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第58話 ルークの援護
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「ぐ……あああああっ!」
肩を貫かれた幹部は、獣のような苦悶の叫びを上げた。その体から黒い魔力が奔流のように噴き出す。リゼットは即座に剣を引き抜き、後方へ跳躍して追撃をかわした。
幹部の肩からは、血の代わりに黒い霧が立ち上っている。その傷は深く、普通の人間ならば戦闘不能に陥っているはずだ。だが、彼はよろめきながらも、憎悪に満ちた目でリゼットを睨みつけた。
「……よくも、この私を……!」
その声は怒りで震えていた。彼は、辺境の騎士と村人たちに自分がここまで追い詰められたという事実が信じられないようだった。
「ヘルハウンド共!あの女を殺せ!」
彼の命令に応じ、ギムリと自警団が相手にしていた三体のヘルハウンドが、一斉にリゼットへと襲いかかった。
「させるか!」
ギムリが戦鎚を振るい、一体の進路を塞ぐ。自警団も必死に槍を突き出して残りの二体を牽制する。だが、主の怒りに呼応した猟犬たちの動きは、先ほどまでとは比べ物にならないほど素早く、凶暴になっていた。
リゼットは、肩を貫いた一撃で体力を消耗していたのか、三体の猛攻を捌ききれず徐々に後退していく。その頬をヘルハウンドの爪が浅く掠め、一筋の血が流れた。
「リゼットさん!」
俺は彼女の元へ駆け寄ろうとするが、幹部がそれを許さなかった。
「貴様の相手は私だ!」
肩を押さえた幹部はもう片方の手で杖を構え、俺に向かって次々と闇の魔弾を放ってきた。俺は必死でそれを避け続けるが、戦闘経験のない俺にはかわすだけで精一杯だった。爆発する魔弾の余波で、服が焼け焦げ、肌がひりつく。
戦況は一転して劣勢に陥っていた。リゼットは三体のヘルハウンドに、俺は幹部に、それぞれ釘付けにされている。ギムリと自警団はヘルハウンドの相手で手一杯。ノエルも新たな罠を仕掛ける隙を見つけられずにいた。
このままではジリ貧だ。どこかで流れを変えなければ。
俺は魔弾の嵐をかいくぐりながら、必死に思考を巡らせた。俺の力でこの状況を打開する方法。ただ回復させるだけではない、もっと直接的な、攻撃的な使い方。
森での戦闘が脳裏をよぎる。俺の創生水が、邪教徒の茨の魔術を激しい拒絶反応を起こして消滅させた光景。
あれは創生の力と闇の力が、互いを打ち消し合った結果だ。ならば、あの力を敵本体に直接ぶつけたら、どうなる?
賭けだった。だが、やるしかない。
俺は覚悟を決めた。
「ノエルさん!」
俺は少し離れた場所で戦況をうかがっていたノエルに向かって叫んだ。
「援護を!一瞬でいい、彼の動きを止めてください!」
俺の意図を即座に理解したノエルは、力強く頷いた。
「任せて!」
彼女はポーチから小さなガラス玉を数個取り出すと、それを幹部に向かって投げつけた。それは地面に叩きつけられると、粘着性の高い液体を撒き散らす『鳥もち玉』だった。
「小賢しい!」
幹部は足元に広がる粘液を忌々しげに睨みつけ、闇の魔術で焼き払おうとする。そのほんの一瞬。彼の意識が足元に集中した隙。
それが俺たちが求めていた、たった一瞬の好機だった。
俺は胸に下げていた創生水の革袋を大きく振りかぶった。そして、狙いを定める。相手は肩に深手を負った幹部。
「―――今だ!」
ノエルの叫びと同時に、俺は革袋を彼の傷口めがけて全力で投げつけた。
革袋は放物線を描いて飛び、狙い違わず、幹部の血と闇の霧が噴き出す左肩に正確に命中した。
パシャッ!
革袋が破れ、中の創生水が彼の傷口に直接降りかかる。
次の瞬間。
「ぎゃあああああああああああああああっ!!」
幹部の口から、これまでとは比べ物にならない、魂の底からの絶叫がほとばしった。
彼の肩の傷口から、白い煙がまるで肉が焼けるかのように激しく噴き出した。創生の力が、彼の邪悪な魔力で構成された肉体と激しい拒絶反応を起こしているのだ。
それは浄化ではなかった。もっと暴力的な、存在そのものを否定し合う力の衝突。彼の肉体を内側から、創生の力が喰らい、破壊していく。
「あ…ああ…!腕が!私の腕がぁっ!」
幹部の左腕は創生水に触れた部分から、まるで酸で溶かされたかのように、泡を吹いて崩れ落ちていった。彼は痛みと恐怖に顔を歪ませ、その場に崩れ落ちる。
主が傷ついたことでヘルハウンドたちの動きも、ぴたりと止まった。実体を失いかけたように、その体が透け始めている。
「……今だ!総員、攻撃!」
リゼットがその好機を見逃さなかった。彼女の号令で、ギムリと自警団が動きの止まったヘルハウンドに最後の猛攻を仕掛ける。闇の猟犬たちは抵抗らしい抵抗もできず、光の粒子となって消滅していった。
広場には静寂が戻った。残されたのは、片腕を失い、地面を転げ回って苦しむ邪教徒の幹部と、勝利を目前にして息を呑む俺たちだけだった。
俺は自分の力がもたらした、あまりにも凄惨な結果に立ち尽くしていた。癒すための力が、これほどまでに破壊的な結果を生むとは。俺は、その力の恐ろしさに改めて身震いした。
「……やったのか」
誰かがそう呟いた。
誰もが勝利を確信した。
だが、幹部はまだ死んではいなかった。
彼は残された右手で懐を探ると、何か黒い、禍々しい輝きを放つ宝玉のようなものを取り出した。
「……許さん。許さんぞ、貴様ら……!この私に、ここまでさせたこと……後悔させてやる……!」
彼は血走った目で俺たちを睨みつけると、その宝玉を躊躇なく、自らの胸に突き立てた。
「まずい!」
ノエルが叫んだ。
宝玉が突き刺さった瞬間、幹部の体から、これまでとは比べ物にならないほどの、絶望的に濃密な闇の魔力が嵐のように吹き荒れた。
彼の体はもはや人間のそれではなく、何か別の、おぞましい存在へと変貌を遂げようとしていた。
肩を貫かれた幹部は、獣のような苦悶の叫びを上げた。その体から黒い魔力が奔流のように噴き出す。リゼットは即座に剣を引き抜き、後方へ跳躍して追撃をかわした。
幹部の肩からは、血の代わりに黒い霧が立ち上っている。その傷は深く、普通の人間ならば戦闘不能に陥っているはずだ。だが、彼はよろめきながらも、憎悪に満ちた目でリゼットを睨みつけた。
「……よくも、この私を……!」
その声は怒りで震えていた。彼は、辺境の騎士と村人たちに自分がここまで追い詰められたという事実が信じられないようだった。
「ヘルハウンド共!あの女を殺せ!」
彼の命令に応じ、ギムリと自警団が相手にしていた三体のヘルハウンドが、一斉にリゼットへと襲いかかった。
「させるか!」
ギムリが戦鎚を振るい、一体の進路を塞ぐ。自警団も必死に槍を突き出して残りの二体を牽制する。だが、主の怒りに呼応した猟犬たちの動きは、先ほどまでとは比べ物にならないほど素早く、凶暴になっていた。
リゼットは、肩を貫いた一撃で体力を消耗していたのか、三体の猛攻を捌ききれず徐々に後退していく。その頬をヘルハウンドの爪が浅く掠め、一筋の血が流れた。
「リゼットさん!」
俺は彼女の元へ駆け寄ろうとするが、幹部がそれを許さなかった。
「貴様の相手は私だ!」
肩を押さえた幹部はもう片方の手で杖を構え、俺に向かって次々と闇の魔弾を放ってきた。俺は必死でそれを避け続けるが、戦闘経験のない俺にはかわすだけで精一杯だった。爆発する魔弾の余波で、服が焼け焦げ、肌がひりつく。
戦況は一転して劣勢に陥っていた。リゼットは三体のヘルハウンドに、俺は幹部に、それぞれ釘付けにされている。ギムリと自警団はヘルハウンドの相手で手一杯。ノエルも新たな罠を仕掛ける隙を見つけられずにいた。
このままではジリ貧だ。どこかで流れを変えなければ。
俺は魔弾の嵐をかいくぐりながら、必死に思考を巡らせた。俺の力でこの状況を打開する方法。ただ回復させるだけではない、もっと直接的な、攻撃的な使い方。
森での戦闘が脳裏をよぎる。俺の創生水が、邪教徒の茨の魔術を激しい拒絶反応を起こして消滅させた光景。
あれは創生の力と闇の力が、互いを打ち消し合った結果だ。ならば、あの力を敵本体に直接ぶつけたら、どうなる?
