皇女だからって嘗めないで貰えます?

kuroneko

文字の大きさ
8 / 47
皇女様は毎日が忙しい。

皇女様は女子会をする。

しおりを挟む
『失礼します。アリアです。』

『どうぞ、お入りになってアリア様。』

『ありがとうございます。ソリエル様。』


入室の許可が出たので入室したら、
…何この状況。
ソリエル様は問題ないとして、
お母様はワインを飲んでいるのか顔を
うっすら赤くしてほろ酔い状態。
サリスタ様はソリエル様の膝の上で寝られているし、
サミュエル様はなぜか居て、嬉しそうにこちらを見ている。
女子会ではなかったのかしら?


『途中からの参加で申し訳ございません。
 楽しんでいられますか?』

『アリアちゃ~ん、こちらに座っておしゃべりしましょう?』

『お母様、少しペースが速く無くて?』

『大丈夫よぉ、楽しいだけだからぁ。』

『ごめんなさいね、話が盛り上がって
 飲むペースが上がっていたみたいなの。』

『そうなのですね、
 …お母様にはこちらを飲みましょう。
 おいしいですよ。
 ところで、どんなお話で盛り上がっていたのですか?』

『アリアちゃんのことよぉ。』

『わたくしの事ですか?』

『そう、アリアちゃんがどんなに可愛くて、
 素敵なのかを語り合っていたのぉ。』


…それを聞いて私はどのように反応したらいいのかしら?


『ソリエル様、お母様はかなり飲んでいるようですね。
 何を話されていたのかも分からなくなっているようです。』

『確かに、サーシェルは酔ってはいるけど、
 話していた内容は違わないわよ?
 サーシェルがアリア様の自慢をして、
 サミュエルやサリスタが興味津々で話を聞いていたの。』


すっごく恥ずかしい内容だった…。
お母様は何を話したのかしら??
幼少期のことなら、まぁ分かるけれど
さすがに今の私は可愛げが無いから、幼少期のことよね。
…幼少期としても、恥ずかしいことには変わりはないのだけれど…。


『アリアお姉様の可愛いエピソードを聞いておりました。』


と、キラキラした笑顔で話してくるサミュエル様…。
何を聞いたのかしら??


『どんなエピソードでしたの??』

『そうですね、
 アリア様が雨の日を『空が泣いている』と言われ、
 落ち込んでいた話や、
 お気に入りのぬいぐるみをずっと持ち歩いていて、
 サーシャル様が他のおもちゃで遊ばせるために
 ぬいぐるみを隠したら、探し回って、
 泣き疲れて眠ってしまったとかですかね。』


…恥ずかしい。聞くのではなかったわ。


『…幼少期の事ですわ。
 それよりも、サミュエル様やサリスタ様のお話を伺いたいわ。』

『僕のことですが?
 アリアお姉様の様な可愛らしいエピソードなんて無いですよ。』

『そうでもないわよ?
 幼少期の頃からアリア様が大好きで
 よく後ろをついて歩いていたのだけれど
 それが、雛みたいで可愛かったし、
 離れないといけない時には
 大泣きしてメイドを困らせていたしね。』


『お母様!!
 そろそろ、サリエルをベットに寝かせてあげたらいかがですか?』


と顔を赤くして、催促するサミュエル様。
サミュエル様も私の気持ちがわかったみたいね。


『そうね、こんな体勢だと寝にくいでしょうし。
 サミュエルも手伝ってくれるかしら。』

『そうですね、メイドも下げたので人手が無いですし。』

『ありがとう。
 ごめんないね、アリア様には来ていただいたばかりだけれど、
 サーシャルもこの状態だし、お開きにさせて頂けるかしら?』

『大丈夫ですよ。お母様歩けますか?』

『大丈夫よぉ。もうすぐ、アドミスも来ますしぃ。』


フラフラと揺れながらお母様がしゃべる。
お父様がこちらに来るの?
いつの間に、連絡していたのかしら?


『本当にお父様がこられるのですか?』

『ホントよ、アリア様。
先ほど、影に伝えていましたから。』


わざわざ、影を使ったの?
迎えを寄こすためだけに??


『お母様、今後はこのようなことに影を使わないでください。
 影はお母様を守るために控えていますのですから。』

『ぶぅ、アリアちゃんが怒ったぁ。』

『お母様、可愛く怒ってもダメです。』

『分かったわよぉ。これからは影を伝達には使いません。』


と、お母様が言い終わった直後に部屋の入り口が開いた。


『サーシャル、動けないと聞いたが大丈夫か?』


いきなり、扉を開いたのはお父様だった…。
この夫婦は…常識が無いのかしら??


『お父様、いきなり扉を開くなんて失礼でしてよ!!
 お母様は酔ってしまい、帰ることが難しい可能性が有るから
 お父様を呼んだんですわ。』


お父様に状況を説明すると冷静になり、
お母様を抱いて部屋を出た。


『ソリエル様、あんな状態で詫びもせず…申し訳ございません。』

『大丈夫よ。
 サーシャルが酔ってしまったらいつものことだから。』

『そうなんですね。
 …それではわたくしも失礼させていただきます。』


カテーシーをして、部屋を出ると
レイが待っていた。


『あら、予定時間よりも早くなったから
 適当に会ったメイドに伝達を頼もうとしたのだけれど?』

『皇帝が大騒ぎをして部屋に向かわれたので、
 念の為、確認に来たんですよ。』

『そうなの、…ところで後ろの騎士様は??』

『ああ、あの後今後の調整の為話したところ、
 引継ぎを兼ねて
 明日からお嬢様の従者としての立ち振る舞いを
 覚えて頂く事になりましたので、
 ご挨拶をと思い、ご一緒に来ていただきました。』

『改めて、蒼銀騎士 アナシス・ピーオニです。
 以後お見知りおきを。』


アナシス様は綺麗な騎士の礼をしてくれた。
私もカテーシーを返し


『こんな廊下で長話もあれだから部屋に戻りましょう。』

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

【完結短編】ある公爵令嬢の結婚前日

のま
ファンタジー
クラリスはもうすぐ結婚式を控えた公爵令嬢。 ある日から人生が変わっていったことを思い出しながら自宅での最後のお茶会を楽しむ。

ねえ、今どんな気持ち?

かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた 彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。 でも、あなたは真実を知らないみたいね ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・

貧乏男爵家の末っ子が眠り姫になるまでとその後

空月
恋愛
貧乏男爵家の末っ子・アルティアの婚約者は、何故か公爵家嫡男で非の打ち所のない男・キースである。 魔術学院の二年生に進学して少し経った頃、「君と俺とでは釣り合わないと思わないか」と言われる。 そのときは曖昧な笑みで流したアルティアだったが、その数日後、倒れて眠ったままの状態になってしまう。 すると、キースの態度が豹変して……?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。

幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~

二階堂吉乃
恋愛
 同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。  1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。  一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

処理中です...