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第一章 エルフの少女
79話 「龍騎士隊イリス対スペクター」その2
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「spiral charge!!!」
ズバアアア!!!「ちいい!!うぜえええ!!」ギイイインンン!!
ガストンの痛烈な突きを受け止めて返す大剣を振り降ろすブレスト!
ガアアアアンン!!!大剣の振り降ろしは強烈でガストンの足元の地面が凹む!
「ぐっ?!」全身に衝撃が走り思わず顔を歪めるガストン。
「ファイヤー・ランス!!」ドン!ドン!ドン!
イリスがブレストに3発の「火炎槍」を撃ち込む!
「クッソ!!ホビット野郎!!」ドオオオオオン!!
イリスの「火炎槍」敵に当たると爆発するのだ、致命傷にはほど遠いが効果的だ。
「うぜえ!!消えろ!!ホビット!!」
キィーーーーーン!!ブレストは横斬りで衝撃波をイリスに飛ばす!
「ほっ」それをイリスはピョーンとジャンプしてアッサリとかわす。
「そんなノロイ攻撃なんて当たらないよ!バーカ!バーカ!」
「チッ!ホビットがぁ!」
ブレストは「ホビット」を連呼してイリスを挑発している気になっている。
身長が低い事を揶揄しているのだ、そしてそれは高位存在のハイエルフにホビット呼ばわりは、さぞ屈辱的だろうと。
しかしホビット呼ばわりはイリス的には挑発にもなっていない。
なぜなら、イリスの故郷のウッドエルフの集落の隣がホビットの集落で
ウッドエルフとホビットはめちゃくちゃ仲が良かったからだ。
イリス自身にもホビットの友達が多く、ホビット族の大人はイリスが産まれからずっと本当に可愛がってくれていたのだ。
もちろん今回の移住にもホビット族を全員連れて来ている。
「なんで魔族は私をホビットって言うんだろう?・・・まっいっかぁ、だってホビットだしね~」
この程度にしか思ってない、むしろ友達であるホビット呼ばわりは少し嬉しい。
完全な徒労な訳だね。
「「アーク・トルネード・ブラストーーーー!!」」
ゴオオオオオオオオオンンンンン!!
「がああああああ??!!!」バギィイイインンン!!
遂に魔族幹部の魔法防御結界をシルフィーナの極大魔法がブチ抜く!
今までシルフィーナがほとんど喋らないで大人しかったのは魔力溜めて練りこんでいたからだ。
今ならまだ30発は極大魔法を撃てる!風の大精霊の本領発揮だ!
もう1人の大精霊、緑の大精霊シルフェリアはイリスの霊視に専念している。
ブレストの超音速の攻撃を完全に見切って回避しているのだ!
それをイリスが自分がやっている様に見せて相手を逆に馬鹿にする。
ブレストのイライラは募るばかりだ。
口喧嘩でイリスに勝てる奴はそうは居ないのだった。
「ふう!!」「しっ!!」
キィーーーーーン!!カアーン!キィーーーーーン!ガアアアアンン!!
ロイは同じ槍使いの魔族幹部と一騎打ちになっている。
「うおおおお!!行きますぞ!!エリカ殿!」
《了解!ウインドブラストーー!!》ゴオオオオオオオオオ!!
「クソ!」「コイツら強いな!」
ドンゴとエリカの猛攻でジリジリと後退する魔族幹部達。
初戦は龍騎士隊イリスが押し気味に戦っている印象だ。
その間にもゴブリン軍が魔族軍を蹂躙しつつあった。
後方から追撃して来たオーガ隊とホブゴブリン隊がゴブリン隊と合流したからだ。
乱戦になり数が多く士気が高いゴブリン軍の優勢が決定的になった。
「こりゃマジでやべえな・・・」
ブレストは味方の応援部隊の所までの後退を考え始める。
口が悪く、短気で蛮勇に見えるが実は沈着冷静で臆病な性格なのだ。
それなのに、ここに留まっているのは1人でも多くの味方を逃す為だ。
案外と仲間思いな所もある漢気もある名将だ。
実際に囲みを抜けてパラパラと魔族が後方への撤退に成功している。
そんな時、
ゴオオオオオオオオオンンンンン!!!
