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珠樹(じゅき)の国編
第13話
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「一瞬で終わらせれば済む」
「出来んの?兄貴に」
ナイフを珠樹に向けた。
「出来るさ。俺が王になってこの国を変える」
「そんなこと…させねぇ!!!」
勢い良く珠樹へと突っ込んだ。
「黒羽、ユズハよろしくな」
「かしこまりました。」
スッと手袋を外し、ガードマンに近付く。
「な、何だ、貴様!」
「邪魔です」
トンッと人を触ると、その人はその場から消え去った。
「!?」
その場にいる全員が固まった。
「来ないのですか?では、人質確保です」
手袋をはめて、ユズハの拘束を解いた。
「く、ろは…。さっきの人は?」
「異世界へ飛ばされたのでは?」
「生きてるの?」
「勿論ですよ」
本当は、死んでいる。
黒羽の能力は、手で触れたもの全てを消し去る能力。
だから、さっきの人は消えた。
「良かった…」
「では、早くここから立ち去りましょう?」
「うん!」
「こっちも、終わったぞ」
珠樹は、弥月の上に座っていた。
「早かったですね?」
「まぁな。兄弟喧嘩は嫌と言うほどしてきた。動きも読めてるさ」
「クソォオオオオ!!」
弥月は、拳を床に思いっきり叩きつける。
「貴方の敗因は、きっと護りたいものが無いからよ」
ユズハは、弥月の顔を覗き込む。
「護りたいもの?」
「珠樹は、護りたいものが沢山あるから強いの。」
「護りたい…。」
「そう。だから、貴方も護りたいものを見つけたら強くなるわ」
「桜川…」
「でしょ?黄瀬良さん!」
「だな」
「では、改革をしましょう?戦争の無い国に」
「弥月も付いて来てくれるよな」
「気が向いたらな」
俯いたまま、立ち上がる。
「あぁ、気が向いてからで良い。俺と一緒に平和な国で生きよう」
「平和…な。兄貴の動き次第で、俺も手伝ってやる」
「分かった」
馬車に乗って、珠樹達は城へと帰った。
弥月はというと、また姿を消したらしい。
城に帰ると、王は亡くなっていた。
「この国は俺が変える」
そう住人の前に宣言したと言う
「出来んの?兄貴に」
ナイフを珠樹に向けた。
「出来るさ。俺が王になってこの国を変える」
「そんなこと…させねぇ!!!」
勢い良く珠樹へと突っ込んだ。
「黒羽、ユズハよろしくな」
「かしこまりました。」
スッと手袋を外し、ガードマンに近付く。
「な、何だ、貴様!」
「邪魔です」
トンッと人を触ると、その人はその場から消え去った。
「!?」
その場にいる全員が固まった。
「来ないのですか?では、人質確保です」
手袋をはめて、ユズハの拘束を解いた。
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「異世界へ飛ばされたのでは?」
「生きてるの?」
「勿論ですよ」
本当は、死んでいる。
黒羽の能力は、手で触れたもの全てを消し去る能力。
だから、さっきの人は消えた。
「良かった…」
「では、早くここから立ち去りましょう?」
「うん!」
「こっちも、終わったぞ」
珠樹は、弥月の上に座っていた。
「早かったですね?」
「まぁな。兄弟喧嘩は嫌と言うほどしてきた。動きも読めてるさ」
「クソォオオオオ!!」
弥月は、拳を床に思いっきり叩きつける。
「貴方の敗因は、きっと護りたいものが無いからよ」
ユズハは、弥月の顔を覗き込む。
「護りたいもの?」
「珠樹は、護りたいものが沢山あるから強いの。」
「護りたい…。」
「そう。だから、貴方も護りたいものを見つけたら強くなるわ」
「桜川…」
「でしょ?黄瀬良さん!」
「だな」
「では、改革をしましょう?戦争の無い国に」
「弥月も付いて来てくれるよな」
「気が向いたらな」
俯いたまま、立ち上がる。
「あぁ、気が向いてからで良い。俺と一緒に平和な国で生きよう」
「平和…な。兄貴の動き次第で、俺も手伝ってやる」
「分かった」
馬車に乗って、珠樹達は城へと帰った。
弥月はというと、また姿を消したらしい。
城に帰ると、王は亡くなっていた。
「この国は俺が変える」
そう住人の前に宣言したと言う
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