41 / 47
皇女様は旅に出る
皇女様は誘導する。
しおりを挟む
『【アクア】さん帰ってきたようですよ。』
部屋の外に意識を持っていくと
確かに2人分の足音が聞こえる。
聞こえてくる会話の内容も男女の声だから隣の部屋の
スファレ(ファレン)とシトリン(フリア)の様だ。
隣の部屋は角部屋だから間違いない。
今のうちに【イーブスドロップ】を準備しておきましょう。
『【シス】今から魔法を使うから
他の人がドアをノックしたら教えて。』
『分かりました。』
………………………………………………………
『【アクア】さん、そろそろ夕食です。
一旦中断されてはいかがですか?
これ以上魔力を使うと体調に響きます。』
『魔力は問題なけれど、そうね一旦夕食にしましょう。
隣も一階の食堂で食事をするようだから、
私たちも移動しましょうか。』
一階に移動して、
スファレ(ファレン)達の声が聞こえる席に着席。
夕食を注文する。
丁度良く、スファレ(ファレン)達の食事が届き、
話し始めたようね。
「今日は薬草採取がはかどったわね。」
「薬草の群生地を見つけたのは大きかったな。」
「ねぇ、いつまで、低級冒険者生活を送る予定?」
「作戦前に言っただろう、2か月ぐらいはここに滞在するって。」
「だってぇ、ドレスも無し、アクセサリーも無し、
食事は質素だし…早くプサリに帰りたい。」
「俺だって、さっさとこんな任務終わらせたいよ。」
「多少日時を短縮しても目標が達成すれば問題ないんじゃない?」
「そーだなぁ…。でも、前金もらっているから
日時を短縮すると契約違反という形で
報酬が減額するかもしれないぞ?」
「えー…それは嫌ね。
でもこんなところに後1か月と25日もいるのは無理。」
「…そういえば、最近新しい旅人がこの村に来たらしいぞ。
そいつにちょっかい掛けて貢がせたらどうだ?」
「…貢がせるってどうやってよ。」
「ちょっとしゃれたドレスを着て、
都会貴族の雰囲気を出せばイチコロじゃね?」
「そうかしら?そんな簡単ならやってみてもいいけど…
どこにいるか分からないじゃない。」
「宿は分からないけど、冒険者だってことは分かっている。」
「そうなの、それじゃあ、冒険者ギルドで待ってみましょうか。」
「あと、例の依頼内容は誰にもしゃべるなよ?」
「わかってるわよ~。」
シトリン(フリア)は食事が終わって
スファレ(ファレン)に手を振りながら席を立つ。
スファレ(ファレン)も席を立つが、こちらの席に寄ってきた。
「おい、そこの女。少し俺と話をしないか?」
「………。」
声を掛けられているけれど、無視をしておいた。
こいつみたいなタイプの気を引くには媚びる女性じゃなく、
生意気の方が気を引きやすいと思うし、
こっちで主導権を握れる。
「おい、お前だよ!お前!!」
『…もし、お前というのが私なら、
そのうるさい声を止めて下さる?』
「なんだと!?お前何様だっ!!」
『そちらこそ、名前も名乗らず
お前呼ばわりなんて失礼じゃないですか?』
「んなっ!!俺は…スファレだ。」
『スファレさんですか。初めまして、アクアと申します。』
「この上に部屋を取っているからついてこい。」
『なぜですか?私は今この方と食事をしていますの。』
「もう食事も終わるだろっ。いいから来いっ!!」
『申し訳ないですが、この後予定が詰まっておりますの。
必要があれば冒険者ギルド等で伝言を残しておいてくださる?』
「お前、いい加減にしろよ?!俺が来いって言ったら来るんだよ!!」
『だから、なぜですの?
貴族の方でも無いのに言葉が通じませんね…。』
はぁ…。とため息もセットにしてみたりして(笑)
「このっ!!俺を馬鹿にするな!!」
スファレ(ファレン)は席を立とうとしない私に
しびれをきらした様に腕を伸ばしてきた。
と思ったら、隣に移動していた【シス】に
腕を取られ拘束されていた。
「くそっ!!放せっ!!」
『放すわけないだろう。放した途端何をするか分からない。』
「分かった。もう何もしないから放してくれ。」
【シス】がこちらに目線を向ける。
頷きながら
『【シス】いいわ。話してあげて頂戴。』
『いいのですか?近くに門番がいるので
そこまで連れていきましょうか?』
『ただのナンパよ。そんなことに時間をかけていられないわ。』
『確かに、我々も予定がありますし…
おい、このまま放すが決して暴れるなよ!!』
「分かった。分かったから、早く放してくれ。」
【シス】が拘束を緩めている間に席を立ち
『今後はナンパは紳士的に誘う事ね。』
スファレ(ファレン)の肩に手を置く際、
手紙をのポケットに滑り込ませる。
そのまま元の宿に戻る為、食堂を出口に向かう。
部屋の外に意識を持っていくと
確かに2人分の足音が聞こえる。
聞こえてくる会話の内容も男女の声だから隣の部屋の
スファレ(ファレン)とシトリン(フリア)の様だ。
隣の部屋は角部屋だから間違いない。
今のうちに【イーブスドロップ】を準備しておきましょう。
『【シス】今から魔法を使うから
他の人がドアをノックしたら教えて。』
『分かりました。』
………………………………………………………
『【アクア】さん、そろそろ夕食です。
一旦中断されてはいかがですか?
これ以上魔力を使うと体調に響きます。』
『魔力は問題なけれど、そうね一旦夕食にしましょう。
隣も一階の食堂で食事をするようだから、
私たちも移動しましょうか。』
一階に移動して、
スファレ(ファレン)達の声が聞こえる席に着席。
夕食を注文する。
丁度良く、スファレ(ファレン)達の食事が届き、
話し始めたようね。
「今日は薬草採取がはかどったわね。」
「薬草の群生地を見つけたのは大きかったな。」
「ねぇ、いつまで、低級冒険者生活を送る予定?」
「作戦前に言っただろう、2か月ぐらいはここに滞在するって。」
「だってぇ、ドレスも無し、アクセサリーも無し、
食事は質素だし…早くプサリに帰りたい。」
「俺だって、さっさとこんな任務終わらせたいよ。」
「多少日時を短縮しても目標が達成すれば問題ないんじゃない?」
「そーだなぁ…。でも、前金もらっているから
日時を短縮すると契約違反という形で
報酬が減額するかもしれないぞ?」
「えー…それは嫌ね。
でもこんなところに後1か月と25日もいるのは無理。」
「…そういえば、最近新しい旅人がこの村に来たらしいぞ。
そいつにちょっかい掛けて貢がせたらどうだ?」
「…貢がせるってどうやってよ。」
「ちょっとしゃれたドレスを着て、
都会貴族の雰囲気を出せばイチコロじゃね?」
「そうかしら?そんな簡単ならやってみてもいいけど…
どこにいるか分からないじゃない。」
「宿は分からないけど、冒険者だってことは分かっている。」
「そうなの、それじゃあ、冒険者ギルドで待ってみましょうか。」
「あと、例の依頼内容は誰にもしゃべるなよ?」
「わかってるわよ~。」
シトリン(フリア)は食事が終わって
スファレ(ファレン)に手を振りながら席を立つ。
スファレ(ファレン)も席を立つが、こちらの席に寄ってきた。
「おい、そこの女。少し俺と話をしないか?」
「………。」
声を掛けられているけれど、無視をしておいた。
こいつみたいなタイプの気を引くには媚びる女性じゃなく、
生意気の方が気を引きやすいと思うし、
こっちで主導権を握れる。
「おい、お前だよ!お前!!」
『…もし、お前というのが私なら、
そのうるさい声を止めて下さる?』
「なんだと!?お前何様だっ!!」
『そちらこそ、名前も名乗らず
お前呼ばわりなんて失礼じゃないですか?』
「んなっ!!俺は…スファレだ。」
『スファレさんですか。初めまして、アクアと申します。』
「この上に部屋を取っているからついてこい。」
『なぜですか?私は今この方と食事をしていますの。』
「もう食事も終わるだろっ。いいから来いっ!!」
『申し訳ないですが、この後予定が詰まっておりますの。
必要があれば冒険者ギルド等で伝言を残しておいてくださる?』
「お前、いい加減にしろよ?!俺が来いって言ったら来るんだよ!!」
『だから、なぜですの?
貴族の方でも無いのに言葉が通じませんね…。』
はぁ…。とため息もセットにしてみたりして(笑)
「このっ!!俺を馬鹿にするな!!」
スファレ(ファレン)は席を立とうとしない私に
しびれをきらした様に腕を伸ばしてきた。
と思ったら、隣に移動していた【シス】に
腕を取られ拘束されていた。
「くそっ!!放せっ!!」
『放すわけないだろう。放した途端何をするか分からない。』
「分かった。もう何もしないから放してくれ。」
【シス】がこちらに目線を向ける。
頷きながら
『【シス】いいわ。話してあげて頂戴。』
『いいのですか?近くに門番がいるので
そこまで連れていきましょうか?』
『ただのナンパよ。そんなことに時間をかけていられないわ。』
『確かに、我々も予定がありますし…
おい、このまま放すが決して暴れるなよ!!』
「分かった。分かったから、早く放してくれ。」
【シス】が拘束を緩めている間に席を立ち
『今後はナンパは紳士的に誘う事ね。』
スファレ(ファレン)の肩に手を置く際、
手紙をのポケットに滑り込ませる。
そのまま元の宿に戻る為、食堂を出口に向かう。
5
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
ねえ、今どんな気持ち?
かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた
彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。
でも、あなたは真実を知らないみたいね
ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
貧乏男爵家の末っ子が眠り姫になるまでとその後
空月
恋愛
貧乏男爵家の末っ子・アルティアの婚約者は、何故か公爵家嫡男で非の打ち所のない男・キースである。
魔術学院の二年生に進学して少し経った頃、「君と俺とでは釣り合わないと思わないか」と言われる。
そのときは曖昧な笑みで流したアルティアだったが、その数日後、倒れて眠ったままの状態になってしまう。
すると、キースの態度が豹変して……?
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる