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第70話 伝説の完成
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(※プロット92話を、前話の最後に統合したため、この話数で防衛戦の開始を描きます)
俺たちが伝説の武具を完成させたという報せは、王城に絶望的な報告と、ほぼ同時にもたらされた。
「申し上げます! 古代ゴーレム軍団、最終防衛ラインを突破! 王都まで、もはや半日の距離です!」
伝令兵の悲鳴のような声が、王城の作戦本部に響き渡った。
騎士団は奮戦したが、ゴーレムたちの圧倒的な物量と、自己修復能力の前に、じりじりと後退を余儀なくされていたのだ。
玉座に座る国王アルベリオン三世の顔に、苦渋の色が浮かぶ。
「……もはや、これまでか」
誰もが、王都の陥落を覚悟した、その時だった。
「――まだです、陛下! 希望は、ここにあります!」
謁見の間の扉が勢いよく開かれ、宰相グランセルに導かれ、俺たちが姿を現した。
俺の手には『破邪の聖剣』が、そして屈強な近衛兵が『竜神の盾』を、それぞれ掲げている。
二つの武具が放つ、神々しいまでのオーラ。
それは、謁見の間に漂っていた絶望の空気を、一瞬にして吹き払うほどの、圧倒的な希望の光だった。
「おお……!」
「あれが、伝説の……!」
その場にいた将軍や大臣たちが、息をのんでその輝きに見入っている。
国王は、玉座から駆け下りると、俺たちの前に立った。
「よくぞ……よくぞ、間に合わせてくれた!」
彼は、俺の手を力強く握りしめ、そして、傍らに控えていた一人の騎士を呼んだ。
その騎士は、王国騎士団の頂点に立つ、最強の騎士。白銀の鎧に身を包んだ、団長のバルドルだ。
「バルドルよ。この国の、そして民の未来、そなたに託す。この伝説の武具を手に、王都を守り抜け!」
「はっ! この身命に代えましても!」
団長バルドルは、厳かに膝をつき、俺の手から『破邪の聖剣』を、そして近衛兵から『竜神の盾』を、恭しく受け取った。
彼が二つの武具を手にした瞬間、奇跡が起こった。
剣と盾が、持ち主を得たことを喜ぶかのように、ひときわ強い輝きを放ち、その力がバルドルの全身へと流れ込んでいく。彼の肉体と魔力が、見る間に活性化し、そのオーラは常人の何倍にも膨れ上がっていくのがわかった。
「こ、これは……力が、漲ってくる……!」
バルドル自身、そのあまりの変化に驚きを隠せないでいた。
「出陣だ! 全軍、団長に続け! 王都の民を、一人たりとも死なせるな!」
国王の檄が飛ぶ。
バルドルは、伝説の武具を手に、王都の城壁へと駆け出していった。他の騎士たちも、彼の神々しい姿に士気を奮い立たせ、雄叫びを上げてその後に続く。
俺は、その様子を、城壁の上から見守っていた。
眼下には、地平線の彼方まで続く、黒い鉄の軍勢。古代ゴーレム軍団が、地響きを立てながら、王都へと迫ってきている。その光景は、まさに絶望そのものだった。
だが、俺たちの心に、もう恐れはなかった。
俺の隣には、リリアが静かに祈りを捧げている。
そして、イグナが、ふっと不敵な笑みを浮かべた。
「ふん。鉄くずの人形が、ちょこまかと。少し、掃除の時間といくか」
彼女がそう言うと、その体は再び眩い光に包まれ、夜空を覆い尽くすほどの、巨大な銀色の竜の姿へと変貌した。
《アルト、リリア。少し、空から援護してくる》
竜王イグニールは、そう言い残すと、巨大な翼で空を打ち、戦場へと向かって飛翔していった。
地上では、伝説の武具を手にした最強の騎士が。
上空では、全てを薙ぎ払う、最強の竜王が。
