【コミカライズ決定】愛されない皇妃~最強の母になります!~

椿蛍

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24 暴かれた正体

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 クリスティナの仮面の下には、レクスを襲った者と同じ傷があった。
 私の反撃魔法が作った同じ傷。
 クリスティナが悪意を持って、誰かを攻撃した証拠である。
 その誰かとは、皇宮においてクリスティナの敵になるような存在――皇妃のみ。
 大広間が静まり返った。

「おやおや」

 性悪な本性をちらつかせたリュドが、クリスティナの傷を眺めて、くすりと笑った。

「リュド神官長、これは……これは違うんです! 肌荒れです!」
「へえ? ひどい肌荒れですね。ならば、それが本当かどうか、僕が調べてあげますよ」

 クリスティナの顔が恐怖で歪んだ。
 リュドは【神のつるぎ】神官長の地位にいるだけあって、特殊な魔法を使う。
 その魔法で、二百年の間、神殿に反逆する者たちを捕まえてきた。

「さて。どんな魔法を使い、なにをしようとしたのかな?」

 リュドが魔法を構築していくのが見える。
 【目標】、【過去視】――魔力の塊が形になって、ひとつの魔法を完成させる。
 
「【追跡】」

 神殿の【神の剣】を名乗る神官たちが使える特殊魔法だ。
 過去に使用した魔法を遡ることができる。
 あの魔法で、どれだけの人間が捕まり、牢屋に放りこまれたか。
 私が動揺することはなかった。
 なぜなら、これまで何度も見た光景だったから。
 大魔女ヘルトルーデにとって、神官はめんどくさい相手ではあるけど、レクスほど危険ではない。
 あくまで、リュドは対魔法使いと魔女相手に戦う存在なのである。
 魔法を中心にして戦う相手は、大魔女たる私の敵にならない。
 むしろ、戦の天才と呼ばれるレクスのほうが、危険な相手だった。

「へぇ。君の正体は【魅了の魔女】か。死んだはずだけど、しぶとく魂だけ残って、令嬢の体を喰ったみたいだね」

 使用した魔法を探知したリュドは、おもちゃを見つけた子供のように笑った。
 猫かぶっていた丁寧な態度が消え、本当の性格が表に出てくる。

「違います! 私は伯爵令嬢クリスティナです!」
「そう思っているのは君だけだ。もう君はクリスティナじゃない。【魅了の魔女】だよ」
「わ、私はクリスティナ! クリスティナなのよ!」

 クリスティナは懸命に否定するも、リュドは取り合わない。

「神殿に逆らう卑しき魔女。お前が吐く言葉は穢れている。口を閉じ沈黙せよ。【鎖】」
 
 リュドは容赦なく、魔法の鎖でクリスティナを封じ、捕らえる。
 あれは魔力だけでなく、声を封じて完全に魔法を使用できなくするためのものだ。

「これで、ルスキニア帝国に害なす魔女はいなくなりました」

 ――クリスティナはリュドの後ろで、もがいているけど。

 それに貴族たちが恐怖で固まっている。

「クリスティナ様が魔女ですって?」
「我々は伯爵令嬢に騙されていたのか!?」
「もしや、ルスキニア帝国は魔女に乗っ取られるところだったのでは……」

 貴族たちは状況を少しずつ理解してきたようだ。
 それと同時にクリスティナが使った【魅了】魔法も解けていく。
 レクスが私の手をとり、手の甲に口づけた。

 ――ぎゃああああ!

 私が最後を迎える時、自分の断末魔の悲鳴って、きっとこんな感じだと思う。

「ルスキニア帝国の危機を救ったのは、ユリアナだ」

 レクスに絡まっていた【魅了】魔法がほどけ、糸が消えていくのが見えた。
 それは嬉しいけど、手が……手があぁぁぁ!

「ユリアナが異変に気づかなければ、ルスキニア皇宮は魔女に乗っ取られていただろう」

 ユリアナに対して否定的だった貴族や皇宮の人々が、私を一斉に見る。

「皇妃さまが救ってくださったのか?」
「我々、ルスキニア人を嫌っていたと思っていたが、誤解していたようだ」
「皇妃様。ありがとうございます」
「ルスキニアを救ってくださり、感謝します」

 そんな感謝されるとは思っていなかったため、慌ててしまった。

「私はなにもしておりません。昔から親しくさせていただいている神殿に、調査をお願いする手紙を書いただけです!」

 私が恐縮していると、どさくさに紛れてリュドが口を挟んだ。

「信心深いグラーティア神聖国の王女を妻に迎えて、正解でしたね。神殿の栄光によって、ルスキニアは救われたのです」

 リュドはすかさず、信心深さを強調し、ルスキニア帝国にも神殿の権力を浸透させようとさせた。

 ――相変わらず、腹黒い神官ね!

