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16 すべてを手に入れたい【壱都】
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白河家本邸には白河財閥会長の祖父が住んでいる。
井垣と違って白河は由緒正しいお家柄というのが祖父の口癖だった。
それは祖父が井垣会長にコンプレックスがあるからだと言っていたが、本当は違う。
祖父が認めた唯一のライバルが井垣会長だったのだと思う。
「壱都坊ちゃま。おかえりなさいませ」
「ただいま」
本邸に住んでいるわけじゃなかったが、使用人達はおかえりなさいと言う。
一人暮らしをして長いが、そう言わせているのは祖父なのだろう。
白河家の人間であることを自覚させるために―――朱加里の顔色はよくなかった。
緊張だけではない。
祖父を亡くしてから、彼女は食欲がわかないのか、なにも食べていないと井垣の家で長く働いている町子さんが言っていた。
母親を亡くしている彼女だが、人の死に慣れるということはない。
本当なら、休ませてあげたいと思っていた。
けれど、そんな余裕はない。
この後、井垣会長の息子であり、朱加里の父である壮貴さんがなにか仕掛けてくるに決まっている。
黙って地位と財産を奪われるようなタイプではない。
それはあの芙由江さんと紗耶香さんも同じ。
「壱都です。失礼します」
重たい樫の木のドアをノックした。
「入れ」
中から低い声がした。
ドアを開けると祖父は暖炉の前に立ち、じろりとこちらを見た。
気に入っているイギリスのオーダーメイドスーツにメガネ、手にはアールデコの模様が入ったフランス製の杖を持っている。
その姿に俺は笑った。
祖父は少なからず、朱加里との対面を楽しみにしていたようだ。
お気に入りのもので固めているということは悪い印象を与えたくないと思っているからだろう。
「井垣会長の孫で俺の婚約者です」
祖父は表情こそ変えないが、興味はある。
入って来た時から、朱加里をメガネ越しにちらりと見たのを俺は見逃さなかった。
まったく、素直じゃないジジイだ。
その血を引いている俺も俺だが。
朱加里の方は白河の祖父と対面し、緊張しているのか硬い表情をしてた。
「井垣の孫娘か」
「はい。井垣朱加里と申します」
「井垣会長からの手紙を預かっています」
俺に渡された遺言書は二枚。
一枚は祖父に手渡すものだった。
遺言書を渡すと祖父はそれを読んで笑った。
「壱都。お前が井垣を名乗るか」
「今の井垣には俺よりマシな人材がいないようです」
「お前は井垣グループの社長になることを海外支店に行く前から、井垣に言われ、わかっていたな?」
「はい」
「なぜ、報告しなかった」
朱加里は驚いていた。
それはそうだろう。
実の孫に向かって『報告しろ』と言うのだから、驚いて当然だ。
祖父にとって孫も使えるかどうかなのだ。
「他言しないことが条件でした。それに遺言書を開けるまで、俺に井垣グループをくれるとは確信できなかった」
「ふむ。まあいいだろう」
井垣会長の遺言もあってか、祖父は納得してくれたようだった。
「それで、結婚するのか」
「海外支店から帰ってきたら、朱加里と結婚をすると約束していました」
ちらりと隣を見ると朱加里と目が合った。
俺の言葉にただ首を縦に振り、頷いていた。
嘘をつけないタイプにしては上出来だと思おう。
「ふん。井垣と縁続きになるのは不快だが、損にはならん」
「そうでしょうね」
「結婚は認める。ただし、お前が井垣の社長になるのが条件だ。あの役に立たない井垣の息子を排除しろ」
「もちろん、そのつもりです」
娘の前で言うことでもなかったか、と思ったが、気にしている様子はない。
今まで、彼女を娘として扱っていないことは見てとれた。
「それで、お祖父様にはお願いが」
「なにがお祖父様だ。なんのおねだりだ」
「白河のボディガードをお借りしたいと思いまして」
「身を守る護衛がいるか。井垣の息子はそこまでの阿呆か」
「残念ながら」
「わかった。好きにしろ。だが、これ以上は助けない。わかるな?」
壮貴さん側が財産争いに勝った場合を考えてのことだろう。
井垣と白河が敵同士にならないため、祖父は最低限しか手を貸さない。
負ければ、祖父は容赦なく自分を切り捨てるだろう。
「十分です」
ボディガードが樫村だけでは心もとない。
多少、仰々しいほうが向こうも手を出せないだろう。
「私のためにありがとうございます」
絞り出すような声で朱加里がお礼をいい、頭を下げた。
この状況で白河の祖父を相手に挨拶できれば、たいしたものだ。
さっきから目の前で繰り広げられるお互いの利害のみの会話にショックを受けてないはずがない。
「井垣の最期はどうだった?」
「穏やかな顔で、まるで眠っているような最期でした」
「そうか」
祖父は窓の方を向き、それ以上なにも言わなかった。
会話はこれで終わった。
「行こうか。朱加里」
「はい」
部屋を出た廊下には樫村が控えていた。
「樫村。今すぐ、白河のボディガードを数人手配しろ。それから、俺は来週から井垣で働く」
「はい。準備は済んでいますから、いつでもいけますよ」
この時のために俺は準備してきた。
白河で働きながら、少しずつ井垣に接触し、共同プロジェクトといいながら、じわじわと影響力を持たせていった。
おかげで、今は井垣グループの社長である壮貴さんよりも信頼されている。
海外支店で無駄な時間を過ごしていたわけじゃない。
こっちは結婚するつもりで頑張っていたっていうのに彼女の方はまったく意識してなかったのか、会っても素っ気ないし、財産は放棄すると言い出し、俺は少なからず、ショックを受けた。
―――欲がないんだろうな。
わずかな幸せを望んでいるのはわかっていた。
きっと普通の幸せでいいのだろう。
彼女は。
けれど、それでは生きていけない。
井垣の娘として生まれてしまったのだから、彼女にも覚悟してもらわなくてはならない。
たとえ、俺との結婚が井垣と白河の政略結婚だと思われていても、だ。
「ボディガードをつけられるということは本当に危険なんですね」
「安心していい。白河が守る」
「……そうですね。ありがとうございます」
朱加里がお礼を言いながら、うつむいたのがわかった。
俺達の結婚は綺麗なところからのスタートではない。
井垣会長が俺に話を持ち掛けたところから始まった。
その事実は変えられない。
俺が彼女に愛を囁いたところで嘘だと思われて終わるだろう。
今、俺ができることは彼女のそばにいることだけだ。
「朱加里。今日から、俺のマンションで一緒に暮らすけど」
「えっ……!」
「嫌だった?」
「い、いえ、その……突然すぎて」
どうだか。
俺は笑顔を浮かべたが、それは表面上だけ。
マンションに向かうため、車に乗った。
樫村が戻るのを二人で待っていたが、朱加里は無言だった。
なんとなく、面白くなくて窓の外を見ていたが、朱加里から話しかけてくる様子はない。
「朱加里は俺と一緒に暮らすのは嫌なのか?」
「お祖父さんが死んだら、壱都さんから婚約を解消されると思っていたんです。だから、心の準備ができてなくて……その……ごめんなさい」
嘘をつけばいいのに彼女は馬鹿正直に心中を口にした。
取り繕えば、まだ許せたのに。
「信用ないな」
朱加里はまたうつむいた。
利害だけの関係だと思って傷ついているのだろうか。
今まででお互いを一番遠く感じたのはきっと気のせいじゃない。
「君を守ることができる人間はそう多くない。井垣会長が俺を選んだのはそれができると見込んだからだ」
朱加里は俺を見つめた。
「そう……そうですよね。すみません。お世話になります」
「謝られたいわけじゃない」
なんと言えばいいのだろう。
これじゃ、大家と下宿人じゃないか?
