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男はタイプの女と友達になる〜その1〜
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「あずさの奴、残業で遅れるってさ」
目の前で座ってる大学時代の男友達(あずさの彼氏)がスマホ片手に言う。
個室の入口側に座る私(南波 かおり)は、その言葉を聞いて、ゾワリと嫌な感覚が走った。季節はまだ夏終わってないぞ。あと少しで秋だけど。。。
あずさは、なぜ?私に連絡が無いんだろうか。。。
男友達の自慢話を20分位聞いていたら、ビール2杯目が飲み終わりそうだった。
男の視線が私の胸をちょいちょい見ているけど、気にしてもしょうがない。
Eカップも有れば、私も見てしまうよ。。。
大学生の頃、飲み会で、ある友人にメロンちゃんって呼ばれた時期が有ったなー。
その子は、彼氏と育乳するーって騒いでたなぁー。
大学を卒業と同時に結婚したから、私の初任給は、自分のご褒美ではなく、その子の結婚祝いで消えた。
ちょっとトイレと言って、男友達は席を立った。
静かになった部屋は、隣で呑んでる男女の声が響く。主に女の人が一方的に愚痴を話している感じで、相槌位の男の声が聞こえる。
私は、男の自慢話を聞き、隣は女の愚痴を聞くか。。。
あー早くあずさ来ないかなぁー。。。
「戻ったー」
入り口のドアが開き、男友達が入ってきた事を背中感じながら、食事メニューを開く。
突然、後から男友達に抱き着かれる。
「俺、かおりの事好きなんだよね」
耳元で囁く様に男友達が言ってきた。
落ち着け私。
「酔ってる?ちょっと離してもらえるかなぁ」
「かおりに酔ってる。あずさは来れないって連絡が有ったよ。なぁ、今からホテル行かね?」
男友達が私の事をギュッと抱きしめてくる。
うわっ気持ち悪い。
「それともここで少し楽しむ?」
「私はそうゆうつもり無いから、離してもらえるかなぁ!」
男友達の腕を解こうとするが、ガッツリホールドされて動かない。
男の友達が私の胸をワシ掴みしてくる。
嫌悪感が爆発して叫ぼうとした瞬間。
「アウトー。蓮やっておしまい」
声と共に、男の手が離れて、私は開放される。
後ろを振り向くと、大学からの友人である安倍夏美と蓮と呼ばれた見知らぬ男に拘束された男友達からクズにクラスチェンジした奴の姿があった。
「やっぱり、メロンちゃんだったかー」
ビールジョッキ片手に笑顔を向けるスーツ姿の安倍。
「な、なつ?」
「かおりは、相変わらずモテモテねー。そのメロン級のせいかしら」
私の胸を見ながら言う安倍は、ビールを呑んでいる。
「な、なんだ?てめえら、離せよ」
クズが騒いでいるが蓮と呼ばれていた男に手首を捻られて、身動きができないみたいだ。
「あらーレイプ現行犯で逮捕されたいかしら?」
夏海が、ミカン級の胸元から警察手帳をクズに見せる
「。。。」
クズは酔いが冷めたのか黙り込んだ。
「まぁ、かおり次第だけど。。。どうする?」
「伝票持って消えて。あと財布の中にある金。ここの支払い分以外、置いていって」
私は、なつみの横に移動してクズを睨みつけた。
「こんな軽い示談で済んで良かったね。離して良いよ」
レンと呼ばれた男が手を離すと、クズは財布から現金をテーブルに置いて、伝票を持って出ていった。
「諭吉様が2枚。かおりとホテルかしら。。。消滅したから、自宅でお○ニーだね」
「まだ、持ってたんだニセ手帳」
「バカの酔い醒ましには良いでしょ」
「いや、それ偽造公記号使用で捕まるから」
「バレなきゃ良いのよ。バレなきゃ」
左手で諭吉さんを差し出すなつみの手を見て、主に薬指につけた結婚指輪を見て思い出した。
旦那さんは、この蓮と呼ばれた男ではない事を。
ただ、この蓮と呼ばれた男どこかでみた事がある様な気がする。。。
蓮と呼ばれた男をじっと見ると、向こうも私が見ている事に気がつき、ゆっくり笑顔を作り話しかけてきた。
「大丈夫でしたか?」
「は、はい。ありがとうございます」
この人、目が死んでるなぁー。
「大丈夫ですか?」
「あっ、すみません」
うわぁー。見すぎた。
「あら、そうだ。かおりも気分直しに2軒目どう?色々話を聞きたいしさ」
「そうね。私も聞きたい。軍資金も入ったから、これ使おう。助けてくれたお礼もかねて」
「ラッキー。蓮も良いでしょー?」
「僕は、構わないですよ」
「美女二人と飲めるなんて、男どもが羨ましがるシチュエーションだぞ。喜べ」
蓮と呼ばれた男の肩を叩いて笑う夏海を見て思う。
興味が無い男に触れる事の無い夏海は、大学の男友達に触れる事もなく、飲みの席とかで触れた相手は「バチコーン」ってシバいていたなぁ。
彼氏さんには、ベタついてたけど。
あなたは結婚して3ヶ月目ですよーー。
二人の関係は何ですかー?
旦那さんは知ってますかー?
夏海は、イケメン好きなのに、蓮と呼ばれた男は見た目普通の男ですよー。結婚するとタイプが変わるんですかーーー?
外に出ようとした時、夏海が入口の段差に躓いて前にいる蓮と呼ばれた男の背中にダイブした。
蓮と呼ばれた男に心配されると、一瞬、頬を染めた顔を覗かせた。
これは有罪かな?