大きな爆発音の後に、ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ地面が大きく揺れる!
「きゃあ?!」
「何事だ?!」
「次ななんだよ!くそったれがぁ!!」
誰も予想もしていない異常現象が発生した。
一瞬戦場に沈黙が訪れるが・・・ワアアアアアアアア!!!
数秒後には戦いは再開されて喧騒が戻る。
何が起きたか分からないが戦場で動きを止めたら死ぬだけだ!
「ファイヤーボール!!」ボン!ボン!ボン!
イリスはブレストにファイヤーボールを撃ちながらシルフェリアに確認する。
《今の!ブリックリンだよね?!》
《そうですね!間違い無くブリックリンの魔力でした!
イリス!ブレストが左へ3m移動!攻撃来ます!上段!しゃがんで!》
キィーーーーン!「よっ!」言われた通りにしゃがむと頭の上を衝撃波が通過する!
「ちぃいいいい!!今のをかわすのかよ!!
テメェは本当に何なんだよ?!ハイエルフ!!」
「あれえ?ホビットじゃないの?」
「うるせえよ!!」
「Lightning spear!!」ガガガガガアアアアンン!!!
「マジでうっぜぇええええ!!テメェらあああ!!!」
絶え間ない継続ダメージに疲弊しつつあるブレスト。
だがまだトンズラかます訳に行かない、まだ味方を逃がさないと!
魔族軍はゴブリン軍に飲み込まれつつあるがブレストや幹部が奮闘してるおかげで全面崩壊に至っていない。
逃げるタイミングが取れた者から順次退却している。
ブレスト達も徐々に密集しつつ後退して退却のタイミングを計る。
そうなると攻め辛くなる龍騎士隊イリス、混戦から陣形戦になりつつあり迂闊に飛び出せないのだ。
まだまだコリーン山の攻防戦は続く。
ズバアアア!!!「ちいい!!うぜえええ!!」ギイイインンン!!
ガストンの痛烈な突きを受け止めて返す大剣を振り降ろすブレスト!
ガアアアアンン!!!大剣の振り降ろしは強烈でガストンの足元の地面が凹む!
「ぐっ?!」全身に衝撃が走り思わず顔を歪めるガストン。
「ファイヤー・ランス!!」ドン!ドン!ドン!
イリスがブレストに3発の「火炎槍」を撃ち込む!
「クッソ!!ホビット野郎!!」ドオオオオオン!!
イリスの「火炎槍」敵に当たると爆発するのだ、致命傷にはほど遠いが効果的だ。
「うぜえ!!消えろ!!ホビット!!」
キィーーーーーン!!ブレストは横斬りで衝撃波をイリスに飛ばす!
「ほっ」それをイリスはピョーンとジャンプしてアッサリとかわす。
「そんなノロイ攻撃なんて当たらないよ!バーカ!バーカ!」
「チッ!ホビットがぁ!」
ブレストは「ホビット」を連呼してイリスを挑発している気になっている。
身長が低い事を揶揄しているのだ、そしてそれは高位存在のハイエルフにホビット呼ばわりは、さぞ屈辱的だろうと。
しかしホビット呼ばわりはイリス的には挑発にもなっていない。
なぜなら、イリスの故郷のウッドエルフの集落の隣がホビットの集落で
ウッドエルフとホビットはめちゃくちゃ仲が良かったからだ。
イリス自身にもホビットの友達が多く、ホビット族の大人はイリスが産まれからずっと本当に可愛がってくれていたのだ。
もちろん今回の移住にもホビット族を全員連れて来ている。
「なんで魔族は私をホビットって言うんだろう?・・・まっいっかぁ、だってホビットだしね~」
この程度にしか思ってない、むしろ友達であるホビット呼ばわりは少し嬉しい。
完全な徒労な訳だね。
「「アーク・トルネード・ブラストーーーー!!」」
ゴオオオオオオオオオンンンンン!!
