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沈黙の森編
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地の一族は未開発の地に移動しては、そこを開拓していく一族でもある。
つまり、この世界の版図は、ほぼ地の一族が広げてきたと言っても過言ではない。
地の一族は開墾出来そうな場所を見つけると、森を切り開き、田畑を作り、村を作り上げる。それは彼らだからこそ出来た所業でもあろう。
そして彼らが切り開いた村は、やがて人が雪崩れ込むようになる、または、今回のダン達のように、どこかの国などに無理矢理接収される事もある。
そして村は町となり、国となっていく。実は人々も知らない歴史がここにあった。
そして、地の一族はその場所が繁栄し出すと、更なる地を求めて旅立つ。不思議な一族でもあった。
そして、地の一族が去った後の村は、しばらくの間作物などが育ち難くなるのだが、それも人々は知らない史実だった。
ある種、地の力を大分使ったからそろそろ他に移らねば、という自己防衛本能が地の一族には働いていたのかもしれない。実はダンの母が移動に踏み切ったのも、そういう勘が働いたからなのだったが、ダンが知る由もない。
ここまでくれば、勘の良い読者の皆様にはお見通しであろうが、ダン達の村を無理矢理接収したそのとある国は、領地は広がったものの、しばし使えない村としてお荷物になってしまうのであった。本当は作物が豊かに実るという調査があった故に少々強引に接収したのであったが。後の祭りであった。
しかも交通の便も悪く、道も整備されておらず人も物も行きにくいとなると、そこへ行きたがる移民も少なく、全くもってお荷物となり、村は寂れて行ってしまうのだった。
折角開拓したのに。
そんなことなど露とも知らず、地の一族は新たな地で新たな暮らしを始めるのであったが、それはまた別の話である。
そして、そんな開拓一族でさえも近寄らない場所があった。
その森を、畏怖の念を込め、彼らはこう呼んだ。
「沈黙の森」と。
「そんな場所の脇を通って行かなきゃならんのかよ」
安全なルートを考えた時に、どうしても外せないその道。その森の中を通るわけではないのだが、どうしても掠めるように横をすり抜けて行かなければならない、とダンが説明する。
その説明にサーガがぶう垂れるも、だったらあんたが皆を運んで行けとメリンダに言われ、ぐっと返事に詰まった。それが答えだった。
結界張って移動。これ、結構疲れるのよ。
サーガの苦労を知るわけもなく、だったら歩いて行くしかないだろうと素直に歩を進めていく。
道は少し登り坂になっていった。そして、誰もがその場所に、何か違和感を感じ始めていた。
「何か、変ね」
メリンダが呟いた。
「何か、変だな」
サーガも呟いた。
「何か…、変だね」
キーナも呟いた。
「「・・・・・・」」
テルディアスはいつもの無口。ダンは知っていたのだろう、特にコメントはなし。というかこいつも無口だ。
坂道、というかほぼ山道を登っていき、不意に眼前が開けた場所に出た。
左に切り立った崖、右手の眼下に広がる、何か不思議な感覚の森。
見た目的には普通に見えるのだが、なんというか、感覚がおかしい。
言い表せない感覚に、メリンダとサーガがモジモジする。
「精霊が…、いないわけじゃないけど…。なんていうか…。希薄?」
キーナが呟いた。
「「そうそれ!!」」
メリンダとサーガが答えを見つけたとばかりに同時に声を上げた。
「なんというか、あれの時みたいな感じ…」
キーナの呟きに、3人がその意味を知り、無言になる。
ダンだけがその意味を解せず、首を傾げていた。そのうち君も知ることになろうさ。
メリンダが確かにそうだなと心の中で同意し、男2人がそういうものかと思考を巡らす。
様々に思い描きながら、一行は狭い山道を登って行く。
なんとなくだが、自然と己の立ち位置が決まっていく不思議。
先頭にダン。これは案内のためもある。そしてテルディアス。いち早く前方の事態に対処する為。次にキーナ、メリンダと続く。これはまあ、守られる立場にある者。殿にサーガ。背後からの急襲などに備えての布陣。だがしかし、この辺りはあまり人も妖魔も近寄らないので、それほどに危険はない。
「やっぱなんか気持ち悪いな…」
いつもの通りに、風でその辺りを索敵しながら歩くサーガだったが、いつもと違う精霊との繋がりの薄さに、気持ち悪さを感じていた。
「あたしはキーナちゃんの言葉でなんとなく納得出来たからそうでもないけど」
メリンダも、アレの時は何故か精霊との繋がりが希薄になる感じを受けるので、そこまで違和感は感じていなかった。
サーガ、初めての経験だね。
ダンは経験があるのかないのか、その表情から読み解くことは出来ず、ただ黙々と歩き続ける。
テルディアスも違和感を感じながらも、こちらも黙々と歩き続ける、
「ねい、テル。なんか変な森だねい」
わけにはいかなかった。キーナが放っておくわけがない。
「余所見しないで前を見て歩け。お前はそそっかしいのだからな」
「そんな、僕だってしょっちゅう崖から落ちたりしないよ」
思い出してみれば、あちらこちらの崖から落ちてるな、こいつ。
そうでなくても、気にとめるものがあればそちらへ向かってダッシュすることもしばしば。その首根っこを掴んで止めるのはいつもテルディアスの役目であった。時折その手をすり抜けるキーナの早業。何故すり抜けられるのか、テルディアスは謎だった。
狭い山道だというのに、キーナはやはりフラフラと歩き回る。器用な奴だ。
「落ちたら痛そう」
などと言って下を覗き込む。
「アホ。当たり前だろう」
とテルディアスがツッコミをいれつつ、キーナの身体を心配している。いつもの光景だったが、
ガラ・・・
上からの音にテルディアスが顔を上げると、一抱えもある程の大きな岩が、崩れ落ちてくる所だった。
「にゃ?!」
「く!」
キーナを掴んで飛ぼうとして一瞬迷う。前にはダン、後ろにはメリンダがいる。他に避難する場所がない。
「キーナちゃん!」
「キーナ!」
「!」
前を歩いていたダンの反応が遅れた。
サーガがメリンダの体を引き、岩との衝突を回避させる。
あとはキーナだが、このまま崖下へ飛んでも、岩がそのまま飛んで来て空中で衝突する恐れもある。
このままでは2人共岩に衝突すると瞬時に判断したテルディアスが、体を捻りキーナをダンに向かって放り投げる。
キーナは慣性の法則に従い、ダンの元へ無事に着地。バランスを崩したダンが尻餅をつき、岩との衝突ルートから逸れる。そして、体勢を崩したテルディアスも慣性の法則に従い、その反対側へと体が宙に投げ出される。
サーガが咄嗟に風の結界を張るも、その力は希薄で、岩との衝突の衝撃をなんとか緩めるくらいにしかならないだろう。
テルディアスも風の魔法を操るも、その力は平時の10分の1程だろうか、なんとか落下速度を抑える程の力にしかならなかった。
岩が無情にも、テルディアスに向かって一直線に迫った。
「テル!!!」
テルディアスにぶつかった岩は、その衝撃で少し跳ね、そして落下していった。
そして、その後を追うように、テルディアスも沈黙の森へと落下して行ったのだった。
つまり、この世界の版図は、ほぼ地の一族が広げてきたと言っても過言ではない。
地の一族は開墾出来そうな場所を見つけると、森を切り開き、田畑を作り、村を作り上げる。それは彼らだからこそ出来た所業でもあろう。
そして彼らが切り開いた村は、やがて人が雪崩れ込むようになる、または、今回のダン達のように、どこかの国などに無理矢理接収される事もある。
そして村は町となり、国となっていく。実は人々も知らない歴史がここにあった。
そして、地の一族はその場所が繁栄し出すと、更なる地を求めて旅立つ。不思議な一族でもあった。
そして、地の一族が去った後の村は、しばらくの間作物などが育ち難くなるのだが、それも人々は知らない史実だった。
ある種、地の力を大分使ったからそろそろ他に移らねば、という自己防衛本能が地の一族には働いていたのかもしれない。実はダンの母が移動に踏み切ったのも、そういう勘が働いたからなのだったが、ダンが知る由もない。
ここまでくれば、勘の良い読者の皆様にはお見通しであろうが、ダン達の村を無理矢理接収したそのとある国は、領地は広がったものの、しばし使えない村としてお荷物になってしまうのであった。本当は作物が豊かに実るという調査があった故に少々強引に接収したのであったが。後の祭りであった。
しかも交通の便も悪く、道も整備されておらず人も物も行きにくいとなると、そこへ行きたがる移民も少なく、全くもってお荷物となり、村は寂れて行ってしまうのだった。
折角開拓したのに。
そんなことなど露とも知らず、地の一族は新たな地で新たな暮らしを始めるのであったが、それはまた別の話である。
そして、そんな開拓一族でさえも近寄らない場所があった。
その森を、畏怖の念を込め、彼らはこう呼んだ。
「沈黙の森」と。
「そんな場所の脇を通って行かなきゃならんのかよ」
安全なルートを考えた時に、どうしても外せないその道。その森の中を通るわけではないのだが、どうしても掠めるように横をすり抜けて行かなければならない、とダンが説明する。
その説明にサーガがぶう垂れるも、だったらあんたが皆を運んで行けとメリンダに言われ、ぐっと返事に詰まった。それが答えだった。
