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第4話
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「あ、やあ…ん……っ」
胸を揉む手にほんの少し力が入るだけで声が上がる。はしたなく勃ち上がった乳首を桃哉くんの指がかすめるたびに甘い痺れが広がり、無意識に身体をくねらせて足は床を掻いた。
「妃沙実さん、可愛い」
耳元で囁かれる声にさえ反応してしまう。硬くなった突起をつままれると、びくりと大きく身体が仰け反った。
「可愛い声、もっと聞かせて……?」
手馴れた様子からは想像もできないくらい、呟いた一言からは余裕を感じない。
片方の乳首を指で弄びながら、桃哉くんは私の耳朶に唇を寄せた。ねっとりと柔らかい舌に舐め上げられ、熱い吐息を感じるたびに肌が粟立ち、どうすることもできない熱が身体の奥から沸き上っていく。
耳の上から下までを丁寧に愛撫した唇は、首筋へと移動していく。濡れた感触と首筋や鎖骨に触れる彼の髪がくすぐったくて身を捩ると、首の付け根にびりっとした刺激が走った。
キスマークなんて、何年振りだろう。長い間一緒に居れば、セックスもただの性欲処理になってしまう。身体の上に所有印をつけられることも久しくなかった。
ただ……。首の付け根の次は、鎖骨、左右の胸の上部と、膨らみの下。正確に数えていたわけではないけれど、少々数が多すぎる気がする。
月曜日は出勤用の服にも気をつけなくてはいけないかもしれない。
呆けた頭でそんなことを考える余裕があったのはそこまでで、桃哉くんが胸の頂を口に含んだ瞬間に、息を呑むような快感が突き抜けた。
「あ、あっ、んんっ」
絡めるように吸い付かれ、左右に何度もこねられる度に、堪えきれない声が上がる。今さら彼に女をアピールするなんてできないはずなのに、鼻にかかったような甘く甲高いを抑えることができない。
「や、あああっ」
それどころか、先端を甘噛みされると、一際大きな声まで出てしまった。
「気持ちいいですか?」
荒い息の向こうからの声に素直に頷くと、桃哉くんは満足そうに微笑んだ。
「妃沙実さん、すごく綺麗です。やっぱり昨夜は我慢して良かった」
「……どうして、昨日、しなかったの?」
私は昨日、一晩中桃哉くんの腕の中にいた。わざわざ朝を待たなくても、寝込みを襲って食べてしまう時間はいくらでもあったはず。
「だって、せっかく妃沙実さんを抱けるのに、意識がないなんて嫌じゃないですか」
言いながら桃哉くんは、私の髪を優しくかきあげた。
性感帯でもないのに、なぜだか、胸がどくんと鳴った。
何度も何度も、彼の手は私の髪を優しく撫でる。
まるで、大切なものにでも触れるように。
「妃沙実さんには、俺とのことをちゃんと覚えておいてもらいたかったんです」
私を見る慈しみに満ちた瞳に、すっかり囚われてしまった。
よく愛するよりも愛される方が幸せというが、こんなにも誰かに求められたことが、果たして今までにあっただろうか。
ああ、彼にはとても、敵わない――。
*
桃哉くんの手が腰骨をなぞり、潤んだ茂みの奥へと潜り込む。
蜜壺は突き立てられた指を難なく咥え込むと、掻き回されるたびにぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てた。
「んぁっ、……ああっ……ああっ…ん…」
もう片方の手と口は、私の胸を弄び続ける。膨らみを揉み上げたかと思えば乳首を摘まみ、舌で嬲られ、絶え間なく与えられる快感に喘ぎ、秘所からは溢れた蜜が零れ落ちた。
「こんなに感じてくれて、嬉しいです」
合間に囁かれる声も、垣間見える笑顔も、すべてが愛おしい。
奥まで指を差し込まれ、強く突き上げられる。それとは別に、親指は隠れていた蕾を擦り上げた。
「ああっ……い、いや……あっ、ああ!」
全身を駆け巡る電流のような刺激に腰が揺れて、涙で視界がぼやける。
彼から与えられる全てに心が震えた。
彼に愛されたい。
満たされたい。いっぱいになりたい。
「っはぁ……、とう、やく……ん」
掠れた声で縋るように彼の名前を呼び手を伸ばすと、桃哉くんは少し困ったような顔を見せた。
「あんまり煽らないでくれますか?これでも我慢してるんですから」
