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万里(ばんり)の国編
第8話
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「あぁ、裏切りの王子が来たのね」
現女王は、水晶を覗き込み微笑んだ。
「私の座を奪おうとでも?させないわよ。この国はもう私のもの…」
女王は手を叩き家来を呼んだ。
「裏切りの王子を即刻捕らえよ」
「で、ですが…」
「私の命がきけないとでも!?」
「い、いえ!即刻捕らえます!!」
家来達は、慌てて敬礼をし城から出て行った。
「捕まえて、あの王子に私が女王で良かったと認めさせてやる」
女王は、立ち上がり窓の外へと目を移した。
「捕らえられるまで、時間の問題ね?」
フフッと笑い、椅子に座りくつろいだ
「抜け道を抜けるぞ」
「抜け道?」
「ここで、衛兵に見つかれば面倒だからな。」
「衛兵??何で?」
「女王は、俺様を消し去るつもりだ。見つかれば即刻首を切られる。」
「!!」
そうだ、ここは現実の世界と違う。
さっきまで平穏そうだった国も、ガラリと空気が変わった。
「逃げるぞ」
万里は、ユズハの手を引き走った。
「何処に!?」
「良いから、来い。急がねぇと衛兵に捕まるぞ」
「わ、分かった。」
ユズハは、何も話さずただ万里の速度に必死について行った。
もう何分か走っただろうか、万里は立ち止まり建物の陰に隠れた。
「何で隠れてるの?」
「衛兵の足音だ、ついてきている」
ソッと覗くと、パタパタと集団で走っている所が見えた。
気付かれないように、もう一度隠れた。
「どうするの?これから…」
「俺様の隠れ家に今から行く。それから、明日の事について話そう」
「分かった。」
ユズハは、強く頷き万里の手を握る
「隠れ家に俺様の相棒がまだ残ってれば良いんだがな…」
「相棒?」
「そうだ、会ってみたら分かるさ。こっちだ」
万里の隠れ家に、今夜は身を隠す。
明日になればこの騒ぎも落ち着いているだろう。ユズハはそう思い、隠れ家へと足を運んだ。
現女王は、水晶を覗き込み微笑んだ。
「私の座を奪おうとでも?させないわよ。この国はもう私のもの…」
女王は手を叩き家来を呼んだ。
「裏切りの王子を即刻捕らえよ」
「で、ですが…」
「私の命がきけないとでも!?」
「い、いえ!即刻捕らえます!!」
家来達は、慌てて敬礼をし城から出て行った。
「捕まえて、あの王子に私が女王で良かったと認めさせてやる」
女王は、立ち上がり窓の外へと目を移した。
「捕らえられるまで、時間の問題ね?」
フフッと笑い、椅子に座りくつろいだ
「抜け道を抜けるぞ」
「抜け道?」
「ここで、衛兵に見つかれば面倒だからな。」
「衛兵??何で?」
「女王は、俺様を消し去るつもりだ。見つかれば即刻首を切られる。」
「!!」
そうだ、ここは現実の世界と違う。
さっきまで平穏そうだった国も、ガラリと空気が変わった。
「逃げるぞ」
万里は、ユズハの手を引き走った。
「何処に!?」
「良いから、来い。急がねぇと衛兵に捕まるぞ」
「わ、分かった。」
ユズハは、何も話さずただ万里の速度に必死について行った。
もう何分か走っただろうか、万里は立ち止まり建物の陰に隠れた。
「何で隠れてるの?」
「衛兵の足音だ、ついてきている」
ソッと覗くと、パタパタと集団で走っている所が見えた。
気付かれないように、もう一度隠れた。
「どうするの?これから…」
「俺様の隠れ家に今から行く。それから、明日の事について話そう」
「分かった。」
ユズハは、強く頷き万里の手を握る
「隠れ家に俺様の相棒がまだ残ってれば良いんだがな…」
「相棒?」
「そうだ、会ってみたら分かるさ。こっちだ」
万里の隠れ家に、今夜は身を隠す。
明日になればこの騒ぎも落ち着いているだろう。ユズハはそう思い、隠れ家へと足を運んだ。
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