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闇の宮編
運命の相手は
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「それははぐれ闇になってしまった人達です。私達のようにきちんと力の制御をすることが出来れば、理性を失くして暴れ回ったりしません」
「え? じゃあ、はぐれになった奴捕まえて、力の制御の仕方を教えればいいんでない?」
リーステインの言葉に、サーガが指摘すると、リーステインとルイスが困ったように顔を見合わせた。
「それは、少し、難しいお話ですわね」
「なんで?」
リーステインは少し考え込むように、口元に手を当てた。
「皆様は、1つの村や街などに光の者が生まれた時、同時に闇の者も生まれているというのはご存じですか?」
「は?」
「ええ?!」
「うそん」
テルディアス、メリンダ、サーガが驚きの声を上げる。
「聞いたことないわ…」
「俺もねーな」
メリンダとサーガが顔を見合わせた。
その様子に、リーステインが微笑む。
「光と闇は対になる者。男がいれば女がいるようなものですわ。それぞれにお互いがお互いを必要とする者達なのです」
それぞれの顔に疑問符が張り付いている。
ただし、キーナは遠慮なく茶菓子を口に運び、ダンは静かに茶を啜っているが。
「特に、闇の力というのは、人々の負の感情を受けやすいと言いますか、その力に呑まれやすいのです。そして、呑まれてしまうと理性を失くし、暴れ回ってしまうのです」
「じゃああんた方はその理性を保っていると」
サーガの質問に、リーステインが頷く。
「そうですわ。私達は運良く理性を保っていられている者です。そして、その理性を保っていられる理由というのが、多分、光の者が側にいてくれたから、と考えています」
「「「「???」」」」
テルディアス達が首を傾げる。ダンだけ無表情に座っている。いや、何か反応しろよ。
「ここにいるほぼ全員の闇の者達が、力の発現時、光の者が側にいたという確認が取れております。つまり、力に目覚めて一番不安定な時に、光の者がそれを安定させてくれるのではないかと思っております」
「じゃあ、発現時にいないと…」
「理性を失くし、はぐれ闇になってしまうと思われます」
「なら、光の者達が動けば、はぐれ闇はいなくなるってことか?」
サーガの矢継ぎ早の質問に、リーステインの顔が少し悲しげに曇った。
「出来ない事はないでしょう。しかし、実際に動いてくれると思いますか?」
リーステインの言葉に、サーガも返す言葉を失ってしまう。
「しない。いや、やらないな、あいつらじゃ」
テルディアスが確信に満ちた声を出す。
「何かご存じで?」
「1度、御子と間違われて捕まったことがある。その時に中を見た」
「そうですか…」
リーステインが視線を落とした。その様子に、テルディアスはリーステインが光の宮の中のことを知っているのかと不思議に思った。
「いや、なんかおかしくね? 分かってんならなんで対処しないんだ?」
サーガが腕を組んで天井を睨み付けている。
「それが、人々が築き上げてきた、常識、だからですよ」
「常識?」
リーステインがサーガを見て頷く。
「光の力は希望の力。なので発現するとすぐに光の宮へ送られます。それはご存じですよね? 闇の力を発現すると闇の宮へと追い出されるように。光は希望、闇は厄災。そうやって世界の常識は築き上げられてきたのです。貴女方もそうではなくて?」
サーガが渋い顔をする。
メリンダも口元に手を当て、何かを思い出すようにしている。
テルディアスも視線を下げて、何かを考えているようだ。
キーナはよく分からない顔で相変わらず茶菓子を貪り茶を啜り、ダンは静かに茶を啜る。
誰かキーナを止めろ。すでに半分近く1人で食べ尽くしているぞ。
「私達の力はいつ発現するのかよく分かっておりません。ですから、発現する時に相手がいるというのは非常に幸運なことなのですわ」
サーガが何か口にしようとするも、言葉が出てこない。
「この話を世に広めようとしても無理ですよ。一体どれくらいの人達が信じると思います? 鼻で笑われるのがいいところですよ」
「・・・・・・」
皆肯定も否定も出来なかった。
いや、否定したくとも、出来なかった。結果は目に見えている。
テルディアス達でさえ、今までの常識をひっくり返されることを話され、微妙に半信半疑ながらもこれが真実であるとどこかで納得してもいた。それはまあ、光の宮とも敵対した事があるからかもしれない。
光の宮は希望の象徴。光の者がいる限り、厄災をもたらす闇の者を封じ込めることが出来る。それが世の常識。テルディアス達も光の宮の実情や、闇の宮の様子を見なければ、その教えをこれからもずっと信じていただろう。しかし、実際には光の宮はただその力を継承する子供を作るだけの機関と成り果てていた。相談事を受けるのも下っ端の下っ端。殆ど力を持たない者達ばかり。しかし教えを信じる者達は、それでも光の力を受けられる事に感謝を示す。
闇の宮は厄災を封じ込める場所と世間では言われているが、ところがどうしてこちらの方が光の宮と違いのんびりと過ごしている。厄災どころか、どことなくほっとするような落ち着くような安心感さえ覚える。
テルディアス達にどちらの宮に行きたいかと問えば、今は迷わず「闇の宮」と答えるだろう。
「ルイスは幸運なことに、御子様に正気に戻してもらえたようですが」
「いやほんと、キーナちゃんには感謝してるよ」
と、キーナにウィンクを飛ばす。
(…、僕なんかしたっけ?)
