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始まりの旅
始めたはいいけれど
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「まずは四大精霊の御名を覚えろ」
「うえ~~~」
「何事も基本は大事だぞ」
魔道を行うにはその力の流れを知る必要がある。
力を司る者。
四大精霊(エレメンタル)。
地
風
水
火
そしてその四大精霊をまとめる二神精霊がいる。
それが
光
闇
光と闇が世界を作り、
地と風と水と火が世界を廻す。
これが世界の成り立ち。
人が使うことが出来るのは四大精霊の力のみ。
稀に選ばれた者が二神精霊の力を使う事が出来る。
四大精霊の力を引き出すにはその御名を唱えるのが一番簡単だ。
つまり
地は『ウル』
風は『カウ』
水は『クア』
火は『イラ』
四大精霊の御名を唱え、
そこにどういった現象を起こしてほしいかと簡潔に唱えるのが
呪文
となるのだ。
つまり
『イラ・テマ』
『火・球』
となる。
「分かったか?」
「…分かった」
「では火は?」
「…い、イル?」
「お前頭悪いだろ」
「しっつれいな!」
その時遠くから荷台のごろごろという音が近づいてきた。
「し、ここで待ってろ」
そう言うとテルディアスがすばやく身を隠した。
ごろごろごろごろ…
音が近づいてくる。テルディアスは木の上に上ったようだ。
(なにをするつもりなんだろう?)
荷車が近づいてきた。鳥のようなものが車を引いている。
(変な鳥…)
ダチョウのように大きくて嘴も眼も大きい。
足もダチョウより太そうだ。
ただ体の色が緑で腹が赤と少し派手だ。
テルディアスの隠れている木の下まで来た。
と、テルディアスが木から飛び降りた!
ダンッ!
荷車に降り立った!
「なんだ?!」
荷車を引いていたおじさんが驚いて振り返ろうとした時、
「ウル・ミウム」
フワッ…
「ん…あ?」
テルディアスがおじさんに魔法をかけた。
おじさんはすぐにグーグーといびきをかいて寝てしまった。
テルディアスがすぐさま鳥を操っていた縄を引く。
ゆっくりと鳥が歩を緩め、荷台が静かに止まった。
おじさんに何やらごそごそとやって、テルディアスが降りてくる。
「何やってたの?」
テルディアスの横に並びながらキーナが聞いた。
「生活必需品をあさってただけだ」
「…???」
旅をするには必要なものがある。
それを手に入れるには何かをしなければならない。
例えばお金で買うとか、力ずくで奪うとか。
お金がなければつまりは力ずくになるわけで…。
「泥棒!」
「仕方がないだろう。俺のこの体じゃまともになんて稼げない」
「・・・」
テルディアスは魔女によってダーディンに変えられてしまった。
故に人々から恐れられ、殺されかねない。
「でもなぁ…」
「仕方がないだろう」
「泥棒はよくない…、でもそうしないと生きていけない…、ううぅ~ん…」
「街が見えてきたぞ」
悩むキーナを無視してテルが言った。
丘の向こうに建物の群れが見え隠れしている。
「おおっ! あれがミドル王国かぁ!」
「違うぞ。あれはサンスリーだ」
キーナはこけた。
「なんでっ!ミドル王国に向かってんじゃないの?!」
「言ってなかったか?」
テルディアスがさらりと言った。
「ここからミドル王国へは七日はかかるぞ」
道のりは考えている以上に長いようだ…。
「そんな…七日もかかってたら、又魔女に襲われちゃうでしょー!」
「そんなこと言われても…」
テルディアスのせいではない。
「まあ、魔女も深手を負っていたから回復するのにかなり時間がかかるだろう」
「どれくらい?」
「さあな」
「さあなって…」
キーナが青ざめる。
「なんとかなるだろう。街道には結界が張ってあるから少しは奴の目を眩ませられるだろう。ミドル王国に入ればより強力な結界が張ってあるから奴の目も届かなくなるはずだ」
「あらそう」
ちょっと安心する。
「んでもってミドル王国で魔法の修行もするのね?」
魔法を使えると知ってキーナはルンルンだ。
「その方がいいだろう」
「おっしゃ! 目指せ! ミドル王国!」
意気揚々と元気いっぱい張り切っている。
とおもいきや、
「ねぇ~、すこ~しでいいから魔法教えてよ~ぅ」
猫なで声でキーナが迫ってきた。
テルディアスはいい加減頭が痛くなってきた。
どうしてそんなに魔法を使いたがる?