そして、後方には、俺がいる。
王都の存亡をかけた、最後の戦い。
その火蓋が、今、切って落とされた。
俺たちが伝説の武具を完成させたという報せは、王城に絶望的な報告と、ほぼ同時にもたらされた。
「申し上げます! 古代ゴーレム軍団、最終防衛ラインを突破! 王都まで、もはや半日の距離です!」
伝令兵の悲鳴のような声が、王城の作戦本部に響き渡った。
騎士団は奮戦したが、ゴーレムたちの圧倒的な物量と、自己修復能力の前に、じりじりと後退を余儀なくされていたのだ。
玉座に座る国王アルベリオン三世の顔に、苦渋の色が浮かぶ。
「……もはや、これまでか」
誰もが、王都の陥落を覚悟した、その時だった。
「――まだです、陛下! 希望は、ここにあります!」
謁見の間の扉が勢いよく開かれ、宰相グランセルに導かれ、俺たちが姿を現した。
俺の手には『破邪の聖剣』が、そして屈強な近衛兵が『竜神の盾』を、それぞれ掲げている。
二つの武具が放つ、神々しいまでのオーラ。
それは、謁見の間に漂っていた絶望の空気を、一瞬にして吹き払うほどの、圧倒的な希望の光だった。
「おお……!」
「あれが、伝説の……!」
その場にいた将軍や大臣たちが、息をのんでその輝きに見入っている。
国王は、玉座から駆け下りると、俺たちの前に立った。
「よくぞ……よくぞ、間に合わせてくれた!」
彼は、俺の手を力強く握りしめ、そして、傍らに控えていた一人の騎士を呼んだ。
その騎士は、王国騎士団の頂点に立つ、最強の騎士。白銀の鎧に身を包んだ、団長のバルドルだ。
「バルドルよ。この国の、そして民の未来、そなたに託す。この伝説の武具を手に、王都を守り抜け!」
「はっ! この身命に代えましても!」
団長バルドルは、厳かに膝をつき、俺の手から『破邪の聖剣』を、そして近衛兵から『竜神の盾』を、恭しく受け取った。
彼が二つの武具を手にした瞬間、奇跡が起こった。
剣と盾が、持ち主を得たことを喜ぶかのように、ひときわ強い輝きを放ち、その力がバルドルの全身へと流れ込んでいく。彼の肉体と魔力が、見る間に活性化し、そのオーラは常人の何倍にも膨れ上がっていくのがわかった。
「こ、これは……力が、漲ってくる……!」
バルドル自身、そのあまりの変化に驚きを隠せないでいた。
「出陣だ! 全軍、団長に続け! 王都の民を、一人たりとも死なせるな!」
国王の檄が飛ぶ。
バルドルは、伝説の武具を手に、王都の城壁へと駆け出していった。他の騎士たちも、彼の神々しい姿に士気を奮い立たせ、雄叫びを上げてその後に続く。
俺は、その様子を、城壁の上から見守っていた。
眼下には、地平線の彼方まで続く、黒い鉄の軍勢。古代ゴーレム軍団が、地響きを立てながら、王都へと迫ってきている。その光景は、まさに絶望そのものだった。
だが、俺たちの心に、もう恐れはなかった。
俺の隣には、リリアが静かに祈りを捧げている。
そして、イグナが、ふっと不敵な笑みを浮かべた。
「ふん。鉄くずの人形が、ちょこまかと。少し、掃除の時間といくか」
彼女がそう言うと、その体は再び眩い光に包まれ、夜空を覆い尽くすほどの、巨大な銀色の竜の姿へと変貌した。
《アルト、リリア。少し、空から援護してくる》
竜王イグニールは、そう言い残すと、巨大な翼で空を打ち、戦場へと向かって飛翔していった。
地上では、伝説の武具を手にした最強の騎士が。
上空では、全てを薙ぎ払う、最強の竜王が。
そして、後方には、俺がいる。
王都の存亡をかけた、最後の戦い。
その火蓋が、今、切って落とされた。
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