何かしたような覚えはあるものの、記憶はおぼろげで何をしたのかは覚えていない。
一応光の力を使った自覚はあるから、その時に何かしたのだろうと納得する。
「聞きたい事がある」
「なんでしょう?」
テルディアスがちらりとキーナを見る。
「その…、こいつが、光の御子が運命の相手とやらを探している。ということは、その相手というのは…」
リーステインが目をぱちくりさせると、
「光の御子様の運命の相手となると、お相手はやはり闇の御子様となるのではないかと思いますが」
「「「「!」」」」
一同揃って目を剥いた。
いやしかし、これまでの話しから行くと、そういう結論になるのは分かってはいたが…。
闇の御子。キーナの探す相手の手掛かりが初めて少し形を見せた。
「それで、その闇の御子様っていうのは、何処に行ったら会えるのですか?」
メリンダがちょっとワクワクと目を光らせる。やはり女性なのでその手の話題は好きなのだろう。
ところが、リーステインとルイスがまた困ったように顔を見合わせた。
「それは、私達にも分かりません」
「え?」
リーステインの答えに、今度はメリンダが目をぱちくりさせる。
「闇の御子様と光の御子様は特別な方々です。私達にもその所在を掴むことは容易ではありません。ただ、光の御子様がいらっしゃるならば、必ずどこかに闇の御子様もいらっしゃることは断言できます」
「さっきの1つの村とか街とか…?」
サーガが身を乗り出す。
「いえ、御子様方に限っては、その限りではないようです。私達も詳しいことはよく分かっておりませんので」
「うわあお」
「力の行使などがあれば、私達にも感知することが出来るかもしれません。ただ…その…」
再び困ったように顔を見合わせるリーステインとルイス。
「なんだ? 何かあんのか?」
サーガの問いかけに、リーステインが困ったように首を傾げ、慎重に言葉を紡ぎ出す。
「ここから先、私達にも詳しいことは分かっていないと言うことをご了承ください。これまでの御子様が現われた歴史から鑑みて、御子様の現れ方にはある種法則のようなものがあることが分かっております」
「法則?」
サーガが言葉を繰り返す。テルディアス達もより真剣にリーステインの言葉に耳を傾ける。
「はい。御子様は代々、女、男、女、男と交互に現われているのです。そして、1度現われた後は、50年近く姿を消します」
「ふむふむ」
サーガとメリンダが揃って首を振る。
「ところが、今回に限って、御子様方が100年近く姿を現わしておりません。そして、前回の光の御子様は、女性でした」
「・・・・・・」
皆一様に黙り込んだ。
「え? じゃあ、はぐれになった奴捕まえて、力の制御の仕方を教えればいいんでない?」
リーステインの言葉に、サーガが指摘すると、リーステインとルイスが困ったように顔を見合わせた。
「それは、少し、難しいお話ですわね」
「なんで?」
リーステインは少し考え込むように、口元に手を当てた。
「皆様は、1つの村や街などに光の者が生まれた時、同時に闇の者も生まれているというのはご存じですか?」
「は?」
「ええ?!」
「うそん」
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「聞いたことないわ…」
「俺もねーな」
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その様子に、リーステインが微笑む。
「光と闇は対になる者。男がいれば女がいるようなものですわ。それぞれにお互いがお互いを必要とする者達なのです」
それぞれの顔に疑問符が張り付いている。
ただし、キーナは遠慮なく茶菓子を口に運び、ダンは静かに茶を啜っているが。
「特に、闇の力というのは、人々の負の感情を受けやすいと言いますか、その力に呑まれやすいのです。そして、呑まれてしまうと理性を失くし、暴れ回ってしまうのです」
「じゃああんた方はその理性を保っていると」
サーガの質問に、リーステインが頷く。
「そうですわ。私達は運良く理性を保っていられている者です。そして、その理性を保っていられる理由というのが、多分、光の者が側にいてくれたから、と考えています」
「「「「???」」」」
テルディアス達が首を傾げる。ダンだけ無表情に座っている。いや、何か反応しろよ。
「ここにいるほぼ全員の闇の者達が、力の発現時、光の者が側にいたという確認が取れております。つまり、力に目覚めて一番不安定な時に、光の者がそれを安定させてくれるのではないかと思っております」
「じゃあ、発現時にいないと…」
「理性を失くし、はぐれ闇になってしまうと思われます」
「なら、光の者達が動けば、はぐれ闇はいなくなるってことか?」
サーガの矢継ぎ早の質問に、リーステインの顔が少し悲しげに曇った。