彼女相手だと、うまくいかない。
「自分の結婚相手だと思って接して欲しい」
自分の中にある気持ちを飾らずに言ってしまった。
失敗したと思っていたのに朱加里は顔をあげ、俺を見ていた。
「わかりました」
その返事にホッとする自分がいた。
彼女には言葉ではうまく伝わらない気がして、車のシートの上に置かれた彼女の手に自分の手を重ねた。
白い手が冷たく、まるで雪のようだった。
今は一人ではないとわかってくれたら、それでいいと思った。
手に熱が戻り、ぬくもりを感じた。
窓の外を眺めるふりをして、自分の頬が緩んだのを隠す。
感情を悟られるのは苦手だ。
白河の人間は本当に素直じゃない。
俺も祖父も。
井垣と違って白河は由緒正しいお家柄というのが祖父の口癖だった。
それは祖父が井垣会長にコンプレックスがあるからだと言っていたが、本当は違う。
祖父が認めた唯一のライバルが井垣会長だったのだと思う。
「壱都坊ちゃま。おかえりなさいませ」
「ただいま」
本邸に住んでいるわけじゃなかったが、使用人達はおかえりなさいと言う。
一人暮らしをして長いが、そう言わせているのは祖父なのだろう。
白河家の人間であることを自覚させるために―――朱加里の顔色はよくなかった。
緊張だけではない。
祖父を亡くしてから、彼女は食欲がわかないのか、なにも食べていないと井垣の家で長く働いている町子さんが言っていた。
母親を亡くしている彼女だが、人の死に慣れるということはない。
本当なら、休ませてあげたいと思っていた。
けれど、そんな余裕はない。
この後、井垣会長の息子であり、朱加里の父である壮貴さんがなにか仕掛けてくるに決まっている。
黙って地位と財産を奪われるようなタイプではない。
それはあの芙由江さんと紗耶香さんも同じ。
「壱都です。失礼します」
重たい樫の木のドアをノックした。
「入れ」
中から低い声がした。
ドアを開けると祖父は暖炉の前に立ち、じろりとこちらを見た。
気に入っているイギリスのオーダーメイドスーツにメガネ、手にはアールデコの模様が入ったフランス製の杖を持っている。
その姿に俺は笑った。
祖父は少なからず、朱加里との対面を楽しみにしていたようだ。
お気に入りのもので固めているということは悪い印象を与えたくないと思っているからだろう。
「井垣会長の孫で俺の婚約者です」
祖父は表情こそ変えないが、興味はある。
入って来た時から、朱加里をメガネ越しにちらりと見たのを俺は見逃さなかった。
まったく、素直じゃないジジイだ。
その血を引いている俺も俺だが。
朱加里の方は白河の祖父と対面し、緊張しているのか硬い表情をしてた。
「井垣の孫娘か」
「はい。井垣朱加里と申します」
「井垣会長からの手紙を預かっています」
俺に渡された遺言書は二枚。
一枚は祖父に手渡すものだった。
遺言書を渡すと祖父はそれを読んで笑った。
「壱都。お前が井垣を名乗るか」
「今の井垣には俺よりマシな人材がいないようです」
「お前は井垣グループの社長になることを海外支店に行く前から、井垣に言われ、わかっていたな?」
「はい」
「なぜ、報告しなかった」
朱加里は驚いていた。
それはそうだろう。
実の孫に向かって『報告しろ』と言うのだから、驚いて当然だ。
祖父にとって孫も使えるかどうかなのだ。
「他言しないことが条件でした。それに遺言書を開けるまで、俺に井垣グループをくれるとは確信できなかった」
「ふむ。まあいいだろう」
井垣会長の遺言もあってか、祖父は納得してくれたようだった。
「それで、結婚するのか」
「海外支店から帰ってきたら、朱加里と結婚をすると約束していました」
ちらりと隣を見ると朱加里と目が合った。
俺の言葉にただ首を縦に振り、頷いていた。
嘘をつけないタイプにしては上出来だと思おう。
「ふん。井垣と縁続きになるのは不快だが、損にはならん」
「そうでしょうね」
「結婚は認める。ただし、お前が井垣の社長になるのが条件だ。あの役に立たない井垣の息子を排除しろ」
「もちろん、そのつもりです」
娘の前で言うことでもなかったか、と思ったが、気にしている様子はない。
今まで、彼女を娘として扱っていないことは見てとれた。
「それで、お祖父様にはお願いが」
「なにがお祖父様だ。なんのおねだりだ」
「白河のボディガードをお借りしたいと思いまして」
「身を守る護衛がいるか。井垣の息子はそこまでの阿呆か」
「残念ながら」
「わかった。好きにしろ。だが、これ以上は助けない。わかるな?」