「がああああああ??!!!」バギィイイインンン!!
遂に魔族幹部の魔法防御結界をシルフィーナの極大魔法がブチ抜く!
今までシルフィーナがほとんど喋らないで大人しかったのは魔力溜めて練りこんでいたからだ。
今ならまだ30発は極大魔法を撃てる!風の大精霊の本領発揮だ!
もう1人の大精霊、緑の大精霊シルフェリアはイリスの霊視に専念している。
ブレストの超音速の攻撃を完全に見切って回避しているのだ!
それをイリスが自分がやっている様に見せて相手を逆に馬鹿にする。
ブレストのイライラは募るばかりだ。
口喧嘩でイリスに勝てる奴はそうは居ないのだった。
「ふう!!」「しっ!!」
キィーーーーーン!!カアーン!キィーーーーーン!ガアアアアンン!!
ロイは同じ槍使いの魔族幹部と一騎打ちになっている。
「うおおおお!!行きますぞ!!エリカ殿!」
《了解!ウインドブラストーー!!》ゴオオオオオオオオオ!!
「クソ!」「コイツら強いな!」
ドンゴとエリカの猛攻でジリジリと後退する魔族幹部達。
初戦は龍騎士隊イリスが押し気味に戦っている印象だ。
その間にもゴブリン軍が魔族軍を蹂躙しつつあった。
後方から追撃して来たオーガ隊とホブゴブリン隊がゴブリン隊と合流したからだ。
乱戦になり数が多く士気が高いゴブリン軍の優勢が決定的になった。
「こりゃマジでやべえな・・・」
ブレストは味方の応援部隊の所までの後退を考え始める。
口が悪く、短気で蛮勇に見えるが実は沈着冷静で臆病な性格なのだ。
それなのに、ここに留まっているのは1人でも多くの味方を逃す為だ。
案外と仲間思いな所もある漢気もある名将だ。
実際に囲みを抜けてパラパラと魔族が後方への撤退に成功している。
そんな時、
ゴオオオオオオオオオンンンンン!!!
大きな爆発音の後に、ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ地面が大きく揺れる!
「きゃあ?!」
「何事だ?!」
「次ななんだよ!くそったれがぁ!!」
誰も予想もしていない異常現象が発生した。
一瞬戦場に沈黙が訪れるが・・・ワアアアアアアアア!!!
数秒後には戦いは再開されて喧騒が戻る。
何が起きたか分からないが戦場で動きを止めたら死ぬだけだ!
「ファイヤーボール!!」ボン!ボン!ボン!
イリスはブレストにファイヤーボールを撃ちながらシルフェリアに確認する。
《今の!ブリックリンだよね?!》
《そうですね!間違い無くブリックリンの魔力でした!
イリス!ブレストが左へ3m移動!攻撃来ます!上段!しゃがんで!》
キィーーーーン!「よっ!」言われた通りにしゃがむと頭の上を衝撃波が通過する!
「ちぃいいいい!!今のをかわすのかよ!!
テメェは本当に何なんだよ?!ハイエルフ!!」
「あれえ?ホビットじゃないの?」
「うるせえよ!!」
「Lightning spear!!」ガガガガガアアアアンン!!!
「マジでうっぜぇええええ!!テメェらあああ!!!」
絶え間ない継続ダメージに疲弊しつつあるブレスト。
だがまだトンズラかます訳に行かない、まだ味方を逃がさないと!
魔族軍はゴブリン軍に飲み込まれつつあるがブレストや幹部が奮闘してるおかげで全面崩壊に至っていない。
逃げるタイミングが取れた者から順次退却している。
ブレスト達も徐々に密集しつつ後退して退却のタイミングを計る。
そうなると攻め辛くなる龍騎士隊イリス、混戦から陣形戦になりつつあり迂闊に飛び出せないのだ。
まだまだコリーン山の攻防戦は続く。
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