転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー

芍薬甘草湯

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冒険者 編

雨降らし

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「王家からの依頼があるぞ」

ギルマスに呼ばれてきたらそんな話、農村の食料地で雨が降らず、作物の生育に支障をきたしているという。

「場所はどこですか?」
「デフロック領だ」

 聞いた事あるようなないような。どこにあるんだろ?

「デフロック領は自然が多く、遺跡も残ってる。雨を降らしてくれたら好きに探索して良いと、陛下からお話をいただいておる。どうだ?」
「やります。雨ならばお任せください」

 デフロック領は王都の西側に位置していて、辺境伯領やマイチー州とは反対側に位置する。   
 俺はもちろん行った事はない、ミストドアで行けるところが増えるだけでも行く価値はあるだろう。

 シャルは王宮に行ってて居なかったので、マリアとナタリーに相談してみた。

「デフロック領って自然が多いけど、農業くらいしか産業が無いよ。あ、確かに遺跡はあるみたいだから、冒険者はそこそこいるみたいだけどね」

「デフロック侯爵は、あまり評判の良い領主様ではないですね。何かといちゃもん付けられるかもしれませんね」

 マジか?ナタリー。じゃああんまり長居しない方がいいかな?

 二日後、デフロック領に向けて出発した。いつもの馬車ではなく、王家で貸してくれた馬車なのでめっちゃ豪華だ。揺れも少ない。

 メンバーはマリア、ローズ、サラだ。シャルは王宮で何かあるみたいで今回は欠席だそうだ。まぁ、たまには良かろう。

 道中は特に何もなく無事デフロック領の依頼のあった地域に着いた。
 うーん、見渡す限りの田んぼと畑だな。確かに水が足りてないようだな、とりあえずこの辺に雨を降らせておくか。

「スコール!」

 本気でやると最近は地形が変わる可能性があるので、手加減しないとなぁ。
 とりあえずは、しばらく降らせて様子を見て加減すれば良いだろう。

 それからしばらく続けてみたが、雨を降らせた直後は湿っているがすぐに乾いてしまう。

 なんだコレ?まるで砂漠で水を撒くような徒労感に苛まれる。

「なんかおかしいニャ」
「旦那、この土地なんか変だぜ」

 ローズとサラも勘繰りだした。何か原因があるな、これほど不自然に乾いているのだから。

 マリアも言葉を洩らす。
「コレはもしかしたら‥‥‥、呪いの類いかも」
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