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第二十七話:新宿クライシス前夜 - 集う思惑、託される祈り
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新宿、東京都庁舎。その地下深くで、そして上空で、世界の命運を左右する何かが起ころうとしている。プライムのビジョンと俺たちの解析が示したその場所は、今や俺、神崎蓮にとって、最重要警戒区域となっていた。残された時間は少ない。
神崎家の地下オペレーションルームは、不眠不休の司令塔と化していた。壁一面のモニターには、都庁舎周辺のリアルタイムエネルギーマップ、龍脈の流れを示す複雑な図、プライムの精神波形、そしてアルカナム・ソサエティや世界中の情報機関から集められた断片的な情報が、絶えず更新され続けている。
「……龍脈の一族、やはり動いています」
白鳥栞が、鋭い目でモニターを追っていた。彼女の指先は、キーボードの上で精密なダンスを踊り、膨大なデータを処理していく。
「都庁舎の地下……おそらく、彼らが『龍穴(りゅうけつ)』と呼ぶ、龍脈エネルギーが最も集中するポイントで、大規模な儀式、あるいは術式を展開しようとしているようです。エネルギーパターンから見て、目的はやはり……『カオス』の『浄化』、あるいは制御……。ですが、その方法は依然として不明です」
「『浄化』ね……。そのために、どれだけの犠牲を払うつもりなのか」
俺は、吐き捨てるように言った。白銀との会話で感じた、彼らの冷徹さを思い出す。彼らにとって、一般市民の命など、大局の前では些細なものなのだろう。
俺は、アルカナム・ソサエティに、この情報を即座に共有した。彼らからの返信は早かった。
『龍脈の一族の『浄化』の術……それは、禁断とされる古代の儀式かもしれん。龍脈のエネルギーを強制的に暴走させ、その破壊力で『カオス』の顕現を焼き払う、というものだ。だが、制御は極めて困難であり、成功したとしても、周辺地域に壊滅的な被害をもたらすだろう。絶対に、阻止せねばならん』
アルカナムも、龍脈の一族の動きを危険視している。だが、彼らは直接的な武力介入を躊躇っているようだった。古き盟約か、あるいは別の理由があるのか。いずれにせよ、実働部隊として動けるのは、現状、俺だけということらしい。
(好都合だ。俺のやり方でやらせてもらう)
俺は、栞と連携し、都庁舎への介入計画を最終段階へと進めていた。神崎グループの最新鋭ステルスドローンと小型ロボットを、都庁舎周辺の地下通路や換気口に潜入させ、内部構造と警備体制をマッピング。龍脈の一族が展開しているであろう結界や術式の解析も進める。物理的な破壊工作ではなく、彼らの儀式の核心部分――エネルギー制御システム、あるいは術者自身の精神――にピンポイントで介入し、無力化する。それが、俺の描くシナリオだった。
***
一方、保護施設にいるプライムの訓練も、佳境に入っていた。俺は、遠隔での精神リンクを通じて、彼女が自身の能力――高次元情報へのアクセスと、限定的なエネルギー制御――を理解し、受け入れられるようにサポートを続けていた。
(プライム、感じるか? 君の中にある、温かくて、力強い流れを。それが、君自身の力だ)
『……うん……。前は、怖くて、ぐちゃぐちゃだったけど……。今は、少しだけ……キラキラしてる……気がする』
プライムの精神は、目覚ましい安定を見せ始めていた。俺との繋がりと、自らの能力への理解が、彼女に自信を与えているのだろう。彼女が見るビジョンも、以前のような断片的な悪夢ではなく、より具体的で、予知に近い情報をもたらすようになっていた。
『……黒い……亀裂……。もうすぐ……。でも……光も……見える……。銀色の……龍と……金色の……翼……?』
