41 / 118
第42話:謁見と嘲笑
しおりを挟む
エリアーナが実家からの使者を追い返した一件は、瞬く間に王都の社交界を駆け巡った。
『ヴァイス家の令嬢が、辺境の小貴族に誑かされ、家を捨てた』
噂は、面白おかしく脚色されて広まっていった。俺たちアシュフォード家は、由緒ある伯爵家をないがしろにした、礼儀知らずの成り上がり者というレッテルを貼られることになった。
保守的な貴族たちの、俺たちに対する風当たりは、謁見の前からすでに最悪のものとなっていた。これも、俺たちの力を削ごうとする、保守派の思惑なのだろう。
だが、エリアーナは全く意に介していなかった。
「都合がいいわ。これで、中途半端に私たちに近づいてくる連中を、ふるいにかけることができるもの」
彼女の胆力は、もはや並の貴族のそれではない。
そして、国王に召喚されてから一月後。謁見の日がやってきた。
俺は、エリアーナが見立てた、アシュフォード商会が持つ最高の技術で作られた礼服に身を包んでいた。生地は上質だが、華美な装飾は一切ない。シンプルだが、機能美を追求したデザイン。それは、俺たちのスタンスそのものを象徴していた。
バルガスも、磨き上げられたアシュフォード鋼の鎧を身につけ、護衛として俺の後ろに控えている。シルフィとエリアーナは、謁見の間への同席は許されず、別室で待機することになっていた。
王城は、外から見た時以上に、巨大で、荘厳だった。
磨き上げられた大理石の床、天井から吊るされた巨大なシャンデリア、壁にかけられた歴代国王の肖像画。その全てが、この国の長い歴史と、王家の権威を無言で物語っていた。
俺たちは、案内の者に導かれ、謁見の間へと続く長い廊下を歩いていく。
すれ違う貴族や官僚たちが、好奇と、そしてあからさまな侮蔑の視線を、俺たちに投げかけてくるのが分かった。
(あれが、噂の辺境の小僧か)
(なんとも貧相な……。本当に、あんな子供がグライフ軍を破ったというのか)
(どうせ、何か卑劣な罠でも使ったに違いない)
彼らの心の声が、聞こえてくるようだった。バルガスは、その無礼な視線に怒りを滲ませていたが、俺は気にも留めなかった。これから起きることに比べれば、こんなものはただの挨拶代わりのようなものだ。
やがて、巨大な扉の前にたどり着いた。
「アシュフォード子爵家、リオ・アシュフォード様、ご入場!」
係員の朗々とした声と共に、重い扉がゆっくりと開かれる。
その先に広がっていたのは、眩いばかりの光景だった。
部屋の最も奥、数段高くなった場所に、豪華な玉座が鎮座している。そこに座っているのは、壮年の男性。年の頃は四十代半ばだろうか。金の髪に、威厳のある顔立ち。鋭い眼光は、まるで獅子のようだ。あれが、この国の王、アルベール三世。
玉座の左右には、王国の重鎮たちがずらりと並んでいる。きらびやかな衣装を身につけた、古参の貴族たち。その誰もが、品定めするような、冷ややかな目で俺を見下ろしていた。
その視線が、まるで無数の槍のように、俺に突き刺さる。
俺は、臆することなく、真っ直ぐに王の元へと進み出た。そして、玉座の前で、作法通りに深く膝をつき、頭を垂れた。
「お呼びにより参上いたしました。アシュフォード子爵家が三男、リオ・アシュフォードにございます」
謁見の間は、水を打ったように静まり返っていた。
国王は、しばらく何も言わず、玉座から俺の姿をじっと見下ろしていた。その視線は、俺の頭のてっぺんから爪先まで、全てを値踏みしているかのようだった。
やがて、国王は重々しく口を開いた。その声は、見た目の威厳に違わず、低く、そしてよく響いた。
「面を上げよ、リオ・アシュフォード」
俺が顔を上げると、国王はわずかに目を見開いた。俺の若さと、子供とは思えぬ落ち着き払った態度に、驚いたのだろう。
「そなたが、あのグライフ軍を打ち破ったという、辺境の英雄か。噂に聞くより、随分と幼いの」
その言葉には、侮りの響きはなかった。ただ、純粋な驚きと、好奇心の色が浮かんでいた。
俺は、静かに答えた。
「恐れながら、陛下。私一人の力ではございません。領主である父の指導、そして故郷を守らんとする領民たちの勇気があったからこその勝利にございます」
俺の謙虚な答えに、国王は満足げに頷いた。
だが、その時だった。
玉座の横に立つ、一人の老人が、わざとらしく咳払いをした。白髪に、鷲のような鋭い鼻。その目は、老獪な狐のように光っている。彼こそが、保守派の筆頭、マリウス公爵だった。
彼は、俺を嘲笑するような、ねっとりとした視線で言った。
