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燐夜(りんや)の国編
第10話
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ドスンッと何処かへ落ちた。
「いったぁ…」
お尻をさすって立ち上がると、見た事のある景色に声が出た。
「元の世界…」
あのドアは元の世界へ辿り着くワープの扉なのだと思った。
「戻ったぁ!!」
喜びと、不安に胸が押し潰される。
元に戻ったは良い、だが燐夜の国はどうなるのだろう?
ユズハが居なくても大丈夫だと言う確信は無い。
もしかしたら、今回は居なくても大丈夫なのかも知れないとも思った。
「と、とにかく!学校へ…」
ユズハは、自分の服に視線を戻す。
最近はドレスやヒールのある靴ばっかりだったのでこのまま行ったら怪しまれる。
そう思ったのだが、服はお伽の国に行く前のTシャツとズボンだった。
「着替えよう、家に帰ろう」
自分の家へ向かおうとした時、呼び止められた。
「ユズハ!!」
「誰…、え。桐!?」
「ユズハ!良かった、心配したのよ?この3ヶ月。何してたの?」
「さ、3ヶ月!?」
「そうよ?3ヶ月。連絡もくれないし、家出したのかと思ってた。」
「3ヶ月って、本当?」
「本当よ?ホラ」
桐は、携帯でカレンダーを見せた。
確かに、ユズハがお伽の国へ行った日から3ヶ月は経っていた。
「嘘…」
「それに、その服。寝巻きじゃない。寝巻きで家出してたの?」
「ちょっと、待って!頭の整理がつかない」
「それはこっちのセリフよ。3ヶ月前に急に消えて、戻ってきて。誘拐されてたの?」
「そうじゃないの!もう、家に来て!説明するから!」
歩き出したユズハの隣を、桐は慌てて追った。
「お母様も心配してたわよ?」
隣に並んだ桐はトドメの一言を放つ。
「ですよね…、急に消えたからね」
「本当よ!何があったのかきっちり説明して貰うわ!」
桐は、腕まくりをしてユズハに微笑んだ。
「うわぁ、相変わらず桐は怖いよ」
「優しい桐さんですけど?」
久しぶりの再会とは思わない会話をしながら、3ヶ月振りの我が家へ帰った。
「いったぁ…」
お尻をさすって立ち上がると、見た事のある景色に声が出た。
「元の世界…」
あのドアは元の世界へ辿り着くワープの扉なのだと思った。
「戻ったぁ!!」
喜びと、不安に胸が押し潰される。
元に戻ったは良い、だが燐夜の国はどうなるのだろう?
ユズハが居なくても大丈夫だと言う確信は無い。
もしかしたら、今回は居なくても大丈夫なのかも知れないとも思った。
「と、とにかく!学校へ…」
ユズハは、自分の服に視線を戻す。
最近はドレスやヒールのある靴ばっかりだったのでこのまま行ったら怪しまれる。
そう思ったのだが、服はお伽の国に行く前のTシャツとズボンだった。
「着替えよう、家に帰ろう」
自分の家へ向かおうとした時、呼び止められた。
「ユズハ!!」
「誰…、え。桐!?」
「ユズハ!良かった、心配したのよ?この3ヶ月。何してたの?」
「さ、3ヶ月!?」
「そうよ?3ヶ月。連絡もくれないし、家出したのかと思ってた。」
「3ヶ月って、本当?」
「本当よ?ホラ」
桐は、携帯でカレンダーを見せた。
確かに、ユズハがお伽の国へ行った日から3ヶ月は経っていた。
「嘘…」
「それに、その服。寝巻きじゃない。寝巻きで家出してたの?」
「ちょっと、待って!頭の整理がつかない」
「それはこっちのセリフよ。3ヶ月前に急に消えて、戻ってきて。誘拐されてたの?」
「そうじゃないの!もう、家に来て!説明するから!」
歩き出したユズハの隣を、桐は慌てて追った。
「お母様も心配してたわよ?」
隣に並んだ桐はトドメの一言を放つ。
「ですよね…、急に消えたからね」
「本当よ!何があったのかきっちり説明して貰うわ!」
桐は、腕まくりをしてユズハに微笑んだ。
「うわぁ、相変わらず桐は怖いよ」
「優しい桐さんですけど?」
久しぶりの再会とは思わない会話をしながら、3ヶ月振りの我が家へ帰った。
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