(銀色の龍は、龍脈の一族、白銀か? では、金色の翼とは……? 俺のことか? それとも……)
プライムのビジョンは、依然として謎めいている。だが、それが決戦の行方を左右する重要なヒントであることは間違いなかった。
***
帝聖学園での時間は、嵐の前の静けさのように、穏やかに過ぎていった。だが、俺を取り巻く人間関係は、静かに、しかし確実に変化していた。
橘葵は、俺への複雑な感情を抱えながらも、陸上部の活動に打ち込むことで、前を向こうとしていた。時折、俺に向けるその眼差しには、以前とは違う、強さと覚悟のようなものが宿り始めている。彼女は、俺の知らないところで、自分自身の戦いを始めているのかもしれない。
高嶺椿は、生徒会長としての責務を果たしながらも、水面下で俺への情報提供を続けていた。彼女は、俺がやろうとしていることの危険性を理解しつつも、それを止めようとはしない。むしろ、共犯者として、あるいはそれ以上の感情を持って、俺の戦いを見守ろうとしている。その視線が、俺の背中を少しだけ温かくした。
そして、父、神崎龍一郎。彼は、俺の独断専行を知りながらも、表立って干渉してくることはなかった。だが、神崎グループ全体の情報網が、東京、特に新宿周辺の監視レベルを引き上げていることは明らかだった。彼は、俺の知らないところで、何らかの備えをしているのだろう。それは、俺を守るためなのか、それとも、神崎グループ自身の利益のためなのか。まだ、分からない。
***
決戦前夜。
オペレーションルームには、俺と栞、二人きりだった。壁のモニターには、リアルタイムで更新される都庁舎周辺のデータと、プライムの安定したバイタルサインが表示されている。空気は、極限まで張り詰めていた。
「……準備は、全て整いました」
栞が、静かに告げた。その声には、疲労の色と共に、強い決意が滲んでいる。
「ああ。あとは、時を待つだけだ」
俺は、オペレーターチェアから立ち上がり、彼女に向き直った。
「栞、ありがとう。君がいなければ、ここまで来ることはできなかった」
それは、偽りのない本心だった。彼女の解析能力、精神的な支え、そして揺るぎない信頼がなければ、俺はこの複雑なゲーム盤の上で、とっくに道を見失っていたかもしれない。
「……私の方こそ……ありがとうございます、神崎君」
栞は、少し頬を赤らめながらも、真っ直ぐな瞳で俺を見つめ返した。
「神崎君と出会って、私の世界は変わりました。退屈で、色褪せていた毎日が、こんなにも……スリリングで、意味のあるものになるなんて……。だから……」
彼女は、一歩前に進み出た。
「……だから、絶対に、生きて帰ってきてください。そして、また……一緒に、世界の謎を解き明かしましょう。約束、ですよ?」
彼女の小さな手が、俺の手にそっと重ねられた。その温もりが、俺の心に深く染み渡る。
「……ああ、約束する」
俺は、彼女の手を強く握り返した。
「必ず、全てを終わらせて、ここに戻ってくる」
その時、プライムとの精神リンクを通じて、最後のビジョンが流れ込んできた。
それは、激しい光と闇の交錯。破壊と再生。そして、瓦礫の中から立ち上がる、一つの人影――。それが誰なのかは、判別できなかった。
(吉兆か、凶兆か……)
だが、もう迷いはない。
俺は、栞に後方支援を託し、オペレーションルームを後にした。地下通路を抜け、地上へと出る。
見上げた夜空には、月はなく、星々だけが瞬いていた。新月は、もう間もなくだ。
俺は、黒いコートの襟を立て、夜の闇へと歩き出した。目指すは、新宿、東京都庁舎。
まもなく、この街が、世界の運命を賭けた戦いの舞台となる。
龍脈の一族、白銀。
アルカナム・ソサエティの思惑。
そして、姿を見せぬ『カオス』の脅威。
様々なプレイヤーの思惑が交錯する中で、俺は、俺自身の目的のために、その力を振るう。
空気が、ざわついているのを感じる。