「ほう。随分と殊勝なことを申すではないか、小僧。だが、そなたの戦い方は、神聖なる騎士道を汚す、卑劣極まりないものであったと聞き及んでおるぞ。得体の知れぬ炎と煙で敵を惑わすなど、それはもはや戦ではなく、ただの虐殺ではないのか?」
その言葉は、俺の戦いを「非道な行為」だと断じ、その功績を貶めようとする、明確な攻撃だった。
謁見の間にいる他の貴族たちからも、同調するかのような、嘲笑の囁きが漏れる。
(やはり、成り上がり者のやることは汚い)
(騎士の誇りも知らぬ田舎者め)
空気が、完全に俺への敵意で満たされていく。
俺は、この謁見が、ただの儀式ではないことを、改めて悟った。ここは、俺という存在の価値と、その危険性を測るための、最初の戦場なのだ。
俺は、マリウス公爵の挑発に乗ることなく、静かに、しかし毅然とした声で言い返した。
「公爵閣下。私の戦術が騎士道に悖るものであったとすれば、それは私の未熟さゆえ。お詫び申し上げます」
俺は、一度あっさりと頭を下げた。その態度に、マリウス公爵は勝ち誇ったような笑みを浮かべる。
だが、俺は続けた。
「しかし、敢えて申し上げます。私の目的は、騎士としての名誉を得ることではございませんでした。私の唯一の目的は、私の故郷を、そこに住む罪なき民を、不当な侵略者から守り抜くこと。ただ、それだけでございます」
俺は顔を上げ、謁見の間にいる全ての貴族たちを見渡した。
「そのために、最小の犠牲で、最大の効果を上げる最善の策を選んだまで。もし、民を守ることが罪であるならば、私は、その全ての罪を、この身に負う覚悟でございます」
俺の言葉に、謁見の間は再び静まり返った。
嘲笑の囁きは、消え失せていた。
民を守るためなら、卑劣漢の汚名を着ることも厭わない。その覚悟は、私利私欲にまみれた貴族たちの心を、わずかに揺さぶったのだ。
国王アルベール三世は、そのやり取りを、黙って、しかし興味深そうに眺めていた。
彼の瞳の奥に、知性の光が宿るのが見えた。彼は、俺という人間が、ただの子供でも、ただの田舎者でもないことを、この短い問答で見抜いたのだ。
謁見は、まだ始まったばかりだ。
この華やかで、陰険な魔窟の中心で。
俺は、たった一人で、この国の権力者たち全てを相手に、戦わなければならない。
だが、面白い。
俺の心は、恐怖ではなく、武者震いにも似た興奮で、静かに燃え上がっていた。
『ヴァイス家の令嬢が、辺境の小貴族に誑かされ、家を捨てた』
噂は、面白おかしく脚色されて広まっていった。俺たちアシュフォード家は、由緒ある伯爵家をないがしろにした、礼儀知らずの成り上がり者というレッテルを貼られることになった。
保守的な貴族たちの、俺たちに対する風当たりは、謁見の前からすでに最悪のものとなっていた。これも、俺たちの力を削ごうとする、保守派の思惑なのだろう。
だが、エリアーナは全く意に介していなかった。
「都合がいいわ。これで、中途半端に私たちに近づいてくる連中を、ふるいにかけることができるもの」
彼女の胆力は、もはや並の貴族のそれではない。
そして、国王に召喚されてから一月後。謁見の日がやってきた。
俺は、エリアーナが見立てた、アシュフォード商会が持つ最高の技術で作られた礼服に身を包んでいた。生地は上質だが、華美な装飾は一切ない。シンプルだが、機能美を追求したデザイン。それは、俺たちのスタンスそのものを象徴していた。
バルガスも、磨き上げられたアシュフォード鋼の鎧を身につけ、護衛として俺の後ろに控えている。シルフィとエリアーナは、謁見の間への同席は許されず、別室で待機することになっていた。
王城は、外から見た時以上に、巨大で、荘厳だった。
磨き上げられた大理石の床、天井から吊るされた巨大なシャンデリア、壁にかけられた歴代国王の肖像画。その全てが、この国の長い歴史と、王家の権威を無言で物語っていた。
俺たちは、案内の者に導かれ、謁見の間へと続く長い廊下を歩いていく。
すれ違う貴族や官僚たちが、好奇と、そしてあからさまな侮蔑の視線を、俺たちに投げかけてくるのが分かった。
(あれが、噂の辺境の小僧か)
(なんとも貧相な……。本当に、あんな子供がグライフ軍を破ったというのか)
(どうせ、何か卑劣な罠でも使ったに違いない)
彼らの心の声が、聞こえてくるようだった。バルガスは、その無礼な視線に怒りを滲ませていたが、俺は気にも留めなかった。これから起きることに比べれば、こんなものはただの挨拶代わりのようなものだ。
やがて、巨大な扉の前にたどり着いた。
「アシュフォード子爵家、リオ・アシュフォード様、ご入場!」