結界張って移動。これ、結構疲れるのよ。
サーガの苦労を知るわけもなく、だったら歩いて行くしかないだろうと素直に歩を進めていく。
道は少し登り坂になっていった。そして、誰もがその場所に、何か違和感を感じ始めていた。
「何か、変ね」
メリンダが呟いた。
「何か、変だな」
サーガも呟いた。
「何か…、変だね」
キーナも呟いた。
「「・・・・・・」」
テルディアスはいつもの無口。ダンは知っていたのだろう、特にコメントはなし。というかこいつも無口だ。
坂道、というかほぼ山道を登っていき、不意に眼前が開けた場所に出た。
左に切り立った崖、右手の眼下に広がる、何か不思議な感覚の森。
見た目的には普通に見えるのだが、なんというか、感覚がおかしい。
言い表せない感覚に、メリンダとサーガがモジモジする。
「精霊が…、いないわけじゃないけど…。なんていうか…。希薄?」
キーナが呟いた。
「「そうそれ!!」」
メリンダとサーガが答えを見つけたとばかりに同時に声を上げた。
「なんというか、あれの時みたいな感じ…」
キーナの呟きに、3人がその意味を知り、無言になる。
ダンだけがその意味を解せず、首を傾げていた。そのうち君も知ることになろうさ。
メリンダが確かにそうだなと心の中で同意し、男2人がそういうものかと思考を巡らす。
様々に思い描きながら、一行は狭い山道を登って行く。
なんとなくだが、自然と己の立ち位置が決まっていく不思議。
先頭にダン。これは案内のためもある。そしてテルディアス。いち早く前方の事態に対処する為。次にキーナ、メリンダと続く。これはまあ、守られる立場にある者。殿にサーガ。背後からの急襲などに備えての布陣。だがしかし、この辺りはあまり人も妖魔も近寄らないので、それほどに危険はない。
「やっぱなんか気持ち悪いな…」
いつもの通りに、風でその辺りを索敵しながら歩くサーガだったが、いつもと違う精霊との繋がりの薄さに、気持ち悪さを感じていた。
「あたしはキーナちゃんの言葉でなんとなく納得出来たからそうでもないけど」
メリンダも、アレの時は何故か精霊との繋がりが希薄になる感じを受けるので、そこまで違和感は感じていなかった。
サーガ、初めての経験だね。
ダンは経験があるのかないのか、その表情から読み解くことは出来ず、ただ黙々と歩き続ける。
テルディアスも違和感を感じながらも、こちらも黙々と歩き続ける、
「ねい、テル。なんか変な森だねい」
わけにはいかなかった。キーナが放っておくわけがない。
「余所見しないで前を見て歩け。お前はそそっかしいのだからな」
「そんな、僕だってしょっちゅう崖から落ちたりしないよ」
思い出してみれば、あちらこちらの崖から落ちてるな、こいつ。
そうでなくても、気にとめるものがあればそちらへ向かってダッシュすることもしばしば。その首根っこを掴んで止めるのはいつもテルディアスの役目であった。時折その手をすり抜けるキーナの早業。何故すり抜けられるのか、テルディアスは謎だった。
狭い山道だというのに、キーナはやはりフラフラと歩き回る。器用な奴だ。
「落ちたら痛そう」
などと言って下を覗き込む。
「アホ。当たり前だろう」
とテルディアスがツッコミをいれつつ、キーナの身体を心配している。いつもの光景だったが、
ガラ・・・
上からの音にテルディアスが顔を上げると、一抱えもある程の大きな岩が、崩れ落ちてくる所だった。
「にゃ?!」
「く!」
キーナを掴んで飛ぼうとして一瞬迷う。前にはダン、後ろにはメリンダがいる。他に避難する場所がない。
「キーナちゃん!」
「キーナ!」
「!」
前を歩いていたダンの反応が遅れた。
サーガがメリンダの体を引き、岩との衝突を回避させる。
あとはキーナだが、このまま崖下へ飛んでも、岩がそのまま飛んで来て空中で衝突する恐れもある。
このままでは2人共岩に衝突すると瞬時に判断したテルディアスが、体を捻りキーナをダンに向かって放り投げる。
キーナは慣性の法則に従い、ダンの元へ無事に着地。バランスを崩したダンが尻餅をつき、岩との衝突ルートから逸れる。そして、体勢を崩したテルディアスも慣性の法則に従い、その反対側へと体が宙に投げ出される。
サーガが咄嗟に風の結界を張るも、その力は希薄で、岩との衝突の衝撃をなんとか緩めるくらいにしかならないだろう。
テルディアスも風の魔法を操るも、その力は平時の10分の1程だろうか、なんとか落下速度を抑える程の力にしかならなかった。
岩が無情にも、テルディアスに向かって一直線に迫った。
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