 もちろん、そんなもの阻止である。

「私と神殿だけの力ではありませんわ。皇帝であるレクス様が【魅了】に屈することなく、私を信じてくださったからです」

 神殿ではなく、レクスが強かった――そういうことにしておこうと決めた。
 リュドは不満そうな顔をしたけど、手柄を神殿が独占しようとしても、そうはさせない。 

「皇妃様は母になられ、お強くなりましたね」

 以前のユリアナをリュドは知っている。
 だから、なおさら変化には敏感だ。

 ――気を付けないと、おかしく思われてしまうわね。

「神官長様。ありがとうございます」

 リュドにうやうやしい態度を見せた。

「いえ。お礼を言うのはこちらのほうです。元神官が魔女となり、ルスキニア帝国を混乱させてしまい、神殿長に代わり、お詫び申し上げます」
「これから、クリスティナはどうなるのですか?」
「神殿に連れ帰ってから、罪状を調べあげ、神殿長によって裁かれます」

 クリスティナ取り押さえられ、リュドの魔法の【鎖】だけでなく、駆けつけた兵士によって本物の鎖でぐるぐる巻きにされている。
 厳重に縛らなくても、魔力を封じられ、魔法が使えなくなった魔女は無力だ。

「アーレント、フィンセント。クリスティナをよく見ておきなさい。あんなふうになりたくないなら、二人はいい子にしてないとだめよ?」
「う、うん……あーれ、いいこ!」
「ふぃん、いいこ、なる!」

 二人は怖かったのか、ぎゅっと私のドレスのスカートをつかみ、リュドから顔を隠した。

「ユリアナ様。皇子たちには魔法の才能があるようですね」

 仮面を砕いたのをリュドが見て、才能があると判断したようだ。
 アーレントとフィンセントが褒められ、嬉しいはずが、私は喜べなかった。

「神殿に預けてはどうでしょう? 魔法の才能を伸ばしてあげられます」

 魔法の才能を持った子供は、神殿に集められ、教育を受ける。
 一人前の神官になるまで、神殿から出られず、親の顔を忘れてしまう子供もいる。
 
「皇子たちの力は、人々のために正しく使うべきかと。神殿は歓迎しますよ」
 
 神殿に子供たちを預けたなら、残虐皇帝一家と呼ばれないだろう。
 才能を伸ばせるとわかっていても、未来を回避できると知っていても――家族として過ごせなくなることを考えたら、私は二人を神殿にやりたくなかった。
 私は親の顔を覚えていない。
 神官に連れられて家を出てから、一度も帰れないまま、気づけば私は家族を忘れていた。
 
 ――レクスはなんて答えるだろう。

「神殿に寄越していただければ、才能を伸ばせますよ。どうですか。どちらか一人だけでも神殿に渡しては?」

 神殿と不仲なルスキニア帝国が、友好関係を築くのであれば、それも悪くない話だ。
 アーレントとフィンセントの手をぎゅっと握っていた。

「断る」

 レクスの答えに、私は思わず、微笑んだ。

 ――私も両親にそう言ってほしかった。
 それは何百年たっても変わらない思い。
 大魔女と呼ばれ、何百年生きようと、忘れられない記憶の傷がある。

「本当にそれでよろしいのですか?」
「くどい。何度も言わせるな」

 レクスの態度にリュドはため息をついた。

「ルスキニアの皇子をクソ坊主にしてたまるか。それより、さっさと裏切り者を始末するぞ」
「は? 始末?」

 ――あ、あれ? 感動していたのに、不穏なことを言わなかった?

 そういえば、レクスは裏切り者を見逃すような甘い性格ではないと思い出した。

「俺を殺そうとした貴族と【魅了】魔法を使った魔女か。俺が直々に死を与えてやろう」

 レクスはクリスティナを冷たい目で見下ろし、剣先を向ける。
 慌ててリュドは、クリスティナの前に立った。
 
「お待ちを! 魔女の裁きは神殿の役目! いくらルスキニア皇帝であっても許可できません」
「許可? 誰の許可がいる。ここはルスキニア帝国だ。神殿ではない」

 裏切り者には厳しいレクス。
 それがわかるルスキニア貴族、エルナンド、皇宮の人々はだれも止めようとしなかった。
 見せしめとして、ここで殺すつもりなのだ。
 
「レクス様。クリスティナを殺してはなりません」

 ここで、神殿を敵に回すのはまずい。
 未来で、レクスたちを倒すよう依頼したのは神殿である。

「ユリアナ。裏切り者をかばうな。一度裏切った者はもう一度裏切る」

 裏切られ続けてきたレクスが、そう言いたくなる気持ちもわかる。
 けれど、レクスには残虐皇帝ではなく、立派なルスキニア皇帝として生きてほしい。

「魔法使いと魔女を裁くのは神殿の役目です。レクス様は皇帝。皇帝が直接手を下すに値する相手でしょうか?」
「俺に裏切り者を殺すなと?」
「そうは言っておりません。裏切り者は罰を受けるべきです」
「ほう」

