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時の狭間の魔女編
別れ
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テルディアスは眼を覚ました。
「? ここは?」
体を起こし周りを見れば、時の狭間の魔女の家の部屋だった。
「何故ここに?」
ベッドから下りる。
何故自分はここにいるのか? キーナはどうしたのか?
「キーナ!」
勢いよく扉を開いてみれば、
「はいぃ?!」
キーナが目の前に居て振り向いた。丁度通りかかった所のようだった。その姿はいつもの旅装束に戻っている。
「キーナ?」
「お、おはよう? テル…」
テルディアスは勢いキーナを抱きしめた。
「キーナ…。無事で…」
「て、テル! あの、その…」
突然抱きしめられ、キーナも慌てふためく。と、扉の影からこちらを見ているメリンダと目が合った。
「め、メリンダさん…」
助けてと言おうとしたが、何故かメリンダはそそそっと扉の影に入って行ってしまった。静かに扉が閉まる。
「メリンダさん?!」
メリンダという言葉に反応したのか、テルディアスがキーナを体から離した。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
互いに目を逸らし、顔を赤くする。
「て、テル…。えと、お腹、空いてない?」
「あ、ああ…。空いてる…」
「あ、じゃあ、その、用意してもらってくるね」
「あ、ああ。すまん…」
「あの、それと…」
キーナが顔を上げ、テルディアスを見つめた。
「大事な、話があるから…」
その顔を見て、何故か胸がザワリとした。
テルディアスが目覚めたのは遅い朝食といった時間だった。メリンダとキーナが食事を用意し、テルディアスが食べている間に集まって来たサーガ、ダン、シアもテーブルに着席。お婆さんも部屋から出て来て共にテーブルを囲んだ。そしてテルディアスが意識を失っている間の事を話し始めた。
テルディアスは自分がキーナを探し出して来たのだと知り、少し呪いに感謝する。これがなければ探し出す事も出来ずに、あの暗がりで永遠に彷徨う羽目になっていたかもしれない。
意識を失っていた2人をそれぞれの部屋に寝かしつけ、起きるまで待っていた。先にキーナが眼を覚まし、なかなか目覚めないテルディアスを待っていたらしい。
そしてキーナは皆にこう言っていた。
「テルが起きたら大事な話があるから」
と。
テルディアスが食事を終え、食器を片付けてしまう。さっさと洗わないと汚れが落ちにくいからね!
そしてキーナとメリンダも席に着いた。
「ええと、それじゃあ、その、大事なお話を始めようと思います」
キーナが皆の顔を見渡しながら言った。
「まずはその、皆さん、ええと、僕を助ける為になんかいろいろしてくれたみたいで、ありがとうございます」
ぺこりと頭を下げた。
「特にその、お婆さんには…」
「あたしのことは良い。話しを先に進めなさい」
「あ、はい」
キーナが座り直した。
「ええとその、それで、もうご存じかもしれませんけど、僕、光の御子として、その、ほぼ完全という所まで目覚めたようです」
「ほぼ完全?」
サーガが微妙な言葉尻を捉える。
「うん。ええとね、まだ何か抜けきらないというか開ききらないというか、その、最後の何かが引っ掛かってる感じがあって。それがその、闇の御子が関係してるみたいです」
「闇の御子って…」
メリンダが微妙な顔をする。
「うん。その、皆あの人、闇の魔女だと思ってるよね? 違うの」
ズバリとキーナが答えた。テルディアスが目を丸くする。
「え~と、全部が全部違うわけじゃないけど、その、闇の御子についてあの人が某か関係してるのは確かなんだけど。あの人じゃない、とは思う…」
最後尻すぼみになっていく。キーナもハッキリとした確証があるわけでは無いようだ。
「その闇の魔女以外に闇の御子がいらしているということですの?」
「そういうことだと思います…」
キーナが自信なげに答える。
「ならなんでその本物は未だに出てこないんだ?」
サーガが問う。
「その某かを握っているのが闇の魔女と思われます」
キーナが答える。
「つまり、闇の魔女を、倒さなければならない、ということ?」
メリンダが少し青い顔をして聞いた。
キーナは少し困ったような顔をして、小さく頷いた。
「話し合いで解決出来たらそれが一番なんだけど…。とてもじゃないけどそうはいかないと思うから…。どうしても実力行使になっちゃうと思う…」
キーナが片手を額に添えた。どうしても平和的解決など出来そうにない相手だ。
「だから、その、4人には、その、戦いになっちゃうそこに、付いてきて欲しいんだけど。あの魔女の周りにははぐれ闇の人達がいてきっと邪魔してくるだろうから、その相手をお願いしたいの。さすがに僕1人じゃ全員を相手にするのは難しいと思うから」
さすがの御子と言えど、数多の相手をするのは難しいと思えた。しかもキーナはまだ目覚めたばかりで力の使い方にまだ慣れてはいない。
しかし、一同が気になったのは4人という言葉。その言葉を発した時、メリンダ、サーガ、シア、ダンの顔を順に見ている。テルディアスはどう見ても入っていなかった。
テルディアスもそれに気付いたのか、体を固くしている。
「ええと、どうかな? 付いてきてくれる?」
キーナの懇願の顔に、躊躇いながらもメリンダは頷く。
「あ、あたしはもちろん…」
「俺もいいぜ。ちょっと面白そうだしな」
サーガはニヤリと笑う。本当に面白がっているようだ。
「わ、私は…、その…」
言い淀むシアの頭に、ダンが手を乗せる。
「行く」
短く告げた。
「え? あの…」
「御子、助ける。行く」
「え、あ、はい…」
行くことに決まったようだった。
「ありがとう」
4人の顔を見渡し、キーナがにっこり笑う。そして、テルディアスの顔を見た。
「テルだけ、別に話があるの。一緒に来て」
キーナが立ち上がり、部屋を出て行く。テルディアスも重そうに腰を上げ、その後に続いて部屋を出て行った。
これから起こるだろうことに考えを巡らせ、皆無言のまま動けなかった。
外に出ると、柔らかな日差しが辺りを包んでいた。
山の頂上近くだとは到底思えない。
家の横に回ると眼窩を見渡すことができた。
さすがに景色がいい。
キーナが足を止め、振り向く。
テルディアスも足を止めた。
思わずじっと顔を見る。
この世界に来てからずっと見ている顔。
ずっと、いつも側にあった。
時に離れることがあっても、その背中を追いかけた。
殺されかけたこともあるし、殺しかけたこともある。
苦しいことも哀しいことも、一緒に乗り越えてきた。
どんな時も隣にあった存在。
だけど今、とうとうそのときが来た。
言わなければならない。その言葉を。
キーナがゆっくりと言葉を紡ぎ出す。
「テル…ここで、本当に、…お別れ…」
少し冷たい風が二人の間を通り抜けた。
テルディアスの顔からは表情が抜け落ちている。しかしその両手は強く握られ、微かに震えている。ここに来るまでに多少の覚悟はしていたのだろうが、実際にその言葉を聞くとショックが大きすぎたようだ。
言葉を発することも出来ずただ立ったままのテルディアスを見上げ、キーナも少し苦しそうな顔をする。だが、言わなければいけない。
「その呪い、解いてあげるから。今なら僕もそれくらい出来るようになったから。そしてこのまま家に帰って。この先、ただの人でしかないテルにはついて行けないと思うから」
キーナの体が淡く光出す。そして両手をテルディアスに向けた。
「今まで、ありがとう、テル」
キーナの手から放たれた光が、テルディアスの全身を包み込んだ。
「? ここは?」
体を起こし周りを見れば、時の狭間の魔女の家の部屋だった。
「何故ここに?」
ベッドから下りる。
何故自分はここにいるのか? キーナはどうしたのか?
「キーナ!」
勢いよく扉を開いてみれば、
「はいぃ?!」
キーナが目の前に居て振り向いた。丁度通りかかった所のようだった。その姿はいつもの旅装束に戻っている。
「キーナ?」
「お、おはよう? テル…」
テルディアスは勢いキーナを抱きしめた。
「キーナ…。無事で…」
「て、テル! あの、その…」
突然抱きしめられ、キーナも慌てふためく。と、扉の影からこちらを見ているメリンダと目が合った。
「め、メリンダさん…」
助けてと言おうとしたが、何故かメリンダはそそそっと扉の影に入って行ってしまった。静かに扉が閉まる。
「メリンダさん?!」
メリンダという言葉に反応したのか、テルディアスがキーナを体から離した。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
互いに目を逸らし、顔を赤くする。
「て、テル…。えと、お腹、空いてない?」
「あ、ああ…。空いてる…」
「あ、じゃあ、その、用意してもらってくるね」
「あ、ああ。すまん…」
「あの、それと…」
キーナが顔を上げ、テルディアスを見つめた。
「大事な、話があるから…」
その顔を見て、何故か胸がザワリとした。
テルディアスが目覚めたのは遅い朝食といった時間だった。メリンダとキーナが食事を用意し、テルディアスが食べている間に集まって来たサーガ、ダン、シアもテーブルに着席。お婆さんも部屋から出て来て共にテーブルを囲んだ。そしてテルディアスが意識を失っている間の事を話し始めた。
テルディアスは自分がキーナを探し出して来たのだと知り、少し呪いに感謝する。これがなければ探し出す事も出来ずに、あの暗がりで永遠に彷徨う羽目になっていたかもしれない。
意識を失っていた2人をそれぞれの部屋に寝かしつけ、起きるまで待っていた。先にキーナが眼を覚まし、なかなか目覚めないテルディアスを待っていたらしい。
そしてキーナは皆にこう言っていた。
「テルが起きたら大事な話があるから」
と。
テルディアスが食事を終え、食器を片付けてしまう。さっさと洗わないと汚れが落ちにくいからね!
