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悶々とした気持ちを発散させるように収穫に集中していれば、一瞬だが鋭い棘が刺されたような視線を感じ取った。それはセルカを襲った悪意と同一のもので、位置を特定したザクベルからしてみれば、さっさと元凶を捕まえた方が早い。
考えるより早く悪意の場所へ転移した。移動した場所は恐らく果樹園の中だ。熟れる前の果実がたわわに実なっている。普通の者であれば、視界が見えづらいだろうが、心眼の力を宿す額の瞳を開けば関係ない。
「どこだ……」
あたりを見渡し、先ほど感知した悪意を探す。それは不意に足元からやってきた。
とっさに腕を出すものの何本もの黒い蔦がザクベルの腕を貫く。それだけではなく、蔦は自我を持っているかのように背後からザクベルを貫こうとした。
「邪魔だな」
残っていた二本の腕で蔦を掴む同時に自身の魔力を空気に流した。そうすれば、巨大な魔法陣が足元へ浮かび、ザクベルの周囲から湧き上がった炎の渦がうなり声を上げる。渦は波となって瞬くする間もなく広大な果樹園を一瞬にして消し炭へ変えた。
「あっ」
先ほどまであったたわわな果樹園は見事な焼け野原へと変わり、空から黒い燃えかすがフワフワと降ってくる。
元に戻せるとはいえ、消し炭にしたのは事実だ。セルカに嫌われるかもしれない。サーッと血の気が引いていれば、頭上から殺意を感じた。顔を上げれば、黒い穴から黒い蔦の雨がザクベルの額、喉、心臓、関節のほか、いくつかの核も同時に貫いた。
壮絶な痛みと急速な治癒の狭間で気を失いそうになるが、何とか踏みとどまる。手を硬化させて、なおも倒れないザクベルへ襲いかかる蔦を手刀で斬り捨てる。そして、急所を貫いた蔦を引き抜くと身を焼くような痛みと共に傷が修復されていった。
「いくら複数の核持ちでも普通の魔人なら即死なのに、まだ立ってるとか正真正銘の化物だね」
今まで気配を感じてもまったく姿が見えなかった悪意を背後から感じ取って振り返れば呆気にとられた。
どんな凶悪な魔人かと思いきや、ザクベルの前に現れた相手は気位が高そうな猫を彷彿させる青年だ。ワイシャツにベージュのチノパンと茶色の革靴というシンプルな出で立ちがより青年の上品さを引き立てている。柔らかそうなクリーム色の髪とは裏腹に射抜くような意志の強い琥珀色の瞳は思わずひるんでしまう。
ふと相手の足元を見れば、黒い沼のようなもの蠢き、そこからさきほどザクベルを強襲した黒い蔦が時折顔を出した。
「あなたが、セルカ様を」
「仕事だからね」
あっさりと答える相手にザクベルは絶句した。
確かに仕事で他者の命を奪う仕事もある。しかし、相手は罪悪感どころかまるで流れ作業のように扱っていた。その振る舞いにザクベルの心は沸々と怒りが湧き起こる。
気づけば、相手に向けて魔法を連続で放っていた。相手は手練れらしく黒い蔦で身を護るとザクベルが放った魔法を防いでいた。さすがに魔法を直撃して無傷というわけでもなく、青年を守っていた黒い蔦のいくつかが剥がれ落ちる。
ザクベルは青年を覆うドーム状の蔦の傍に来ると、わずかにできた隙間を両手で勢いよく引き裂いた。そうすれば、中にいた青年の顔がかすかに歪んだ。
頭上まで覆いかけていた蔦がバラバラと音を立てながらザクベルと青年に降りかかる。ザクベルは黒い蔦の残骸を気に留めず、青年へ手を伸ばしてほっそりとした首を掴んだ。
「あんたが仕事というなら、俺だってセルカ様を守るのが仕事だ」
黒く重いヘドロのような感情がザクベルの心を塗りつぶしていく。
指先に力を込めれば、青年の細い首が悲鳴を上げる音が聞こえた。同時にザクベルの項にトスッと何かが刺さった。最初は何も感じなかったが、視界が二重にぶれて歪み、あまりの気持ち悪さにザクベルは立っていられず、ついに意識を失った。
目が覚めた時にいたのは、セルカの寝室だった。勢いよく起き上がったものの二日酔いになったかのように頭がガンガンと痛み、立ち上がれなかった。
「病み上がりが勢いよく起き上がるんじゃねえ」
ベッドサイドでたしなめるような声が聞こえて振り向けば、目をつり上げたホドックがいた。隣にはいつも通りの笑みを浮かべたセルカもおり、ザクベルはホッとした。その様子にホドックが続けた。
「さて、ザクベル。てめえに伝えることがある」
「なんですか?」
ホドックの怒ったような声音に、ビクビクと身を縮めた。ホドックは小さく鼻を鳴らすと、手に持っていた書類の一枚をザクベルの膝の上へ放り投げた。
ヒラヒラと落ちる紙を手にして見れば『実社会における適合試験結果:不合格』と大きく書かれていた。ザクベルはパチパチと目を瞬いてホドックへ振り向いた。