目の前で座ってる大学時代の男友達(あずさの彼氏)がスマホ片手に言う。
個室の入口側に座る私(南波 かおり)は、その言葉を聞いて、ゾワリと嫌な感覚が走った。季節はまだ夏終わってないぞ。あと少しで秋だけど。。。
あずさは、なぜ?私に連絡が無いんだろうか。。。
男友達の自慢話を20分位聞いていたら、ビール2杯目が飲み終わりそうだった。
男の視線が私の胸をちょいちょい見ているけど、気にしてもしょうがない。
Eカップも有れば、私も見てしまうよ。。。
大学生の頃、飲み会で、ある友人にメロンちゃんって呼ばれた時期が有ったなー。
その子は、彼氏と育乳するーって騒いでたなぁー。
大学を卒業と同時に結婚したから、私の初任給は、自分のご褒美ではなく、その子の結婚祝いで消えた。
ちょっとトイレと言って、男友達は席を立った。
静かになった部屋は、隣で呑んでる男女の声が響く。主に女の人が一方的に愚痴を話している感じで、相槌位の男の声が聞こえる。
私は、男の自慢話を聞き、隣は女の愚痴を聞くか。。。
あー早くあずさ来ないかなぁー。。。
「戻ったー」
入り口のドアが開き、男友達が入ってきた事を背中感じながら、食事メニューを開く。
突然、後から男友達に抱き着かれる。
「俺、かおりの事好きなんだよね」
耳元で囁く様に男友達が言ってきた。
落ち着け私。
「酔ってる?ちょっと離してもらえるかなぁ」
「かおりに酔ってる。あずさは来れないって連絡が有ったよ。なぁ、今からホテル行かね?」
男友達が私の事をギュッと抱きしめてくる。
うわっ気持ち悪い。
「それともここで少し楽しむ?」
「私はそうゆうつもり無いから、離してもらえるかなぁ!」
男友達の腕を解こうとするが、ガッツリホールドされて動かない。
男の友達が私の胸をワシ掴みしてくる。
嫌悪感が爆発して叫ぼうとした瞬間。
「アウトー。蓮やっておしまい」
声と共に、男の手が離れて、私は開放される。
後ろを振り向くと、大学からの友人である安倍夏美と蓮と呼ばれた見知らぬ男に拘束された男友達からクズにクラスチェンジした奴の姿があった。
「やっぱり、メロンちゃんだったかー」
ビールジョッキ片手に笑顔を向けるスーツ姿の安倍。
「な、なつ?」
「かおりは、相変わらずモテモテねー。そのメロン級のせいかしら」
私の胸を見ながら言う安倍は、ビールを呑んでいる。
「な、なんだ?てめえら、離せよ」
クズが騒いでいるが蓮と呼ばれていた男に手首を捻られて、身動きができないみたいだ。
「あらーレイプ現行犯で逮捕されたいかしら?」
夏海が、ミカン級の胸元から警察手帳をクズに見せる
「。。。」
クズは酔いが冷めたのか黙り込んだ。
「まぁ、かおり次第だけど。。。どうする?」
「伝票持って消えて。あと財布の中にある金。ここの支払い分以外、置いていって」
私は、なつみの横に移動してクズを睨みつけた。
「こんな軽い示談で済んで良かったね。離して良いよ」
レンと呼ばれた男が手を離すと、クズは財布から現金をテーブルに置いて、伝票を持って出ていった。
「諭吉様が2枚。かおりとホテルかしら。。。消滅したから、自宅でお○ニーだね」
「まだ、持ってたんだニセ手帳」
「バカの酔い醒ましには良いでしょ」
「いや、それ偽造公記号使用で捕まるから」
「バレなきゃ良いのよ。バレなきゃ」
左手で諭吉さんを差し出すなつみの手を見て、主に薬指につけた結婚指輪を見て思い出した。
旦那さんは、この蓮と呼ばれた男ではない事を。
ただ、この蓮と呼ばれた男どこかでみた事がある様な気がする。。。
蓮と呼ばれた男をじっと見ると、向こうも私が見ている事に気がつき、ゆっくり笑顔を作り話しかけてきた。
「大丈夫でしたか?」
「は、はい。ありがとうございます」
この人、目が死んでるなぁー。
「大丈夫ですか?」
「あっ、すみません」
うわぁー。見すぎた。
「あら、そうだ。かおりも気分直しに2軒目どう?色々話を聞きたいしさ」
「そうね。私も聞きたい。軍資金も入ったから、これ使おう。助けてくれたお礼もかねて」
「ラッキー。蓮も良いでしょー?」
「僕は、構わないですよ」
「美女二人と飲めるなんて、男どもが羨ましがるシチュエーションだぞ。喜べ」
蓮と呼ばれた男の肩を叩いて笑う夏海を見て思う。
興味が無い男に触れる事の無い夏海は、大学の男友達に触れる事もなく、飲みの席とかで触れた相手は「バチコーン」ってシバいていたなぁ。
彼氏さんには、ベタついてたけど。
あなたは結婚して3ヶ月目ですよーー。
二人の関係は何ですかー?
旦那さんは知ってますかー?
夏海は、イケメン好きなのに、蓮と呼ばれた男は見た目普通の男ですよー。結婚するとタイプが変わるんですかーーー?
外に出ようとした時、夏海が入口の段差に躓いて前にいる蓮と呼ばれた男の背中にダイブした。
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