見えざるエネルギーが、渦を巻き始めている。
東京が、悲鳴を上げる前の、静かなプレリュード。
(さあ、始めようか。俺の脚本による、最終楽章を)
俺は、不敵な笑みを浮かべ、闇の中へと加速した。
東京クライシスは、もう始まっているのだから。
神崎家の地下オペレーションルームは、不眠不休の司令塔と化していた。壁一面のモニターには、都庁舎周辺のリアルタイムエネルギーマップ、龍脈の流れを示す複雑な図、プライムの精神波形、そしてアルカナム・ソサエティや世界中の情報機関から集められた断片的な情報が、絶えず更新され続けている。
「……龍脈の一族、やはり動いています」
白鳥栞が、鋭い目でモニターを追っていた。彼女の指先は、キーボードの上で精密なダンスを踊り、膨大なデータを処理していく。
「都庁舎の地下……おそらく、彼らが『龍穴(りゅうけつ)』と呼ぶ、龍脈エネルギーが最も集中するポイントで、大規模な儀式、あるいは術式を展開しようとしているようです。エネルギーパターンから見て、目的はやはり……『カオス』の『浄化』、あるいは制御……。ですが、その方法は依然として不明です」
「『浄化』ね……。そのために、どれだけの犠牲を払うつもりなのか」
俺は、吐き捨てるように言った。白銀との会話で感じた、彼らの冷徹さを思い出す。彼らにとって、一般市民の命など、大局の前では些細なものなのだろう。
俺は、アルカナム・ソサエティに、この情報を即座に共有した。彼らからの返信は早かった。
『龍脈の一族の『浄化』の術……それは、禁断とされる古代の儀式かもしれん。龍脈のエネルギーを強制的に暴走させ、その破壊力で『カオス』の顕現を焼き払う、というものだ。だが、制御は極めて困難であり、成功したとしても、周辺地域に壊滅的な被害をもたらすだろう。絶対に、阻止せねばならん』
アルカナムも、龍脈の一族の動きを危険視している。だが、彼らは直接的な武力介入を躊躇っているようだった。古き盟約か、あるいは別の理由があるのか。いずれにせよ、実働部隊として動けるのは、現状、俺だけということらしい。
(好都合だ。俺のやり方でやらせてもらう)
俺は、栞と連携し、都庁舎への介入計画を最終段階へと進めていた。神崎グループの最新鋭ステルスドローンと小型ロボットを、都庁舎周辺の地下通路や換気口に潜入させ、内部構造と警備体制をマッピング。龍脈の一族が展開しているであろう結界や術式の解析も進める。物理的な破壊工作ではなく、彼らの儀式の核心部分――エネルギー制御システム、あるいは術者自身の精神――にピンポイントで介入し、無力化する。それが、俺の描くシナリオだった。
***
一方、保護施設にいるプライムの訓練も、佳境に入っていた。俺は、遠隔での精神リンクを通じて、彼女が自身の能力――高次元情報へのアクセスと、限定的なエネルギー制御――を理解し、受け入れられるようにサポートを続けていた。
(プライム、感じるか? 君の中にある、温かくて、力強い流れを。それが、君自身の力だ)
『……うん……。前は、怖くて、ぐちゃぐちゃだったけど……。今は、少しだけ……キラキラしてる……気がする』
プライムの精神は、目覚ましい安定を見せ始めていた。俺との繋がりと、自らの能力への理解が、彼女に自信を与えているのだろう。彼女が見るビジョンも、以前のような断片的な悪夢ではなく、より具体的で、予知に近い情報をもたらすようになっていた。
『……黒い……亀裂……。もうすぐ……。でも……光も……見える……。銀色の……龍と……金色の……翼……?』
(銀色の龍は、龍脈の一族、白銀か? では、金色の翼とは……? 俺のことか? それとも……)
プライムのビジョンは、依然として謎めいている。だが、それが決戦の行方を左右する重要なヒントであることは間違いなかった。