そしてキーナとメリンダも席に着いた。
「ええと、それじゃあ、その、大事なお話を始めようと思います」
キーナが皆の顔を見渡しながら言った。
「まずはその、皆さん、ええと、僕を助ける為になんかいろいろしてくれたみたいで、ありがとうございます」
ぺこりと頭を下げた。
「特にその、お婆さんには…」
「あたしのことは良い。話しを先に進めなさい」
「あ、はい」
キーナが座り直した。
「ええとその、それで、もうご存じかもしれませんけど、僕、光の御子として、その、ほぼ完全という所まで目覚めたようです」
「ほぼ完全?」
サーガが微妙な言葉尻を捉える。
「うん。ええとね、まだ何か抜けきらないというか開ききらないというか、その、最後の何かが引っ掛かってる感じがあって。それがその、闇の御子が関係してるみたいです」
「闇の御子って…」
メリンダが微妙な顔をする。
「うん。その、皆あの人、闇の魔女だと思ってるよね? 違うの」
ズバリとキーナが答えた。テルディアスが目を丸くする。
「え~と、全部が全部違うわけじゃないけど、その、闇の御子についてあの人が某か関係してるのは確かなんだけど。あの人じゃない、とは思う…」
最後尻すぼみになっていく。キーナもハッキリとした確証があるわけでは無いようだ。
「その闇の魔女以外に闇の御子がいらしているということですの?」
「そういうことだと思います…」
キーナが自信なげに答える。
「ならなんでその本物は未だに出てこないんだ?」
サーガが問う。
「その某かを握っているのが闇の魔女と思われます」
キーナが答える。
「つまり、闇の魔女を、倒さなければならない、ということ?」
メリンダが少し青い顔をして聞いた。
キーナは少し困ったような顔をして、小さく頷いた。
「話し合いで解決出来たらそれが一番なんだけど…。とてもじゃないけどそうはいかないと思うから…。どうしても実力行使になっちゃうと思う…」
キーナが片手を額に添えた。どうしても平和的解決など出来そうにない相手だ。
「だから、その、4人には、その、戦いになっちゃうそこに、付いてきて欲しいんだけど。あの魔女の周りにははぐれ闇の人達がいてきっと邪魔してくるだろうから、その相手をお願いしたいの。さすがに僕1人じゃ全員を相手にするのは難しいと思うから」
さすがの御子と言えど、数多の相手をするのは難しいと思えた。しかもキーナはまだ目覚めたばかりで力の使い方にまだ慣れてはいない。
しかし、一同が気になったのは4人という言葉。その言葉を発した時、メリンダ、サーガ、シア、ダンの顔を順に見ている。テルディアスはどう見ても入っていなかった。
テルディアスもそれに気付いたのか、体を固くしている。
「ええと、どうかな? 付いてきてくれる?」
キーナの懇願の顔に、躊躇いながらもメリンダは頷く。
「あ、あたしはもちろん…」
「俺もいいぜ。ちょっと面白そうだしな」
サーガはニヤリと笑う。本当に面白がっているようだ。
「わ、私は…、その…」
言い淀むシアの頭に、ダンが手を乗せる。
「行く」
短く告げた。
「え? あの…」
「御子、助ける。行く」
「え、あ、はい…」
行くことに決まったようだった。
「ありがとう」
4人の顔を見渡し、キーナがにっこり笑う。そして、テルディアスの顔を見た。
「テルだけ、別に話があるの。一緒に来て」
キーナが立ち上がり、部屋を出て行く。テルディアスも重そうに腰を上げ、その後に続いて部屋を出て行った。
これから起こるだろうことに考えを巡らせ、皆無言のまま動けなかった。
外に出ると、柔らかな日差しが辺りを包んでいた。
山の頂上近くだとは到底思えない。
家の横に回ると眼窩を見渡すことができた。
さすがに景色がいい。
キーナが足を止め、振り向く。
テルディアスも足を止めた。
思わずじっと顔を見る。
この世界に来てからずっと見ている顔。
ずっと、いつも側にあった。
時に離れることがあっても、その背中を追いかけた。
殺されかけたこともあるし、殺しかけたこともある。
苦しいことも哀しいことも、一緒に乗り越えてきた。
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言わなければならない。その言葉を。
キーナがゆっくりと言葉を紡ぎ出す。
「テル…ここで、本当に、…お別れ…」
少し冷たい風が二人の間を通り抜けた。
テルディアスの顔からは表情が抜け落ちている。しかしその両手は強く握られ、微かに震えている。ここに来るまでに多少の覚悟はしていたのだろうが、実際にその言葉を聞くとショックが大きすぎたようだ。
言葉を発することも出来ずただ立ったままのテルディアスを見上げ、キーナも少し苦しそうな顔をする。だが、言わなければいけない。
「その呪い、解いてあげるから。今なら僕もそれくらい出来るようになったから。そしてこのまま家に帰って。この先、ただの人でしかないテルにはついて行けないと思うから」
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