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キースの想い
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「儀式の為の洞窟とか、その奥にこんな立派な部屋が用意されてるのは?」
「ここは、代々町長補佐の人が管理してて……父さんから受け継ぐ予定で……」
「なんだよそれ………じゃあ、身体に変に力が入らないのは?」
「それは、さっきの泉に薬草が入ってたからで……」
「じゃ、じゃあ、さっきのは……あのっ………えと……さ、鞘、とかっ、ナントカってのは、なんだったんだよ!」
「あれは、それっぽい文章を僕が考えて……」
親父たちに呼び出されてから起きた小さな違和感たちが、だんだん繋がっていく。
ということは……
「三人でオレを騙してたってことかよ!!!!!」
オレは怒鳴らずにはいられなかった。
「ちがうっ!!」
同じ勢いでキースが否定する。でもそんなんじゃ納得いくわけ無い。
「じゃあなんなんだよ!!!!!!!」
オレは腹の底から声を出し、そして思いっきり眉間に力を入れる。
「………父さんたちは、僕があんまりにも悩んでたから……きっかけをくれた、だけ、なんだ……」
オレの怒りが深いのが伝わったのか、キースの顔はオレとは逆にだんだんと申し訳なさそうになっていく。
しかしその言い訳じみた答えに、オレは更に苛立つ。
「きっかけってなんだよ!!」
「……」
親父たちは、オレとキースが、あ、あんなことする、きっかけを作りたかったってことかよ!?
「黙ってちゃ………あ!まさか、町長と町長補佐って、そういう関係のことかよ!?」
親父たちはオレたちをこんなことさせるために町長に任命して……
オレの気持ちがなんだか軽く扱われた気がした。それと同時に、さっきキースと拳を合わせた時のことを思い出す。
自分の気持ちを心の奥にしまって町の為に頑張ろうって言ってたオレが、バカみてぇじゃねぇか!!
「やっぱ三人でオレを騙して上手く丸め込もうとしてたんだな!!」
「ごめん…………けどっ!!」
キースは勢いよく否定すると、素早く手を伸ばしオレの頬を包んだ。
「町長とか関係なく……僕は、ずっとこの先も、ラルの側にいたかったんだっ!!」
ーーー
「え……」
それって……
「でもね。僕は、いつものラルの側にいるだけじゃ足りなくて……」
その瞬間、キースの腕がオレの背中に回る。
「町長として町を守るかっこいいラルと……愛しい人としてのラルの、側にいたいんだ」
そして、力いっぱい抱きしめながら、キースは言う。
「ラルの……心ごと、欲しいなって、思ったんだ」
キースの胸元に触れる耳から、キースがドキドキしている音が聞こえてくる。がっしりと包んでいる腕のあたたかさと、そのリズムに心地良さを感じる。
えと……
しかし、オレの怒りの炎は完全には消えていない。
「でもこんなやり方しなくてもいいじゃねぇか!」
「そこは、本当に、ごめん!!」
全身で気持ちを伝えるかのように、キースの抱きしめる強さが更に強くなる。
「毎日かっこよくなるラルに、僕は毎日惚れ直す。けど、そんなラルを見てて、僕はどんどん自信が無くなっていって……」
キース……
「こんなやり方でしか、想いを伝えられなくて、ごめん」
「ここは、代々町長補佐の人が管理してて……父さんから受け継ぐ予定で……」
「なんだよそれ………じゃあ、身体に変に力が入らないのは?」
「それは、さっきの泉に薬草が入ってたからで……」
「じゃ、じゃあ、さっきのは……あのっ………えと……さ、鞘、とかっ、ナントカってのは、なんだったんだよ!」
「あれは、それっぽい文章を僕が考えて……」
親父たちに呼び出されてから起きた小さな違和感たちが、だんだん繋がっていく。
ということは……
「三人でオレを騙してたってことかよ!!!!!」
オレは怒鳴らずにはいられなかった。
「ちがうっ!!」
同じ勢いでキースが否定する。でもそんなんじゃ納得いくわけ無い。
「じゃあなんなんだよ!!!!!!!」
オレは腹の底から声を出し、そして思いっきり眉間に力を入れる。
「………父さんたちは、僕があんまりにも悩んでたから……きっかけをくれた、だけ、なんだ……」
オレの怒りが深いのが伝わったのか、キースの顔はオレとは逆にだんだんと申し訳なさそうになっていく。
しかしその言い訳じみた答えに、オレは更に苛立つ。
「きっかけってなんだよ!!」
「……」
親父たちは、オレとキースが、あ、あんなことする、きっかけを作りたかったってことかよ!?
「黙ってちゃ………あ!まさか、町長と町長補佐って、そういう関係のことかよ!?」
親父たちはオレたちをこんなことさせるために町長に任命して……
オレの気持ちがなんだか軽く扱われた気がした。それと同時に、さっきキースと拳を合わせた時のことを思い出す。
自分の気持ちを心の奥にしまって町の為に頑張ろうって言ってたオレが、バカみてぇじゃねぇか!!
「やっぱ三人でオレを騙して上手く丸め込もうとしてたんだな!!」
「ごめん…………けどっ!!」
キースは勢いよく否定すると、素早く手を伸ばしオレの頬を包んだ。
「町長とか関係なく……僕は、ずっとこの先も、ラルの側にいたかったんだっ!!」
ーーー
「え……」
それって……
「でもね。僕は、いつものラルの側にいるだけじゃ足りなくて……」
その瞬間、キースの腕がオレの背中に回る。
「町長として町を守るかっこいいラルと……愛しい人としてのラルの、側にいたいんだ」
そして、力いっぱい抱きしめながら、キースは言う。
「ラルの……心ごと、欲しいなって、思ったんだ」
キースの胸元に触れる耳から、キースがドキドキしている音が聞こえてくる。がっしりと包んでいる腕のあたたかさと、そのリズムに心地良さを感じる。
えと……
しかし、オレの怒りの炎は完全には消えていない。
「でもこんなやり方しなくてもいいじゃねぇか!」
「そこは、本当に、ごめん!!」
全身で気持ちを伝えるかのように、キースの抱きしめる強さが更に強くなる。
「毎日かっこよくなるラルに、僕は毎日惚れ直す。けど、そんなラルを見てて、僕はどんどん自信が無くなっていって……」
キース……
「こんなやり方でしか、想いを伝えられなくて、ごめん」
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