80 / 125
珠樹(じゅき)の国編
第12話
しおりを挟む
「て事は。俺と王を失脚させ、自分が上に立つと」
「はい…」
執事は、ペタンと椅子に座り落ち込んでいた。
「お前は操られていた。だろう?」
「違います、自分から名乗り出たのです。薬のために…」
「薬!?お前、病気はっ」
「治っております。」
「嘘を…ついたのか?」
「はいっ…、すいませんっ!!」
珠樹はワナワナと唇を震わせた。
「珠樹様?」
「……」
何も言わずに、その部屋を出た。
「珠樹様!?」
執事が付いて行こうとした瞬間、扉を閉められた。
「あ…」
執事は自分が犯した過ちに気付いた。
「ユズハ様はどこです?」
「昔の…お城にいます」
「昔の城。分かりました」
「私は…何て事をっ」
「そう思うのなら、自分の行いを恥じる事です」
「!!」
執事の目から涙が出た。
「それでは。」
黒羽も外に出て行った。
「私は間違ってたのか…。」
執事は、ポケットから携帯を取り出し何処かに電話をかけた。
「珠樹様、見つけましたよ」
「ユズハの場所か」
「はい。」
「行くか」
「はい!」
2人は支度をして、馬車を手配し馬車に乗った。
「絶対にユズハは取り返す」
「勿論です」
珠樹は、グッと拳を握った。
「珠樹様のせいではありません。ですから、早く世代交代をしましょう?」
「そうだな」
城に着いて、中に入った。
ガードマン達も居たが、蹴散らした
「こんなものか」
「簡単に潜入出来ましたね?」
「さっさと終わらせるぞ」
「はい!!」
黒羽と珠樹は、急いで上に上がった。
「アハッ、もう来たんだ」
「来たぞ」
「来ましたよ」
「こいつを取り返しに来たんだー」
ユズハの座っている椅子に近付く。
「何をする気だ?」
「ん?」
ナイフをユズハに近付けた。
「!!」
ユズハは、目に涙をためていた。
「大丈夫ですよ、ユズハ様。すぐ助けます」
コクンッと頷き、黒羽を見つめた。
「出来んのー?でも、時間無いよ」余裕そうにニッと笑った。
「はい…」
執事は、ペタンと椅子に座り落ち込んでいた。
「お前は操られていた。だろう?」
「違います、自分から名乗り出たのです。薬のために…」
「薬!?お前、病気はっ」
「治っております。」
「嘘を…ついたのか?」
「はいっ…、すいませんっ!!」
珠樹はワナワナと唇を震わせた。
「珠樹様?」
「……」
何も言わずに、その部屋を出た。
「珠樹様!?」
執事が付いて行こうとした瞬間、扉を閉められた。
「あ…」
執事は自分が犯した過ちに気付いた。
「ユズハ様はどこです?」
「昔の…お城にいます」
「昔の城。分かりました」
「私は…何て事をっ」
「そう思うのなら、自分の行いを恥じる事です」
「!!」
執事の目から涙が出た。
「それでは。」
黒羽も外に出て行った。
「私は間違ってたのか…。」
執事は、ポケットから携帯を取り出し何処かに電話をかけた。
「珠樹様、見つけましたよ」
「ユズハの場所か」
「はい。」
「行くか」
「はい!」
2人は支度をして、馬車を手配し馬車に乗った。
「絶対にユズハは取り返す」
「勿論です」
珠樹は、グッと拳を握った。
「珠樹様のせいではありません。ですから、早く世代交代をしましょう?」
「そうだな」
城に着いて、中に入った。
ガードマン達も居たが、蹴散らした
「こんなものか」
「簡単に潜入出来ましたね?」
「さっさと終わらせるぞ」
「はい!!」
黒羽と珠樹は、急いで上に上がった。
「アハッ、もう来たんだ」
「来たぞ」
「来ましたよ」
「こいつを取り返しに来たんだー」
ユズハの座っている椅子に近付く。
「何をする気だ?」
「ん?」
ナイフをユズハに近付けた。
「!!」
ユズハは、目に涙をためていた。
「大丈夫ですよ、ユズハ様。すぐ助けます」
コクンッと頷き、黒羽を見つめた。
「出来んのー?でも、時間無いよ」余裕そうにニッと笑った。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
貧乏奨学生の子爵令嬢は、特許で稼ぐ夢を見る 〜レイシアは、今日も我が道つき進む!~
みちのあかり
ファンタジー
同じゼミに通う王子から、ありえないプロポーズを受ける貧乏奨学生のレイシア。
何でこんなことに? レイシアは今までの生き方を振り返り始めた。
第一部(領地でスローライフ)
5歳の誕生日。お父様とお母様にお祝いされ、教会で祝福を受ける。教会で孤児と一緒に勉強をはじめるレイシアは、その才能が開花し非常に優秀に育っていく。お母様が里帰り出産。生まれてくる弟のために、料理やメイド仕事を覚えようと必死に頑張るレイシア。
お母様も戻り、家族で幸せな生活を送るレイシア。
しかし、未曽有の災害が起こり、領地は借金を負うことに。
貧乏でも明るく生きるレイシアの、ハートフルコメディ。
第二部(学園無双)
貧乏なため、奨学生として貴族が通う学園に入学したレイシア。
貴族としての進学は奨学生では無理? 平民に落ちても生きていけるコースを選ぶ。
だが、様々な思惑により貴族のコースも受けなければいけないレイシア。お金持ちの貴族の女子には嫌われ相手にされない。
そんなことは気にもせず、お金儲け、特許取得を目指すレイシア。
ところが、いきなり王子からプロポーズを受け・・・
学園無双の痛快コメディ
カクヨムで240万PV頂いています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる