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皇女様は旅に出る
皇女様は騙す。
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『こんばんわ。スファレ(ファレン)さん。』
先だって南の宿屋に戻ってきた私は
スファレ(ファレン)が来たのでドアを開けた。
「お前がこれを入れたのか?」
スファレ(ファレン)が翳したのは私が入れたメモ書きだ。
『そうよ。メモに気が付いてくれて良かったわ。』
メモにはこう書かれている。
〈依頼時間 短縮 増援 女 深夜 合流 隣〉
斜めに走り書きの様な文字が並ぶように記入したメモ。
スファレ(ファレン)を部屋に招き入れ、椅子に腰かける。
「これは何のことだ?増援と書いてあるが??」
『見た通りよ。ボスの走り書き。
私も場所を聞かされて急遽来たから詳細を知らないの。』
「…うちは基本詳細な情報を残さない為に
口頭でしか伝達しないんだが??」
『口頭での指示が出来なかったから走り書きなんじゃない?
しかもこれを見て事情が分かる奴がいたら
元の依頼内容を知っている奴でしょ?』
「確かに…。お前が増援ってことであっているのか?」
『…メモを渡した人物が普通、増員か連絡員じゃない?』
「まぁ…そうだよな。どこまで話を聞いている?」
『ボスから直接聞いたわけじゃないから簡単な事だけ。
依頼時間が短縮になった為増援として
プサリから2日ほど南下した村に行け、
あとはスファレ(ファレン)と名乗る男に
メモを渡せと言われたわ。』
「連れの男は?」
『プサリで流れの傭兵を雇ったの。
女の一人旅は何かと不自然だから。』
「そうか…。それでは、話を進めたいんだが
相棒が外出してるから詳しい話は明日でもいいか?」
『ボスの指示だと早めの方が良いとは思うけど
しょうがないわね。』
「すまんな。こっちも増員なんて思ってもいなかったから
準備できてねーんだ。」
『それじゃあ、明日そちらの相棒さんが
帰ってから話をしましょう。
ただし明日戻ってこなかったら話を進めてもらうわよ?』
「ああ、期間も短縮されるようだし時間がないからな。」
『分かっていると思うけど、
時間短縮のせいで失敗なんて事が起こったら
貴方達は組織に居れ無くなるわよ?』
「分かっている。問題ない種はもう撒いているんだ。」
『ならいいけど…。それじゃあ、解散で。』
スファレ(ファレン)は黙って自身の部屋に戻った。
さて、【シス】もうまく接触できているといいけど…。
これからは、アナとの接触を最小限にしないとね。
スファレ(ファレン)達から見える役割としては
私…工作員
【シス】…護衛
アナ…連絡員
って感じにしようかしら。
明日は、上手くいけば作戦内容が聞けるし、
作戦内容が聞けない場合は
冒険者ギルドで話を通しておきましょう。
万が一、疑われる様なら拘束してアナに投げちゃいましょ。
先だって南の宿屋に戻ってきた私は
スファレ(ファレン)が来たのでドアを開けた。
「お前がこれを入れたのか?」
スファレ(ファレン)が翳したのは私が入れたメモ書きだ。
『そうよ。メモに気が付いてくれて良かったわ。』
メモにはこう書かれている。
〈依頼時間 短縮 増援 女 深夜 合流 隣〉
斜めに走り書きの様な文字が並ぶように記入したメモ。
スファレ(ファレン)を部屋に招き入れ、椅子に腰かける。
「これは何のことだ?増援と書いてあるが??」
『見た通りよ。ボスの走り書き。
私も場所を聞かされて急遽来たから詳細を知らないの。』
「…うちは基本詳細な情報を残さない為に
口頭でしか伝達しないんだが??」
『口頭での指示が出来なかったから走り書きなんじゃない?
しかもこれを見て事情が分かる奴がいたら
元の依頼内容を知っている奴でしょ?』
「確かに…。お前が増援ってことであっているのか?」
『…メモを渡した人物が普通、増員か連絡員じゃない?』
「まぁ…そうだよな。どこまで話を聞いている?」
『ボスから直接聞いたわけじゃないから簡単な事だけ。
依頼時間が短縮になった為増援として
プサリから2日ほど南下した村に行け、
あとはスファレ(ファレン)と名乗る男に
メモを渡せと言われたわ。』
「連れの男は?」
『プサリで流れの傭兵を雇ったの。
女の一人旅は何かと不自然だから。』
「そうか…。それでは、話を進めたいんだが
相棒が外出してるから詳しい話は明日でもいいか?」
『ボスの指示だと早めの方が良いとは思うけど
しょうがないわね。』
「すまんな。こっちも増員なんて思ってもいなかったから
準備できてねーんだ。」
『それじゃあ、明日そちらの相棒さんが
帰ってから話をしましょう。
ただし明日戻ってこなかったら話を進めてもらうわよ?』
「ああ、期間も短縮されるようだし時間がないからな。」
『分かっていると思うけど、
時間短縮のせいで失敗なんて事が起こったら
貴方達は組織に居れ無くなるわよ?』
「分かっている。問題ない種はもう撒いているんだ。」
『ならいいけど…。それじゃあ、解散で。』
スファレ(ファレン)は黙って自身の部屋に戻った。
さて、【シス】もうまく接触できているといいけど…。
これからは、アナとの接触を最小限にしないとね。
スファレ(ファレン)達から見える役割としては
私…工作員
【シス】…護衛
アナ…連絡員
って感じにしようかしら。
明日は、上手くいけば作戦内容が聞けるし、
作戦内容が聞けない場合は
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万が一、疑われる様なら拘束してアナに投げちゃいましょ。
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