係員の朗々とした声と共に、重い扉がゆっくりと開かれる。
その先に広がっていたのは、眩いばかりの光景だった。
部屋の最も奥、数段高くなった場所に、豪華な玉座が鎮座している。そこに座っているのは、壮年の男性。年の頃は四十代半ばだろうか。金の髪に、威厳のある顔立ち。鋭い眼光は、まるで獅子のようだ。あれが、この国の王、アルベール三世。
玉座の左右には、王国の重鎮たちがずらりと並んでいる。きらびやかな衣装を身につけた、古参の貴族たち。その誰もが、品定めするような、冷ややかな目で俺を見下ろしていた。
その視線が、まるで無数の槍のように、俺に突き刺さる。
俺は、臆することなく、真っ直ぐに王の元へと進み出た。そして、玉座の前で、作法通りに深く膝をつき、頭を垂れた。
「お呼びにより参上いたしました。アシュフォード子爵家が三男、リオ・アシュフォードにございます」
謁見の間は、水を打ったように静まり返っていた。
国王は、しばらく何も言わず、玉座から俺の姿をじっと見下ろしていた。その視線は、俺の頭のてっぺんから爪先まで、全てを値踏みしているかのようだった。
やがて、国王は重々しく口を開いた。その声は、見た目の威厳に違わず、低く、そしてよく響いた。
「面を上げよ、リオ・アシュフォード」
俺が顔を上げると、国王はわずかに目を見開いた。俺の若さと、子供とは思えぬ落ち着き払った態度に、驚いたのだろう。
「そなたが、あのグライフ軍を打ち破ったという、辺境の英雄か。噂に聞くより、随分と幼いの」
その言葉には、侮りの響きはなかった。ただ、純粋な驚きと、好奇心の色が浮かんでいた。
俺は、静かに答えた。
「恐れながら、陛下。私一人の力ではございません。領主である父の指導、そして故郷を守らんとする領民たちの勇気があったからこその勝利にございます」
俺の謙虚な答えに、国王は満足げに頷いた。
だが、その時だった。
玉座の横に立つ、一人の老人が、わざとらしく咳払いをした。白髪に、鷲のような鋭い鼻。その目は、老獪な狐のように光っている。彼こそが、保守派の筆頭、マリウス公爵だった。
彼は、俺を嘲笑するような、ねっとりとした視線で言った。
「ほう。随分と殊勝なことを申すではないか、小僧。だが、そなたの戦い方は、神聖なる騎士道を汚す、卑劣極まりないものであったと聞き及んでおるぞ。得体の知れぬ炎と煙で敵を惑わすなど、それはもはや戦ではなく、ただの虐殺ではないのか?」
その言葉は、俺の戦いを「非道な行為」だと断じ、その功績を貶めようとする、明確な攻撃だった。
謁見の間にいる他の貴族たちからも、同調するかのような、嘲笑の囁きが漏れる。
(やはり、成り上がり者のやることは汚い)
(騎士の誇りも知らぬ田舎者め)
空気が、完全に俺への敵意で満たされていく。
俺は、この謁見が、ただの儀式ではないことを、改めて悟った。ここは、俺という存在の価値と、その危険性を測るための、最初の戦場なのだ。
俺は、マリウス公爵の挑発に乗ることなく、静かに、しかし毅然とした声で言い返した。
「公爵閣下。私の戦術が騎士道に悖るものであったとすれば、それは私の未熟さゆえ。お詫び申し上げます」
俺は、一度あっさりと頭を下げた。その態度に、マリウス公爵は勝ち誇ったような笑みを浮かべる。
だが、俺は続けた。
「しかし、敢えて申し上げます。私の目的は、騎士としての名誉を得ることではございませんでした。私の唯一の目的は、私の故郷を、そこに住む罪なき民を、不当な侵略者から守り抜くこと。ただ、それだけでございます」
俺は顔を上げ、謁見の間にいる全ての貴族たちを見渡した。
「そのために、最小の犠牲で、最大の効果を上げる最善の策を選んだまで。もし、民を守ることが罪であるならば、私は、その全ての罪を、この身に負う覚悟でございます」
俺の言葉に、謁見の間は再び静まり返った。
嘲笑の囁きは、消え失せていた。
民を守るためなら、卑劣漢の汚名を着ることも厭わない。その覚悟は、私利私欲にまみれた貴族たちの心を、わずかに揺さぶったのだ。
国王アルベール三世は、そのやり取りを、黙って、しかし興味深そうに眺めていた。
彼の瞳の奥に、知性の光が宿るのが見えた。彼は、俺という人間が、ただの子供でも、ただの田舎者でもないことを、この短い問答で見抜いたのだ。
謁見は、まだ始まったばかりだ。
この華やかで、陰険な魔窟の中心で。
俺は、たった一人で、この国の権力者たち全てを相手に、戦わなければならない。
だが、面白い。
俺の心は、恐怖ではなく、武者震いにも似た興奮で、静かに燃え上がっていた。
89
