80 / 100
第80話 光の帰還
しおりを挟む
聖女の私室は静寂に包まれていた。
床に描かれた巨大な魔法陣は輝きを失い、ただの模様と化している。その中央で、俺と聖女セシリアは向かい合ったまま静かに座っていた。まるで時が止まったかのように。
その周りをリゼット、ノエル、そして老神官長が息を殺して見守っていた。彼らの顔には極度の緊張と疲労、そしてわずかな希望が浮かんでいる。
現実世界では、俺が魂の旅に出てからまだ数分しか経っていなかった。だが、その数分間は彼らにとって永遠よりも長く感じられただろう。
俺が精神世界で呪いの核と死闘を繰り広げている間、現実世界でもまた激しい戦いが繰り広げられていた。
リゼット率いる王国騎士団の部隊は、ゲオルグがもたらした情報通り地下水路で邪教徒の本隊を奇襲した。暗く狭い通路での戦闘は熾烈を極めたが、地の利とリゼットの卓越した指揮能力が戦況を優位に進めた。
一方、ノエルとギムリが率いる突入部隊もまた、邪教徒のアジトである古代遺跡への強襲に成功していた。ノエルの仕掛けた様々な罠が遺跡の防衛システムを無力化し、ギムリの戦鎚が立ちふさがる敵を粉砕していく。
二つの戦場で、仲間たちは俺が帰還するまでの時間を文字通り命懸けで稼いでくれていたのだ。
そして、今。
全ての戦いが終わろうとしていた。
俺の体がぴくりと動いた。固く閉じられていた瞼がかすかに震える。
「……ルーク!」
リゼットが俺の名を呼んだ。
ゆっくりと、本当にゆっくりと、俺の意識は肉体へと帰還してきた。魂だけの存在から再び血の通った人間へと戻っていく感覚。手足の重み、空気の匂い、肌を撫でる風。その全てが懐かしく感じられた。
俺は目を開けた。
最初に目に飛び込んできたのは、心配そうに俺の顔を覗き込む仲間たちの顔だった。リゼットのサファイアのような瞳。ノエルの翡翠色の瞳。そして、老神官長の涙で潤んだ瞳。
「……ただいま、戻りました」
俺の口からかすれた声が漏れた。
その瞬間、部屋に張り詰めていた緊張の糸がぷつりと切れた。
「……おかえり」
リゼットの声は震えていた。彼女は俺のそばに崩れるように膝をつくと、何も言わずにただ俺の肩を強く掴んだ。その指先から彼女の安堵が痛いほど伝わってきた。
「もう……馬鹿! 心配させおって……!」
ノエルも目頭を押さえながら悪態をつく。だが、その顔は喜びでくしゃくしゃに歪んでいた。
俺は仲間たちの顔を見回し、そして目の前に座る少女に視線を移した。
聖女セシリア。
彼女もまた、俺と同時に長い眠りから目覚めようとしていた。
彼女の瞼がゆっくりと持ち上がる。現れた瑠璃色の瞳は、もう虚ろではなかった。そこには幼い少女らしい純粋な好奇心と、そして全てを見通すかのような深い叡智の光が再び宿っていた。
彼女は自分の手を見つめ、体を確かめ、そして部屋にいる人々を一人ずつゆっくりと見回した。
最後に、その視線は俺の顔で止まった。
彼女は何も言わなかった。ただ、にっこりと花が綻ぶように微笑んだ。
そのたった一つの微笑みが、俺たちの完全な勝利を何よりも雄弁に物語っていた。
「セシリア様……! おお、聖女様!」
老神官長が嗚咽を漏らしながら、彼女の足元にひれ伏した。部屋の外で待機していた神官たちも中の様子を察し、歓喜の声を上げ始める。
大神殿に、一年ぶりに本物の歓喜が戻ってきた。
俺は、その喧騒の中で静かに立ち上がった。体は鉛のように重い。魂の戦いは俺の生命力をほとんど根こそぎ奪っていた。
「……ルーク!」
リゼットがふらつく俺の体を慌てて支える。
「大丈夫だ。少し疲れただけだ」
俺はそう言って笑ってみせたが、立っているのがやっとだった。
その時。
小さな温かい手が、俺の服の裾をそっと引いた。
セシリアだった。彼女はいつの間にかベッドから降り、自分の足でしっかりと立っていた。
「……ありがとう、ルーク」
彼女は俺を見上げ、はっきりとした声でもう一度礼を言った。
「あなたのおかげで私は暗い夢から覚めることができました。この御恩は決して忘れません」
その言葉遣いは、幼い少女のものとは思えないほど気高く、そして優雅だった。
俺は彼女の頭にそっと手を置いた。
「どういたしまして。それが俺の仕事ですから」
俺がそう言って微笑むと、彼女も嬉しそうに微笑み返した。
光が帰ってきた。
絶望の闇に閉ざされていたこの大神殿に。そして、一人の少女の魂に。
俺たちの王都での戦いは終わった。そう、誰もが思った。
だが、聖女セシリアの口から次に紡がれた言葉は、その安堵の空気を一瞬にして凍り付かせるものだった。
彼女は俺の目をまっすぐに見つめ、静かに、しかしはっきりとした予言を告げたのだ。
「……でも、まだ終わりではありません。本当の戦いは、これからです」
彼女の瞳には、俺たちには見えない次なる脅威の姿がはっきりと映っているかのようだった。
床に描かれた巨大な魔法陣は輝きを失い、ただの模様と化している。その中央で、俺と聖女セシリアは向かい合ったまま静かに座っていた。まるで時が止まったかのように。
その周りをリゼット、ノエル、そして老神官長が息を殺して見守っていた。彼らの顔には極度の緊張と疲労、そしてわずかな希望が浮かんでいる。
現実世界では、俺が魂の旅に出てからまだ数分しか経っていなかった。だが、その数分間は彼らにとって永遠よりも長く感じられただろう。
俺が精神世界で呪いの核と死闘を繰り広げている間、現実世界でもまた激しい戦いが繰り広げられていた。
リゼット率いる王国騎士団の部隊は、ゲオルグがもたらした情報通り地下水路で邪教徒の本隊を奇襲した。暗く狭い通路での戦闘は熾烈を極めたが、地の利とリゼットの卓越した指揮能力が戦況を優位に進めた。
一方、ノエルとギムリが率いる突入部隊もまた、邪教徒のアジトである古代遺跡への強襲に成功していた。ノエルの仕掛けた様々な罠が遺跡の防衛システムを無力化し、ギムリの戦鎚が立ちふさがる敵を粉砕していく。
二つの戦場で、仲間たちは俺が帰還するまでの時間を文字通り命懸けで稼いでくれていたのだ。
そして、今。
全ての戦いが終わろうとしていた。
俺の体がぴくりと動いた。固く閉じられていた瞼がかすかに震える。
「……ルーク!」
リゼットが俺の名を呼んだ。
ゆっくりと、本当にゆっくりと、俺の意識は肉体へと帰還してきた。魂だけの存在から再び血の通った人間へと戻っていく感覚。手足の重み、空気の匂い、肌を撫でる風。その全てが懐かしく感じられた。
俺は目を開けた。
最初に目に飛び込んできたのは、心配そうに俺の顔を覗き込む仲間たちの顔だった。リゼットのサファイアのような瞳。ノエルの翡翠色の瞳。そして、老神官長の涙で潤んだ瞳。
「……ただいま、戻りました」
俺の口からかすれた声が漏れた。
その瞬間、部屋に張り詰めていた緊張の糸がぷつりと切れた。
「……おかえり」
リゼットの声は震えていた。彼女は俺のそばに崩れるように膝をつくと、何も言わずにただ俺の肩を強く掴んだ。その指先から彼女の安堵が痛いほど伝わってきた。
「もう……馬鹿! 心配させおって……!」
ノエルも目頭を押さえながら悪態をつく。だが、その顔は喜びでくしゃくしゃに歪んでいた。
俺は仲間たちの顔を見回し、そして目の前に座る少女に視線を移した。
聖女セシリア。
彼女もまた、俺と同時に長い眠りから目覚めようとしていた。
彼女の瞼がゆっくりと持ち上がる。現れた瑠璃色の瞳は、もう虚ろではなかった。そこには幼い少女らしい純粋な好奇心と、そして全てを見通すかのような深い叡智の光が再び宿っていた。
彼女は自分の手を見つめ、体を確かめ、そして部屋にいる人々を一人ずつゆっくりと見回した。
最後に、その視線は俺の顔で止まった。
彼女は何も言わなかった。ただ、にっこりと花が綻ぶように微笑んだ。
そのたった一つの微笑みが、俺たちの完全な勝利を何よりも雄弁に物語っていた。
「セシリア様……! おお、聖女様!」
老神官長が嗚咽を漏らしながら、彼女の足元にひれ伏した。部屋の外で待機していた神官たちも中の様子を察し、歓喜の声を上げ始める。
大神殿に、一年ぶりに本物の歓喜が戻ってきた。
俺は、その喧騒の中で静かに立ち上がった。体は鉛のように重い。魂の戦いは俺の生命力をほとんど根こそぎ奪っていた。
「……ルーク!」
リゼットがふらつく俺の体を慌てて支える。
「大丈夫だ。少し疲れただけだ」
俺はそう言って笑ってみせたが、立っているのがやっとだった。
その時。
小さな温かい手が、俺の服の裾をそっと引いた。
セシリアだった。彼女はいつの間にかベッドから降り、自分の足でしっかりと立っていた。
「……ありがとう、ルーク」
彼女は俺を見上げ、はっきりとした声でもう一度礼を言った。
「あなたのおかげで私は暗い夢から覚めることができました。この御恩は決して忘れません」
その言葉遣いは、幼い少女のものとは思えないほど気高く、そして優雅だった。
俺は彼女の頭にそっと手を置いた。
「どういたしまして。それが俺の仕事ですから」
俺がそう言って微笑むと、彼女も嬉しそうに微笑み返した。
光が帰ってきた。
絶望の闇に閉ざされていたこの大神殿に。そして、一人の少女の魂に。
俺たちの王都での戦いは終わった。そう、誰もが思った。
だが、聖女セシリアの口から次に紡がれた言葉は、その安堵の空気を一瞬にして凍り付かせるものだった。