不意に赤くなった桃哉くんは、緩んだ表情を隠すかのように横を向いてしまった。
本当に、大人なのか子供なのか、わからない。
だけど、そんな反応すらも、ますます私に火を点ける。
「せっかくのチャンスを無駄にしたくないと言いましたけど、傷ついた貴女につけこんでいるという自覚はあるんです。だからせめて、優しくしたいと思っているんですから――」
今度は彼が言い終わる前に、伸ばした腕を首に回して、力いっぱいに抱き締めた。
「いいよ……、私も、もう、桃哉くんが欲しいの」
「……本当に貴女は、平気でそういうことを言うんですね」
桃哉くんは服を脱ぎ捨て、ズボンのポケットに入っていたお財布から銀色の包みを取り出す。
心臓はさっきから煩いくらいに鳴り続け、ものすごい速さで鼓動を刻んでいる。
動き出した気持ちは、もう止められそうにない。
準備を整えた彼が再び私の上に覆いかぶさると、嗅ぎ慣れたものとは違う香りに包まれた。
「さっきの、もう一回言ってもらっていいですか?」
「さっきの……?」
「ほら、そういうところが子供なんですよ。それとも本当に計算ですか?」
どちらが大人でどちらが子供かなんて、実際はいい勝負だと思うんだけど。
それでもねだる様な視線に促されて、彼の欲している言葉を口にする。
「お願い、桃哉くんを頂戴?」
「いいですよ。俺にも、妃沙実さんをください」
いいよ、桃哉くんが欲しいなら。
だって、私も欲しい。
私を包む腕が、身体が、体温が、匂いが、すべてが欲しい。
「もしも妃沙実さんが今日のことを許せないと思ったら、俺を利用して自分を慰めたことにしてください。例え遊びで終わったとしても、俺はこの時を後悔することはありませんから」
――桃哉くんは、どこまでも甘く優しかった。
彼の首に回した手に力を込めると、それを合図に腰を掴まれ、割れ目には熱い塊が押し当てられた。
硬い感触に、一瞬身体が強張った。
十年も男が居たのだから、セックスだって数えきれないくらい経験している。
……だけどやっぱり、人によって違うのね。
「あっ、うそっ、……おおき、いっ」
「だから……そういうことを言うなって」
思わず口に出てしまうくらい驚いた。いつも以上に押し広げられて、沈み込んでくる時の圧迫感も全然違う。別に元カレを陥れるつもりはないが、こればっかりは仕方がない。
数だけこなした経験値は、畑が変わると通用しないものなのね。
「んんっ、ふあ……あああっ……」
息の上がってしまった私をなだめるように、頬や唇にキスをしながら顔を覘き込んでは目で訴えてくる彼の方も、なんだか辛そうだ。
何かに耐えているような顔は、きっと、私よりも色っぽいよ。
「妃沙実さんのナカ、すっごく気持ちいいけど、そろそろ、動いてもいいですか?」
声にならずに二、三度頷くと、桃哉くんの腰がゆっくりと動き出した。
「あ、あ、……あん、ん、あっ……、んんっ」
静かに前後に揺れていたかと思えば、円を描くようにゆるゆると回る。彼の動きに合わせて、私の口からは吐息交じりの切ない声が漏れる。
まるで私の感じる場所を探すかのような動きにじりじりと追い詰められて、身体が熱を帯びていく。
――だけど、足りない。
桃哉くんは自分のことを後回しにして、私を導くことを優先しているようだ。
だけど身体は、もっと、違う何かを求めている。
もっと奪って。私も、貴男を奪いたい。
「と……や、くんっ……もっと、もっとして……」
奥へと導くように、ひとりでに腰が揺れた。
「……っああ、もう、貴方はっ。がっつかないようにしてたのに!!」
言うなり片足を持ち上げられ、ずん、と奥まで力強く打ち付けられた。
「ひゃっ、あああっ、ん!!」
急な刺激に、目の奥で火花が散った。
一度先端まで引き抜くと、勢い任せに奥に叩きつけられる。
「煽った責任は、取ってくださいね……?」
乱れた声で囁かれれば、また身体の奥に熱が帯びていく。疼きにも似た衝動を沈めたくて腰をくねらせれば、桃哉くんは私をより一層私を強く抱き寄せた。
遊びでいいと貴男は言ったけれど、そんな大人な対応なんてできるはずもない。
気がつけば、彼の背中に爪をたてて、必死に縋り付いていた。
甘い、甘い、誘惑の香り。
それはずっと近くにあって、蕾が開くのを待っていた。
春に咲かせた花は、やがて熟した果実となる。
鼻孔をくすぐる香りに痛みも忘れ、差し出された甘美な誘惑に、私は迷わず手を伸ばした。