 周囲はハラハラした顔で、私とレクスを眺めていた。

「皇帝であるレクス様が直接手を下すのであれば、それ相応の相手でなければなりません」
「俺にふさわしい相手か。では、誰なら俺と対等に戦える?」

 緊張感が漂う中、私はきっぱりと言った。

「魔女ヘルトルーデ」

 リュドがその名を聞いて、息をのんだのがわかった。

「レクス様と対等に戦えるのは、この世界でヘルトルーデだけです」 

 大魔女ヘルトルーデは最強の魔女。
 その魔女と同列にレクスを扱えば、驚くのも無理はない。
 レクスはしばらく考え、剣を鞘に戻す。
 ハラハラした顔で見守っていたエルナンドが、ほっと胸をなでおろしたのが見えた。

「大魔女ヘルトルーデか。お前がそう言うのであれば、今回は見逃す」

 エルナンドが額の汗をぬぐいながら、私に言った。

「皇妃様が自分を強いと認めてくださって、とても喜んでいらっしゃいます」

 ――あの威圧感で?

 長い付き合いのエルナンドが言うのだから、間違いないだろうけど、私じゃなかったら、途中で緊張のあまり倒れていたと思う。 

「では、エルナンド。俺の命を奪おうとした不届きな貴族はお前に処理を任せる」
「お任せください」
「魔女は神殿に渡す。それでいいだろう?」

 私は黙ってうなずいた。
 
「ルスキニア皇帝は誰も止められないと思っていましたが、違ってましたね」

 リュドが笑顔でレクスに近づく。
 そして、なにを言うのかと思ったら――

「安心するのはまだ早いかと。このルスキニア皇宮には、もう一人魔女が隠れています」

 リュドもまた見逃すような性格ではなかった。

「ルスキニア皇帝に守護魔法を施した魔女が、どこかにいるはずです」
「俺を守る魔女か」

 レクスはじっと手のひらを見つめた。
 その手は剣のマメと傷だらけで、王族とは思えない手をしていた。

「……酔狂な魔女だ」

 ――ちょっ、ちょっと!? 大魔女の守護魔法に対して酔狂とはどういうことよ。

 弟子に守護魔法をかけたら、変態的なまでに感激し、泣いて喜ぶのに、それを変わり者みたいに言われてしまった。 

「神殿に要請し、他の【神の剣】たちも呼び寄せて、調査しましょうか?」

 リュドはとんでもないことを言い出した。
 捕まる気はまったくないけど、いなくなった後、アーレントとフィンセントがどうなるか気になる。
 それにレクスが、ちゃんとした皇帝でいてくれるかわからない。
  
 ――再び戦う未来だけは訪れてほしくない。

 無意識にアーレントとフィンセントの手をきつく握りしめていた。

「おかーしゃま?」
「ぎゅう?」

 レクスはリュドに答えた。

「魔女はいない」

 レクスが魔女をかばった。

「子供たちが遊びで、俺に守護魔法をかけたのだろう」
「そんな馬鹿な……」

 リュドがなにか言おうとしたけれど、すかさずエルナンドが横から口を挟んだ。

「神官長殿。自分が言うのもなんですが、皇子たちは天才です! 賢いですし、可愛らしいですし、ちょっと会わない間に、身長も伸びて……」

 まだまだ続くエルナンドの皇子自慢に、リュドは嫌そうな顔をした。

「神官長が心配するほどのことではない」
「……それなら、結構ですが。魔女など、かばってもなんの得にもなりませんよ。欲に囚われた汚らわしい存在です」

 神殿に対して反抗ばかりの私だけど、汚らわしいまで言わなくてもいいと思う。
 大魔女ヘルトルーデに戻ったら、最初にリュドをボコボコにしようと、心に決めた。

「なるほど。俺には魔女の加護があるということだな」
「は? 加護? 魔女ですが?」
「俺を守っているというのなら、魔女だろうが、悪魔だろうが関係ない」
「なんということを言うんですか」

 レクスはリュドを無視して、貴族たちに向かって言った。

「よく聞け。今後、俺の命を狙ったものは魔女の報復にあうだろう!」

 傷だらけのクリスティナ、血まみれの貴族の男。
 間違いなく、レクスには加護がある。
 それも大魔女ヘルトルーデの加護が――貴族たちは全員、跪き、エルナンドは胸に手を添え、頭を垂れたのだった。
 偉大なるルスキニア皇帝一家に。
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