賭けだった。だが、やるしかない。
俺は覚悟を決めた。
「ノエルさん!」
俺は少し離れた場所で戦況をうかがっていたノエルに向かって叫んだ。
「援護を!一瞬でいい、彼の動きを止めてください!」
俺の意図を即座に理解したノエルは、力強く頷いた。
「任せて!」
彼女はポーチから小さなガラス玉を数個取り出すと、それを幹部に向かって投げつけた。それは地面に叩きつけられると、粘着性の高い液体を撒き散らす『鳥もち玉』だった。
「小賢しい!」
幹部は足元に広がる粘液を忌々しげに睨みつけ、闇の魔術で焼き払おうとする。そのほんの一瞬。彼の意識が足元に集中した隙。
それが俺たちが求めていた、たった一瞬の好機だった。
俺は胸に下げていた創生水の革袋を大きく振りかぶった。そして、狙いを定める。相手は肩に深手を負った幹部。
「―――今だ!」
ノエルの叫びと同時に、俺は革袋を彼の傷口めがけて全力で投げつけた。
革袋は放物線を描いて飛び、狙い違わず、幹部の血と闇の霧が噴き出す左肩に正確に命中した。
パシャッ!
革袋が破れ、中の創生水が彼の傷口に直接降りかかる。
次の瞬間。
「ぎゃあああああああああああああああっ!!」
幹部の口から、これまでとは比べ物にならない、魂の底からの絶叫がほとばしった。
彼の肩の傷口から、白い煙がまるで肉が焼けるかのように激しく噴き出した。創生の力が、彼の邪悪な魔力で構成された肉体と激しい拒絶反応を起こしているのだ。
それは浄化ではなかった。もっと暴力的な、存在そのものを否定し合う力の衝突。彼の肉体を内側から、創生の力が喰らい、破壊していく。
「あ…ああ…!腕が!私の腕がぁっ!」
幹部の左腕は創生水に触れた部分から、まるで酸で溶かされたかのように、泡を吹いて崩れ落ちていった。彼は痛みと恐怖に顔を歪ませ、その場に崩れ落ちる。
主が傷ついたことでヘルハウンドたちの動きも、ぴたりと止まった。実体を失いかけたように、その体が透け始めている。
「……今だ!総員、攻撃!」
リゼットがその好機を見逃さなかった。彼女の号令で、ギムリと自警団が動きの止まったヘルハウンドに最後の猛攻を仕掛ける。闇の猟犬たちは抵抗らしい抵抗もできず、光の粒子となって消滅していった。
広場には静寂が戻った。残されたのは、片腕を失い、地面を転げ回って苦しむ邪教徒の幹部と、勝利を目前にして息を呑む俺たちだけだった。
俺は自分の力がもたらした、あまりにも凄惨な結果に立ち尽くしていた。癒すための力が、これほどまでに破壊的な結果を生むとは。俺は、その力の恐ろしさに改めて身震いした。
「……やったのか」
誰かがそう呟いた。
誰もが勝利を確信した。
だが、幹部はまだ死んではいなかった。
彼は残された右手で懐を探ると、何か黒い、禍々しい輝きを放つ宝玉のようなものを取り出した。
「……許さん。許さんぞ、貴様ら……!この私に、ここまでさせたこと……後悔させてやる……!」
彼は血走った目で俺たちを睨みつけると、その宝玉を躊躇なく、自らの胸に突き立てた。
「まずい!」
ノエルが叫んだ。
宝玉が突き刺さった瞬間、幹部の体から、これまでとは比べ物にならないほどの、絶望的に濃密な闇の魔力が嵐のように吹き荒れた。
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