あなたにおすすめの小説
赤ん坊なのに【試練】がいっぱい! 僕は【試練】で大きくなれました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はジーニアス
優しい両親のもとで生まれた僕は小さな村で暮らすこととなりました
お父さんは村の村長みたいな立場みたい
お母さんは病弱で家から出れないほど
二人を助けるとともに僕は異世界を楽しんでいきます
ーーーーー
この作品は大変楽しく書けていましたが
49話で終わりとすることにいたしました
完結はさせようと思いましたが次をすぐに書きたい
そんな欲求に屈してしまいましたすみません
落ちこぼれ職人、万能スキルでギルド最強になります!
たまごころ
ファンタジー
ギルド最弱の鍛冶師レオンは、仲間に「役立たず」と笑われて追放された。
途方に暮れる彼の前に現れたのは、伝説の鍛冶書と、しゃべる鉄塊(?)。
鍛冶・錬金・料理・魔道具――あらゆるクラフトスキルを吸収する《創精鍛造》を極め、万能職人へと覚醒!
素材採取から戦闘まで、すべて自作で挑む“ものづくり異世界成り上がり譚”が今、始まる。
裏切った元仲間? 今さら後悔しても遅いぞ!
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【コミックス第2巻発売中です!】
逞しく成長したリューク、そしてジーナ、ユフィオ、キスティーが大活躍します!
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
【書籍第3巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。アニスもレムも超カワで、表紙もカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【2024年10月23日コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
どうやら俺は、魔王を倒した英雄の両親より強いらしい。~オリハルコンを斬ってくっつけたら試験無しで王立学園に入学、いろいろやらかすハメに
試運転中
ファンタジー
山を割るほどに剣を極めたおとん「ケン」と、ケガなど何でも治してしまうおかん「セイ」。
そんな二人に山で育てられた息子「ケイ」は、15歳の大人の仲間入りを機に、王都の学園へと入学する。
両親の素性すらも知らず、その血を受け継いだ自分が、どれほど常軌を逸しているかもわからず。
気心の知れた仲間と、困ったり楽しんだりする学園生活のはずが……
主人公最強だけど、何かがおかしい!? ちょっぴり異色な異世界学園ファンタジー。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
薬師の名門ブレルスクに入学した私は、退学するまで暴れます。〜少年アレクの倫理で殴る学園ファンタジー〜
鮒捌ケコラ
ファンタジー
入学式から3週間目にして『退学」を言い渡された。
(早くない?RTAじゃないんだからさ。)
自分で言うのもアレだけど、入学してからは結構真面目に通ってた。
けど、どうやら教員の不況を買ってしまったらしい。
幸か不幸か、退学まで1週間の執行猶予が与えられた。
けど、今更どう足掻いても挽回する事は不可能だろうし、
そもそも挽回する気も起こらない。
ここまでの学園生活を振り返っても
『この学園に執着出来る程の魅力』
というものが思い当たらないからだ。
寧ろ散々な事ばかりだったな、今日まで。
それに、これ以上無理に通い続けて
貴族とのしがらみシミッシミの薬師になるより
故郷に帰って自由気ままな森番に復職した方が
ずっと実りある人生になるだろう。
私を送り出した公爵様も領主様も、
アイツだってきっとわかってくれる筈だ。
よし。決まりだな。
それじゃあ、退学するまでは休まず毎日通い続けるとして……
大人しくする理由も無くなったし、
これからは自由気ままに、我儘に、好き勝手に過ごす事にしよう。
せっかくだし、教員達からのヘイトをカンストさせるのも面白そうだ。
てな訳で………
薬師の名門ブレルスクに入学した私は、退学するまで暴れます。
…そう息巻いて迎えた執行猶予満了日、
掲示板に張り出された正式な退学勧告文を
確認しに行ったんだけど……
どういう事なの?これ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる