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第24話 リゼットの初泥水
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リゼットがミストラル村の新たな住人として、そして俺の護衛として滞在することが決まった翌日のことだった。
村長は、俺の店の隣にある、長い間使われていなかった小さな空き家をリゼットの住居として提供してくれた。村人たちが総出で掃除と修繕を行い、その日のうちには一人の女性が暮らすには十分すぎるほど、快適な住まいが完成した。リゼットは、村人たちの見返りを求めない親切に、最初は戸惑いながらも、何度も深く頭を下げて感謝していた。
俺はというと、早速彼女の呪いと戦うための「武器」を準備していた。『奇跡の泥水亭』のカウンターで、創生水をいつもより多めに生成し、持ち運びやすいようにいくつかの革袋に詰める。
「リゼットさん。これを」
俺がそれを差し出すと、リゼットは真剣な顔で受け取った。
「これが、私の生命線になるのだな」
「はい。苦痛を感じ始めたら、すぐに飲んでください。一日、三回から四回が目安になるかと。正確な効果の持続時間は、まだ分かりませんが……」
「承知した。感謝する」
彼女は革袋を、まるで貴重な装備品のように腰のベルトに括り付けた。その時、店の入り口から、エリアナがひょっこりと顔を出す。彼女は、美しい銀髪の女騎士に興味津々のようだった。
「リゼットお姉ちゃん、おはよー!」
エリアナは物怖じすることなく、リゼットに駆け寄った。リゼットは、突然の子供の接近に少し驚いたように身を固くしたが、エリアナの無邪気な笑顔を前に、その表情をわずかに和らげた。
「……おはよう。エリアナ、だったか」
「うん!リゼットお姉ちゃんは、ルークお兄ちゃんの護衛なんでしょ?かっこいいね!」
エリアナが目を輝かせながら言うと、リゼットは少し照れたように視線をそらした。
「当然の務めだ」
そんな二人のやり取りを、俺は微笑ましく眺めていた。この村の温かい空気が、リゼットの凍てついた心を少しずつ溶かしてくれるといいのだが。
「さて、と」
俺は咳払いを一つすると、もう一つ、新しく創生水を満たした木の杯をリゼットの前に置いた。
「まずは、今日の分を一杯。朝のうちに飲んでおいた方がいいでしょう」
その瞬間、リゼットの表情が、ほんのわずかに、本当にごくわずかにだが、強張ったのを俺は見逃さなかった。エリアナも、木の杯の中の茶色い液体を見て、同情するような顔でリゼットを見上げている。
「……そう、だな」
リゼットは、覚悟を決めた兵士のように、ゆっくりと杯を手に取った。昨日、あれほどの状況下で飲んだ時とは訳が違う。これから毎日、この得体の知れない液体を飲み続けなければならないのだ。
彼女は杯を口元へ運び、一瞬だけ動きを止めた。独特の土の香りが、彼女の騎士としての鋭い嗅覚を刺激したのだろう。そのサファイアのような瞳が、かすかに揺れる。
「……」
意を決したように、彼女は杯を傾け、その中身を一気に呷った。喉が、ごくりと鳴る。
次の瞬間、奇跡が起きた。
いや、奇跡ではない。誰もが予想し、そして心のどこかで期待していた通りの反応が、彼女の身に起きたのだ。
今までどんな時も表情を崩さなかった、あの鉄面皮のリゼット・フォン・アイゼン。その整った顔が、ぐにゃり、と歪んだ。
目は大きく見開かれ、信じられない、という驚愕の色に染まっている。眉間には深い皺が刻まれ、血の気の引いた唇はわなわなと震えていた。
「……っ!?!?!?」
声にならない悲鳴が、彼女の喉から漏れ出ている。彼女は杯をカウンターに置こうとするが、その手は震え、ガチャン!と大きな音を立てて取り落としてしまった。
「な……な……」
彼女は口元を押さえ、必死にこみ上げてくる何かと戦っている。その姿は、もはや誇り高き女騎士ではなく、未知の味覚テロに遭遇した、ただの一人の被害者だった。
「こ、これは……なんだ……!?泥……いや、それ以上の……何か……概念的な……まずさが……脳を、直接……!」
彼女の口から紡がれる言葉は、もはや意味をなしていなかった。その青い瞳からは、生理的な涙が滲み出ている。
昨日、あれほど平静を装っていたのは、やはり極限状態だったからなのだろう。冷静な状態で改めて味わった創生水の味は、彼女の許容量を遥かに超えていた。
その光景を見て、エリアナがけらけらと笑い出した。
「あはは!リゼットお姉ちゃん、変な顔ー!」
「う、うるさい……!こ、これは……訓練だ……!」
