御曹司社長は恋人を溺愛したい!【宮ノ入シリーズ③】

椿蛍

文字の大きさ
8 / 41
第一章

8 不安を消して ※R -18

菜々子ななこは社長のこと、なんて呼んでいるんですか?宮ノ入みやのいりさん、雅冬まさとさん?」
凛々子りりこはスーツの隙間から手を差し込み、胸に触れて言った。
雅冬まさと?」
一瞬、雅冬さんの険しい顔が緩んだ。
同じ顔、同じ声。動揺しない方がおかしい。
くすり、と凛々子は笑いながら、耳元に唇をあてささやいた。
「雅冬、好きなの」
ぎし、と座っている雅冬さんの上から覆い被さり、凛々子は自分のシャツのボタンをはずし、首に腕をからめたその時―――
「やめろ!」
雅冬さんはドンッと凛々子を突き飛ばした。
「あいつはこんな真似しない」
「私っ…社長の事が好きだから…振り向いてもらおうと思ったんです!だから、社長が気に入っている姉のふりをすれば、好きになってくれると思ったのに。ひどいですっ」
凛々子は顔を覆って、泣き出した。
それをぞっとするほど、冷たい目で見ていた。
「俺は騙されるのが嫌いだ。どれだけ、似せようと違うものは違う」
気配でわかると言っていたのを思い出した。
勘が良い雅冬さんを騙すのは難しいだろう。
「二度とこんな真似するな!」
凛々子は顔を赤くして、泣きながら社長室から出ていった。
「菜々子、また盗み聞きか」
そんなつもりはなかったのだけど、あまりの展開に足が動かなかった。
「あ、すみません。なんか、驚いて」
放心状態で秘書室から、社長室に入った。
「凛々子があんなことするなんて」
「おい、顔色がわるいぞ」
ずっとああやって、奪ってきたのだろうか。
なんのために?
私が凛々子になにをしたというんだろう。
手が震えた。
「大丈夫だ。さすが菜々子の真似をされたら、ヤバかったけどな」
「ごめんなさい」
「なんで、謝ってるんだ?」
「わからないです」
涙がこぼれた。
気づくと髪をなでられ、抱き寄せられていた。
「仕事の時間じゃなかったら、良かったんだよな?」
こちらの不安をかきけすように雅冬さんは笑っていた。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


腕が腰を掴み、体を引き寄せていた。
もうこの部屋に来ることはないと思っていたのに―――
まさか、こんな関係になって部屋に入るとは思ってもみなかった。
真上から顔を覗きこまれ、唇を重ねた。
「んっ…!」
至近距離で初めて見た顔を見詰める暇もなく、すぐに唇を奪われて、それどころではなくなった。
何度もちゅ、と音をたてて、ついばむようなキスをした。
恥ずかしくて、顔を背けると、手をどかされた。
「顔を見せろ。ちゃんと菜々子だってわかるように」
「雅冬さん」
ぼうっとした顔で見上げると、唇を深く貪られた。
「はっ、あ」
息がうまくできず、口を開けるとそこから、舌が入り込み、舌が口の中をなぞり、背筋がゾワリとして、崩れかけ、ぎゅっと雅冬さんのシャツを握りしめた。
太股をなで、下腹部に指が這う。
「あ、や、やあ…」
足が震え、力が抜けてしまいそうになる。
それを見て、雅冬さんは微笑みを浮かべ、体を抱えて寝室に連れて行くと、ベッドに体を横たえた。
「大丈夫だ」
太股を擦り、胸を撫で上げられ、指先が敏感な胸の先端に触れるたび、体をびく、と震わせた。
せつなげに膝をすりあわせ、悶えているのを楽しげに見詰めていた。
とうとう指が濡れた蜜壺にちゅぷ、と音をたて、入り込んだとき、異物感に体を押し戻した。
「や、あ!」
「力を抜け。ひどくしないから」
後頭部を持ち上げ、髪を撫でながら、まるで、子供に言い聞かせるように言った。
指は中をバラバラと動き、体が跳ねる一点を探しだすとそこを執拗にぐちぐちと攻めたてた。
「あ…あっ、ああっ!」
「ここか?」
「だ、だめ!」
擦られるたびに甘い感覚が沸き上がり、下腹部からは水音がぐちゅぐちゅと絶え間なく、響いた。
「あ、ンンッ、んあっ……!」
指は容赦なく、激しく蜜壁を擦りあげて、声をあげさせ、逃げようと体を捻ると、指を増やされ、逃げ道を閉ざされてしまった。
ガクガクと震え、大きくのけ反ると、下腹部でなにかが、弾けた。
目の前がチカチカとして、体から力が抜けきり、くたりと腕を落とした手に唇が這う。
服を脱ぐ音のあと、力が入らない脚を抱えこまれ、花弁に熱く固いものが押しあてられた。
「菜々子。愛している」
熱っぽい顔で見下ろされ、その顔がたまらなくいとおしく、口づけをした。
それが、返事だった。
腰を押し付けられると、中に固いものが入り込み、ぐち、と音がした。
「あっ…、……ぁ、い……たい…」
「……っ!狭い、から、息を吐け」
息を吐くと、濡れた中に腰をゆっくりと沈め、少しずつ熱く固いものが埋め込まれていくのが分かった。
圧迫感に体が自然と濡れた部分を探り、中へと迎え入れ、全て入り込む。
苦しそうな雅冬さんの顔から汗がぽたりと落ちた。
「も…限界…だ」
ぐっと腰を強くつかまれた。
「ひっ、あっ、ああ」
中を熱く固いものが動き、激しく揺さぶられ、息がうまくできず、ぱくぱく口を開けると、深く唇を吸われた。
「ふあっ、あ!」
ぎゅっと中を締め付けると、熱いものがそそがれ、体を弓なりにしてそれを受け止めた。
一度、放っただけでは終わらず、激しく体をうちつけ、中を穿たれるたび、自分の形がわからなくなり、どこから、どこまでが自分なのか、わからない。
熱さを体中で感じながら、意識を飛ばしてしまった―――
   

あなたにおすすめの小説

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

つかまえた 〜ヤンデレからは逃げられない〜

りん
恋愛
狩谷和兎には、三年前に別れた恋人がいる。

若社長な旦那様は欲望に正直~新妻が可愛すぎて仕事が手につかない~

雪宮凛
恋愛
「来週からしばらく、在宅ワークをすることになった」 夕食時、突如告げられた夫の言葉に驚く静香。だけど、大好きな旦那様のために、少しでも良い仕事環境を整えようと奮闘する。 そんな健気な妻の姿を目の当たりにした夫の至は、仕事中にも関わらずムラムラしてしまい――。 全3話 ※タグにご注意ください/ムーンライトノベルズより転載

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end** ◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です! https://estar.jp/novels/26513389

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

ドSな彼からの溺愛は蜜の味

鳴宮鶉子
恋愛
ドSな彼からの溺愛は蜜の味

鬼上官と、深夜のオフィス

99
恋愛
「このままでは女としての潤いがないまま、生涯を終えてしまうのではないか。」 間もなく30歳となる私は、そんな焦燥感に駆られて婚活アプリを使ってデートの約束を取り付けた。 けれどある日の残業中、アプリを操作しているところを会社の同僚の「鬼上官」こと佐久間君に見られてしまい……? 「婚活アプリで相手を探すくらいだったら、俺を相手にすりゃいい話じゃないですか。」 鬼上官な同僚に翻弄される、深夜のオフィスでの出来事。 ※性的な事柄をモチーフとしていますが その描写は薄いです。

一夜の過ちで懐妊したら、溺愛が始まりました。

青花美来
恋愛
あの日、バーで出会ったのは勤務先の会社の副社長だった。 その肩書きに恐れをなして逃げた朝。 もう関わらない。そう決めたのに。 それから一ヶ月後。 「鮎原さん、ですよね?」 「……鮎原さん。お腹の赤ちゃん、産んでくれませんか」 「僕と、結婚してくれませんか」 あの一夜から、溺愛が始まりました。