだ。彼女の方から破談を切り出させれば、俺に責任は及ばない。
そのためには、彼女に嫌われる必要がある。だが、原作アレンのように傲慢な態度を取れば、それはそれで破滅フラグをなぞるだけ。
慎重に、かつ確実に。彼女のプライドを傷つけず、しかし「この男との婚約は無理だ」と思わせる。そんな綱渡りのような芸当が、今の俺にできるだろうか。
「待たせたわね、クラインフェルト卿」
背後から、凛とした声が聞こえた。
振り返ると、セレスティーナが腕を組んでそこに立っていた。相変わらず、人を射抜くような強い眼差しだ。
「滅相もございません、殿下。私の方こそ、お時間をいただき恐縮です」
俺は完璧な貴族の礼を返す。内心の動揺を、表情筋の裏に必死で隠しながら。
彼女はテラスの手すりにもたれかかり、眼下に広がる王都の景色を見下ろした。
「……単刀直入に聞くわ。貴方、この婚約をどう思っているの?」
来た。いきなり核心を突いてきた。
試されている。俺の返答一つで、全てが決まる。
俺は一瞬、息を止めた。そして、この状況を打開するための、唯一の言葉を紡ぎ出す。
「国王陛下の御命令です。臣下として、謹んでお受けする所存です」
まずは、建前。王家への忠誠を示す。
セレスティーナの眉が、不満げにピクリと動いた。彼女が聞きたいのは、そんな答えではない。
俺は、間を置かずに言葉を続けた。
「……ですが」
俺は彼女の青い瞳を、真っ直ぐに見つめた。
「私個人の考えを申し上げれば、最も重要なのは、セレスティーナ殿下ご自身のお気持ちです」
「……何ですって?」
彼女の瞳に、訝しげな色が浮かぶ。
俺は、この賭けに全てを懸けた。
「これは、殿下の人生を左右する重大な事柄。政略や家の都合だけで決められて良いはずがありません。もし、殿下がこの婚約を、心からお望みでないのであれば……」
俺はそこで、言葉を切った。
あとは、彼女が「望んでいない」と言ってくれるのを待つだけだ。俺は喜んで身を引く用意がある。その意思を、この沈黙に込めた。
頼む。察してくれ。この話はなかったことにしてくれ、と。
長い、沈黙が落ちた。
セレスティーナは何も言わず、ただじっと俺の顔を見つめている。その強い視線に、俺は胃が締め付けられるのを感じた。
やがて、彼女はふい、と顔をそむけた。
夕日に照らされた彼女の横顔が、ほんの少しだけ、赤く染まっているように見えたのは、気のせいだろうか。
「……馬鹿な男」
ぽつりと、彼女が呟いた。
その声には、先ほどまでの刺々しさが消えていた。
「今まで私の前に来た男たちは、誰もが王女という地位と、エルドラドの血筋だけを見ていたわ。私の気持ちなど、誰も気にしなかった」
「……」
「貴方も、同じだと思っていた。噂だけの、家柄に胡座をかいた傲慢な貴族だと。けれど……」
彼女は再び、俺の方へと向き直った。
その青い瞳に宿っていたのは、もはや敵意ではなかった。それは、驚きと、戸惑いと、そして明確な――好意の光だった。
「貴方は、違うのね」
セレスティーナは、小さく、しかしはっきりと言った。
「政略結婚の場で、相手の意思を尊重するなんて。そんなこと、考えたこともなかったわ。若き賢者、ね……その器の大きさ、噂以上なのかもしれない」
違う。違うんだ。俺はただ、あんたとの婚約から逃げたいだけなんだ。器が大きいんじゃない、俺の胃が小さいんだ!
心の叫びは、もちろん声には出せない。
「……気に入ったわ、アレン・フォン・クラインフェルト」
セレスティーナは、初めて俺の名前を呼んだ。そして、勝ち気な笑みを浮かべる。
「いいでしょう。その挑戦、受けて立つわ。貴方が私の夫に相応しい男かどうか、このセレスティーナが、じっくりと見極めてあげる」
……挑戦?受けて立つ?
何の話だ。俺は挑戦などしていないし、受けて立ってほしくもない。
俺の脳は、完全にフリーズした。
破談に持ち込むための一世一代の策が、最悪の形で裏目に出た。
彼女に嫌われるどころか、逆に興味を持たれ、好感度を上げてしまった。しかも、ツンデレキャラの攻略スイッチを、全力で押してしまったらしい。
「それでは、また会いましょう、私の婚約者(フィアンセ)殿」
セレスティーナは悪戯っぽく片目をつむると、優雅に踵を返し、城の中へと戻っていった。
その足取りは、来た時よりも明らかに軽やかだった。
一人、テラスに残された俺は、その場に崩れ落ちそうになるのを必死で堪えた。
「……どうして、こうなった……」
俺の呟きは、夕暮れの風に虚しくかき消される。
リリアーナに続き、セレスティーナまで。俺は破滅フラグを回避するどころか、次々と新しい恋愛フラグを建築している。それも、最も厄介なタイプのやつを。
もはや、胃痛は限界を超えていた。意識が、遠のきそうだった。
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