リゼットは必死に虚勢を張るが、その声は完全に裏返っている。俺は苦笑しながら、水差しと新しい杯を彼女の前に置いた。
「どうぞ、お口直しに。……すみません、こればっかりは、どうにもならなくて」
「……」
リゼットは恨めしそうな目で俺を睨むと、水差しをひったくるように掴み、がぶがぶと水を飲み始めた。その姿には、かつての威厳は微塵もなかった。
「ふぅ……ふぅ……」
水を飲み干し、ようやく人心地ついたリゼットは、ぜえぜえと肩で息をしていた。その額には、玉のような汗がびっしりと浮かんでいる。
「……ルーク。一つ、聞かせろ」
「はい、なんでしょう」
「お前は……これを、毎日飲んでいるのか……?」
その問いは、心からの畏敬と、ほんの少しの恐怖を含んでいた。
「ええ、まあ。健康のために」
俺が平然と答えると、リゼットは「そうか……」とだけ呟き、何かとんでもない怪物を見るような目で俺を見つめた。彼女の中で、俺の評価がまた一つ、おかしな方向に上がってしまったらしい。
エリアナが、そんなリゼットの袖をちょいちょいと引っ張った。
「リゼットお姉ちゃん、大丈夫?でもね、お兄ちゃんのお水は、苦いけど、すっごく効くんだよ!だから、頑張って!」
子供からの純粋な励ましに、リゼットは複雑な表情を浮かべた。そして、はあ、と深いため息をつくと、観念したように頷いた。
「……ああ。分かっている。これも、呪いを解くためだ。耐えねば、ならん」
彼女はそう自分に言い聞かせるように呟くと、ゆっくりと立ち上がった。その足取りは、まだ少しだけおぼつかない。
「では、私は村の周辺の警備にあたる。それが、私の仕事だ」
「お願いします。気をつけて」
リゼットは一つ頷くと、少しふらつきながらも店を出て行った。その背中は、強敵との戦いを終えた後のように、どこか疲弊しているように見えた。
「リゼットお姉ちゃん、面白かったね!」
エリアナが、まだくすくすと笑っている。俺も、思わず笑みがこぼれた。
リゼット・フォン・アイゼン。元王国騎士団の、誇り高き女騎士。彼女がこのミストラル村で最初に戦うことになった敵は、邪教徒でも魔物でもなく、俺の作る、とてつもなく不味いポーションだった。
俺は、そんな彼女との奇妙な共同生活が、これからどんな日々を紡いでいくのかに、少しだけ期待している自分に気づいた。カウンターの隅で、エリアナの笑い声が、いつまでも明るく響いていた。
村長は、俺の店の隣にある、長い間使われていなかった小さな空き家をリゼットの住居として提供してくれた。村人たちが総出で掃除と修繕を行い、その日のうちには一人の女性が暮らすには十分すぎるほど、快適な住まいが完成した。リゼットは、村人たちの見返りを求めない親切に、最初は戸惑いながらも、何度も深く頭を下げて感謝していた。
俺はというと、早速彼女の呪いと戦うための「武器」を準備していた。『奇跡の泥水亭』のカウンターで、創生水をいつもより多めに生成し、持ち運びやすいようにいくつかの革袋に詰める。
「リゼットさん。これを」
俺がそれを差し出すと、リゼットは真剣な顔で受け取った。
「これが、私の生命線になるのだな」
「はい。苦痛を感じ始めたら、すぐに飲んでください。一日、三回から四回が目安になるかと。正確な効果の持続時間は、まだ分かりませんが……」
「承知した。感謝する」
彼女は革袋を、まるで貴重な装備品のように腰のベルトに括り付けた。その時、店の入り口から、エリアナがひょっこりと顔を出す。彼女は、美しい銀髪の女騎士に興味津々のようだった。
「リゼットお姉ちゃん、おはよー!」
エリアナは物怖じすることなく、リゼットに駆け寄った。リゼットは、突然の子供の接近に少し驚いたように身を固くしたが、エリアナの無邪気な笑顔を前に、その表情をわずかに和らげた。
「……おはよう。エリアナ、だったか」
「うん!リゼットお姉ちゃんは、ルークお兄ちゃんの護衛なんでしょ?かっこいいね!」
エリアナが目を輝かせながら言うと、リゼットは少し照れたように視線をそらした。
「当然の務めだ」
そんな二人のやり取りを、俺は微笑ましく眺めていた。この村の温かい空気が、リゼットの凍てついた心を少しずつ溶かしてくれるといいのだが。
「さて、と」
俺は咳払いを一つすると、もう一つ、新しく創生水を満たした木の杯をリゼットの前に置いた。
「まずは、今日の分を一杯。朝のうちに飲んでおいた方がいいでしょう」
その瞬間、リゼットの表情が、ほんのわずかに、本当にごくわずかにだが、強張ったのを俺は見逃さなかった。エリアナも、木の杯の中の茶色い液体を見て、同情するような顔でリゼットを見上げている。