手にしたのは、善導の花か、悪魔の実か――。
《 完 》
胸を揉む手にほんの少し力が入るだけで声が上がる。はしたなく勃ち上がった乳首を桃哉くんの指がかすめるたびに甘い痺れが広がり、無意識に身体をくねらせて足は床を掻いた。
「妃沙実さん、可愛い」
耳元で囁かれる声にさえ反応してしまう。硬くなった突起をつままれると、びくりと大きく身体が仰け反った。
「可愛い声、もっと聞かせて……?」
手馴れた様子からは想像もできないくらい、呟いた一言からは余裕を感じない。
片方の乳首を指で弄びながら、桃哉くんは私の耳朶に唇を寄せた。ねっとりと柔らかい舌に舐め上げられ、熱い吐息を感じるたびに肌が粟立ち、どうすることもできない熱が身体の奥から沸き上っていく。
耳の上から下までを丁寧に愛撫した唇は、首筋へと移動していく。濡れた感触と首筋や鎖骨に触れる彼の髪がくすぐったくて身を捩ると、首の付け根にびりっとした刺激が走った。
キスマークなんて、何年振りだろう。長い間一緒に居れば、セックスもただの性欲処理になってしまう。身体の上に所有印をつけられることも久しくなかった。
ただ……。首の付け根の次は、鎖骨、左右の胸の上部と、膨らみの下。正確に数えていたわけではないけれど、少々数が多すぎる気がする。
月曜日は出勤用の服にも気をつけなくてはいけないかもしれない。
呆けた頭でそんなことを考える余裕があったのはそこまでで、桃哉くんが胸の頂を口に含んだ瞬間に、息を呑むような快感が突き抜けた。
「あ、あっ、んんっ」
絡めるように吸い付かれ、左右に何度もこねられる度に、堪えきれない声が上がる。今さら彼に女をアピールするなんてできないはずなのに、鼻にかかったような甘く甲高いを抑えることができない。
「や、あああっ」
それどころか、先端を甘噛みされると、一際大きな声まで出てしまった。
「気持ちいいですか?」
荒い息の向こうからの声に素直に頷くと、桃哉くんは満足そうに微笑んだ。
「妃沙実さん、すごく綺麗です。やっぱり昨夜は我慢して良かった」
「……どうして、昨日、しなかったの?」
私は昨日、一晩中桃哉くんの腕の中にいた。わざわざ朝を待たなくても、寝込みを襲って食べてしまう時間はいくらでもあったはず。
「だって、せっかく妃沙実さんを抱けるのに、意識がないなんて嫌じゃないですか」
言いながら桃哉くんは、私の髪を優しくかきあげた。
性感帯でもないのに、なぜだか、胸がどくんと鳴った。
何度も何度も、彼の手は私の髪を優しく撫でる。
まるで、大切なものにでも触れるように。
「妃沙実さんには、俺とのことをちゃんと覚えておいてもらいたかったんです」
私を見る慈しみに満ちた瞳に、すっかり囚われてしまった。
よく愛するよりも愛される方が幸せというが、こんなにも誰かに求められたことが、果たして今までにあっただろうか。
ああ、彼にはとても、敵わない――。
*
桃哉くんの手が腰骨をなぞり、潤んだ茂みの奥へと潜り込む。
蜜壺は突き立てられた指を難なく咥え込むと、掻き回されるたびにぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てた。
「んぁっ、……ああっ……ああっ…ん…」
もう片方の手と口は、私の胸を弄び続ける。膨らみを揉み上げたかと思えば乳首を摘まみ、舌で嬲られ、絶え間なく与えられる快感に喘ぎ、秘所からは溢れた蜜が零れ落ちた。
「こんなに感じてくれて、嬉しいです」
合間に囁かれる声も、垣間見える笑顔も、すべてが愛おしい。
奥まで指を差し込まれ、強く突き上げられる。それとは別に、親指は隠れていた蕾を擦り上げた。
「ああっ……い、いや……あっ、ああ!」
全身を駆け巡る電流のような刺激に腰が揺れて、涙で視界がぼやける。
彼から与えられる全てに心が震えた。
彼に愛されたい。
満たされたい。いっぱいになりたい。
「っはぁ……、とう、やく……ん」
掠れた声で縋るように彼の名前を呼び手を伸ばすと、桃哉くんは少し困ったような顔を見せた。
「あんまり煽らないでくれますか?これでも我慢してるんですから」
不意に赤くなった桃哉くんは、緩んだ表情を隠すかのように横を向いてしまった。
本当に、大人なのか子供なのか、わからない。
だけど、そんな反応すらも、ますます私に火を点ける。