彼女は俺の目をまっすぐに見つめ、静かに、しかしはっきりとした予言を告げたのだ。
「……でも、まだ終わりではありません。本当の戦いは、これからです」
彼女の瞳には、俺たちには見えない次なる脅威の姿がはっきりと映っているかのようだった。
41
あなたにおすすめの小説
掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~
テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。
しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。
ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。
「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」
彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ――
目が覚めると未知の洞窟にいた。
貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。
その中から現れたモノは……
「えっ? 女の子???」
これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
神眼のカードマスター 〜パーティーを追放されてから人生の大逆転が始まった件。今さら戻って来いと言われてももう遅い〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「いいかい? 君と僕じゃ最初から住む世界が違うんだよ。これからは惨めな人生を送って一生後悔しながら過ごすんだね」
Fランク冒険者のアルディンは領主の息子であるザネリにそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
父親から譲り受けた大切なカードも奪われ、アルディンは失意のどん底に。
しばらくは冒険者稼業をやめて田舎でのんびり暮らそうと街を離れることにしたアルディンは、その道中、メイド姉妹が賊に襲われている光景を目撃する。
彼女たちを救い出す最中、突如として【神眼】が覚醒してしまう。
それはこのカード世界における掟すらもぶち壊してしまうほどの才能だった。
無事にメイド姉妹を助けたアルディンは、大きな屋敷で彼女たちと一緒に楽しく暮らすようになる。
【神眼】を使って楽々とカードを集めてまわり、召喚獣の万能スライムとも仲良くなって、やがて天災級ドラゴンを討伐するまでに成長し、アルディンはどんどん強くなっていく。
一方その頃、ザネリのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
ダンジョン攻略も思うようにいかなくなり、ザネリはそこでようやくアルディンの重要さに気づく。
なんとか引き戻したいザネリは、アルディンにパーティーへ戻って来るように頼み込むのだったが……。
これは、かつてFランク冒険者だった青年が、チート能力を駆使してカード無双で成り上がり、やがて神話級改変者〈ルールブレイカー〉と呼ばれるようになるまでの人生逆転譚である。
元公務員、辺境ギルドの受付になる 〜『受理』と『却下』スキルで無自覚に無双していたら、伝説の職員と勘違いされて俺の定時退勤が危うい件〜
☆ほしい
ファンタジー
市役所で働く安定志向の公務員、志摩恭平(しまきょうへい)は、ある日突然、勇者召喚に巻き込まれて異世界へ。
しかし、与えられたスキルは『受理』と『却下』という、戦闘には全く役立ちそうにない地味なものだった。
「使えない」と判断された恭平は、国から追放され、流れ着いた辺境の街で冒険者ギルドの受付職員という天職を見つける。
書類仕事と定時退勤。前世と変わらぬ平穏な日々が続くはずだった。
だが、彼のスキルはとんでもない隠れた効果を持っていた。
高難易度依頼の書類に『却下』の判を押せば依頼自体が消滅し、新米冒険者のパーティ登録を『受理』すれば一時的に能力が向上する。
本人は事務処理をしているだけのつもりが、いつしか「彼の受付を通った者は必ず成功する」「彼に睨まれたモンスターは消滅する」という噂が広まっていく。
その結果、静かだった辺境ギルドには腕利きの冒険者が集い始め、恭平の定時退勤は日々脅かされていくのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる