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第三幕
ep.21 願いの交差 (1)
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終末の魔女討伐を掲げたクラウスが率いる少数の師団が、魔女の治める地へと辿り着いた時、彼らはまず城下の異様な静寂に違和感をもった。
予期されていた屍兵による出迎えはなく、ただ開かれた門から足を踏み入れた城下町には、この国の民であろう人影が行き交っている。シュヴァルツ王国の城下町より往来する者はずっと少ないが、それよりも大きく異なるのは、彼らから一切の話し声が聞こえてこないことだった。
「殿下……何ですか、これ。武装した隣国が攻め入ってきたってのに、誰一人、こっちを見ることもない……」
クラウスの隣に立つテオが、強い戸惑いを露わにそう呟いた。
城下町は静寂と、それからむせ返るような甘い香りに包まれていた。その発生源であろう赤い花は、視認できる限り町中の至る所に荊の蔦を伸ばしている。
シュヴァルツ王国のものより簡素な作りの家や石畳、所々に建てられた少し新しい街灯、清らかな湧き水を湛えている小さな噴水に至るまで、美しい花を抱いていた。
クラウスの指示で、近衛騎士の一人が、花の世話をしている女にそっと近付く。
声を掛けられ振り返った女の片目は失われており、ただ古い傷痕を残すだけだった。残された反対の目は、どこか虚な光を湛えている。
女は隊士に向かってぺこりと一礼すると、無言のまま宮殿の方角を指差し、そして何事もなかったかのように花の世話へと戻っていった。
「殿下、何人かに声を掛けてみましたが、皆同じです。既にこの国の者は皆、魔女に自我すらも奪われている」
隊士の見解に、クラウスの背後に並ぶ兵の間からは、何という非道を、といった声が漏れた。
クラウスの近衛騎士は勿論のこと、シュヴァルツ王国軍から選抜された兵たちもまた、皆獣人たちで編成されていた。それは魔女の魔力の影響を恐れてのことだったが、兵の数人が頭を押さえていることを一瞥し、クラウスは微かに眉を寄せる。
「……魔女の力は未だ未知数だ。いつ精神に影響をきたすか分からぬ。このまま真っ直ぐに宮殿へと向かう」
「この甘ったるい匂いも、魔力に関するものでしょうか。屍兵の腐臭を嗅がずに済んだのは良かったですが、頭が痛くなる匂いだ」
兵の一人が舌打ち混じりにクラウスに告げる。
クラウスは、それは判断しようがないと首を横に振り、念の為に鼻を塞いでおくように兵たちに指示した。
宮殿へと足早に向かう鎧の集団は、静かな城下町においてはむしろ異様だった。
彼らの闊歩を邪魔しない為か、道の端を行き交う民たちを横目に見ながら、テオはクラウスへと耳打ちする。
「殿下、なぜ魔女は、このような国を作ったのでしょうか」
「何故というのは」
「だって、国の機能を維持させる為とはいえ、魔女ならもっと他にやりようがあった筈です。屍兵で脅すなり、屍体に働かせるなり、そもそも世界を破滅させようって魔女が、いつまでも国という体裁を保とうとする理由が分からない。魔女が作った『理想郷』だって、この国から逃げてきた人間が言ってましたよね。馬鹿なことをって、俺思ったんです。でも、これは……」
テオの呟きに、このようなものが理想であってたまるか、と他の近衛騎士から苛立たしげな返答があった。
彼らの顔を一瞥し、そこに浮かぶ微かな困惑を見てとってから、テオは首を横に振る。
「分かってます。思考すら操作されて、あんなのは本当の幸せじゃないって。でも、先輩たちも気が付きましたよね? この町にいる人たちは皆、獣人だったり、傷病人だったり、普通だったら迫害されて、虫ケラみたいに殺されてる。今の王国はそうじゃない、でも前はそうだったって、俺たちは皆知ってる筈だ」
自分の母もそうだった、とテオは少し苦々しげな表情で続ける。
いつの間にか、隊士や兵の視線はテオに集まっていた。彼らの顔を見渡してから、テオは再びクラウスの目をじっと見る。
「殿下、魔女は……本当に、滅するべき敵でしょうか」
静かな問いにクラウスが彼に何か言おうとした時、その眼前に静止するように手のひらが突き出される。テオよりも頭一つは大きな獣人の隊士は、先日の屍兵との戦いで未熟さの残る彼を庇ったために、片耳を大きく損傷していた。
傷の残った耳を揺らしながら、隊士は深いため息を吐いた。
「殿下、それはあんたの仕事じゃない。あんたはただ道を示して、そこを行けと命じればいい。俺らは皆、あんたの牙だ。この期に及んで迷いのある馬鹿は切り捨ててでも、進んでもらわなきゃ俺らは困る」
そう言って、男はテオを振り返る。若き隊士の顔に浮かぶ微かな惑いに、男はその腕を掴み、宣言するように問うた。
「じゃあ一つ聞くがな、テオ。それからお前らも。シュヴァルツ王国を捨ててでも、この国に住みたいか?」
隊士の問いに、テオを含めた皆が迷わず首を横に振った。それが答えだろう、と問いを投げかけた男は肩を竦める。
「お前らも分かってるだろ、この国の安寧とやらは全部まやかしだ。思想も何も統一されて、そりゃ争いは起こらないだろうよ。だがここには未来が無い。血生臭いぬるま湯みたいな今を永劫続けるだけの、そんなもんが理想郷だなんざ、俺は認めない。認めてたまるか。これなら、相変わらずむかつく奴も多い王国の方が、毎日しょうもない争いだらけのあの国の方がずっとましだ。考えてもみろ、ここまで泥水啜って、殿下のお綺麗な理想に命賭けてきたんだぞ。もっといい世界にしてくれねぇと、少なくとも俺は死んだって化けて出ますよ、殿下」
最後にクラウスの方を振り向いて、そう隊士は言葉を締めた。他の隊士たちや兵の間からも、違いない、といった笑い声が漏れる。
ばん、と背中を叩かれ、男の傷のある耳が揺れた。苛立たしげに振り返ると、彼と同期の隊士が楽しそうに口角を上げている。
「お前、ここのところずっと思ってたが、随分と人間臭い考え方するようになったよな。あの陰険な宰相殿とも渡り合えるんじゃないか?」
それを皮切りに、隊士や兵たちは口々にそれぞれの見解を語り始めた。
「そりゃこんだけ長い間、背中任せて戦場に立ってりゃな。特にミュラー侯爵のとこの兵は、まだ話が分かる奴が多い」
「妙に夢見がちな奴が多いけどな。俺としては、実力至上主義のブラント侯爵の兵の方がやり易い」
「ブラントといや、おいテオ。あの夢見る令嬢との話はどうなったんだよ。爵位もあるってんじゃ、もう障壁なんか無いだろ」
「そ、そんな言い方はやめて下さい! カタリーナ様は……とても、立派な方です。お優しくて、聡明で、誰にでも分け隔てなくて。だから殿下、俺……戻ったら、彼女に伝えてみようと思うんです。俺なんかがって、分かってますけど……でも、言わないと後悔するって……えっと、だから、その……」
「そこまで言ったら最後まで言い切れよ。いつまでも尻尾巻いてんじゃねぇぞ、子爵様」
隊士の一人にそのように揶揄われ、テオは顔を赤くして俯いた。
少し丸くなった彼の背に、クラウスの硬い手が触れる。
慌てて顔を上げると、クラウスはいつもの厳格な表情の中に、ほんの僅かな慈愛のようなものを滲ませているように、少なくともテオにはそう感じられた。
「お前たちが近衛として、そして国軍の兵として誇りを持っていることは嬉しく思う。しかし、歓談はその辺りまでだ」
クラウスが視線で示した先、今まさに開かれた宮殿の入り口からは、腐臭と合わせて血の気のない手足が這い出てきていた。
隊士たちは皆、これまでの様相が嘘のように、張り詰めた表情で腰の剣を抜く。
彼らの準備が整ったことを確認して、クラウスは静かに剣を抜き去ると、剣先で宮殿の方を指した。
「これより、宮殿に座する『終末の魔女』を討伐する。繰り返すが、魔女の力は未知数だ。魔装具を過信することなく、必ず複数人で、手傷を負ったならば一度引いていい。力の根源を経てば、屍兵は動きを止める筈だ。お前たちはそれまで屍兵の足止めを、魔女の相手は、私がする」
そう端的な指示を出し、クラウスは部下たちと共に宮殿へと乗り込むと、重い剣先が屍兵の頭蓋を吹き飛ばした。
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声を掛けられ振り返った女の片目は失われており、ただ古い傷痕を残すだけだった。残された反対の目は、どこか虚な光を湛えている。
女は隊士に向かってぺこりと一礼すると、無言のまま宮殿の方角を指差し、そして何事もなかったかのように花の世話へと戻っていった。
「殿下、何人かに声を掛けてみましたが、皆同じです。既にこの国の者は皆、魔女に自我すらも奪われている」
隊士の見解に、クラウスの背後に並ぶ兵の間からは、何という非道を、といった声が漏れた。
クラウスの近衛騎士は勿論のこと、シュヴァルツ王国軍から選抜された兵たちもまた、皆獣人たちで編成されていた。それは魔女の魔力の影響を恐れてのことだったが、兵の数人が頭を押さえていることを一瞥し、クラウスは微かに眉を寄せる。
「……魔女の力は未だ未知数だ。いつ精神に影響をきたすか分からぬ。このまま真っ直ぐに宮殿へと向かう」
「この甘ったるい匂いも、魔力に関するものでしょうか。屍兵の腐臭を嗅がずに済んだのは良かったですが、頭が痛くなる匂いだ」
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クラウスは、それは判断しようがないと首を横に振り、念の為に鼻を塞いでおくように兵たちに指示した。
宮殿へと足早に向かう鎧の集団は、静かな城下町においてはむしろ異様だった。
彼らの闊歩を邪魔しない為か、道の端を行き交う民たちを横目に見ながら、テオはクラウスへと耳打ちする。
「殿下、なぜ魔女は、このような国を作ったのでしょうか」
「何故というのは」
「だって、国の機能を維持させる為とはいえ、魔女ならもっと他にやりようがあった筈です。屍兵で脅すなり、屍体に働かせるなり、そもそも世界を破滅させようって魔女が、いつまでも国という体裁を保とうとする理由が分からない。魔女が作った『理想郷』だって、この国から逃げてきた人間が言ってましたよね。馬鹿なことをって、俺思ったんです。でも、これは……」
テオの呟きに、このようなものが理想であってたまるか、と他の近衛騎士から苛立たしげな返答があった。
彼らの顔を一瞥し、そこに浮かぶ微かな困惑を見てとってから、テオは首を横に振る。
「分かってます。思考すら操作されて、あんなのは本当の幸せじゃないって。でも、先輩たちも気が付きましたよね? この町にいる人たちは皆、獣人だったり、傷病人だったり、普通だったら迫害されて、虫ケラみたいに殺されてる。今の王国はそうじゃない、でも前はそうだったって、俺たちは皆知ってる筈だ」
自分の母もそうだった、とテオは少し苦々しげな表情で続ける。
いつの間にか、隊士や兵の視線はテオに集まっていた。彼らの顔を見渡してから、テオは再びクラウスの目をじっと見る。
「殿下、魔女は……本当に、滅するべき敵でしょうか」
静かな問いにクラウスが彼に何か言おうとした時、その眼前に静止するように手のひらが突き出される。テオよりも頭一つは大きな獣人の隊士は、先日の屍兵との戦いで未熟さの残る彼を庇ったために、片耳を大きく損傷していた。
傷の残った耳を揺らしながら、隊士は深いため息を吐いた。
「殿下、それはあんたの仕事じゃない。あんたはただ道を示して、そこを行けと命じればいい。俺らは皆、あんたの牙だ。この期に及んで迷いのある馬鹿は切り捨ててでも、進んでもらわなきゃ俺らは困る」
そう言って、男はテオを振り返る。若き隊士の顔に浮かぶ微かな惑いに、男はその腕を掴み、宣言するように問うた。
「じゃあ一つ聞くがな、テオ。それからお前らも。シュヴァルツ王国を捨ててでも、この国に住みたいか?」
隊士の問いに、テオを含めた皆が迷わず首を横に振った。それが答えだろう、と問いを投げかけた男は肩を竦める。
「お前らも分かってるだろ、この国の安寧とやらは全部まやかしだ。思想も何も統一されて、そりゃ争いは起こらないだろうよ。だがここには未来が無い。血生臭いぬるま湯みたいな今を永劫続けるだけの、そんなもんが理想郷だなんざ、俺は認めない。認めてたまるか。これなら、相変わらずむかつく奴も多い王国の方が、毎日しょうもない争いだらけのあの国の方がずっとましだ。考えてもみろ、ここまで泥水啜って、殿下のお綺麗な理想に命賭けてきたんだぞ。もっといい世界にしてくれねぇと、少なくとも俺は死んだって化けて出ますよ、殿下」
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隊士の一人にそのように揶揄われ、テオは顔を赤くして俯いた。
少し丸くなった彼の背に、クラウスの硬い手が触れる。
慌てて顔を上げると、クラウスはいつもの厳格な表情の中に、ほんの僅かな慈愛のようなものを滲ませているように、少なくともテオにはそう感じられた。
「お前たちが近衛として、そして国軍の兵として誇りを持っていることは嬉しく思う。しかし、歓談はその辺りまでだ」
クラウスが視線で示した先、今まさに開かれた宮殿の入り口からは、腐臭と合わせて血の気のない手足が這い出てきていた。
隊士たちは皆、これまでの様相が嘘のように、張り詰めた表情で腰の剣を抜く。
彼らの準備が整ったことを確認して、クラウスは静かに剣を抜き去ると、剣先で宮殿の方を指した。
「これより、宮殿に座する『終末の魔女』を討伐する。繰り返すが、魔女の力は未知数だ。魔装具を過信することなく、必ず複数人で、手傷を負ったならば一度引いていい。力の根源を経てば、屍兵は動きを止める筈だ。お前たちはそれまで屍兵の足止めを、魔女の相手は、私がする」
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