「せっかくのチャンスを無駄にしたくないと言いましたけど、傷ついた貴女につけこんでいるという自覚はあるんです。だからせめて、優しくしたいと思っているんですから――」
今度は彼が言い終わる前に、伸ばした腕を首に回して、力いっぱいに抱き締めた。
「いいよ……、私も、もう、桃哉くんが欲しいの」
「……本当に貴女は、平気でそういうことを言うんですね」
桃哉くんは服を脱ぎ捨て、ズボンのポケットに入っていたお財布から銀色の包みを取り出す。
心臓はさっきから煩いくらいに鳴り続け、ものすごい速さで鼓動を刻んでいる。
動き出した気持ちは、もう止められそうにない。
準備を整えた彼が再び私の上に覆いかぶさると、嗅ぎ慣れたものとは違う香りに包まれた。
「さっきの、もう一回言ってもらっていいですか?」
「さっきの……?」
「ほら、そういうところが子供なんですよ。それとも本当に計算ですか?」
どちらが大人でどちらが子供かなんて、実際はいい勝負だと思うんだけど。
それでもねだる様な視線に促されて、彼の欲している言葉を口にする。
「お願い、桃哉くんを頂戴?」
「いいですよ。俺にも、妃沙実さんをください」
いいよ、桃哉くんが欲しいなら。
だって、私も欲しい。
私を包む腕が、身体が、体温が、匂いが、すべてが欲しい。
「もしも妃沙実さんが今日のことを許せないと思ったら、俺を利用して自分を慰めたことにしてください。例え遊びで終わったとしても、俺はこの時を後悔することはありませんから」
――桃哉くんは、どこまでも甘く優しかった。
彼の首に回した手に力を込めると、それを合図に腰を掴まれ、割れ目には熱い塊が押し当てられた。
硬い感触に、一瞬身体が強張った。
十年も男が居たのだから、セックスだって数えきれないくらい経験している。
……だけどやっぱり、人によって違うのね。
「あっ、うそっ、……おおき、いっ」
「だから……そういうことを言うなって」
思わず口に出てしまうくらい驚いた。いつも以上に押し広げられて、沈み込んでくる時の圧迫感も全然違う。別に元カレを陥れるつもりはないが、こればっかりは仕方がない。
数だけこなした経験値は、畑が変わると通用しないものなのね。
「んんっ、ふあ……あああっ……」
息の上がってしまった私をなだめるように、頬や唇にキスをしながら顔を覘き込んでは目で訴えてくる彼の方も、なんだか辛そうだ。
何かに耐えているような顔は、きっと、私よりも色っぽいよ。
「妃沙実さんのナカ、すっごく気持ちいいけど、そろそろ、動いてもいいですか?」
声にならずに二、三度頷くと、桃哉くんの腰がゆっくりと動き出した。
「あ、あ、……あん、ん、あっ……、んんっ」
静かに前後に揺れていたかと思えば、円を描くようにゆるゆると回る。彼の動きに合わせて、私の口からは吐息交じりの切ない声が漏れる。
まるで私の感じる場所を探すかのような動きにじりじりと追い詰められて、身体が熱を帯びていく。
――だけど、足りない。
桃哉くんは自分のことを後回しにして、私を導くことを優先しているようだ。
だけど身体は、もっと、違う何かを求めている。
もっと奪って。私も、貴男を奪いたい。
「と……や、くんっ……もっと、もっとして……」
奥へと導くように、ひとりでに腰が揺れた。
「……っああ、もう、貴方はっ。がっつかないようにしてたのに!!」
言うなり片足を持ち上げられ、ずん、と奥まで力強く打ち付けられた。
「ひゃっ、あああっ、ん!!」
急な刺激に、目の奥で火花が散った。
一度先端まで引き抜くと、勢い任せに奥に叩きつけられる。
「煽った責任は、取ってくださいね……?」
乱れた声で囁かれれば、また身体の奥に熱が帯びていく。疼きにも似た衝動を沈めたくて腰をくねらせれば、桃哉くんは私をより一層私を強く抱き寄せた。
遊びでいいと貴男は言ったけれど、そんな大人な対応なんてできるはずもない。
気がつけば、彼の背中に爪をたてて、必死に縋り付いていた。
甘い、甘い、誘惑の香り。
それはずっと近くにあって、蕾が開くのを待っていた。
春に咲かせた花は、やがて熟した果実となる。
鼻孔をくすぐる香りに痛みも忘れ、差し出された甘美な誘惑に、私は迷わず手を伸ばした。
手にしたのは、善導の花か、悪魔の実か――。
《 完 》
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