***
帝聖学園での時間は、嵐の前の静けさのように、穏やかに過ぎていった。だが、俺を取り巻く人間関係は、静かに、しかし確実に変化していた。
橘葵は、俺への複雑な感情を抱えながらも、陸上部の活動に打ち込むことで、前を向こうとしていた。時折、俺に向けるその眼差しには、以前とは違う、強さと覚悟のようなものが宿り始めている。彼女は、俺の知らないところで、自分自身の戦いを始めているのかもしれない。
高嶺椿は、生徒会長としての責務を果たしながらも、水面下で俺への情報提供を続けていた。彼女は、俺がやろうとしていることの危険性を理解しつつも、それを止めようとはしない。むしろ、共犯者として、あるいはそれ以上の感情を持って、俺の戦いを見守ろうとしている。その視線が、俺の背中を少しだけ温かくした。
そして、父、神崎龍一郎。彼は、俺の独断専行を知りながらも、表立って干渉してくることはなかった。だが、神崎グループ全体の情報網が、東京、特に新宿周辺の監視レベルを引き上げていることは明らかだった。彼は、俺の知らないところで、何らかの備えをしているのだろう。それは、俺を守るためなのか、それとも、神崎グループ自身の利益のためなのか。まだ、分からない。
***
決戦前夜。
オペレーションルームには、俺と栞、二人きりだった。壁のモニターには、リアルタイムで更新される都庁舎周辺のデータと、プライムの安定したバイタルサインが表示されている。空気は、極限まで張り詰めていた。
「……準備は、全て整いました」
栞が、静かに告げた。その声には、疲労の色と共に、強い決意が滲んでいる。
「ああ。あとは、時を待つだけだ」
俺は、オペレーターチェアから立ち上がり、彼女に向き直った。
「栞、ありがとう。君がいなければ、ここまで来ることはできなかった」
それは、偽りのない本心だった。彼女の解析能力、精神的な支え、そして揺るぎない信頼がなければ、俺はこの複雑なゲーム盤の上で、とっくに道を見失っていたかもしれない。
「……私の方こそ……ありがとうございます、神崎君」
栞は、少し頬を赤らめながらも、真っ直ぐな瞳で俺を見つめ返した。
「神崎君と出会って、私の世界は変わりました。退屈で、色褪せていた毎日が、こんなにも……スリリングで、意味のあるものになるなんて……。だから……」
彼女は、一歩前に進み出た。
「……だから、絶対に、生きて帰ってきてください。そして、また……一緒に、世界の謎を解き明かしましょう。約束、ですよ?」
彼女の小さな手が、俺の手にそっと重ねられた。その温もりが、俺の心に深く染み渡る。
「……ああ、約束する」
俺は、彼女の手を強く握り返した。
「必ず、全てを終わらせて、ここに戻ってくる」
その時、プライムとの精神リンクを通じて、最後のビジョンが流れ込んできた。
それは、激しい光と闇の交錯。破壊と再生。そして、瓦礫の中から立ち上がる、一つの人影――。それが誰なのかは、判別できなかった。
(吉兆か、凶兆か……)
だが、もう迷いはない。
俺は、栞に後方支援を託し、オペレーションルームを後にした。地下通路を抜け、地上へと出る。
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俺は、黒いコートの襟を立て、夜の闇へと歩き出した。目指すは、新宿、東京都庁舎。
まもなく、この街が、世界の運命を賭けた戦いの舞台となる。
龍脈の一族、白銀。
アルカナム・ソサエティの思惑。
そして、姿を見せぬ『カオス』の脅威。
様々なプレイヤーの思惑が交錯する中で、俺は、俺自身の目的のために、その力を振るう。
空気が、ざわついているのを感じる。
見えざるエネルギーが、渦を巻き始めている。
東京が、悲鳴を上げる前の、静かなプレリュード。
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