ぴろぴろぴろ~~ん♪
キーナはレベルが上がった!
かはどうかは知らないが、とりあえず一つ魔法を覚えた。
誰もが一番最初に覚える魔法。
火球(イラテマ)
四大精霊の中で一番扱いやすいのが火だった。
水はプライドが高く、風は気まぐれで言うことを聞かない。
地は人を見極め力を起こすか判断する。
つまり生半可な実力者には力を貸してくれないのだ。
火は陽気で人懐っこく、初心者にも優しい。
「掌に炎の球があるところを想像するんだ。
できるだけ具体的に。そしてイラ・テマと唱えて対象物に力を放つ」
テルディアスに言われたとおりに掌に炎の球を創造する。
熱く猛る炎。
それが掌に集まる。
対象物は目の前の大きな岩。そこにめがけて…
「イラ・テマ!」
力を放つ!
ボコンッ
小さく岩が欠けた。
「やった!」
「ほう…、まさか使えるとはな」
「えっへん!」
魔道を習うのは小さい頃からと決まっている。
何故なら子供は純粋に力を感じ、とらわれない想像力で力を発現できるからである。
(つまりこいつがガキってことか…)
テルディアスは納得した。
「わ~凄いな~ほんとに使えるんだ~」
感動している。
「ねえテル! 他にも教えてよ!」
飛びついてきた。
「馬鹿、まだ早い」
「いいじゃん! いいじゃん! ねぇねぇ!」
「四大精霊の御名は?」
途端に顔が曇る。
「う…う~~んと…い、いる、かる、くる…」
「全然違うぞ」
キーナは頭が痛くなってきた。
「だ~か~ら~~~…」
「ふにゃ~~~」
テルディアスが長々と説明し始めた。
「うえ~~~」
「何事も基本は大事だぞ」
魔道を行うにはその力の流れを知る必要がある。
力を司る者。
四大精霊(エレメンタル)。
地
風
水
火
そしてその四大精霊をまとめる二神精霊がいる。
それが
光
闇
光と闇が世界を作り、
地と風と水と火が世界を廻す。
これが世界の成り立ち。
人が使うことが出来るのは四大精霊の力のみ。
稀に選ばれた者が二神精霊の力を使う事が出来る。
四大精霊の力を引き出すにはその御名を唱えるのが一番簡単だ。
つまり
地は『ウル』
風は『カウ』
水は『クア』
火は『イラ』
四大精霊の御名を唱え、
そこにどういった現象を起こしてほしいかと簡潔に唱えるのが
呪文
となるのだ。
つまり
『イラ・テマ』
『火・球』
となる。
「分かったか?」
「…分かった」
「では火は?」
「…い、イル?」
「お前頭悪いだろ」
「しっつれいな!」
その時遠くから荷台のごろごろという音が近づいてきた。
「し、ここで待ってろ」
そう言うとテルディアスがすばやく身を隠した。
ごろごろごろごろ…
音が近づいてくる。テルディアスは木の上に上ったようだ。
(なにをするつもりなんだろう?)
荷車が近づいてきた。鳥のようなものが車を引いている。
(変な鳥…)
ダチョウのように大きくて嘴も眼も大きい。
足もダチョウより太そうだ。
ただ体の色が緑で腹が赤と少し派手だ。
テルディアスの隠れている木の下まで来た。
と、テルディアスが木から飛び降りた!
ダンッ!
荷車に降り立った!
「なんだ?!」
荷車を引いていたおじさんが驚いて振り返ろうとした時、
「ウル・ミウム」
フワッ…
「ん…あ?」
テルディアスがおじさんに魔法をかけた。
おじさんはすぐにグーグーといびきをかいて寝てしまった。
テルディアスがすぐさま鳥を操っていた縄を引く。
ゆっくりと鳥が歩を緩め、荷台が静かに止まった。
おじさんに何やらごそごそとやって、テルディアスが降りてくる。
「何やってたの?」
テルディアスの横に並びながらキーナが聞いた。
「生活必需品をあさってただけだ」
「…???」
旅をするには必要なものがある。
それを手に入れるには何かをしなければならない。
例えばお金で買うとか、力ずくで奪うとか。
お金がなければつまりは力ずくになるわけで…。
「泥棒!」
「仕方がないだろう。俺のこの体じゃまともになんて稼げない」
「・・・」
テルディアスは魔女によってダーディンに変えられてしまった。
故に人々から恐れられ、殺されかねない。
「でもなぁ…」
「仕方がないだろう」
「泥棒はよくない…、でもそうしないと生きていけない…、ううぅ~ん…」
「街が見えてきたぞ」
悩むキーナを無視してテルが言った。
丘の向こうに建物の群れが見え隠れしている。
「おおっ! あれがミドル王国かぁ!」
「違うぞ。あれはサンスリーだ」
キーナはこけた。
「なんでっ!ミドル王国に向かってんじゃないの?!」
「言ってなかったか?」
テルディアスがさらりと言った。
「ここからミドル王国へは七日はかかるぞ」
道のりは考えている以上に長いようだ…。
「そんな…七日もかかってたら、又魔女に襲われちゃうでしょー!」
「そんなこと言われても…」
テルディアスのせいではない。
「まあ、魔女も深手を負っていたから回復するのにかなり時間がかかるだろう」
「どれくらい?」
「さあな」
「さあなって…」
キーナが青ざめる。
「なんとかなるだろう。街道には結界が張ってあるから少しは奴の目を眩ませられるだろう。ミドル王国に入ればより強力な結界が張ってあるから奴の目も届かなくなるはずだ」
「あらそう」
ちょっと安心する。
「んでもってミドル王国で魔法の修行もするのね?」
魔法を使えると知ってキーナはルンルンだ。
「その方がいいだろう」
「おっしゃ! 目指せ! ミドル王国!」
意気揚々と元気いっぱい張り切っている。
とおもいきや、
「ねぇ~、すこ~しでいいから魔法教えてよ~ぅ」
猫なで声でキーナが迫ってきた。
テルディアスはいい加減頭が痛くなってきた。
どうしてそんなに魔法を使いたがる?
ぴろぴろぴろ~~ん♪
キーナはレベルが上がった!
かはどうかは知らないが、とりあえず一つ魔法を覚えた。
誰もが一番最初に覚える魔法。
火球(イラテマ)
四大精霊の中で一番扱いやすいのが火だった。
水はプライドが高く、風は気まぐれで言うことを聞かない。
地は人を見極め力を起こすか判断する。
つまり生半可な実力者には力を貸してくれないのだ。
火は陽気で人懐っこく、初心者にも優しい。
「掌に炎の球があるところを想像するんだ。
できるだけ具体的に。そしてイラ・テマと唱えて対象物に力を放つ」
テルディアスに言われたとおりに掌に炎の球を創造する。
熱く猛る炎。
それが掌に集まる。
対象物は目の前の大きな岩。そこにめがけて…
「イラ・テマ!」
力を放つ!
ボコンッ
小さく岩が欠けた。
「やった!」
「ほう…、まさか使えるとはな」
「えっへん!」
魔道を習うのは小さい頃からと決まっている。
何故なら子供は純粋に力を感じ、とらわれない想像力で力を発現できるからである。
(つまりこいつがガキってことか…)
テルディアスは納得した。
「わ~凄いな~ほんとに使えるんだ~」
感動している。
「ねえテル! 他にも教えてよ!」
飛びついてきた。
「馬鹿、まだ早い」
「いいじゃん! いいじゃん! ねぇねぇ!」
「四大精霊の御名は?」
途端に顔が曇る。
「う…う~~んと…い、いる、かる、くる…」
「全然違うぞ」
キーナは頭が痛くなってきた。
「だ~か~ら~~~…」
「ふにゃ~~~」
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