「あの。これは」
「見ての通りだ。お前もわかるだろうが、本来魔人は見つけ次第処分される。だが、お前が魔人になった経緯は特殊だからな。それで特例として生かされている」
ホドックは腕を組み替えると大きなため息をついた。ホドックの言葉の後をセルカが真面目な顔で続けた。
「君はギルドで真面目に働いてたからね。ギルドの方で推薦があったんだよ。管理局の方も検討の末、まずは三ヶ月――今後管理局の監視なしでも社会に適合していけるか試験をしたわけだ。で、試験官を私が任されたってわけ」
「そうだったんですか。それで、あの。結果は」
聞かなくてもわかるが、あえて尋ねる。困ったように笑うセルカの代わりにホドックが吐き捨てるように告げた。
「そこに書いてある通り、不合格に決まってるだろうが。いくらセルカ坊ちゃんの能力で補えるといえど、果樹園を怒りに任して焼け野原にしやがって」
バッサリと言われてザクベルは肩を落とした。ホドックは手に持っていた書類に視線を落として思いっきり眉を寄せた。
「本来なら即刻管理局に連絡してお前を引き取りに来てもらわなきゃならねえが……」
ホドックは隣に座るセルカをちらりと見る。セルカは目を瞬くとぽんと両手を叩いた。そして、いそいそと懐から一枚の封筒をザクベルに差し出した。
「はい、ザクベル。確認を頼むよ」
差し出された封筒を受け取って、中身を確認する。三つ折りに畳まれた紙を広げれば、賠償金という字と共に途方もない金額が書かれていた。
「これは……」
「君が燃やした果樹園の賠償金だよ」
「こんな額、一生かかっても無理です!」
ザクベルは思わず涙目になって叫んだ。そんなザクベルにセルカはふわりと笑った。
「うん、私も管理局に問い合わせしたらね、この件はザクベルと私の個人契約だから関与しないって。ザクベルには悪いけどその額を稼ぐまで私の管理下にいてもらう。きちんと許可も取ったよ」
逆に言えば、その間は管理局に連行されず、セルカと一緒にいられるというわけだ。意味がわかった途端、ザクベルはゆるりと銀の瞳を細めて微笑んだ。
「セルカ様。俺、頑張ります」
「まずは全焼した果樹園を直してもらおうかな。もちろん、それは返金に含まないから」
傍から聞けば悪魔のような言葉だが、ザクベルにとって睦言でしかなかった。甘く微笑むセルカをうっとりと見つめるザクベルを見ていたホドックが「少し遅い春か」とため息と共に呟いたのだった。
考えるより早く悪意の場所へ転移した。移動した場所は恐らく果樹園の中だ。熟れる前の果実がたわわに実なっている。普通の者であれば、視界が見えづらいだろうが、心眼の力を宿す額の瞳を開けば関係ない。
「どこだ……」
あたりを見渡し、先ほど感知した悪意を探す。それは不意に足元からやってきた。
とっさに腕を出すものの何本もの黒い蔦がザクベルの腕を貫く。それだけではなく、蔦は自我を持っているかのように背後からザクベルを貫こうとした。
「邪魔だな」
残っていた二本の腕で蔦を掴む同時に自身の魔力を空気に流した。そうすれば、巨大な魔法陣が足元へ浮かび、ザクベルの周囲から湧き上がった炎の渦がうなり声を上げる。渦は波となって瞬くする間もなく広大な果樹園を一瞬にして消し炭へ変えた。
「あっ」
先ほどまであったたわわな果樹園は見事な焼け野原へと変わり、空から黒い燃えかすがフワフワと降ってくる。
元に戻せるとはいえ、消し炭にしたのは事実だ。セルカに嫌われるかもしれない。サーッと血の気が引いていれば、頭上から殺意を感じた。顔を上げれば、黒い穴から黒い蔦の雨がザクベルの額、喉、心臓、関節のほか、いくつかの核も同時に貫いた。
壮絶な痛みと急速な治癒の狭間で気を失いそうになるが、何とか踏みとどまる。手を硬化させて、なおも倒れないザクベルへ襲いかかる蔦を手刀で斬り捨てる。そして、急所を貫いた蔦を引き抜くと身を焼くような痛みと共に傷が修復されていった。
「いくら複数の核持ちでも普通の魔人なら即死なのに、まだ立ってるとか正真正銘の化物だね」
今まで気配を感じてもまったく姿が見えなかった悪意を背後から感じ取って振り返れば呆気にとられた。
どんな凶悪な魔人かと思いきや、ザクベルの前に現れた相手は気位が高そうな猫を彷彿させる青年だ。ワイシャツにベージュのチノパンと茶色の革靴というシンプルな出で立ちがより青年の上品さを引き立てている。柔らかそうなクリーム色の髪とは裏腹に射抜くような意志の強い琥珀色の瞳は思わずひるんでしまう。
ふと相手の足元を見れば、黒い沼のようなもの蠢き、そこからさきほどザクベルを強襲した黒い蔦が時折顔を出した。
「あなたが、セルカ様を」
「仕事だからね」