「出来ない事はないでしょう。しかし、実際に動いてくれると思いますか?」
リーステインの言葉に、サーガも返す言葉を失ってしまう。
「しない。いや、やらないな、あいつらじゃ」
テルディアスが確信に満ちた声を出す。
「何かご存じで?」
「1度、御子と間違われて捕まったことがある。その時に中を見た」
「そうですか…」
リーステインが視線を落とした。その様子に、テルディアスはリーステインが光の宮の中のことを知っているのかと不思議に思った。
「いや、なんかおかしくね? 分かってんならなんで対処しないんだ?」
サーガが腕を組んで天井を睨み付けている。
「それが、人々が築き上げてきた、常識、だからですよ」
「常識?」
リーステインがサーガを見て頷く。
「光の力は希望の力。なので発現するとすぐに光の宮へ送られます。それはご存じですよね? 闇の力を発現すると闇の宮へと追い出されるように。光は希望、闇は厄災。そうやって世界の常識は築き上げられてきたのです。貴女方もそうではなくて?」
サーガが渋い顔をする。
メリンダも口元に手を当て、何かを思い出すようにしている。
テルディアスも視線を下げて、何かを考えているようだ。
キーナはよく分からない顔で相変わらず茶菓子を貪り茶を啜り、ダンは静かに茶を啜る。
誰かキーナを止めろ。すでに半分近く1人で食べ尽くしているぞ。
「私達の力はいつ発現するのかよく分かっておりません。ですから、発現する時に相手がいるというのは非常に幸運なことなのですわ」
サーガが何か口にしようとするも、言葉が出てこない。
「この話を世に広めようとしても無理ですよ。一体どれくらいの人達が信じると思います? 鼻で笑われるのがいいところですよ」
「・・・・・・」
皆肯定も否定も出来なかった。
いや、否定したくとも、出来なかった。結果は目に見えている。
テルディアス達でさえ、今までの常識をひっくり返されることを話され、微妙に半信半疑ながらもこれが真実であるとどこかで納得してもいた。それはまあ、光の宮とも敵対した事があるからかもしれない。
光の宮は希望の象徴。光の者がいる限り、厄災をもたらす闇の者を封じ込めることが出来る。それが世の常識。テルディアス達も光の宮の実情や、闇の宮の様子を見なければ、その教えをこれからもずっと信じていただろう。しかし、実際には光の宮はただその力を継承する子供を作るだけの機関と成り果てていた。相談事を受けるのも下っ端の下っ端。殆ど力を持たない者達ばかり。しかし教えを信じる者達は、それでも光の力を受けられる事に感謝を示す。
闇の宮は厄災を封じ込める場所と世間では言われているが、ところがどうしてこちらの方が光の宮と違いのんびりと過ごしている。厄災どころか、どことなくほっとするような落ち着くような安心感さえ覚える。
テルディアス達にどちらの宮に行きたいかと問えば、今は迷わず「闇の宮」と答えるだろう。
「ルイスは幸運なことに、御子様に正気に戻してもらえたようですが」
「いやほんと、キーナちゃんには感謝してるよ」
と、キーナにウィンクを飛ばす。
(…、僕なんかしたっけ?)
何かしたような覚えはあるものの、記憶はおぼろげで何をしたのかは覚えていない。
一応光の力を使った自覚はあるから、その時に何かしたのだろうと納得する。
「聞きたい事がある」
「なんでしょう?」
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「それで、その闇の御子様っていうのは、何処に行ったら会えるのですか?」
メリンダがちょっとワクワクと目を光らせる。やはり女性なのでその手の話題は好きなのだろう。
ところが、リーステインとルイスがまた困ったように顔を見合わせた。
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「え?」
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「なんだ? 何かあんのか?」
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「ここから先、私達にも詳しいことは分かっていないと言うことをご了承ください。これまでの御子様が現われた歴史から鑑みて、御子様の現れ方にはある種法則のようなものがあることが分かっております」
「法則?」
サーガが言葉を繰り返す。テルディアス達もより真剣にリーステインの言葉に耳を傾ける。
「はい。御子様は代々、女、男、女、男と交互に現われているのです。そして、1度現われた後は、50年近く姿を消します」
「ふむふむ」
サーガとメリンダが揃って首を振る。
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