「……そう、だな」
リゼットは、覚悟を決めた兵士のように、ゆっくりと杯を手に取った。昨日、あれほどの状況下で飲んだ時とは訳が違う。これから毎日、この得体の知れない液体を飲み続けなければならないのだ。
彼女は杯を口元へ運び、一瞬だけ動きを止めた。独特の土の香りが、彼女の騎士としての鋭い嗅覚を刺激したのだろう。そのサファイアのような瞳が、かすかに揺れる。
「……」
意を決したように、彼女は杯を傾け、その中身を一気に呷った。喉が、ごくりと鳴る。
次の瞬間、奇跡が起きた。
いや、奇跡ではない。誰もが予想し、そして心のどこかで期待していた通りの反応が、彼女の身に起きたのだ。
今までどんな時も表情を崩さなかった、あの鉄面皮のリゼット・フォン・アイゼン。その整った顔が、ぐにゃり、と歪んだ。
目は大きく見開かれ、信じられない、という驚愕の色に染まっている。眉間には深い皺が刻まれ、血の気の引いた唇はわなわなと震えていた。
「……っ!?!?!?」
声にならない悲鳴が、彼女の喉から漏れ出ている。彼女は杯をカウンターに置こうとするが、その手は震え、ガチャン!と大きな音を立てて取り落としてしまった。
「な……な……」
彼女は口元を押さえ、必死にこみ上げてくる何かと戦っている。その姿は、もはや誇り高き女騎士ではなく、未知の味覚テロに遭遇した、ただの一人の被害者だった。
「こ、これは……なんだ……!?泥……いや、それ以上の……何か……概念的な……まずさが……脳を、直接……!」
彼女の口から紡がれる言葉は、もはや意味をなしていなかった。その青い瞳からは、生理的な涙が滲み出ている。
昨日、あれほど平静を装っていたのは、やはり極限状態だったからなのだろう。冷静な状態で改めて味わった創生水の味は、彼女の許容量を遥かに超えていた。
その光景を見て、エリアナがけらけらと笑い出した。
「あはは!リゼットお姉ちゃん、変な顔ー!」
「う、うるさい……!こ、これは……訓練だ……!」
リゼットは必死に虚勢を張るが、その声は完全に裏返っている。俺は苦笑しながら、水差しと新しい杯を彼女の前に置いた。
「どうぞ、お口直しに。……すみません、こればっかりは、どうにもならなくて」
「……」
リゼットは恨めしそうな目で俺を睨むと、水差しをひったくるように掴み、がぶがぶと水を飲み始めた。その姿には、かつての威厳は微塵もなかった。
「ふぅ……ふぅ……」
水を飲み干し、ようやく人心地ついたリゼットは、ぜえぜえと肩で息をしていた。その額には、玉のような汗がびっしりと浮かんでいる。
「……ルーク。一つ、聞かせろ」
「はい、なんでしょう」
「お前は……これを、毎日飲んでいるのか……?」
その問いは、心からの畏敬と、ほんの少しの恐怖を含んでいた。
「ええ、まあ。健康のために」
俺が平然と答えると、リゼットは「そうか……」とだけ呟き、何かとんでもない怪物を見るような目で俺を見つめた。彼女の中で、俺の評価がまた一つ、おかしな方向に上がってしまったらしい。
エリアナが、そんなリゼットの袖をちょいちょいと引っ張った。
「リゼットお姉ちゃん、大丈夫?でもね、お兄ちゃんのお水は、苦いけど、すっごく効くんだよ!だから、頑張って!」
子供からの純粋な励ましに、リゼットは複雑な表情を浮かべた。そして、はあ、と深いため息をつくと、観念したように頷いた。
「……ああ。分かっている。これも、呪いを解くためだ。耐えねば、ならん」
彼女はそう自分に言い聞かせるように呟くと、ゆっくりと立ち上がった。その足取りは、まだ少しだけおぼつかない。
「では、私は村の周辺の警備にあたる。それが、私の仕事だ」
「お願いします。気をつけて」
リゼットは一つ頷くと、少しふらつきながらも店を出て行った。その背中は、強敵との戦いを終えた後のように、どこか疲弊しているように見えた。
「リゼットお姉ちゃん、面白かったね!」
エリアナが、まだくすくすと笑っている。俺も、思わず笑みがこぼれた。
リゼット・フォン・アイゼン。元王国騎士団の、誇り高き女騎士。彼女がこのミストラル村で最初に戦うことになった敵は、邪教徒でも魔物でもなく、俺の作る、とてつもなく不味いポーションだった。
俺は、そんな彼女との奇妙な共同生活が、これからどんな日々を紡いでいくのかに、少しだけ期待している自分に気づいた。カウンターの隅で、エリアナの笑い声が、いつまでも明るく響いていた。
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