あっさりと答える相手にザクベルは絶句した。
確かに仕事で他者の命を奪う仕事もある。しかし、相手は罪悪感どころかまるで流れ作業のように扱っていた。その振る舞いにザクベルの心は沸々と怒りが湧き起こる。
気づけば、相手に向けて魔法を連続で放っていた。相手は手練れらしく黒い蔦で身を護るとザクベルが放った魔法を防いでいた。さすがに魔法を直撃して無傷というわけでもなく、青年を守っていた黒い蔦のいくつかが剥がれ落ちる。
ザクベルは青年を覆うドーム状の蔦の傍に来ると、わずかにできた隙間を両手で勢いよく引き裂いた。そうすれば、中にいた青年の顔がかすかに歪んだ。
頭上まで覆いかけていた蔦がバラバラと音を立てながらザクベルと青年に降りかかる。ザクベルは黒い蔦の残骸を気に留めず、青年へ手を伸ばしてほっそりとした首を掴んだ。
「あんたが仕事というなら、俺だってセルカ様を守るのが仕事だ」
黒く重いヘドロのような感情がザクベルの心を塗りつぶしていく。
指先に力を込めれば、青年の細い首が悲鳴を上げる音が聞こえた。同時にザクベルの項にトスッと何かが刺さった。最初は何も感じなかったが、視界が二重にぶれて歪み、あまりの気持ち悪さにザクベルは立っていられず、ついに意識を失った。
目が覚めた時にいたのは、セルカの寝室だった。勢いよく起き上がったものの二日酔いになったかのように頭がガンガンと痛み、立ち上がれなかった。
「病み上がりが勢いよく起き上がるんじゃねえ」
ベッドサイドでたしなめるような声が聞こえて振り向けば、目をつり上げたホドックがいた。隣にはいつも通りの笑みを浮かべたセルカもおり、ザクベルはホッとした。その様子にホドックが続けた。
「さて、ザクベル。てめえに伝えることがある」
「なんですか?」
ホドックの怒ったような声音に、ビクビクと身を縮めた。ホドックは小さく鼻を鳴らすと、手に持っていた書類の一枚をザクベルの膝の上へ放り投げた。
ヒラヒラと落ちる紙を手にして見れば『実社会における適合試験結果:不合格』と大きく書かれていた。ザクベルはパチパチと目を瞬いてホドックへ振り向いた。
「あの。これは」
「見ての通りだ。お前もわかるだろうが、本来魔人は見つけ次第処分される。だが、お前が魔人になった経緯は特殊だからな。それで特例として生かされている」
ホドックは腕を組み替えると大きなため息をついた。ホドックの言葉の後をセルカが真面目な顔で続けた。
「君はギルドで真面目に働いてたからね。ギルドの方で推薦があったんだよ。管理局の方も検討の末、まずは三ヶ月――今後管理局の監視なしでも社会に適合していけるか試験をしたわけだ。で、試験官を私が任されたってわけ」
「そうだったんですか。それで、あの。結果は」
聞かなくてもわかるが、あえて尋ねる。困ったように笑うセルカの代わりにホドックが吐き捨てるように告げた。
「そこに書いてある通り、不合格に決まってるだろうが。いくらセルカ坊ちゃんの能力で補えるといえど、果樹園を怒りに任して焼け野原にしやがって」
バッサリと言われてザクベルは肩を落とした。ホドックは手に持っていた書類に視線を落として思いっきり眉を寄せた。
「本来なら即刻管理局に連絡してお前を引き取りに来てもらわなきゃならねえが……」
ホドックは隣に座るセルカをちらりと見る。セルカは目を瞬くとぽんと両手を叩いた。そして、いそいそと懐から一枚の封筒をザクベルに差し出した。
「はい、ザクベル。確認を頼むよ」
差し出された封筒を受け取って、中身を確認する。三つ折りに畳まれた紙を広げれば、賠償金という字と共に途方もない金額が書かれていた。
「これは……」
「君が燃やした果樹園の賠償金だよ」
「こんな額、一生かかっても無理です!」
ザクベルは思わず涙目になって叫んだ。そんなザクベルにセルカはふわりと笑った。
「うん、私も管理局に問い合わせしたらね、この件はザクベルと私の個人契約だから関与しないって。ザクベルには悪いけどその額を稼ぐまで私の管理下にいてもらう。きちんと許可も取ったよ」
逆に言えば、その間は管理局に連行されず、セルカと一緒にいられるというわけだ。意味がわかった途端、ザクベルはゆるりと銀の瞳を細めて微笑んだ。
「セルカ様。俺、頑張ります」
「まずは全焼した果樹園を直してもらおうかな。もちろん、それは返金に含まないから」
傍から聞けば悪魔のような言葉だが、ザクベルにとって睦言でしかなかった。甘く微笑むセルカをうっとりと見つめるザクベルを見ていたホドックが「少し遅い春か」とため息と共に呟いたのだった。
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