壮貴さん側が財産争いに勝った場合を考えてのことだろう。
井垣と白河が敵同士にならないため、祖父は最低限しか手を貸さない。
負ければ、祖父は容赦なく自分を切り捨てるだろう。
「十分です」
ボディガードが樫村だけでは心もとない。
多少、仰々しいほうが向こうも手を出せないだろう。
「私のためにありがとうございます」
絞り出すような声で朱加里がお礼をいい、頭を下げた。
この状況で白河の祖父を相手に挨拶できれば、たいしたものだ。
さっきから目の前で繰り広げられるお互いの利害のみの会話にショックを受けてないはずがない。
「井垣の最期はどうだった?」
「穏やかな顔で、まるで眠っているような最期でした」
「そうか」
祖父は窓の方を向き、それ以上なにも言わなかった。
会話はこれで終わった。
「行こうか。朱加里」
「はい」
部屋を出た廊下には樫村が控えていた。
「樫村。今すぐ、白河のボディガードを数人手配しろ。それから、俺は来週から井垣で働く」
「はい。準備は済んでいますから、いつでもいけますよ」
この時のために俺は準備してきた。
白河で働きながら、少しずつ井垣に接触し、共同プロジェクトといいながら、じわじわと影響力を持たせていった。
おかげで、今は井垣グループの社長である壮貴さんよりも信頼されている。
海外支店で無駄な時間を過ごしていたわけじゃない。
こっちは結婚するつもりで頑張っていたっていうのに彼女の方はまったく意識してなかったのか、会っても素っ気ないし、財産は放棄すると言い出し、俺は少なからず、ショックを受けた。
―――欲がないんだろうな。
わずかな幸せを望んでいるのはわかっていた。
きっと普通の幸せでいいのだろう。
彼女は。
けれど、それでは生きていけない。
井垣の娘として生まれてしまったのだから、彼女にも覚悟してもらわなくてはならない。
たとえ、俺との結婚が井垣と白河の政略結婚だと思われていても、だ。
「ボディガードをつけられるということは本当に危険なんですね」
「安心していい。白河が守る」
「……そうですね。ありがとうございます」
朱加里がお礼を言いながら、うつむいたのがわかった。
俺達の結婚は綺麗なところからのスタートではない。
井垣会長が俺に話を持ち掛けたところから始まった。
その事実は変えられない。
俺が彼女に愛を囁いたところで嘘だと思われて終わるだろう。
今、俺ができることは彼女のそばにいることだけだ。
「朱加里。今日から、俺のマンションで一緒に暮らすけど」
「えっ……!」
「嫌だった?」
「い、いえ、その……突然すぎて」
どうだか。
俺は笑顔を浮かべたが、それは表面上だけ。
マンションに向かうため、車に乗った。
樫村が戻るのを二人で待っていたが、朱加里は無言だった。
なんとなく、面白くなくて窓の外を見ていたが、朱加里から話しかけてくる様子はない。
「朱加里は俺と一緒に暮らすのは嫌なのか?」
「お祖父さんが死んだら、壱都さんから婚約を解消されると思っていたんです。だから、心の準備ができてなくて……その……ごめんなさい」
嘘をつけばいいのに彼女は馬鹿正直に心中を口にした。
取り繕えば、まだ許せたのに。
「信用ないな」
朱加里はまたうつむいた。
利害だけの関係だと思って傷ついているのだろうか。
今まででお互いを一番遠く感じたのはきっと気のせいじゃない。
「君を守ることができる人間はそう多くない。井垣会長が俺を選んだのはそれができると見込んだからだ」
朱加里は俺を見つめた。
「そう……そうですよね。すみません。お世話になります」
「謝られたいわけじゃない」
なんと言えばいいのだろう。
これじゃ、大家と下宿人じゃないか?
彼女相手だと、うまくいかない。
「自分の結婚相手だと思って接して欲しい」
自分の中にある気持ちを飾らずに言ってしまった。
失敗したと思っていたのに朱加里は顔をあげ、俺を見ていた。
「わかりました」
その返事にホッとする自分がいた。
彼女には言葉ではうまく伝わらない気がして、車のシートの上に置かれた彼女の手に自分の手を重ねた。
白い手が冷たく、まるで雪のようだった。
今は一人ではないとわかってくれたら、それでいいと思った。
手に熱が戻り、ぬくもりを感じた。
窓の外を眺めるふりをして、自分の頬が緩んだのを隠す。
感情を悟られるのは苦手だ。
白河の人間は本当に素直じゃない。
俺も祖父も。
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